中東ナウ
アフガニスタン
アフガニスタン料理
- ファッション・フード
アフガニスタン料理は、中央アジア、南アジア、中東の交差点に位置する地理的背景から、スパイスを控えめに使い、ラム肉やヨーグルト、小麦粉(ナン)を多用する、素朴で香り高い家庭的な料理です。特に、ニンジンとレーズンをのせた炊き込みご飯「カブリ・ポロウ」は代表的な国民食で、ヨーグルトソースを添えた揚げパン「ボラニ」や、肉入り蒸し餃子「マントゥ」も人気です。

主な特徴と代表料理
主食: ナン(平たいパン)が毎食のように食べられます。
ご飯料理: 「カブリ・ポロウ(Qabuli Pulao)」は長粒米(バスマティ)をラム肉、レーズン、ニンジンと炊き込んだ華やかな料理です。
肉料理・軽食:
ボラニ (Bolani): ニラ、ジャガイモ、カボチャなどを包んで揚げた、ナンの一種。
マントゥ (Mantu): 肉や野菜を詰めた蒸し餃子。
アシュク (Ashak): ニラを詰めた餃子にヨーグルトとトマトソースをかけたもの。
カバブ (Kebab): ラムや鶏肉の串焼き。
味付け: カルダモン、クミン、サフランなどのスパイスを使いますが、辛さは控えめです。
アフガニスタン料理は、辛いものが苦手な人でも親しみやすい、優しく味わい深い食文化です。
イラク
イラク料理
- ファッション・フード
イラク料理は、チグリス川とユーフラテス川が流れる古代メソポタミア文明にまで遡る、世界で最も古い食文化の一つと言われています。周辺の中東諸国(シリア、イラン、トルコなど)と影響を与え合いながら発展してきた、非常に奥深く豊かな料理です。

イラク料理の主な特徴
香り高いスパイス使い: 「バハラート」と呼ばれる混合スパイス(クミン、コリアンダー、カルダモン、シナモン、黒胡椒など)が頻繁に使われます。唐辛子のような強い辛味よりも、芳醇な香りとコクを重視する傾向があります。
主食はお米とパン: 主食には長粒種のお米や、平焼きパンの「ホブズ」、ふっくらとしたひし形のパン「サムーン」が食べられています。
豊富な食材: 羊肉や鶏肉が好まれ、野菜(特にナスやトマト、オクラなど)と一緒にじっくり煮込む料理が豊富です。また、イラクは世界有数の**デーツ(ナツメヤシ)**の生産地であり、そのまま食べるだけでなく料理やお菓子にも多用されます。
代表的なイラク料理
マスグーフ (Masgouf)
イラクの国民食とも言える伝統的な魚料理です。主にチグリス川やユーフラテス川で獲れる鯉を開きにし、棒に刺して焚き火の周りに円状に立てて、長時間じっくりと燻し焼きにします。外はカリッと、中はふっくらと仕上がり、トマトやタマリンドのソースをつけて食べます。
クージー (Quzi)
結婚式やお祝い事など、特別な日に欠かせないごちそうです。羊の丸焼き、または大きくカットした羊肉をホロホロになるまでじっくりとローストし、スパイス、炒めたアーモンド、レーズンなどを混ぜ込んだご飯の上に豪快に乗せて提供されます。
ドルマ (Dolma)
ナス、玉ねぎ、ピーマン、トマトなどの野菜の中身をくり抜き、味付けしたひき肉とお米を詰めて煮込んだ料理です。イラクのドルマは、ザクロの糖蜜(モラセス)を加えることが多く、独特の酸味と深いコクがあるのが特徴です。
クレイチャ (Kleicha)
イラクを代表するお菓子(クッキー)です。カルダモンやローズウォーターで香りをつけた生地で、デーツのペーストや砕いたクルミを包んで焼き上げます。祝祭日には各家庭で大量に作られます。
食後の習慣

食事の締めくくりには、カルダモンを効かせて砂糖をたっぷり入れた濃い紅茶(チャイ)を、くびれのある小さなグラスで飲むのが日常的な風景です。
