大阪・摂津市PFOA汚染問題を考える会

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PFOAとは?

PFOA Q&A

PFOAって何?

PFOAは、有機フッ素化合物(総称PFAS。1万種類以上あるといわれる)の一種です。

何に使われていたの?

テフロン加工のフライパン・ハンバーガーの包装紙・防水スプレー・自動車部品や半導体などさまざまな用途に使用されてきました。

現在も使われているの?

現在は世界でも日本でも製造・使用・輸出入が原則禁止となっています。

※2019年「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約」(POPs条約)で「附属書A」(廃絶)に掲載。PCB・ダイオキシンと同等。
※2021年「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」(化審法)で「第一種特定化学物質」に指定。
※摂津市でPFOAを製造・使用していたダイキン工業(株)淀川製作所は2012年に製造・使用を全廃。

現在使われていないのにどうして問題になっているの?

フォーエバーケミカル(永遠の化学物質)と呼ばれるほど、環境中や人・動物の体内で分解されにくく残留性・蓄積性が高いこと、人や動物に対して発がん性などの毒性があることがわかっているためです。

日本の汚染状況は調べているの?

2020年、国は水に対しての暫定目標値(1ℓあたり50ng)を設定。それ以後、国や自治体が水道水や環境水の調査を行っています。土壌や農作物、人の血中濃度については基準を作っていません。

※摂津市では、2023年8月の大阪府の調査でダイキン工業(株)淀川製作所近くの一津屋の井戸から1ℓあたり26,000ngを検出。全国1〜2を争う高濃度。

人に対してどんな健康被害があるの?

腎臓がん・精巣がん・甲状腺疾患・妊娠高血圧症・高コレステロール・かいよう性大腸炎など。免疫機能の低下、遺伝子やホルモンへの作用も指摘されています。

※アメリカで行われた7万人の疫学調査により上記6疾患が健康被害とされている。
※2023年11月30日世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)がPFOAを「グループ1(発がん性物質)」に認定。アスベスト・カドミウムと同ランク。
※免疫や遺伝子、ホルモンへの作用について世界で研究が進められている。

日本では、血液検査や健康影響の調査は行わないの?

アメリカやヨーロッパでは血中濃度によって医療的ケアを行うガイドライン等がつくられていますが、日本では「基準がないため血液検査で健康影響はわからない」との理由で行政は検査を行いません。しかし、市民団体等の血液検査では高濃度の摂津市民も多く、私たち「大阪・摂津市PFOA汚染問題を考える会」は基準の策定、調査・対策を求めて活動しています。