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『紛争地で「働く」私の生き方』 永井陽右

『紛争地で「働く」私の生き方』  『紛争地で「働く」私の生き方』は、国際協力職員として活動する永井陽右氏が、イラクや南スーダン、アフガニスタンなどの紛争地域での現場経験を通じて、自らの生き方や仕事に対する考え方を綴った書籍です。
 本書は、永井氏が現地で直面した困難や危険、そして人々との交流や協力関係を通じて、国際協力職員としての使命感や存在意義について考える様子が描かれています。また、永井氏の思考過程や自己評価、人間関係など、普遍的なテーマにも触れられており、単なる報告書ではなく、読者自身が自己啓発をするきっかけとなる内容となっています。
 本書の特徴として、現地での体験を緻密に描写したリアルな文章が挙げられます。永井氏は、現地の人々とのコミュニケーションに力を注ぎ、彼らの言葉や文化を学び、現地の状況に合わせた対応をすることで、現地の人々との信頼関係を築き上げていきました。その姿勢が、本書を読む人々にも伝わってきます。
 また、本書は、国際協力職員として働く上で必要な心構えやスキルについても具体的に説明されています。例えば、現地の文化や言語を理解することの重要性、危険管理やコミュニケーション能力の向上、ストレスマネジメントなど、実践的なアドバイスが満載です。
 『紛争地で「働く」私の生き方』は、現地で働く国際協力職員だけでなく、世界の問題に関心を持つ一般読者にもおすすめの一冊です。紛争地域で働く国際協力職員のリアルな姿勢や思考、現地の人々との交流の中で見出した希望や課題に触れることで、国際協力の重要性や国際社会に求められる責任について、改めて理解を深めることができます。
 また、本書は国際協力職員として働く上での困難や危険にも言及しています。永井氏は、イラクでの自爆テロ事件に遭遇し、南スーダンでは銃撃戦に巻き込まれるなど、命を脅かされる状況に置かれました。しかし、そのような状況下でも、現地の人々との信頼関係や協力関係を築くことができたことが、彼の存在意義や使命感を強めることとなりました。
 このように、本書は国際協力職員として働く上での姿勢やスキル、そして生き方について、多角的かつ具体的に描かれた貴重な書籍です。現代において、国際社会はますますグローバル化し、国境を超えた問題解決の必要性が高まっています。そのような状況下で、本書は、国際協力に関心を持つすべての人にとって、読み応えのある書籍となることでしょう。

 ≪おことわり≫
 上記の文章は「猫婆軒」が自分で書いたものではありません。Chat GPTというAIに作成させたものです。こんな書評が瞬時に出来上がるのです。えらい世の中になったものです。

『釜ヶ崎に、グランマ号上陸す』 宮本 信芳

『ニュクスの角灯』  グランマ号とは、亡命していたフィデル・カストロとチェ・ゲバラが1956年に革命のために仲間とキューバに再上陸した船の名前だ。そのグランマ号が釜ヶ崎に上陸?何のことか。その答えは本書を読んでほしい。
 本書は著者、宮本信芳(通称新井)さんの自伝、月並みな表現をすれば自分史である。しかし、彼の人生は月並みなどでは決してない。波乱万丈と言ってもいいほどだが、もちろん成功物語からは程遠い。本を紹介する場合、内容について云々するのが通例だと思うが、今回は著者宮本さんがとても気になった。
 1962年の横浜生まれの新井さん(と呼びたくなる)が釜ヶ崎に流れ着くまでの人生遍歴。表でも裏でもないあわいの世界に生きた波乱の半生は「昭和から平成への、一つの社会・世相史でもある」(本書帯文)。書けないことも多くあっただろう。一気に読んでしまったあと、一種独特で気持ちのいい読後感が残った。新井さんは弱くて強くて、脆くてしなやかで、とことん優しい人だとわかる。でもそれだけではない……。そう、正直な人なんだ。
 ちょうど読み始めたときに友人から、「新井信芳&川口真由美ふたり会」を企画したとの連絡があった。奇縁を感じ、これは行かねばなるまいと思ったが、残念ながら猫婆軒の開室日と重なってしまった。何とかしたいけれど…。とりあえずは釜ヶ崎のグランマ号をめざそう。

『世界マヌケ反乱の手引書 ふざけた場所の作り方』 松本 哉

『ニュクスの角灯』  利益優先の超効率化社会、窮屈な嘘くさいモラルが蔓延する社会、権力者が幅を利かせる世の中を壊してしまうのだ!
 まずは、大バカな仲間の作り方、「山手線大パニック大宴会作戦」は読みながら大笑いしてしまった。続いて、イカサマな金集め作戦など、マヌケ反乱の基本。そして、金持ちや大企業によって作られた、働きまくって金を使いまくるような消費社会とは無縁な場所、最高にマヌケな面白いやつと友達になったり、なんだか知らないけど生きていけたりする空間を作ろう!
 ロクに金をかけずに生活する術が凝縮したマヌケな奴らが集まるバカセンターは、実はたくさんある。それぞれ独自性はあるが共通するのはアナーキーで反権力ということ。彼らはライブ、上映会、展示、トークショー、講座、大宴会、デモ・・・、思いつく限りのイベントを展開している。時折なりゆきで地域や国境を超えて大バカ勢力が手を組んでとんでもないイベントも決行してしまう・・・。

『ニュクスの角灯』<全6巻> 高浜 寛

『ニュクスの角灯』  19世紀末、世界が一番素敵だったころのお話。明治11年の長崎とパリを舞台に綿密な時代考証をもとに描かれるビルディングスロマーン。
 アンティーク好きにはたまりません。
 第24回手塚治虫文化賞「マンガ大賞」受賞。第21回文化メディア芸術祭優秀賞受賞。フランスでも高い評価を得ています。