日本の馬 御猟野乃杜牧場(みかりののもりぼくじょう)は、
馬の神社である滋賀県近江八幡市 賀茂神社の歴史ある馬場を拠点に、
日本の馬と馬文化を普及する活動を行う小さな牧場です。

〜御猟野乃杜牧場 設立の由来〜

御猟野乃杜牧場の名前は、古くから馬の守り神として名高い滋賀県近江八幡市加茂町に鎮座する賀茂神社の周辺が、
かつて「御猟野(みかりの)」と呼ばれていたことから、その名を借りて命名されています。
「御猟野」とは、水と緑の豊富なこの地をかつて天皇家や公家、武家など多くの貴人が訪れ、
馬の試乗や馬術供覧、巻狩や鷹狩の御猟場として利用してきた歴史に由来しており、
その起源は天智天皇が馬の繁用地として国営牧場を創建されたことに始まります。

近江八幡市内には、「馬淵(まぶち)」の地に鎮座する「馬見岡神社(まみおかじんじゃ)」といった
馬と縁ある神社や、競馬や流鏑馬を行ったかつての馬場の跡地がいくつも見られ、
古くは放牧地であったことを示す「牧町(まきちょう)」のほか、
室町時代より鷹匠が居住したとされる「鷹飼町(たかかいちょう)」などの地名が現在もそのまま残っています。
鷹狩は、猟場の移動や狩り自体に馬を多く用いる軍事訓練やスポーツといった位置づけにあり、
地名からもその繁栄ぶりを垣間見ることができるのです。

こうして、1300年以上もの長きにわたり馬との縁が続いてきた「御猟野」の地で、
「日本の馬と和式馬術をもっと知ってほしい」、「日本の馬を、昔から馬と縁にある土地で育てたい」、
「馬がいるべき所にいてほしい」と馬の育成地を探していた当牧場主と、
「維持も管理も大変で難しいけど、境内で馬が飼えたら…」との思いを抱えていた馬の神社たる賀茂神社の神職さん、
「馬の神社なんだから馬がいるべき!」と馬を飼うことを後押ししてくれる地元の方の声とが重なり、
歴史ある名をいただいた『御猟野乃杜牧場』が誕生しました。

当牧場では、馬の生産と馴致、調教をはじめとした日本の馬を増やす活動を主軸に、
和式馬術の研究と実践、古式騎乗の奉納、各地の神事やイベントへの参加を行うほか、
かつて行われていた馬を用いたお祭りの復興支援などを通して、
日本の馬の良さや本来の能力を皆さまに知っていただく活動を行っています。
そして、地元の方からたくさんの協力を得ながら「馬の神社に当たり前に馬がいる風景」を
作ることに貢献できるよう努力していきたいと考えています。

日本の馬についてもっと知りたい方はこちら。

 お知らせ

当牧場も活動に協賛している、日本の馬の保護と活用を目的としたNPO法人「日本和種馬文化研究協会」による
新しいプロモーションムービーが公開されました!

日本和種馬文化研究協会の協賛牧場、他の動画はこちら→日本の馬 普及・活用の輪




◆休業日のお知らせ
出張やイベントなどで不定休となりますので、ご来場の際はお問い合わせください。
2023年度
・2月25日(土)・26日(日)※終日貸し切り

・6月25日(日)※出張のためお休み

営業時間は10時〜18時
(日没まで)が目安です。
※夏季期間は人馬双方の健康を考慮し、営業時間を午後14時〜19時とさせていただきます。
見学希望の場合は営業時間内にお願いいたします。

実施期間:例年は6月下旬〜9月上旬までが目安となります。(気候により変更の可能性があります)

2023年度イベント情報
・1月1日〜3日:賀茂神社 馬と写真を撮ろう!企画

好評の新年企画。本年も実施いたしました!※マスク着用にて参加をお願いいたします。
13:00より1時間程度の間、馬たちが賀茂神社敷地内にて参拝にいらした方をお出迎えします。


・11月月末(実施日調整中) 賀茂神社 馬上武芸奉納まつり

令和4年度(2022年度)の馬上武芸奉納まつりは
11月27日(日)に実施いたしました。


〜↓↓令和元年度の奉納の参考映像はこちら↓↓〜




※令和元年の馬上武芸奉納まつりの様子

本年も賀茂神社境内馬場にて、日本の馬と和式騎乗法による、
流鏑馬やくらべうま(日本の古式競馬)をはじめとした
「馬上武芸奉納まつり」を実施いたします。

〜ご観覧予定の方へ〜
できるだけ公共交通機関の利用をお願いしていますが、

お車でお越しの方は神社東側の公園を駐車場として解放いただく予定ですので
そちらをご利用くださいませ。
安全のため、お客様用の観覧エリアにて見学いただき、馬場内には立ち入らないようお願いいたします。


★馬上武芸奉納まつりスケジュール(2022年度の予定)★
※例年のスケジュールより開始時間を遅らせての実施となります
11:00〜 流鏑馬・馬上武芸奉納
11:30頃〜 創作馬上舞奉納
13:00〜 くらべうま出走準備
14:30頃 全日程終了予定


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 御猟野乃杜牧場Q&A よくある質問にまずお答えします


Q1:どんな牧場ですか?
A: 日本の馬と日本の馬文化が大好きな牧場主が立ち上げた牧場です。
以前より日本の馬の活用に取り組んできた紅葉台木曽馬牧場の助力を得ながら、
馬の生産と馴致、調教をはじめとした日本の馬を増やす活動を主軸に、
和式馬術の研究と実践、古式騎乗の奉納、各地の神事やイベントへの参加を行うほか、
かつて行われていた馬を用いたお祭りの復興支援などを通して、
日本の馬の良さを皆さまに知っていただく活動を行っています。

また、 馬の神社である賀茂神社さんの歴史ある馬場を拠点とし、
神社さんや地元の方の協力を得ながら、
「馬の神社に当たり前に馬がいる風景」を作ることに貢献しています。
牧場の自己紹介をまとめたページはこちら

Q2:日本の馬って競馬の馬とは違うんですか?
A:現在、競馬で走っている馬たちは「サラブレッド」といって速く走るために改良された種類の馬です。
体はとても大きく(肩のまでの高さで160cm以上)、スレンダーで脚の長い、いわば“アスリート”。
アスリートゆえに繊細な面も持ち合わせているので、
競馬場や乗馬クラブなど、馬専門の設備で飼育されます。

一方、日本の馬は「木曽馬(きそうま)」や「北海道和種(ほっかいどうわしゅ)」などが有名で、
どれも体は小柄(肩までの高さ120cmから140cm程度)です。
適応力が高く、丈夫で扱いやすい大きさなので、
かつては民家でも家族の一員として普通に飼われているような、身近な存在でした。

江戸時代までは日本で「馬」といえばほぼ確実に日本の馬のことを指したのですが、
明治時代以降は海外の大型馬の輸入が活発になり、
戦争に勝つため
の国策として日本の馬の繁殖を禁じる法律が作られたために数が激減してしまい、
種の存続の危機に立たされています。
当牧場では、現代では戦争の影響でほぼ見られなくなってしまった、
日本の馬の中でも「乗系」と呼ばれる、騎乗に適した馬の復興と、
その活躍の場を作る活動に取り組んでいます。


Q3:和式の乗馬法ってどんなものですか?
A:現代の日本で一般的な洋式の騎乗技術である「ブリティッシュ」や「ウェスタン」のどちらとも違う、
日本の古式の馬具を使って乗るのが特徴です。
革張りで柔らかく作られた「ブリティッシュ」や「ウェスタン」の鞍と比べると、
日本の鞍である「和鞍」はほとんど木でできていてとても硬く、一見乗りにくそうに見えます。
しかし、「和鞍」は、日本という四季や災害、山や川が多く変化の激しい環境下でも効率的に動けるよう作られた、
かつての日本人の知恵の結晶のような道具です。
馬に乗ったまま戦ったり、狩りをしたりするために発展したものなので、
馬と騎乗者の双方が自在に動けることに一番の重点が置かれます。
乗り方を間違えると痛いだけの鞍ですが、
正しく活用すれば馬への指示を最小限かつ効率的に伝え、手足のように馬を操ることができます。


Q4:馬に乗ることはできますか?
A:馬の生産・維持と日本の馬文化普及の一環として、乗馬体験を実施しています。
事前予約制となりますので、興味のある方は以下までお問い合わせくださいませ。
TEL : 0748-43-0410
※出る直前で切れてしまうことが大変多いので、少し長めにコールしてもらえると出られる率が上がります。

mail : mikarinobokujo@gmail.com
※メールでのお問い合わせは、返信にお時間をいただく場合がございます。
3日以上返信がない場合は何らかの理由でメールが届いていない可能性が高いため、再度送信いただくか、
お電話に切り替えてお問い合わせお願いいたします。



 ◆ アクセス


電車でお越しの方:最寄り駅→東海道本線 近江八幡駅
お車でお越しの方:名神高速道路 竜王インターから約15分


地図が表示されない場合はこちら



日本の馬 御猟野乃杜牧場 
代表:磯部 育実

〒523−0058
滋賀県近江八幡市加茂町1780番地
(加茂町1775番地 西村養鶏場内
※カーナビ検索される際は、こちらの養鶏場の住所の方が確実かもしれません!
TEL : 0748-43-0410

mail : mikarinobokujo@gmail.com

※メール送信より3日以上経って返信の無い場合は届いていない場合がありますので、
再度送信いただくか、お電話にてご一報ください。
お手数おかけしますがよろしくお願いいたします。

 


日本の馬 御猟野乃杜牧場
動物取扱責任者:磯部 育実
展示:滋賀県動保セ 40205-05号
登録:平成30年4月27日

       
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