落葉松亭・表紙へ / 2016年5月〜6月 / 2016年9月〜10月

落葉松亭日記(2016年7〜8月)

ニュース・評論のスクラップ、凡夫の日々雑感

8月21日(日) 厳しい残暑

連日酷暑が続いている。
階下の公園から聞こえる蝉の大合唱は「ツクツクボーシ」に変わり、暑さも峠を越えたかなと感じさせる。
ベランダでひっそりと蝉の亡骸が見られるようになった。


青空に浮かんでいる雲がなんとなく秋の気配を感じる。


午前中の涼しいうちにと菊水山に登った。日曜日で登山者も多い。
頂上は爽やかな風が吹き渡り、霞も少なく展望が良かった。
展望台で写真を撮っているとき、一陣の風に麦わら帽子を持って行かれた。
幸い展望台すぐ下に落ちたので、帰りに拾うことが出来た。

淡路島


南:紀伊水道 友が島


北西:鈴蘭台、奥は多可町の山々


西:岡山・金甲山?


南東:ポートアイランド、生駒連山、奥に紀州山脈


山を降り、自宅のある団地への登りはさすがに汗が噴き出した。
シャワーを浴び、扇風機をかけて昼寝をした。
午後二時、寒暖計は31.5度を示していた。

播磨灘の夕焼け



8月11日(木) ボルネオ会慰霊祭

亡父が所属していた高砂市荒井神社ボルネオ会慰霊祭に参列した。
楠の緑陰の下、忠魂碑に祭壇が設けられ粛々と行われた。
数年前には戦没者の奥様もおられたという。
長年主催されてきた荒井神社様は大変だったろうと思う。
亡父(1999年没)は幸いにも生還し、元気な頃はこの戦友会に参加していた。

昨年戦後70年で一区切りされた。
今年以降は毎年8月11日「山の日」に会食なしの自由参加となった。
10名足らずと少なくなったが、なかに初めて来たという女性がおられた。
戦死した父親がここに祀られていることを偶然知ったと涙ながらに語っておられた。

亡父は折に触れて「支那広東ではなぁ・・・」「ボルネオのジャングルはなぁ・・・」と戦争体験を語っていた。
子供の私は正直「また始まったか」と思ったりしたが、この女性(私と同じ1944年生まれだった)や何度も遺骨収集や慰霊に現地に行った方々の話を聞くと、なんと罰当たりな子供だったなぁと恥ずかしい。

昭和46年、先代荒井神社宮司広瀬正三氏が独歩367大隊の足跡として戦友や遺族の手記を編纂され、「あゝボルネオ」「続・あゝボルネオ」が貴重な記録として残った。
現在は関係者か国会図書館ぐらいにしかない。
数年前、お許しを得て拙ホームページに転載させていただいた。
ご一読いただければ幸いです。↓
http://kansai.me/tdym/ww2nd/WWII_brn_shuki.htm


8月8日(月) 今上天皇生前退位のご意向

今上天皇「生前退位」のご意向のニュースがあった。
平成28年でもう御退位と思うが、即位が御年56歳の時であられた。
昭和天皇の終戦時の玉音放送が歴史の一コマとして残っているが、このたびのビデオメッセージもまた歴史に残ることだろう。
天皇の重責に、高齢による制約を自覚するようになったこと、皇室自らのありようにも深く心していると率直に述べられた。
天皇陛下が「生前退位」に強いご意向
「象徴の務め困難に」 摂政には否定的 ビデオメッセージに「お気持ち」込められ

http://www.sankei.com/life/print/160808/lif1608080017-c.html

ビデオメッセージ:
象徴としてのお務めについての「お気持ち」をビデオメッセージで表明される天皇陛下(宮内庁提供)

 天皇陛下は8日午後3時から、象徴としてのお務めについての「お気持ち」をビデオメッセージで表明された。お言葉は以下の通り。

 戦後七十年という大きな節目を過ぎ、二年後には、平成三十年を迎えます。

 私も八十を越え、体力の面などから様々な制約を覚えることもあり、ここ数年、天皇としての自らの歩みを振り返るとともに、この先の自分の在り方や務めにつき、思いを致すようになりました。

 本日は、社会の高齢化が進む中、天皇もまた高齢となった場合、どのような在り方が望ましいか、天皇という立場上、現行の皇室制度に具体的に触れることは控えながら、私が個人として、これまでに考えて来たことを話したいと思います。

 即位以来、私は国事行為を行うと共に、日本国憲法下で象徴と位置づけられた天皇の望ましい在り方を、日々模索しつつ過ごして来ました。伝統の継承者として、これを守り続ける責任に深く思いを致し、更に日々新たになる日本と世界の中にあって、日本の皇室が、いかに伝統を現代に生かし、いきいきとして社会に内在し、人々の期待に応えていくかを考えつつ、今日に至っています。

 そのような中、何年か前のことになりますが、二度の外科手術を受け、加えて高齢による体力の低下を覚えるようになった頃から、これから先、従来のように重い務めを果たすことが困難になった場合、どのように身を処していくことが、国にとり、国民にとり、また、私のあとを歩む皇族にとり良いことであるかにつき、考えるようになりました。既に八十を越え、幸いに健康であるとは申せ、次第に進む身体の衰えを考慮する時、これまでのように、全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないかと案じています。

 私が天皇の位についてから、ほぼ二十八年、この間(かん)私は、我が国における多くの喜びの時、また悲しみの時を、人々と共に過ごして来ました。
私はこれまで天皇の務めとして、何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えて来ましたが、同時に事にあたっては、時として人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、思いに寄り添うことも大切なことと考えて来ました。
天皇が象徴であると共に、国民統合の象徴としての役割を果たすためには、天皇が国民に、天皇という象徴の立場への理解を求めると共に、天皇もまた、自らのありように深く心し、国民に対する理解を深め、常に国民と共にある自覚を自らの内に育てる必要を感じて来ました。
こうした意味において、日本の各地、とりわけ遠隔の地や島々への旅も、私は天皇の象徴的行為として、大切なものと感じて来ました。
皇太子の時代も含め、これまで私が皇后と共に行(おこな)って来たほぼ全国に及ぶ旅は、国内のどこにおいても、その地域を愛し、その共同体を地道に支える市井(しせい)の人々のあることを私に認識させ、私がこの認識をもって、天皇として大切な、国民を思い、国民のために祈るという務めを、人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは、幸せなことでした。

 天皇の高齢化に伴う対処の仕方が、国事行為や、その象徴としての行為を限りなく縮小していくことには、無理があろうと思われます。
また、天皇が未成年であったり、重病などによりその機能を果たし得なくなった場合には、天皇の行為を代行する摂政を置くことも考えられます。
しかし、この場合も、天皇が十分にその立場に求められる務めを果たせぬまま、生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに変わりはありません。

 天皇が健康を損ない、深刻な状態に立ち至った場合、これまでにも見られたように、社会が停滞し、国民の暮らしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます。
更にこれまでの皇室のしきたりとして、天皇の終焉に当たっては、重い殯(もがり)の行事が連日ほぼ二ヶ月にわたって続き、その後喪儀(そうぎ)に関連する行事が、一年間続きます。
その様々な行事と、新時代に関わる諸行事が同時に進行することから、行事に関わる人々、とりわけ残される家族は、非常に厳しい状況下に置かれざるを得ません。
こうした事態を避けることは出来ないものだろうかとの思いが、胸に去来することもあります。

 始めにも述べましたように、憲法の下(もと)、天皇は国政に関する権能を有しません。
そうした中で、このたび我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ、これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり、相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう、そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じ、ここに私の気持ちをお話しいたしました。

 国民の理解を得られることを、切に願っています。

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産経新聞の号外保存版
【産経新聞号外】天皇陛下が「生前退位」に強いご意向(1)[PDF]
http://www.sankei.com/module/edit/pdf/2016/08/20160808_1.pdf

【産経新聞号外】天皇陛下が「生前退位」に強いご意向(2)[PDF]
http://www.sankei.com/module/edit/pdf/2016/08/20160808_2.pdf


8月1日(月) 東京都知事選 小池百合子氏が初当選

東京都知事選 小池百合子氏が初当選 8月1日 1時52分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160731/k10010616111000.html?utm_int=news_contents_news-main_002

舛添前知事の辞職に伴う東京都知事選挙は31日に投票が行われ、無所属の新人で元防衛大臣の小池百合子氏が、自民・公明両党などが推薦した次点の候補に100万票余りの差をつけて初めての当選を果たしました。東京都知事に初めて女性が就任することになります。
東京都知事選挙は開票が終了しました。
▽小池百合子(無・新)当選、291万2628票。(得票率44.5%)
▽増田寛也(無・新)179万3453票。(同 27.4)
▽鳥越俊太郎(無・新)134万6103票。(同 20.6)
▽上杉隆(無・新)17万9631票。(同 2.7)
▽桜井誠(無・新)11万4171票。(同 1.7)
▽マック赤坂(無・新)5万1056票。(同 0.8)
・・・以下略
※:得票率は都知事選サイトより付記

当方注目の桜井氏は5位。
有権者11万人が在日特権や外国人留学生特別待遇などの反日政策の是正に賛同した。
今までは主にインターネット上の活動だったが、選挙で広く知れ渡ったことで、氏は手応えを感じたのではないだろうか。


7月30日(土) 都知事選・桜井氏の街頭演説

都知事選も大詰めを迎えた。
大方のマスコミは主要3候補(小池、増田、鳥越の三氏)ばかりを取り上げて報じて異様だが、産経新聞が街頭演説で健闘している桜井誠氏を詳報した。
なぜ産経以外が報じないのかが、わかる。
在日特権を守る反日勢力がいかに多いかだろう。偏向マスコミは「報じない」という「自由」でこれらの勢力に加担している。
桜井氏に対する選挙妨害がyoutubeなどで見られる。
【東京都知事選】桜井誠氏街頭演説詳報(23日)「国費(外国人)留学(生)制度で反日を育てている」「都内の学生に無償で奨学金を払う。財源は外国人への生活保護の停止」 web産経新聞 2016/07/29
http://www.sankei.com/politics/print/160729/plt1607290018-c.html

写真:
街宣車の上で演説する桜井誠氏=23日午後4時、東京都新宿区(三枝玄太郎撮影)

 今日はですね、この高田馬場で何を訴えようかと考えましたらですね、この高田馬場って学生街なんですよ。この先を行きますと早稲田大学がありましてですね。その早稲田大学の目の前に「女たちの戦争と平和のミュージアム」(※正確には「アクティブ・ミュージアム 女たちの戦争と平和資料館」(wam))、慰安婦の発火点となったとんでもない場所もあります。

 しかし、その前に若者の君たちに聞きたいんだけどもさ。国費留学制度(※国費外国人留学生制度)って知ってます?これは確か、国の所管です。支那と朝鮮を中心にして日本に対して反日ヘイトスピーチやりたい放題の国から、わざわざ日本からお金を払って呼び寄せる留学生、それを国から月々17万円、学費はタダ。これをやっているんです。

 私は5年前にこれをやめろと、国費留学制度なんてとんでもない、と。

 なぜか。5年前に東日本大震災が起きました。あの後、何があったか。大学に行こうかという子供たちさえ被災し、とてもじゃないけど、学校に行けなかったんです。そのときに、支那、朝鮮人を中心とした反日にとち狂う連中を国民の税金を使って呼び寄せている。何をばかなことを言ってるんだって話ですよ。
 そうでしょうよ。国費留学制度なんてね、こんなばかな制度をやっているのは日本だけですよ。
 アメリカ、あるいはイギリスのような国では、自国民より外国からの留学生に対して、より大きな負担を求めています。自国民であれば10万円で済む学費を、20万払え、30万払え。これが普通なんですよ。

 わが国では、相手が支那人、朝鮮人というだけで、国公立の大学に無料で入れてあげるどころか、生活費の面倒までみている。これが日本のあり方なんです。これ、許せますか。
 これ、自分たちの国のことですよ。あなたたちの国のことなんですよ。韓国のことを言ってるわけでもないし、アメリカのことを言ってるわけでもない。日本のことを皆さんにお伝えしているんです。
 今、通りすがりの皆さんも、同じように憤っている人もたくさんいると思う。当たり前です。先ほど新宿でも申し上げました。今、わが国は、われわれ日本人が、あなたたちと同じ日本の血を引く者が虐げられ、そして苦しんでいます。こんなの、絶対あってはいけないんです。

 多くの人は、こういうことを言えば、やれヘイトスピーチだ、差別をやめろといってわれわれを攻撃します。しかし、自分の国を愛することのどこが差別なんだ。そうだろうよ。
 自分の国を愛すること。自分の国に生まれたんであればね、あなたたち一人一人にも愛国心のかけらくらいは残っているはずなんです。あなたたちにもです。ここに今いる全ての人たちに愛国心があるはずなんですよ。
 国がなかったらこうやって話を聞くこともできない。シリアのように、内戦で、ISというね、とんでもない凶暴、凶悪なテロ組織が誕生する。すべては国家があってこそ、平和というのは享受されるものなんです。それが分からないのが、クソ左翼。

 先ほども言った通り、早稲田大学のすぐ目の前にワム(wam)という慰安婦の発火点となった場所がございます。私、ここに2度ほど行きましてですね、そのときはまだ入れたんですよ。今は入れませんけどね。あるいは早稲田大学でも抗議を行いました。早稲田大学でやったのは、胡錦濤(※当時の中国国家主席)がやってきて、早稲田大学で演説をやったんです。そのときに忘れちゃいけないのはチベット問題。皆さん、チベット問題、ご存じですか。
 何の罪もないチベット人たちが、支那人たちによって虐待・虐殺されているんです。先ほど言った通り、私はヘイトスピーチがどうのこうのと言われておりますが…。

 早稲田大学で、胡錦涛が演説をやりました。しかしそのときに問題になっていたのがチベットです。支那軍がチベットに入り込んで、皆さんもご存じの通り、チベットのポタラ宮殿からダライ・ラマ14世をたたき出したんです。その後、チベットに対して支那がさんざん虐待・虐殺行為を行っています。
 男は皆殺し、そして女性は強姦されております。それで皆さんもご存じの通り、支那というのは父系社会、父親の社会です。ですから、漢民族の父親と、そしてチベット人の女性…、この間に生まれた子供は支那人なんです。支那人として登録されます。こうして行われたのは民族浄化。あのヒトラーでさえやらなかった民族浄化をやったのが支那なんです。しかも現在進行形でですよ。

 あっという間でした、これ。漢民族がチベットを占拠し、ダライ・ラマは戻ってくることができません。このような社会を築いた胡錦涛が早稲田に来て、学生たちに平和の尊さを説く…。ばかにすんなよ。
 だからね、われわれは早稲田大学に行って抗議したんです。このようにね、支那人や朝鮮人ってのは、現在進行形で他民族を、他の民族を弾圧しております。特に支那人です。先ほど言ったチベット人だけではございません。さまざまな紛争を起こし、現在はインドネシア、あるいはフィリピンと南沙問題でもめております。今ね、この支那の問題、先ほどから皆さんにお伝えしている通りです。南沙諸島でも、あるいはチベットでも、どこでももめているのが支那人なんです。要するにね、戦争をしたくて仕方がないんですよ、彼らは。

 それで問題なのが今の日本です。先ほど言った通り、好戦的な支那を国費留学という、わが国の学生たちを無視して、今この声を聞いている学生さんがいるはずなんですよ。そこの学生さんたち、有償の奨学金、要するに、例えば100万円を借りたら将来返さなければいけない。こういうことは皆さんご存じですよね。この有償の奨学金が問題になっているときに、無料でね、タダで、大学に行けて、タダで生活費を保証してくれるって、実際にそうされているんですよ。これを聞いて、君たち、黙ってられるかよ。どうなんだ。
 支那・朝鮮は反日国家ですよね。反日国家の人間を日本に入れて、日本に招いて、そして日本で勉強してもらい、そして国に帰ったら、少しでも日本の良いところを広めてもらおうというのがこの国費留学制度でした。しかし、それは失敗したんです。いまだに反日制度が変わっていないじゃないですか。もう国費留学制度が始まって30年、40年ですよ(※1954年創設)。国費留学制度で大量の外国人を、反日外国人を日本に入れて、そして日本で養い、日本で勉強させ、高度の教育を与えて、結果として反日が増幅しただけじゃないですか。こんなばかなことをやっているのが今の日本なんです。

 でね、これがいったい都政とどうつながるのか。国費留学制度を改める。これはもちろん国政の問題です。大変残念ながら、都知事が口を利く問題ではございません。しかしながらね、都知事にも権限があるんですよ。東京都内であれば、東京都内の大学に通う子供たちであれば、大学生であれば、東京都がその奨学金を払いましょう。大学にかかるお金を東京都が払いましょうというのを私は提案いたします。
 もちろん、これにはね。きちんとした財源があります。私はね、今日ここへきた取材陣が1人だけ来ているんですけども、なんか産経新聞らしいんですけどもね。もちろんほかにね、いやちょっと、産経新聞のあなたね、これを見て分かる通りね。これだけ大勢の人がいるでしょう。でも、(テレビ)カメラどこにある?(記者、首を横に振る)。ないですよね。うん。テレビカメラ1台も来ておりません。完全にこの街宣、これだけ大勢の人が集まっているのに、無視されています。無視して結構。私はここで皆さんに呼びかけ続けるんです。

 そのね、大学生。先ほど皆さんに言った通り、21名の候補者が…、メディアは3人しか取り上げません。たった3人です。小池候補、増田候補、鳥越候補、この3人以外、18人の候補者をごみ扱い。いないものとして扱われております。しかし、もし私が都知事になったらどうするのか。7つの約束を提示し、そして今、皆さんにね、新たに公約を。東京都に通う学生たちに対し、奨学金を東京都が払います。
 それは無償で払います。お金を返さなくて良いんです。じゃあ、その財源はですね。この21人の都知事の、都知事立候補者の中において、財源を明確にした形で、そして皆さんに政策を訴えているのは桜井誠、ただ一人です。
 外国人の生活保護を停止する。これをやっただけで、これをね、私が8月1日、2日ですか、当選証書を頂ければ、その瞬間に、窓口を閉鎖いたします。これだけでね。たったこれだけですよ、なんか特別なことをするわけじゃないんですよ。

 (今度は消防車がサイレンを鳴らして通行、中断する)
 今言った通りね、私は何か特別なことをするわけじゃないんですよ。都知事として決断すれば、決意すればね。誰でもできることなんですよ。それをやろうと言っている。そして、それをやれば、この1回でいくら皆さん入ると思います?東京都に。なんと400億円。400億もの金が東京都民に入ってくるんですよ。
 さらにね、反日ヘイトスピーチは許しません。これをやれば、朝鮮学校、もちろん現在、東京都はお金を出しておりません。補助金を支出しておりませんけれども、しかし東京都下にある23区が個別に支給している。それについて東京都知事として止めることが可能なんですよ。こうやって一つ一つを見ていけば、財源というのはそこにあるんです。財源は確かにあるんです。しかしながら、今言ったように財源を確保する。その財源というのは、基本的に外国人、在日韓国人、朝鮮人、支那人に致されているものです。

 この財源に、外国人特権に切り込むというのは大変厳しい闘いになります。大変難しいと思います。しかしながら、今こうやって皆さんに訴えかけている桜井だけはね、10年続けて参りました。この運動を。もちろんこうやって、壇上で皆さんに訴えるのではなく、路上でメガホンを使い、そしてこうやって皆さん一人一人に訴えかけておりました。思い出してください。10年前、たった10年前ですよ。そのとき皆さん、何をやってました?皆さんね、10年前、お子さんが生まれている人、生まれていない人、さまざまでしょう。韓国問題、朝鮮問題、支那問題をこのように言挙げできましたか。
 誰も言挙げしてないんですよ。誰もしてないからね、私がやり始めたんです。そして10年経ち、今、多くの人たちが支那人問題、韓国問題に対して言挙げするようになりました。私は、これは自分がやったとは言いません。しかしながら、ここまで来る道筋をつけたのは、紛れもなくわれわれ、行動する保守運動なんですよ。

 先ほどから述べている通り、東京都知事になった場合、私は約束を守ります。だからできない約束はしません。「東京全土をアニメランドに変える」とか、こんなアホな公約は私はしないんです。いや、もちろんね、東京全土をアニメランドに変える。これを秋葉原でやれば、アキバにいるオタクの皆さんは喜ぶかもしれない。でもね、できないものはできないんです。それ以上に今苦しんでいる人たちがいるのであるならば、その人たちに救いの手をさしのべる、それが知事としての仕事じゃないんですか。

 この演説はですね、この高田馬場に降りる乗降客の皆さん、学生の皆さんが大変多くいるということで、今日はちょっと予定を変更しまして、この演説に切り替えさせていただきました。もし、学生の皆さんがこの演説を聞いているならば、大学生はもうすでに18歳から1票を投じることができるようになりました。前回の参議院選挙でもです。20代、30代、この若い人たちがいい加減目を覚まし、そして、投票に行くんです。行かなければ、東京都政、国政、何も変わりません。今までと大して変わらんのですよ。これじゃ、いかんでしょう。

 みんなそう思っているんですよ。だから今日ここに来てるんでしょ。でなければ、こんなところに来るわけがないんですよ。メディアも何にも来ない。カメラも来ない。大変失礼ですけども、有名人だっていない。はっきり言いまして、これこそまさに手作り選挙なんですよ。しかし、それでも。それでもですね。これだけ大勢の人たちが集まっていただきました。これだけ大勢の皆さんがメディアにだまされずに、メディアにだまされずにやってきてくれたこと、本当にうれしく思います。であれば、そこからもう一歩、もう一歩だけ足を進めて、ぜひ投票に足を運んでください。

 面倒くさいんじゃないんです。あなたたちの未来を決める。これは否が応でも次の4年間、4年間はね、新しい都知事、新しい都政のもとでわれわれ東京都民は過ごさなければならない。このね、4年間、どうします、皆さん。小池百合子候補がいいですか。増田寛也候補がいいですか。鳥越俊太郎候補がいいですか。先ほど新宿でも申し上げました。1人はね、移民1000万人を介護職として外国人を受け入れるんです、と。それは移民じゃありませんという子供だまし、こんなことを言ってる候補者。あるいは移民3000万人を受け入れようと言っている候補者、あるいは韓国に日本はひどいことをしたんだ、だから日本人は韓国に対して償いをしなければならないと言っている候補者…。反日、売国奴、もうそれ以外の言葉がないんですよ。そんな人たちにね、あなたたちは一票を投じたいですか、投じますか。投じるんだったら投じて良い。投じて良いけれども、その代わり、彼らが彼女が知事になったとき、絶対に文句を言うな。おそらく、小池百合子候補が今のところ、一番人気です。この人が都知事になれば、恐らく韓国に対して、非常に融和的な政策を取るでしょう。そして外国人をね、どうぞどうぞいらっしゃいと受け入れる。でも、その危険性、極めて危険なんだということに気付いていただきたいと思います。この小池百合子候補ばっかりを、おまえは批判するなという声も多数あることは承知いたしております。しかしながら、増田寛也候補、鳥越俊太郎候補。こんなのは論外でしょうよ、論じるに値しないんですよ。

 昨日ですね、その鳥越俊太郎候補について、私50年前と発言したんですけれども、15年前の間違いだったそうです。15年前にね、女子大生ですか、女子大生とですね。まあ、いろんなことをやっちゃったというですね、話を聞きました。私なら大歓迎です。私だったら本当にですね、もうウエルカムですからね。なぜ私に来ないんですか。
 ま、ちょっと論旨が外れてしまい申し訳ございません。それはともかくといたしまして、もうどいつもこいつも、どれを選んでも同じ。もうこのままだとね、またメディアに皆さんがだまされ、メディアの情報をうのみにし、そして結局、小池候補か、増田候補か、鳥越候補か知らんけれども、この3人の中から誰かを選ばざるを得ないんですよ。
 これじゃいかんでしょ。これじゃ、いつまで経っても変わらないんです。先ほど言った通りです。今、この都政から、韓国問題、支那問題、東京都政における外国人問題を根本から変えることができるのが、桜井誠ただ一人でございます。このことを訴えまして、高田馬場の早稲田で街頭演説を行わせていただきました。最後までご静聴、誠にありがとうございました。
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7月26日(火) 障害者施設殺傷事件

フランスやドイツなど世界中でテロが蔓延するするようになった。
日本でも障害者施設で殺傷事件(死亡19人、負傷26人)が起きた。
宗教相違、移民問題によるテロとは異なると思われるが、なんとも殺伐とした世の中だ。
犯人はあろうことか26歳の元職員で、警察署に車で出頭したという。
「障害者なんていなくなってしまえ」と供述したそうだが、それだけで夜中の午前2時に出かけていって、こんな大量殺人ができるだろうか、動機も心情も想像を絶する事件。
相模原の障害者施設、刺され19人死亡 26歳の元職員逮捕
「障害者なんていなくなってしまえ」と供述

http://www.sankei.com/affairs/print/160726/afr1607260005-c.html

 26日午前2時45分ごろ、相模原市緑区千木良の障害者施設「津久井やまゆり園」に「刃物を持った男が侵入してきた」と110番通報があった。神奈川県警や相模原市消防局によると、男に刺されるなどして19人が死亡、26人が負傷した。うち13人が重傷とみられる。県警は殺人未遂と建造物侵入の疑いで、現場近くに住む元職員、植松聖容疑者(26)を逮捕した。
 県警によると、植松容疑者は午前3時ごろ、津久井署に「私がやりました」と車で出頭した。所持していたカバンから複数の包丁やナイフが見つかり、血痕が付いたものもあった。「ナイフで刺したことは間違いない」などと認め、「障害者なんていなくなってしまえ」という趣旨の供述もしているという。・・・

事件は世界中に知れ渡り、プーチン大統領が安倍首相に哀悼のメッセージをおくっている。
障害者施設襲撃 プーチン大統領 安倍首相に哀悼の意を表す © Sputnik/ Sergei Guneyev 2016年07月26日 17:51)
http://jp.sputniknews.com/politics/20160726/2557662.html

プーチン大統領が日本で起きた障がい者施設襲撃事件のシニズムと残酷さに衝撃を受けている。
プーチン大統領は安倍首相に哀悼の意を表明した。ロシア政府のプレスサービスが伝えた。
火曜日26日の深夜、植松聖(サトシ)容疑者は刃物を持って障がい者施設「津久井やまゆり園」の入所者に襲い掛かった。津久井やまゆり園は神奈川県相模原駅から2kmのところにある。事件の結果、19人が死亡した。

「か弱い障がい者に対し行われた犯行のその残酷さとシニズムに衝撃を受けている」と弔電に記されている。
プレスサービスで伝えられたところ、プーチン大統領は犠牲者の遺族への同情と支援の言葉を伝え、負傷者全員の早期回復を願った。



7月24日(日) 都知事選・メディア対応

他府県とはいえ東京は日本の首都でゆくえが気になる。
公私混同知事の後を受けて選挙戦たけなわだ。
21人の候補者があるのにメディアでは主要三氏とかで、申し合わせたように小池、増田、鳥越の記事ばかりなのが異様。

例えば、これまで在日特権問題をとりあげ日本を取り戻すと訴えている桜井誠氏の政策は具体的な地方行政の課題と思われる。
メディアには出てこないがyoutubeで見る立ち会い演説会は盛況のようだ。


7月23日(土) ポケモン

任天堂・ナイアンティックのスマホゲーム「ポケモンGO」が日本でもダウンロード可能となった。
先行販売されたアメリカなどでいい大人がゲームに興じる様子がwebニュースを賑わしていた。
カメラとGPSを備えた端末にゲームを乗せたところがミソだろう。
従来ゲームの背景はフィクションだったが、端末のカメラと位置情報によって仮想現実ゲームになった。
想像するところカーナビ画面にポケモンが合成される感じだろうか。
爆発的な流行で、ダウンロード数はツイッターのユーザー数を上回るほどだという。

当方はスマホやケータイを持っていないのでさして興味もないのだが、あの80年代のファミコン(息子らが熱中した)からいろいろと進化しここまで来たかと感心する。

ポケモンデータは安全な場所に限定されるだろうと思うが、それでもゲーマーが崖から落ちたり交通事故にあったというニュースもあった。携帯電話を片手に車を運転する人を見かけるがあの恐さと重なる。
従来でも繁華街ではスマホ人にこちらがよけてあげる場面がよくある。
ほどほどの流行に収まってほしい気がする。
ポケモンGO 姫路城や竹田城跡でも大騒ぎ2016/7/22 21:03神戸新聞NEXT
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201607/0009310831.shtml

(前略)・・・
 兵庫県内の観光地などでも22日、「ポケットモンスター」が姿を現した。国内配信が始まったスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」。安倍政権の経済政策「アベノミクス」をもじって「ポケモノミクス」の言葉まで出るほど集客や経済効果が期待される一方、先行配信された海外ではトラブルも発生。兵庫県内でも“社会現象”への期待と不安が入り交じる。

 「この辺り、ワラワラいます」。朝来市の国史跡・竹田城跡。報道各社からの問い合わせを受け、急きょ「ポケモン調査」に赴いた市職員が、市役所に速報を入れた。

 麓からの登山道と城跡内でそれぞれ41匹のポケモンを発見。眺望名所「立雲峡」など5カ所も、モンスターを対戦させる「ジム」になっていた。画面を見ながら「また出ました!」と報告する職員は童心に返ったよう。一方、ポケモンは急な階段や崖の近くでも出現し、「画面に夢中になって下に落ちる恐れもある」として料金所に注意喚起の張り紙を掲示することにした。

 世界文化遺産・国宝姫路城内でも、ポケモン発見の歓声が上がった。インターネットの掲示板に、見つけにくいレアなポケモンの出現情報が書き込まれたこともあり、スマホを手にした人が続々と現れた。姫路城管理事務所は入城券売り場に「歩きスマホ」の自粛を求める張り紙を掲示。担当者は「城内は段差や天井が低い場所があって危険」と注意を促した。

 「ジム」に指定されたJR姫路駅周辺では、高校生らがスマホに熱中。午後6時ごろにはアクセスが集中したためか、姫路市内の一部でつながりにくくなったといい、金融機関で働く女性(22)は「仕事が終わってすぐにダウンロードしたのに残念です」と肩を落とした。

 神戸市中央区の北野異人館街。ポケモンを探し歩く人の姿は少なく、観光案内所の職員は「暑い日は外国人観光客ばかり。日本人は坂を上がって来ないから」と苦笑い。「ゲームをうまく利用すれば集客につながるかも」と期待を寄せた。

引きこもりが解消するなら結構なこと
麻生氏「引きこもりが外に出た」 ポケモンGOで発言 2016/7/22 18:45
http://www.kobe-np.co.jp/news/zenkoku/compact/201607/0009310360.shtml

 麻生太郎財務相は22日、大ヒットして社会現象となっているスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」に関し「海外での例を見ると、精神科医が対処できなかったオタク、自宅引きこもりが全部外に出てポケモンをするようになった」と発言した。
 23日から中国で開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席するのを前に、成田空港で記者団に語った。人々が積極的に外出するようになる効用を説く趣旨とみられるが、ゲームに熱中している人へのやゆとも受け止められる可能性がある。

ここまでなったら要注意(不明な用語があるが)
「ポケモンGO」中毒を示す12の兆候 これに当てはまったら助けが必要 2016 年 7 月 15 日 16:57 JST
http://jp.wsj.com/articles/SB11591440792921774056504582190344033979460

 スマートフォンを見つめている人とぶつかることが多くなったとしたら、新しいモバイルゲーム「ポケモンGO(ゴー)」のせいだ。この拡張現実(AR)を活用したアプリが、プレーヤーに通りや公園などの公共の場をうろつかせている。彼らはスマホのカメラを使い、小さなスクリーンを通して実世界をのぞいているのだ。
 アプリの中で現実の画像に仮想のポケモンが重ねて表示され、プレーヤーは「ポケストップ」で入手した「モンスターボール」を使ってそれを捕獲する。控え目に言っても、まさにセンセーションだ。ゲームのダウンロード数は700万を超え、任天堂の株価は急騰している。しかし、気をつける必要がある。以下の12項目に心当たりがあるなら、それはポケモンGOをプレーしすぎている動かぬ証拠だ。

1. 47本目の街灯柱にぶつかっても、もはや足に痛みを感じない。
2. 「イシツブテ」「フシギダネ」「ニドラン」といった単語が口をついて出てくる。
3. マイルではなくキロメートルで距離を計算し始める。(訳注:米国では距離の単位にはマイルが使用されているが、ポケモンGOではキロが使用されている)
4. こんなに多くの時間を外で過ごしたのはサマーキャンプ以来だ。
5. 最近グーグル検索したのは「レアなポケモンはどこでみつかるか」だ。
6. 「アスレジャー(アスレチックとレジャーを組み合わせた造語)」というトレンドが急に魅力的に感じ始めている。
7. 10代の子から「ストライク」を捕まえる唯一の方法はカーブをつけてモンスターボールを投げることだと聞き、カーブの投げ方を教わるためだけに別の10代の子と友達になった。
8. スマホの電池がすぐに切れるため新たに購入した予備のバッテリーはスマホの3倍の大きさだ。
9. 全ての会議をポケストップ近くの社外の場所に変更するようアシスタントに依頼した。
10. 運転中、ルアーモジュール(ポケモンを集めることができるアイテム)が使用されたたくさんのポケストップがある通りを見つけたため、カーナビが提案したルートを無視した。
11. 妻や夫になぜ全く電話に出ないのかとあきれられている。最後に受け取ったメッセージは「くだらないポケモンゲームをプレーしているなら、もう帰ってこなくていいから」だ。
12. チーム「ミスティック」が所属するポケモンジムの向かいに住んでいている友人に頼んで家に泊まらせてもらっている。なぜなら、ジムの「地位」を維持するためCP1468に進化させたニドランを配置していて、72時間ぶっ通しでポケモンをトレーニングした揚げ句、チーム「インスティンクト」にジムが乗っ取られたら、ものすごくいやだからだ。



7月20日(水) トルコ・クーデター未遂、その後

トルコは民主主義、三権分立体制の国。
・・・
1982年に定められた現行の憲法では、世俗主義が標榜されている。
三権はほとんど完全に分立しており、憲法の目的(世俗主義、他)を達成するためにそれぞれの役割を果たすことが期待されている。
このことが、世俗派と宗教的保守派との対立を助長し、その対決が終息しない遠因ともなっている。
立法府として一院制のトルコ大国民議会(Türkiye Büyük Millet Meclisi、定数550名、任期5年)がある。
行政は議会によって選出される国家元首の大統領(任期7年)が務めるが、首相の権限が強い議院内閣制に基づいている。・・・(Wikipedia)

だが、クーデター未遂後、政府が粛正を強めているという。
トルコ粛清拡大、教育関係者1.5万人停職 24報道機関の免許剥奪
2016年07月20日 11:44 発信地:イスタンブール/トルコ
http://www.afpbb.com/articles/-/3094550?cx_part=topstory

写真:
×クーデター未遂の際に爆撃されたトルコの首都アンカラの警察本部で、窓にうがたれた穴からのぞいたトルコ共和国建国の父スタファ・ケマル・アタチュルクの像(2016年7月19日撮影)。(c)AFP/DIMITAR DILKOFF

【7月20日 AFP】トルコ政府は19日、クーデター未遂後に進めている粛清をさらに強化し、その対象を学校や報道機関にまで広げた。政府が事件の黒幕とみなす米在住のイスラム教指導者、フェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)師の支持者らの一掃に向けた決意の表れとみられる。15日の事件発生後、拘束された軍や警察、司法関係者らは9000人近くに達しており、国際社会は政府による報復行為を懸念する声を強めている。

 政府はレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領の最大の政敵であるギュレン師のネットワークを「フェトフッラー派テロ組織(FETO)」と呼んでいる。19日にはFETOへの関与が疑われるとして教育部門の国家公務員1万5200人の職務を停止したほか、私立および公立大学の1600人近い学長らに対して辞職を要求した。

 政府はさらに、ギュレン派と関わりがあるとされるラジオ局やテレビ局の放送免許取り消しにも踏み切った。国営アナトリア(Anadolu)通信によると24の報道機関が免許を剥奪され、ジャーナリスト34人が取材許可証を没収されたという。

 一方、ビナリ・ユルドゥルム(Binali Yildirim)首相は米側に文書を送り、ギュレン師の身柄引き渡しを正式に求めたと発表した。
 ギュレン師は米ペンシルベニア(Pennsylvania)州に暮らしているが、現在もトルコ国内のメディアや金融業界、教育機関などと関わりを持ち続けており、法曹界や警察をはじめさまざまな部門で影響力を誇っている。
(c)AFP/Fulya Ozerkan and Raziye Akkoc with Stuart Williams in Ankara

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成28年(2016)7月21日(木曜日) 通算第4968号  <前日発行>
http://melma.com/backnumber_45206/

トルコの強権政治化に欧米が懸念、ロシアは別な意味で警戒
3万3000名の公務員を追放とは「異常な事態」が進行している


 結局、トルコの「独裁者」となりつつあるエルドアンの目的は何か?
 オスマントルコ帝国を復活させ、自らがカリフになろうとしているとすれば、ライバルのギュラン師とその関係者すべての追い落としを画策するのは、政治闘争の常套手段として理解できる。熾烈な権力闘争の本質とは、そうしたものだから。

 マルマラ島のリゾートホテルを襲撃した武装ヘリ二機に分乗した特殊部隊25名が、その後、ヘリコプターともども行方不明になっているとトルコの新聞が伝えた。
 隊員達は結果的にもぬけの殻となったホテルを襲ったのだが「テロリストが潜伏している」という情報を受けていたとする説もある。

 またクーデタ直前まで黒海を遊弋していたトルコ海軍の艦船14隻が、現在所在不明となっていると『アジアタイムズ』が伝えている(7月19日)。こんかいのクーデタ未遂事件に海軍の関与は報じられていない。
 陸軍は南東のシリア国境に展開している部隊から5000の兵士をアンカラに移送させようとしていた。

 テレビ局をクーデター側が占領し、番組を中断させて戒厳令を命じたのに、町には「市民」がでて抵抗した。
 まさか、ソーシャルメディアが、これほど反撃に効果的であったとは。

エルドアン大統領は軍人、司法関係7543名、警官8777名、財務省職員1500名の拘束、追放をはかったというが、さらに教育委員会に命じて大学学長、学部長クラス1557名の辞職勧告をするように指示した。

 過剰な拘束、証拠不十分な基礎は人権問題として、欧米はクーデターそのものを批判するものの、その後の、エルドアンの過剰な行為には警告を発している。
死刑の復活など、「民主主義のルールを逸脱している。人権問題になる恐れがある」としている。この論点では欧米は一致している。

 このチャンスを逆利用し始めたのがロシアのようだ。
 トルコ滞在中だったロシア人の観光客は450000人。トルコが治安悪化、政情不安となってドイツ人観光客が激減し、その空隙をロシアが埋めていた。ロシアのトルコ観光客は75%の増加を示していた。

 ▼ロシアとトルコは地政学上の宿敵であるはずだが。。。。。。。

 ロシアの論調を読んでいると、―
 米国はトルコのNATOメンバー資格を疑い始めた
 ドイツはエルドアン独裁を嫌ってトルコ空軍基地に展開していたAWACSを撤収した。
 ロシアはトルコとのパイプラインプロジェクトは継続させており、月内にプーチンはアンカラを訪問する。

 欧米がトルコと距離をとりはじめた状況に乗じて、独自にトルコへの接近をはかるロシアだが、昨年のロシア機撃墜の恨みは忘れていない。
ロシアは、ISが密輸する石油タンカーを空爆し、2000のトラック密輸団のうち、1500台を破壊させたが、この石油密輸はエルドアン大統領の息子が絡むダーティビジネスだった。
ロシアの言い分ではISのスポンサーはトルコだったと攻撃する。
石油密輸ルートを破壊され、この重要な利権を台無しにされたことでエルドアンはロシア機撃墜を命じたのだとするのがロシアの解釈である。

 エルドアンは遺族への補償を提示したが、ロシアはまだ怒りがおさまらず「パイロットの処刑」を暗に要求したと推測される(英文プラウダ、7月19日)。


7月17日(日) 沖縄分断工作

シナや半島系の精神侵略に犯されたマスコミは「マスゴミ」と呼ばれるようになった。
先の選挙では、若者がそれらに影響されることなく正しい選択をしているのはインターネットのおかげだろう。
沖縄県では、「琉球独立の声がふつふつと沸いている」とまことしやかに沖縄マスゴミが流す。
ホンマかいなとネットで検索してみると大嘘であることがすぐ判る。↓
Q:沖縄独立の本気度はどれくらいか
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1487368424
当たり前の事ながら、普通の沖縄県民は99%、そんなことは考えたこともない。私は日本人と答えている。

だが、これで安心というわけではない。
シナの戦略は「孫子の兵法」で目立たないがあらゆる所(政界、教育界、マスコミなど)に代理人(エージェント)を送り込み活動している。代理人は自覚している人、無意識の人、金をもらってやる人、無償の人など様々だろう。
当方の判断基準は、外国人参政権、移民、男女別姓(これを唱えていた社民党などは衰退したが)、安全保障もなく平和を唱える売国奴など、日本を毀損していく輩だ。
都知事選にもそんな候補者がみられるがどうなるか・・・

石平氏のメールマガジン(2016年7月16日)より
「怪しげな国際会議…中国政府・軍の「沖縄分断工作」に警戒せよ」
http://archives.mag2.com/0000267856/

先月17日配信の琉球新報ネット記事によると、 「第2回琉球・沖縄最先端問題国際学術会議」が 同16日までに中国・北京で開かれたという。
主催者は中国戦略・管理研究会、 北京大学歴史学部などである。

日本の沖縄をテーマとした「国際会議」が、 那覇でもなければ東京でもなく、中国首都の北京にて開催されたのは いかにも奇妙な出来事である。
さらに不可解なのはその中身だ。 同じ琉球新報記事によると、会議において 「沖縄の自己決定権や米軍基地問題、 独立などをめぐって意見を交わした」という。

沖縄の「米軍基地問題」や「独立問題」は言うまでもなく、 日本の国防・主権に関わる重大問題である。
このような問題が、中国という第三国の研究機関主催の会議で 議題にされたことは異常というしかない。
日本の内政に対するあからさまな干渉でもある。

さらに問題視すべきなのは、 会議の筆頭主催者となった「中国戦略・管理研究会」である。
中国の場合、名称に「中国」と冠することのできる機関は 中央政府直属の組織である場合が多いが、 上述の「研究会」は政府のどこの所属であるか、 いっさい明らかにしていない。

研究会の本部は中国政府が国賓を迎えるための 「釣魚台国賓館」に住所を置いているから、 それが普通の「研究機関」でないことは明らかだ。
研究会の理事会の構成を見ると、 国防相を務めたこともある人民解放軍の元上将など、 大物軍人が名を連ねているから、 この研究機関の背後に中国軍があることはよく分かる。

そして、中国政府・軍をバックにした この怪しげな研究機関の主催で、 沖縄の「米軍基地問題」や「独立問題」を討議する 「国際会議」が開かれたわけだ。それはどう考えても、 中国政府と中国軍の戦略的意図に基づく 高度なる「沖縄工作」の一環であろう。

「国際会議」といっても、参加者は中国側のメンバー以外には、 日本からの沖縄関係者ばかりだ。

その中には、琉球新報東京報道部長、 沖縄タイムス学芸部記者など県内のマスコミ関係者や、 「琉球独立」と「全米軍基地撤去」を 一貫して主張している沖縄国際大教授や 龍谷大教授などの研究者が含まれている。

参加者のひとりの教授に至っては、 2014年に中国戦略・管理研究会の ホームページに寄せた論文において、 「われわれの目的は琉球の独立だけでなく、 軍事基地を琉球から全部撤去させることだ」と宣言している。
今回の国際会議においても、 「全基地撤去」を前提とした論文を発表したという。

もちろん、沖縄を日本から切り離して「独立」させることと、 米軍基地を沖縄から追い出すことは、 中国の国益と戦略にとってこの上なく望ましい展開となるから、 中国政府と中国軍をバックにした件(くだん)の研究機関が、 同じ政治主張の沖縄マスコミ関係者や 日本人学者を招聘(しょうへい)して 「国際会議」を開くことの意図は明白であろう。

中国政府と軍による「沖縄分断工作」は、 今や堂々と展開されている。
問題は、中国側の工作が実際、 どれほどの効果を上げているかであるが、 ここではひとつ、事実関係だけを指摘しておこう。

「米軍基地問題」を討議した北京国際会議から 1週間もたたぬうちに、沖縄で元米兵の女性暴行・殺害事件が発生した。
それをきっかけに、北京の国際会議に参加者を出した 琉球新報と沖縄タイムスが旗振り役となって、 「全米軍基地撤去」を求める運動を展開し始めた。
北京会議とこの運動の間に果たして関係があるのか。 それはむしろ、当事者たちが答えるべき問題であろう。 ( 石 平 )

■【翁長知事と沖縄メディア】「反日・親中」タッグの暴走--「尖閣の地元紙」から見た虚構の沖縄
http://www.sankei.com/premium/print/151202/prm1512020011-c.html
 『翁長知事と沖縄メディア 反日・親中タッグの暴走』(本体1300円+税、産経新聞出版刊)が発売されました。著者は、沖縄県石垣市の地元紙「八重山日報」編集長の仲新城誠氏。沖縄県の翁長雄志知事の県政の歪みと、これを支援する「沖縄タイムス」「琉球新報」の2紙の報道姿勢を告発するとともに、その背景を徹底検証した内容で、2紙の社説も一挙公開しています。その序章をご紹介します。・・・

■【仲井真・沖縄前知事「そこまで言うか!」(2)】翁長知事の国連演説「いちいちしゃくに障った先住民論」
http://www.sankei.com/premium/print/151022/prm1510220013-c.html
・・・・
 --翁長知事は9月、国連人権理事会で行った演説で、県民を先住民だと位置付けた
 「もういちいちね、しゃくに障りましたよ。端的には『基地問題は人権問題だ』という話だと思うが、国連へ行って、自分たちだけの考えのストーリーを、しかも『先住民だ。ずーっと差別されてる。被差別民族だ』とかね。2分間でやっていい話じゃない。
県民はおそらく、そんなことをいちいち知事に頼んだ覚えもない。一体、いつからわれわれは先住民に(なったのか)。いろんな人が何百年にわたって内地や中国から沖縄に来てミックスしている。『即、ウチナンチューになってしまう』とわれわれは言っている。
いろんな考え方がある中で、ああいう差別、先住民論は、とてもとても受け入れられない」・・・



7月16日(土) トルコ軍事クーデター・収束か

15日トルコで軍の一部によるクーデターが起きた。
エルドアン大統領は、国民に対し、外に出て抗議するよう呼び掛けた。
16日、イスタンブールではクーデターを起こした兵士が投降し、軍勢力拘束に市民が協力するなど収束の兆しがある。

当方この1年、トルコの映画に親しんでいた。現代のトルコ文化文明を目にし、さすが文明発祥の地、物語も深いなぁと感動していた。
「雪の轍」「昔々アナトリアで」「スリー・モンキーズ」:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督
「蜂蜜」「ミルク」「卵」:セミフ・カプランオール監督
映画を通じて見た国民性は我々とは違わない。
あの国でクーデターが起きるのかと驚いたが、やはり収束の動きが見え安堵した。
トルコ、軍部の一部によるクーデター失敗か、エルドアン大統領「国家への反逆」2016年7月16日(土)14時43分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/07/post-5500.php

7月16日、トルコで軍部の一部がクーデターを試みたが、エルドガン大統領の訴えで市民がデモに繰り出し、政権への支持を訴えており、反乱は抑えられつつある。写真は16日、イスタンブール・アタチュルク国際空港外で繰り広げられるデモの様子(2016年 ロイター/Huseyin Aldemir)
 トルコで軍部の一部がクーデターを試みたが、エルドアン大統領の訴えで市民がデモに繰り出し、政権への支持を訴えており、反乱は抑えられつつある。

 南西部で休暇中だった大統領は16日の夜明け前にイスタンブールに戻り、アタチュルク空港近くで支持する群衆に応えた後、緊急記者会見において、事態は「国家への反逆」であり、重い代償を払うことになると述べた。関与した者の逮捕が進んでおり、いずれ幹部にもおよぶ可能性を指摘した。

 この後アタチュルク空港は政府系兵士が掌握した。
 当局によると、この試みで少なくとも60人が死亡した。
 米国のケリー国務長官はトルコ外相に電話し、民主的に選ばれた文民政権での支持を表明した。 [イスタンブール/アンカラ 16日 ロイター]

動画:「政府転覆」試みた軍勢力拘束に市民が協力 トルコ 2016年07月16日 17:34 発信地:イスタンブール/トルコ
http://www.afpbb.com/articles/-/3094241

【7月16日 AFP】トルコ半国営のアナトリア(Anadolu)通信によると16日、軍の一部勢力による政権に対するクーデターの試みによる死者は90人、負傷者は1154人に上った。
 またアナトリア通信は、軍本部で約200人の非武装の兵士が投降し、さらにある政府高官が記者団に語った話として、トルコ全土で計1563人の兵士や将校が拘束されたと伝えた。
 映像は、警察に協力して、クーデターを企てた勢力に属す兵士の拘束を試みる市民ら。(c)AFP

トルコでクーデターか、「全権掌握」と発表 空港周辺に戦車 2016年07月16日 07:30 発信地:アンカラ/トルコ
http://www.afpbb.com/articles/-/3094173?cx_part=topstory

写真:
×トルコのイスタンブールで、ボスポラス橋が閉鎖される際に兵士によって拘束された警察官ら(黒い制服の人物ら、2016年7月15日撮影)。(c)AFP/Yasin AKGUL

【7月16日 AFP】(更新)トルコで15日、軍の一部によるクーデターとみられる動きがあり、イスタンブール(Istanbul)や首都アンカラ(Ankara)の路上には兵士の姿が見られ、戦闘機が低空を飛行した。市民らは身の安全を守ろうと急いで帰宅した。
 ビナリ・ユルドゥルム(Binali Yildirim)首相は、政府権力の強奪を図る違法行為だと述べた。現地報道によるとトルコ軍は「国の全権を掌握した」という声明を発表した。声明によるとクーデターは「憲法秩序と民主主義、人権、自由を保障して回復させ、最高法規を全土にいきわたらせ、崩壊した秩序を回復させるため」に実行されたという。
 また同軍は「(トルコが結んだ)国際的な合意や責任はその全てが引き続き有効性を保つ。世界の全ての国々との友好関係がこれからも続くことを希望している」と付け加えた。

 テレビではイスタンブールのアタチュルク国際空港(Ataturk International Airport)周辺に戦車が配備された様子を放送した。報道によると、同空港に到着予定の航空便はキャンセルされたという。
 AFP記者によると、金曜夜のにぎわいを見せていたイスタンブールは、クーデター後に人々が家路を急いだためゴーストタウンと化しているという。
 同国のユルドゥルム首相は15日、軍の一部が起こした「違法行為だ」と非難し、トルコ民放NTVテレビに電話で「われわれはなんらかの企てが行われた可能性について調査を行っている。われわれはこのような企てを許さない」と述べた。同首相は詳細については言及を避けたものの、トルコ軍の一部が起こしたものだと語った。
 ユルドゥルム首相は、「違法な企てを試みた者は大きな代償を支払うことになる」と述べ、今回の動きを「クーデター」と呼ぶのは正確ではないと述べた。

 トルコでは過去数十年間に、軍のクーデターによる政権転覆が3度起きている。しかし専門家の間では、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領の与党・公正発展党(AKP)は軍と良好な関係を保っているとみられていた。

 エルドアン大統領は国民に対し、外に出て抗議するよう呼び掛けた。大統領筋は「これはトルコの民主主義に対する攻撃だ。軍内部のグループが指揮系統から外れて、民主的な選挙で選ばれた政府を転覆させようとしている」と述べた。「軍が出したとされる声明は軍司令官の承認を受けていない。われわれは世界に、トルコ国民と連帯するよう求める」

 トルコの国営アナトリア(Anadolu)通信が「信頼できる筋」の情報として伝えたところによると、トルコ軍トップのフルシ・アカル(Hulusi Akar)参謀総長は、政府転覆の試みが発生した後、首都アンカラの軍総本部で人質に取られているという。

 現地のAFP記者によるとトルコ軍は15日、ボスポラス海峡(Bosphorus Strait)に架かる2つの橋を部分的に閉鎖し、アンカラ上空では軍の航空機が低空飛行を行っている。(c)AFP/Fulya OZERKAN with Stuart Williams



7月14日(木) ハーグ仲裁裁判所「南シナ海九段線・根拠なし」

オランダ・ハーグの仲裁裁判所が12日、中国が南シナ海で主権を主張している独自の境界線「九段線」に法的根拠はないと認定した。
支那は南シナ海、東シナ海と貪欲なまでに軍拡著しい。
支那はこの裁定を「争いの解決に向けた交渉に関わる国の意欲を低下させる」だけでなく、「争いを激化させる」と脅している。
南シナ海の仲裁判決を中国は拒否、大使「争い激化させる」 ロイター 7月13日(水)9時14分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160713-00000025-reut-n_ame

[ワシントン/北京 12日 ロイター] - オランダ・ハーグの仲裁裁判所が12日、中国が南シナ海で主権を主張している独自の境界線「九段線」に法的根拠はないと認定したことを受け、中国の崔天凱駐米大使は同日、この判決は「争いを激化させる」と反発を示した。
崔大使はワシントンで開かれた国際会議で、中国政府は南シナ海の領有権をめぐる他の当事者との交渉を今後も続けると表明し、同海域で緊張が高まっている原因は、米国がここ数年間にアジア重視路線に転換していることにあると指摘した。
また、今回の仲裁裁判所の判決は「おそらく仲裁手続きの乱用につながる」と懸念を表明。「争いの解決に向けた交渉に関わる国の意欲を低下させる」だけでなく、「争いを激化させる」と語った。

一方、米国は、仲裁判断は最終的かつ紛争当事国を法的に拘束するものと見なすべきであり、緊張を高める理由にしてはならないとの見解を示した。
アーネスト米大統領報道官は「判断を挑発行為に関与する機会として用いないよう、すべての当事者に求める」と呼びかけた。
これに先立ち、国務省のカービー報道官は「南シナ海における紛争の平和的解決という共通目標に大きく貢献するもの」と語った上で、「米国はすべての当事者がそれぞれの責務を順守するよう希望する」と述べた。
また同報道官は、中国がこの数週間、南シナ海で軍事化を継続している兆候を確認していると明らかにした。

これに対し、中国国営新華社通信によると、中国政府は国務省報道官の声明に強い不快感を表明。外務省の陸慷報道局長は米国の声明に強く反対するとした上で、米国の行為は法の精神や国際法の規範に反するもので、領土問題において一方だけ支持しないとの宣言にも逆行していると述べた。

米大統領選で民主党候補指名が確実となったクリントン前国務長官は12日、南シナ海は米国経済にとって「決定的に重要」と述べ、今回の裁定を歓迎する姿勢を示した。ロイターに公表した声明で「全関係勢力が今回の判断を順守し、引き続き平和的かつ多角的な紛争解決を模索していくことが重要」と述べた。

<中国の主張「根拠なし」>

仲裁裁判所は、中国が南シナ海の約9割近くについて主権が及ぶと主張する独自の境界線「九段線」について、同国には同海域内の資源に対する歴史的な権利を主張する法的な根拠はないとの判断を下した。
また、中国当局の警戒行動はフィリピン漁船と衝突するリスクを生じさせたほか、人工島などの建設活動によりサンゴ礁に回復不能な損傷を与えたと指摘。南沙(スプラトリー)諸島で中国が実効支配したり保有したりするものはどれも、排他的経済水域(EEZ)を設定する資格はない、とした。
同裁判所は裁定を執行する権限を持たないが、申し立てを行ったフィリピンの勝利は、南シナ海で領有権を争う他の当事国である台湾、ベトナム、マレーシア、ブルネイを刺激する可能性がある。

この裁定に対し中国外務省は、中国人は同海域で2000年以上も活動してきた歴史があり、EEZの設定は可能と主張。仲裁裁判所の判断を受け入れない考えをあらためて示した。
中国は南沙、西沙(パラセル)諸島を含む南シナ海の島々に対する主権を有し、中国の立場は国際法と国際慣行にのっとっていると強調している。
中国の王毅外相は、今回の動きは始めから終わりまで茶番であり、緊張や対立を深める結果となったとする一方、状況を正しい軌道に乗せる時期が来ており、フィリピンのドゥテルテ新政権は関係改善への対応に誠意がうかがえると述べるなど、融和的な姿勢もにじませた。

フィリピンのヤサイ外務相は記者会見で「この重要な判断が及ぼすものについて慎重かつ徹底的に精査している」とした上で「関係国・地域に対し自制と誠意を求める。フィリピンは今回の画期的な決定を強く支持する」と述べた。

日本政府は仲裁判断が最終的なもので、紛争当事国を法的に拘束するとの見方を示した。ベトナムな歓迎する意向を表明する一方、台湾は受け入れないとした。マレーシアは、領有権問題は外交的、法的な手続きによって解決可能だとしている。

国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は、すべての当事国が「国際法にのっとり、平和的かつ友好的な対話を通して」問題を解決するよう求めた。

<戦略的敗北との声も>

フィリピンによる中国に対する提訴は、南シナ海の領有権をめぐる争いで、初めて法的に異議を申し立てた事例だ。中国は「茶番」として、聴聞会への参加を拒否してきた。法律専門家やアジア政策の専門家は、もし中国が反発的な態度を取り続け、裁定を無視するなら、国際法を侵害するリスクを冒すことになると指摘する。
国際法の専門家は、裁定が中国の主張に法の一撃を食らわせたと述べ、米国、中国、東南アジアは危険な岐路に立っていると指摘する。「これはフィリピンにとって戦術的勝利であり、国際法にとっては戦略的敗北だ」と、米国の元外交官チャス・フリーマン氏は語る。同氏は1972年当時、ニクソン米大統領の歴史的な訪中時に通訳を務めた。

「今回の裁定は、問題が武力行使によってしか解決できない状況に陥らせた。進行中の外交的プロセスはなく、今となっては法的プロセスもなくなってしまった」と同氏は言う。
また、上海交通大学の国際法教授であるジュリア・コイファン・シュエ氏は、主権と安全保障に対する中国の過敏な反応を考えると、「中国が自国の主張を強固なものにしようと、新たに何らかの行動を取っても驚きではない」と話す。

ISEASユソフ・イシャク研究所のイアン・ストーリー氏も、「南シナ海の管轄権を主張する中国にとって、今回の判断は法律的に大打撃で、中国は今後、間違いなく激しい怒りを表明してくるだろう」と語り、「南シナ海で一段と積極的な行動をとる可能性もある」と警戒を示した。

以下の図を見ると、フィリピン、ヴェトナム、マレーシア、ブルネイなどの領有権は全く考慮されていない。また台湾は支那の一部となっている。
南シナ海領有権問題 (AFP)


過去記事より
軋轢高まる南シナ海


7月12日(火) 2016参院選結果

【参院選】投票率54・70%と発表 総務省、4番目の低さ
http://www.sankei.com/politics/print/160711/plt1607110135-c.html

 総務省は11日午前、第24回参院選の投票率が選挙区54・70%、比例代表54・69%だったと発表した。前回2013年の52・61%を選挙区で2・09ポイント、比例代表で2・08ポイント上回ったが、1947年の第1回以降で4番目に低い投票率となった。選挙当日の有権者数は全国で約1億620万。・・・・

憲法改正に必要な2/3議席を確保・・・
【安倍首相会見詳報】憲法改正は「わが党の案をベースに3分の2を構築する。まさに政治の技術だ」
http://www.sankei.com/politics/print/160711/plt1607110206-c.html

 安倍晋三首相(自民党総裁)は参院選投開票から一夜明けた11日、党本部で記者会見し、憲法改正に向け、「わが党の案をベースにしながら(衆参各院の)3分の2を構築していく。・・・

真の改憲勢力となるのかどうか。
宗教団体創価学会をバックにする躍進は気味悪し・・・
【参院選】公明党が24年ぶりに14議席獲得 山口那津男代表「連立政権の実績に対する有権者の積極的な評価だ」
http://www.sankei.com/politics/print/160711/plt1607110093-c.html

 公明党は選挙区で過去最多の7議席獲得した。比例代表も7議席に達し、全体で14議席を確保した。14議席は比例代表で現行の非拘束名簿式が導入された平成4年以来24年ぶり。強気の擁立が奏功した。・・・

党の理念を放棄しての共闘は不発
【参院選】民共共闘は不発…民進党の岡田克也代表「力弱かった。責任ある」 代表続投は「白紙」と強調 
http://www.sankei.com/politics/print/160710/plt1607100168-c.htm

 民進、共産、社民、生活の野党4党は参院選で共闘したが、結果は不発に終わった。特に民進党は改選43から大幅に議席を減らすのが確実で、岡田克也代表が主導した「民共」共闘路線への厳しい評価を突きつけられた格好だ。9月末の任期満了に伴う党代表選に向け、民共共闘に突っ込んだ岡田路線の是非も含め、「岡田降ろし」の動きが加速することも予想される。・・・

選挙年齢引き下げ。
10代は保守傾向・・・
【参院選】18、19歳の投票傾向は自民党が40%でトップ 民進党は全世代より低調
http://www.sankei.com/politics/print/160711/plt1607110094-c.html

 共同通信社が実施した10日投開票の参院選の出口調査によると、選挙権年齢の引き下げにより新たに有権者に加わった18、19歳の比例代表の投票先は、自民党が40・0%で、全世代の38・2%に比べ高かった。
 民進党は19・2%で全世代の20・4%より低く、若い世代の投票行動が注目を集めた中、10代の多くは安倍晋三政権を評価したといえる。
 10代で公明党に投票した人は全世代と同程度の10・6%。一方、共産党は7・2%、社民党は2・8%で全世代に比べ低かった。3・6%が投票した政治団体「支持政党なし」や、日本のこころを大切にする党、新党改革などに投票した人は全世代に比べて多かった。旧来の政党に対する不信感があるようだ。・・・


兵庫県選挙区 当選
 末松信介氏(60) 自民(現)
 伊藤孝江氏(48) 公明(新)
 片山大介氏(49) 維新(新)
========================
落選 水岡俊一(60)民進(現)
  金田峰生(50)共産(新)
  下家淳の介(44)日本のこころ(新)
  湊侑子(33) 諸派(新)

当方今回の支持政党「日本のこころ・・・」は議席取れず。
党名も長い、知名度もイマイチ。


7月9日(土) ヒラリー不起訴

米大統領候補のヒラリー・クリントン氏は電子メールの公私混同問題でFBIから事情聴取を受けていたが、どうやらうやむやになるらしい。
いろんな政治的な力が働いているのだろう。
[AC通信:No.599 Andy Chang (2016/07/07)
http://www.melma.com/backnumber_53999

ヒラリー不起訴 アメリカ死ね

7月5日朝、FBI長官コーメィ(James Comey)はヒラリーのメール調 査報告で、ヒラリーの数々の違法行為を列挙し、「きわめて不注意 (Extremely careless)だった」と糾弾しながら最後の結論において 「ヒラリーが法を知りながら故意に罪を犯した証拠は挙がらなかっ た。よってどの検察官も彼女を立件できない」と述べたあと、記者 の質問に答えず退場した。15分後に誰かがインタネットで「アメリ カ死ね」とツイートした。

発表後からすぐにこの不起訴決定に不信、不満足、抗議が押し寄せ、 メディアはこのことで持ち切り、しかも決定に不満が100%である。 6日午後、リンチ(Loretta Lynch)司法長官は「FBI長官の結論でヒ ラリーの調査は打ち切る」と発表した。そして本日7日、国会はコ ーメィ長官を喚問した。国会も国民もFBIの報告に失望しているの でヒラリーの不起訴討論は11月の選挙まで続くだろう。

FBI長官の発表の数日前にリンチ司法部長とビル・クリントンが「偶 然の出会い」の密室会見をした事件があり、ヒラリー不起訴はすべ てオバマ政権の作ったシナリオ通りと言われている。

●FBI長官報告の概略

コーメィ長官の列挙したヒラリーの違法行為は簡単に説明すると以 下のようである:
1 ヒラリーは国務省の許可を得ず複数の私有スマホを使用し、国 外でも機密保持のない私有スマホで通信していた(ヒラリーは個人 スマホを一つしか使っていないと公言、誓言した)。

2 ヒラリーは国務省の許可を得ず、複数のクリントン家専用のサ ーバーにすべての通信データを残し、このうちの55000通の通信を 提出したが、国務省の許可なく勝手に32000通のデータを消去した。 データの消去は弁護士が全てをチェックしたとウソをついた。だが 弁護士は「機密マークのあるなし」を調べただけだったと言う。ヒ ラリーはメールの送受信に機密メールの記号はついていなかったと 強調した。しかし機密マークの付いたメールが3通発見された。弁 護士は機密扱い許可を持っていない。

3 FBIの調査したメールの結果とは2014年に国務省が提供したヒ ラリーの3万通のメールを調査した結果である。ところがFBIの調 査したメールのなかに110通のトップシークレット(Top Secret) メールが発見され、その他にも複数の敏感(Confidential)メール も見つかった。更に2000通のメールは機密データを程度の低い敏感 に変更したものがあった。許可なしで変更したのか。

4 調査したメールのうち、ヒラリーが勝手に消去したメールを国 務省以外の機関から取得したのもある。ヒラリーが提出しなかった メールでほかの機関から取得できなかったメールもまだあるはず。

5 メールに機密記号が付いていたかどうかではなく、他の機関か ら送られてきたメールは、ヒラリーの地位(国務長官)からみてトッ プシークレットかどうか判別できるはずだ。ヒラリーは送受信した メールに機密記号はついていなかったと弁明したが事実として機密 記号の付いたメールもあった。たとえメールに記号がなくてもヒラ リーは機密かどうか判別できるはずだった。

6 この調査で分かったことは国務省が機密メールの取り扱いに極 めて杜撰であることだった。

7 ヒラリーのサーバーは機密扱い許可がないためハッカーに侵入 された可能性がある。しかもヒラリーは国外に居た時の送受信にも 機密性のないスマホを使っていた。ハッカーが機密データを取得し た証拠は発見されなかった。

8 これらの事実が分かったにも拘らず、ヒラリーが「明らかに意 図して、違法と知って法を無視した」、「意図して法を犯した」、また は「国家に危害を与える行動をとった」ことは証明できなかった。

9 ヒラリーの行いは「きわめて不注意(Extremely careless)]であ ったが、違法を知って故意に行った証拠はなかった。そういうわけ で、いかなる検察官も彼女を立件、起訴は出来ないと判断したので ある。以上が結論である。

●リンチ司法部長とビル・クリントンの秘密会見

コーメィ長官の発表に先立つ6月28日、ビル・クリントン元大統領 はアリゾナ州フェニックスの空港で「偶然の出会い」と称する秘密 会見をした。

クリントンの飛行機がフェニックス空港に着陸しクリントンが地上 におりたあと、まもなくリンチ司法部長の飛行機が到着して、二人 は「偶然の出会い」で握手し、二人はリンチの飛行機に乗り込んで 39分の会話をした。機内に入る前にリンチ部長は護衛に対し、「機 内に入るな、写真を撮るな」と命令した。会見の後彼女は新聞記者 の質問に答えて「ただの日常会話、孫の話やゴルフの話」と説明し たが、二人で39分も日常会話をしたなんて誰も信用しない。

メディアの批判が激しかったのでリンチ部長は、ヒラリーの調査結 果はFBIの調査結果を見てから決めると述べた。そのようなことが あって、5日にFBI長官がヒラリー不起訴としたから、リンチ部長 は6日の午後、「ヒラリーの調査は終了した」と発表した。

だからこの一連の事実を繋ぎ合わせてあるシナリオがあったと言う 人もいる。つまり、リンチ司法部長とクリントンの秘密会見→FBI 長官のヒラリー不起訴処分発表→司法部長のヒラリーの調査終結、 この繋がりに疑問を感じない人はいないだろう。但しFBI長官は、 「誰からも何処からも圧力を受けなかった」と国会喚問で誓った。

●国会でFBI長官コーメィを喚問

7日の朝、国会はコーメィ長官を国会喚問した。コーメィ長官は5 日の発表の通り、誰からも圧力を受けていないと宣誓し、ヒラリー 不起訴は調査の結果からヒラリーが法を知りながら違法行為を犯し た証拠は立件できないと強調した。しかし国会議員は信じなかった。

ガウディ議員は記者に次のように述べた。個人スマホの使用、複数 のスマホ、複数のサーバー、データの改竄と消去、機密メールの存 在など、すべてヒラリーの決定である。そして彼女はウソの弁明を 繰り返した。明らかに違法と知って法を犯した証拠である。

ギングリッチ元国会議長も記者の質問に対し次のように述べた。ヒ ラリーは8年の大統領夫人、4年の上院議員と4年の国務長官の経 歴を持つ法を知り尽くした人である。ヒラリーが機密とは何か、違 法とは何かも知らなかった、だから「極めて不注意だった」と言う FBI長官の結論は不当だ。このような経歴の持ち主が本当に法を知 らなかったならこんな人物が大統領になれるはずもない。

ライアン国会議長は7日、ヒラリーの機密扱い許可を廃止すべしと 言う申請書を提出した。機密扱い許可がなければ大統領になれない。 ライアンは「最低限度、今から11月の選挙までヒラリーの機密扱い 許可を廃止すべきだ」と述べた。

ヒラリーの選挙本部は不起訴処分で立候補は確実と喜んだが、民意 調査ではヒラリー不利となった。トランプの人気が下落したのでこ の二週間ほどヒラリーがリードしていたのに、FBIの発表のあとヒ ラリーの人気は落ちてトランプと同じ40%以下になった。

つまり二人とも大統領に不適任である。ヒラリーとトランプ、二人 とも「大統領になる資格」が26%。アメリカにはこんな人物しかい ないのか。まさに「アメリカ死ね」である。

アメリカにもあるジャーナリズムの偏向
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成28年(2016)7月6日(水曜日)通算第4956号
http://melma.com/backnumber_45206/

クリントン、最大のピンチを切り抜けた
  FBI、個人メール問題で訴追を断念


 ニクソン大統領をするどく弾劾し、辞任に追い込んだのは米国の左翼ジャーナリズムだった。 「デープスロート」などと、内部告発者を英雄視し、情報のリークという醜聞は不問に付され、とうとうニクソンは大統領職をフォードに譲ってホワイトハウスを去った。

 ささいな事件なのに、執拗に追求し、なにしろニクソンを追い込むことに熱心だった米国のメディアだが、一転して民主党となると、追求の手を緩め、問題の核心をぼかし、有耶無耶にしてしまう。

 ヒラリー・クリントンの嘘は明らかだが、まったくウォーターゲートと対照的に、この「ベンガジゲート」では真相究明に不熱心。この傾向をよむ議員らは、議会聴聞会でも、共和党の質問を妨害、この偏向たるや、いかんともしがたい。

 そういえば夫君ビル・クリントンの「モニカ・ルインスキー事件」でも、偽証を追求せず、有耶無耶に片付けた。
主導したのは左翼ジャーナリズムだったことを思い出す。

 ベンガジ事件でヒラリーはFBIの聴聞に応じ、三時間半の取り調べを受けた。「結局、新しい証拠は出ず、FBIは訴追をあきらめた。
 これでヒラリーは最大のピンチから脱出した。
ロシアのプラウダ(英語版、6月29日号)は、「2012年9月11日のベンガジにおける米大使殺害は、煎じ詰めて言えばヒラリーの責任であり、真相をしる軍事関係者は、事件発生から六ヶ月以内にひとりの提督と六人の将軍が辞任している。ヒラリーが大使を殺したも同然だ」と手厳しく書いた。

■2012年アメリカ在外公館襲撃事件(Wikipedia


7月8日(金) トイレ論争

今は「公衆便所」という表示が少なくなっている感じがする。昔は汚かったが、いまは何処に行ってもきれいな水洗トイレがあり、安心して旅行できる。

アメリカではトイレの性別をやめようという動きがあるらしい。
トイレの性別表示は性差別につながるという。
生物学的な男女別ではなく、自分の性認識で判断、使用するらしい。
トイレに男女別があるのは、女性のためと認識していたから意外だった。
つまり女性用トイレに男が立ち入れば、か弱い?女性は不安だというのが常識と思っていたのに。
「トイレと性」米世論真っ二つ 心と体、どちらで判断? ノースカロライナ州法が発端
http://www.sankei.com/world/print/160707/wor1607070028-c.html

写真:米ノースカロライナ州グリーンズボロのコーヒー店のトイレ。「オール・ジェンダー」と書かれたマークがはられている(上塚真由撮影)
 性的少数者(LGBT)の権利を守る動きが広がる米国で、トイレの利用をめぐり激しい論争が起きている。心と体の性別が一致しないトランスジェンダーの人は、男女どちらのトイレを使うべきなのか。公共施設で出生証明書と同じ性別のトイレを使うよう義務づけたノースカロライナ州の州法「HB2」(通称・トイレ法)の是非をめぐり、米世論は二分している。(ノースカロライナ州グリーンズボロ 上塚真由)・・・・

■「加瀬英明のコラム」メールマガジン
http://www.kase-hideaki.co.jp/magbbs/magbbs.cgi

アメリカにおける知的エリートの暴走

 アメリカがトランプの話題で、沸騰している。
 不動産王のドナルド・トランプは、大統領選挙へ向けた予備選挙が2月に始まった当初は、アメリカの知的なエリートが支配するマスコミから、お笑い芸人(ボードビリアン)もどきの奇矯な泡沫候補だと、見られていた。
 私もすっかり、そう思い込んでいた。私は年2回、ワシントンに通っているが、アメリカの知的な社会としか、交わってこなかった。

 いま、アメリカでどこへ行っても、トランプと並んで大きな話題となっているのが、日本でほとんど報道されていないが、トイレ(便所)である。
 5月に、オバマ大統領が大統領令を発して、男性であっても、女性であっても、自分がそう認識している性別に従って、男女どちらのトイレを使ってもよい、ということにした。
 出生時に届け出た性別によって、トイレの使用を強いるのは、ゲイ、レズビアン、性同一障害者に対する差別だというのだ。
 この大統領令をめぐって、アメリカは大混乱だ。全米が賛否に沸きかえっている。自治体によっては、大統領令に従うことを拒んでいる。チェーンストアが顧客に従来通りに、出生時の性別によってしか、トイレを使うことを認めないときめたところ、ボイコット運動の標的となっている。

 来日したアメリカの親しい友人が、「いま、アメリカで流行っているジョークがある」といって、「ケネディ(大統領)のレガシーは男(マン)を月面に送った。オバマは男(マン)を女性トイレに送った」と、教えてくれた。
 昨年10月には、『ニューヨーク・タイムズ』紙が、大きな記事を載せて、「ミスター」「ミセス」「ミス」と呼ぶのは、差別であるからといって、そのかわりに全員を「Mx」と呼ぶべきだと、促した。私はいったいどうMxを発音したらよいのか、分からなかったので、アメリカ大使館員に確かめたところ、「ミックス」というそうである。

 これは、氷山の一角にしかすぎない。差別反対主義者たちが、旧来の社会常識を大きく変えてきた。日本でも、セクハラ、パワハラからヘイトスピーチまで、模倣されるようになっている。
 トランプが知的エリートたちの予想を大きく裏切って、大統領レースの先頭に躍り出たのは、所得格差がひろがるなかで、金持ちと庶民のあいだの溝が、深まったのに対する不満が爆発したことによると、説明されている。
 ハイテク化に加えて、経済の構造改革が叫ばれてきた。その追風を受けて、経済効率が向上して、金(かね)が金を生むわきで、人手が省かれて、庶民の労働価値が低下してきた。

 トランプ現象は、社会が高学歴の知的エリートによって、支配されてきたことに対する反乱である。素朴な庶民にとっては、祖祖父、祖祖母から使ってきた言葉を使ってはならないとか、ミスターとか、ミセスは差別になるとか、男が女性トイレに入ってもよいとか、バカバカしいにもほどがある。
 庶民にとっては、もう、いい加減にしてほしい。男女の区別があって、何が悪い。
このところ、アメリカでは「チェアマン」(議長、会長)といってはならない。
「マン」が男を意味するからだ。「チェアパーソン(人)」といわねばならない。
数百年も使い慣れてきた言葉のどこが、悪いのか。

 もっとも、日本でも「痴呆症」が差別になるから、「認知症」というようになった。それだったら、「不妊症」は「妊娠症」というべきだ。警察庁が「婦人警察官」の「婦」が女が帚(ほうき)を持っているから差別だといって、「女性警察官」と呼び替えるようになった。
 私は帚で掃除するほうが、心が籠っていると思う。
 歴史を振り返ると、男女の区別や、言葉が乱れると、文明が滅びることを教えている。
もう、アメリカの真似はやめたい。


7月7日(木) 備えあれば憂いなし

参院選投票日が近づいている。
野党は共産党との共闘とか。その共産党は安保関連法を「戦争法」だとして廃止を訴えている。
同じ共産主義を標榜する親方に「話し合い」行ったのだろうか。
シナの南シナ海、東シナ海軍拡はにはお構いなしではないのか。
ISのテロが世界中に吹き荒れるようになった。
アメリカさんも自分の身は自分で守れと云っている。

71年前第二次大戦末期、もう日本の敗戦が決定的となっているのにアメリカは原爆を広島・長崎に投下し無辜の市民を虐殺した。核の人体実験とも云われている。

1980年、評論家の加瀬英明氏が原爆投下関係者に「もし、あの時に日本が原子爆弾を1発でも持っていて、アメリカのどこかに落とすことができたとしたら、日本に核攻撃を加えたでしようか」と、質問した。
答えは
「なぜ、そんな当たり前のことを、質問するのか。きかなくても、答が分かっているだろう」
「もちろん、あなたも答を知っているはずだ。もし、日本があの時に原爆を1発でも持っていたとしたら、日本に対して使用することは、ありえなかった」と、いったという。

現在、隣国の中国、北朝鮮が核保有している。
軍拡にいそしんでいるのは日本が核装備していないことも寄与しているのではないか。
■「加瀬英明のコラム」メールマガジン
http://www.kase-hideaki.co.jp/magbbs/magbbs.cgi
 オバマ大統領の広島での祈り 71年前の原爆の意味

 5月27日に、オバマ大統領が広島の原爆慰霊碑に詣でた。
 慰霊碑の前で、しばし目を閉じて黙祷したから、詣でたといってよいだろう。
 アメリカの大統領が、原爆犠牲者の慰霊碑の前で黙祷してよかったと、思った。私はいや、来なかったほうがよかったとも、思った。

 だが、大統領が慰霊碑の前で黙祷を捧げたことによって、アメリカ国民の多くがアメリカが71年前に、日本に対しておぞましい非人道的な罪を犯したと、覚ることとなろうと思い直した。

 最後の戦友会での講演

 いまから26年前に、広島、長崎に原爆を投下したアメリカ陸軍航空隊の第509混成団が最後の戦友会(リユニオン)を、ユタ州とネバダ州の州境にあるウェンドオーバーで開催した。
 私はこの最後の戦友会に、記念講演の講師として招かれた。
 ウェンドオーバーは四方を広大な砂漠によって囲まれている。大戦中には小さな町だったが、もっとも近い町でも200キロあまり離れていた。
 そのために、昭和19(1944)年に、ここに秘密航空基地が設けられて、原爆投下実施部隊が編成され、極秘裏に訓練を受けた。
 当時の隊員が家族を連れて、全米から500人あまり、ウェンドオーバーのホテルに集まった。

 私は講演の前日に旧隊員に案内されて、かつての飛行場を歩きまわった。原爆を投下した、ポール・ティベッツ大佐の乗機『エノラ・ゲイ』号が使った格納庫が、そのままの姿で残っていた。大佐が混成団の司令官だった。
 閑散とした飛行場は、民間用に使われており、小型のセスナ機が数機とまっていた。
 知らないで訪れた人は、原爆投下部隊の秘密基地だったということを説明する掲示板もないから、ただ、さびれた飛行場だとしか思わないことだろう。

 翌日、ホテルのホールで講演をした。40分、話すことになった。
 講演の前に、ティベッツ准将(退役)に紹介された。小柄な老人で、最前列に座っていた。

 日本国民は原爆投下を赦し、アメリカを恨んでいない

 私は日本が1945年6月から、スウェーデンとソ連政府に和平の仲介を求めており、ワシントンも日本が降伏しようとしていることを、知っていた。原爆投下がなくても降伏したから、原爆投下は無用だったと説明した。
 私は原爆投下は国際法に反し、人道にもとる残虐行為だったが、戦争の狂気に駆られて行われたことだったから、日本国民は原爆投下を赦(ゆる)しており、アメリカを恨むことはまったくないと、結んだ。

 講演をはじめから10分もすると、100人、150人と、家族とともにつぎつぎに席を立って、廊下へ出ていった。
 そして、抗議するために、廊下に集まって愛国歌を合唱しはじめた。私が話を終えた時には、会場は空席ばかりになって、40人あまりしか残っていなかった。
 そのなかに、ティベッツ准将もいた。私が感動したのは、私が演壇から離れると、ティベッツ准将はすぐに廊下へ出ていったが、30人あまりが列をつくって、私に握手を求めて「よい話だった」とか、「日本の見方がよく分かった」といった。
 そのあいだも、廊下から愛国歌を合唱する声が、流れてきた。

 原爆投下によって…

 旧隊員たちは、広島と長崎に原爆を投下したことによって、日本が降伏して、日本本土への侵攻戦を戦うことがなかったために、数百万人の日米両国の人命が救われたと信じて、大きな誇りとして生きてきたのだった。
 私を講師として招いたのも、原爆の投下によって日本が救われたと感謝するのを、期待していたのだった。
 最後まで会場に残った旧隊員の1人が、「もし、ジェネラル・ティベッツが廊下に出たとしたら、全員が従った。そうしたら、あなたは1人だけになったはずだ」と、いった。

 その夜、ホテルで晩餐会(ディナー)が行われて、私も招かれていた。ところが、その前に「隊員のなかに、私を『殴り殺す』といきまいているのがいるから、今晩は部屋から出ないで、ルームサービスをとってほしい」といわれた。
 前日だったが、旧隊員の1人が「戦後、ティベッツ准将は軍人として不遇だった。原爆投下部隊の指揮官として選ばれた俊材だったのに、ヒロシマに核攻撃を加えたことを、称えることができなかったから、少将まで昇進できなかった。気の毒な人だ」と、打ち明けてくれた。

   アメリカにおいても、原爆投下を強く非難する声がある。
ルーズベルト大統領の前任者だったハーバート・フーバー大統領が回想録のなかで、「トルーマン大統領が人道に反して、日本に原爆を投下するように命じたことは、アメリカの政治家の質を疑わせるものである。アメリカの歴史において、未曾有の残虐行為だった。アメリカ国民の良心を、永遠に責むものである」と、述べている。(『日米戦争を起こしたのは誰か ルーズベルトの罪状・フーバー大統領回顧録を論ず』藤井厳喜など著〈勉誠出版、2016年〉を読まれたい。)

 アメリカにおいて原爆投下を非難する声

   私は1945年8月に、広島に原爆を投下することを決定した、ホワイトハウスの会議に参画した、ジョン・マクロイ陸軍次官と夕食をとったことがある。
 1980年にニューヨークを訪れたところ、『ニューヨーク・タイムズ』社の女社主だったイフジーン・サルツバーガー夫人が、私たち夫婦のために、郊外のスタンフォードにある私邸で晩餐会を催してくれた。私は夫人と親しくしていた。
 マクロイ氏は、夫人の古い友人だった。タイムズ紙の大記者と呼ばれた、ジェームズ・レストン記者も招かれていた。

私はマクロイ氏に、広島、長崎に対する原爆投下を話題にして、「もし、あの時に日本が原子爆弾を1発でも持っていて、アメリカのどこかに落とすことができたとしたら、日本に核攻撃を加えたでしようか」と、質問した。
 すると、レストン氏が驚いて、「なぜ、そんな当たり前のことを、質問するのか。きかなくても、答が分かっているだろう」と、口をはさんだ。私は「これまで原爆投下の決定に参画した人に、会ったことがないので、確かめてみたかった」と、答えた。
 すると、マクロイ氏が「もちろん、あなたも答を知っているはずだ。もし、日本があの時に原爆を1発でも持っていたとしたら、日本に対して使用することは、ありえなかった」と、いった。

 広島の慰霊碑の言葉の重さ

 私はそれ以来、広島の平和記念公園の慰霊碑に刻まれている、「過ちは二度と繰り返しません 安らかにお休み下さい」という碑文を、核兵器を持たないために、再び悲惨な核攻撃を招くような過ちを繰り返してはならない、という誓いの言葉として、読まなければならないと思ってきた。

 日本は被爆国家として世界に何を話すべきか

 私は核武装の是非は別にして、日本は世界唯一つの核被爆国家として、世界のどの国よりも、核武装する権利があると信じている。
 それに、日本が第三国から核攻撃を蒙ることがあった場合に、アメリカがニューヨークや、ロスアンジェルスを犠牲にしてまで、日本に代ってその国に核報復攻撃を加えることは、まったく期待できないと思う。
 オバマ大統領が広島の原爆慰霊碑に詣でたことによって、日本が将来、核兵器を必要にする場合に、核兵器を保有することが、難しくなったのではないだろうか。
 私はオバマ大統領が黙祷する姿を、テレビで見ながら、複雑な思いにとらわれた。
 はたして日本が核兵器を持たないでいることが、71年前に悲惨な核攻撃の犠牲になった、同胞の願いなのだろうかと思う。