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玉璜(ぎょくこう)

玉璜  新石器時代に出現した玉製の礼器の一種。円弧の形で、胸の前に下げる装身具などに用いられた。このように両端が龍首になっているものは春秋戦国時代に多く見られるが、この展示品が製作された時代は不明である。

玉器(一部複製品)

時代:紀元前3000年-2000年頃

玉器鉞  玉(ギョク)には硬玉(翡翠)と軟玉(透閃石、緑閃石など)とがあるが古代中国では軟玉製である。祭祀用威信材として作られた玉器だが、後に装飾用としても発達した。長江下流域の良渚文化(BC3300-2300)に最も顕著となり、鉞(エツ)、琮(ソウ)、壁(ヘキ)の三種が有名。
 鉞は、武威(軍事力)の象徴で儀仗用の玉器とされる。








玉器琮  琮は、方柱状の器身の中央に円孔を貫通(天円地方・天地結合)させ、方柱の四隅に浮彫や細線で神面を描いたもので、神の依り代として祭祀の中心的役割を担った道具と思われる。この神人獣面像は殷周青銅器の基本的文様である饕餮文(とうてつもん)の原型になった。展示の玉琮は複製品。





玉器壁  壁は、円孔をうがった円盤状の玉器で、日月の象徴に関する祭器ともいわれる。
 これら三種の他に多様な玉器が首長級の墳丘墓に副葬された。以降、現在に至っても金など貴金属・宝石類の中でも別格の価値と地位を保持している。