|
|
ついこの間登場した玩具のドローンが、監視社会の中国で「ドローン鳩」として実用化され、スパイ・監視ツールになっている。
まだまだ発展し、ドローン鷲、AI 組み込みのスパイ・バードになるだろうと云われる。「鳥」にしか見えないドローンで中国全土を空から監視する計画 2018年06月25日 10時59分 ハードウェア
https://gigazine.net/news/20180625-chinese-dove/
中国が鳥の構造を真似ることで、効率的に飛行できるドローンを開発中です。このドローンは一見、鳥にしか見えず、国土の広い中国全土を空から監視するためのツールとして活用することが計画されています。
中国では5つの行政区にまたがって30以上の軍や行政機関による「鳥型ドローン」の開発が行われていると、South China Morning Postが報じています。・・・
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成30年(2018年)6月26日(火曜日) 通巻第5737号 特大号
http://melma.com/backnumber_45206/
まるで本物のハトではないか。中国の「ドローン鳩」はスパイ・偵察用
ウィグル、内蒙古で国境監視と活動家の捕捉に活用
ロボットを邪な考え方で開発を進めると、本物そっくりの鳩ができた。この人工鳩はドローン。つまり「スパイ鳩」であり、本物の鳩が間違えて暫し周囲を群体飛翔することもあるという。 開発したのは「殲21」ステルス戦闘機をつくった軍事技術センターの一人、孫?鋒(音訳=西北工業大学教授)といわれる。
もともと飛翔物体を鳥に擬してのロボット開発は欧米で進められてきた。日本はせいぜい愛玩犬ロボットで「お花畑」の発想しか出来ないが、軍事優先の列強はままごと遊びより、防衛技術に直結させている。
中国の鳩ドローンは新彊ウィグル自治区と内蒙古を主舞台にチベット、青海省、陝西省など30の軍事基地に既に実戦配備されており、国境警備の補足と活動家の行動範囲を見張る役目を果たす。ただしまだ開発途上でバッテリー駆動の上限があり飛行時間は最大30分。時速40キロだ。
ウィグルはロシア、カザフスタン、キルギスと国境を接する宏大な土地ゆえに、広範囲をカバーするレーダーだけでは限界があり、隙間を観察するためには好都合の武器がドローンを鳥に擬して、カムフラージュすることだった。
実際に中国軍が活用しはじめた鳩スパイは、GPSで衛星とリンクし、高画質カメラを内蔵、データと繋がるアンテナが尾翼部分に取り付けられ、羽根を動かす装置は動作が自然にみられるようなメカニズムが植え込まれている。
だから本物の鳩と見間違えることが多いことが実験で判明した。
この鳩ドローンに次いで、中国軍は曠野、砂漠を観察するために鷲ドローンを開発する手筈という。AI開発が進めば、いずれ自主判断で敵地を飛ぶ鳥(スパイバード)も登場するだろう。 また軍事分野に限定せず、災害救助、環境保護監視など、民生分野への転用も可能であり将来の市場規模を15億ドルと想定している。
しかし渡り鳥の典型は290グラムの鳥が11000キロを飛ぶ。アラスカからニュージーランドの距離である。人工鳩は200グラムの重量と軽いが、30分の飛翔が限度、飛翔距離を伸ばす技術は、今後の大きな課題であろう。
米陸軍は、はやり鳥に似せたスパイドローンを2013年に実験しているが、データなど詳細は公表されていない。
こういうのは楽しいけれど・・・
■ドローン+カメラ 動画「軍艦島」(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=QpVil_7fnRA
米朝会談は予定通りシンガポールで行われた。
合意された「シンガポール共同声明」については、懸案事項解決の第一歩ととらえる評価が多い。
拉致問題については、金氏は「聞き置く」にとどまった。【米朝首脳会談】「あいまい」「ショーは終わり」「不可欠な一歩」 独仏、EUなどの反応は… 2018.6.12 23:34
http://www.sankei.com/world/print/180612/wor1806120159-c.html
写真:会談場所のホテルで笑顔で手を振る北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(左)とドナルド・トランプ米大統領=12日、シンガポール(ロイター)
ドイツやフランス、インド、パキスタン、欧州連合(EU)、国際原子力機関(IAEA)の米朝首脳会談に対する反応をまとめた。
■フランス「あいまいな内容」
米朝首脳会談の共同声明について、仏紙ルモンド(電子版)は12日、「朝鮮半島の非核化」の日程が示されず、「あいまいな内容」だと指摘した。トランプ米大統領はこの日の記者会見で、金正恩朝鮮労働党委員長がミサイルのエンジン実験場を近く破壊すると約束したと発表したが、同紙は北朝鮮が5月に核実験場の坑道の爆破を発表した際、「まったく証拠が示されなかった」として実現性に疑念を示した。(パリ三井美奈)
■ドイツ「一歩に過ぎない」
米朝会談を受け、ドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネ(電子版)は12日、「会談の雰囲気をみれば成功」との見方を示す一方、「ショーは終わりだ」とし、「朝鮮半島の平和的な将来への道」への「一歩に過ぎない」と伝えた。
同紙は非核化や朝鮮半島の将来をめぐっては米朝だけでなく、中国など関係国がそれぞれの思惑が絡むことを踏まえ、「これからの交渉が非常に緊張するのは確実」と指摘。悪化する米欧関係も念頭にトランプ米大統領が功績のため、「同盟国を損なう合意に手を出す」可能性も警戒した。
DPA通信は金正恩労働党委員長のホワイトハウスへの招待について「孤立した共産主義国家の指導者にとり大きな国際的地位の向上」とし、会談談果は「北朝鮮が超大国の米国と同じ目線に立つことを示している」と伝えた。(ベルリン 宮下日出男)
■インド「前向き」、パキスタン「期待」
シンガポールでの米朝首脳会談について、インド政府は12日午後にコメントを発表し、「前向きな展開だ。朝鮮半島における平和と安定が永続するため、首脳会談の成果が実現することを願っている」として歓迎する意向を示した。
また、北朝鮮と関係が深いパキスタンを念頭に、朝鮮半島の非核化が「隣国に(核技術が)拡散するのではないか、という懸念を解消するものになると期待する」とも言及した。
パキスタンも「地域の平和と安定につながることを期待する」とのコメントを出した。(ニューデリー 森浩)
■EU「重大で不可欠な一歩」
EUのモゲリーニ外交安全保障上級代表は12日、米朝首脳会談の結果について「重大で不可欠な一歩」と評する声明を発表した。「外交が朝鮮半島の永続的平和への唯一の方法という、われわれの強い信念を再確認した」ともし、米朝首脳会談の実現に尽力してきた韓国の文在寅大統領の「指導力」をたたえた。
米朝両首脳の共同声明には「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVID)という文言はなかったが、モゲリーニ氏は「最終目標はCVID」であり、共同声明は「それが達成しうるとの明確なシグナル」と表明。今後の交渉を支援していく用意も示した。(ベルリン 宮下日出男)
■IAEA「いかなる検証活動も引き受ける用意」
IAEA(本部ウィーン)の天野之弥事務局長は12日、米朝首脳会談を受け、「朝鮮半島の完全な非核化に向けた約束」を含む両首脳の共同声明を「歓迎する」との声明を発表した。
天野氏は声明で首脳会談の結果の実行に向けた米朝両国の交渉を注視するとした上で、IAEAとしては関係国からの要請に備え、「北朝鮮でのいかなる検証活動も引き受ける用意をしている」と強調した。(ベルリン 宮下日出男)
©2018 The Sankei Shimbun & SANKEI DIGITAL All rights reserved.
【米朝首脳会談】元自衛艦隊司令官・香田洋二氏「壮大な無駄遣いの政治ショー」2018.6.13 07:06
http://www.sankei.com/politics/news/180613/plt1806130003-n1.html
壮大な無駄遣いの政治ショーだ。共同声明は肝心なところに重しも押さえもない。トランプ米大統領の記者会見も全く得心できる内容ではなかった。トランプ氏は「過去の失敗を繰り返さない」と言ってきたが、同じ線路の上を走っているように見える。5月に訪米した際、多くの安全保障関係者が「大統領の功名心が危険だ」と指摘していた。まさにそうなった印象だ。
非核化には実施の担保が全くない。拉致問題や人権問題も具体的なものが何もない。一方で北朝鮮は文書で体制保証を取り付け、義務を課せられないまま、米国からの軍事攻撃を相当な期間にわたり回避できることになった。何も失わないで時間稼ぎに成功した。
北朝鮮はミサイルのエンジン試験場の解体を表明したというが、大陸間弾道ミサイル「火星15」など、配備済みのミサイルはそのままだ。火星15のエンジンテストは終わっており、実験場の解体に意味はない。あれを成果だというのは、正確に現状を理解していないのではないか。核実験場の廃棄も掘っ立て小屋をつぶしただけの子供だましだった。その延長にすぎない。
トランプ氏は記者会見で将来的な在韓米軍の撤退にも言及した。わが耳と目を疑った。最大の失敗であり、大統領が決して言ってはいけないことだ。東アジアで今後、対中国の戦略を考えないといけないときに、自ら飛車・角を捨てるようなもの。日本にとっても在韓米軍の撤退は絶対に避けなければならない。もう一度、日米でしっかり戦略を整合する必要がある。
今回の会談で、米国が北朝鮮に軍事力を行使する可能性は遠のいたとはいえる。ただ、北朝鮮の対応がトランプ氏の期待を裏切った場合、また軍事オプションが浮上する可能性はある。トランプ氏は軍事力を使う大統領だ。北朝鮮も高をくくったような対応はできないかもしれない。
あえて言えば、両首脳に個人的パイプができたのは成果かもしれない。北朝鮮の今後の行動を見極め、必要なら直ちに厳しい態度に出ることが必要だ。事ここに至っては、そう言うしかない。
©2018 The Sankei Shimbun & SANKEI DIGITAL All rights reserved.
Appleを騙る何者からメールが来た。
「あなたのアカウント情報の一部が誤っている事をお知らせします・・・」という書き出しだ。
「マイアカウント確認」をクリックして確認してください。
クリックするとwebのAppleIDサポートの画面が開く。
実はこれが詐欺画面であった。
住所氏名の他にクレジットカード情報を入力するようになっている。
クレカ情報は、任意の筈ではなかったか・・・
不審に思ってURLをみるとAppleの文字は入っているが妙に長ったらしい。
改めてwebのAppleIDサポートの画面を開いて自分のID情報を見ると、ちゃんと住所氏名の他クレカ情報も入っている。
つまり、先ほどのはクレカ情報を盗む画面だった。
危ない危ない、AppleID は漏れていることは確かだ。
apple製品は当分購入する予定はないので、AppleID を削除した。
クレカ情報は支払の都度入力するのが安全だ。
そう云えば、中国アップルで顧客情報を売りさばく事件があった。
この中に、当方のIDが入っていたのかも・・・中国アップル従業員、顧客情報売るネットワーク運営か 22人拘束 2017年06月08日 16:16 発信地:北京/中国
http://www.afpbb.com/articles/-/3131322?cx_part=txt_topics (c)AFP/WANG ZHAO
【6月8日 AFP】中国の警察当局は7日、米アップル(Apple)の従業員が運営し、同社のパソコン・携帯電話ユーザーの個人情報を売りさばいていた巨大な闇ネットワークを摘発して、22人の身柄を拘束したと発表した。
南部浙江(Zhejiang)省の警察当局の声明によると、個人のプライバシー侵害と電子化された個人情報の違法取得の容疑で拘束された22人のうち、20人がアップルの従業員だという。
容疑者らは、社内コンピューターシステムを使ってユーザーの名前、電話番号、アップルIDなどのデータを収集していたとみられ、これらの個人情報の販売などの詐欺行為から5000万元(約8億円)以上を売り上げていたとされる。
警察発表では、売却された個人情報が中国人顧客のものなのか、外国人顧客のものなのかには言及していない。
警察によれば、浙江省のほか広東(Guangdong)省、江蘇(Jiangsu)省、福建(Fujian)省などの警察が数か月かけて合同捜査を行い、先週末に容疑者らを逮捕した。容疑者らが利用していた「犯罪ツール」も押収され、詐欺ネットワークは解体されたという。
容疑者らはアップルの中国法人でダイレクトマーケティング(直接販売)やアウトソーシングを担当していた。違法に抽出したデータを1件当たり10〜180元(約160〜2900円)で売りさばいていたとされる。
中国では個人情報の売買は広く行われているが、当局は今月1日、国のネットワークと個人情報の保護を掲げて新しいサイバーセキュリティー法を施行したばかりだった。(c)AFP
おりしも、こんなニュースがあった。
「マイナンバーが漏れた」マイナンバー漏えい大幅増=17年度374件―個人情報委 09:18時事通信番号を記載して誤配送したら、そら漏れますわな・・・
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-180612X713.html
政府は12日午前の閣議で、個人情報の適正な取り扱いを監視・監督する政府の第三者機関「個人情報保護委員会」の国会への2017年度の報告を決定した。社会保障と税の共通番号(マイナンバー)の漏えいや誤廃棄が計374件あり、前年度(165件)から209件増加した。
同委員会によると、17年度から住民税特別徴収税額の決定通知書にマイナンバーが記載されるようになり、この通知書の誤送付が増加の主因と考えられるという。374件の内訳は、地方自治体270件、国の行政機関や法人11件、民間事業者93件だった。
トランプ氏、米朝首脳会談を12日開催と表明 2018.06.02 Sat posted at 10:34 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35120159.html?tag=top;mainStory
写真:会談後に米朝首脳会談の12日開催を伝えるトランプ大統領
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は1日、ホワイトハウスで、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との首脳会談を当初の予定通り6月12日にシンガポールで行うと表明した。トランプ氏は先週、首脳会談の中止を突如発表していた。
トランプ氏は今回の表明に先立ち、北朝鮮の金英哲(キムヨンチョル)党副委員長から正恩氏の親書を受け取った。最初は記者団に、親書は「非常に興味深い」と述べたものの、後にまだ読んでいないことを認めた。
トランプ氏は合意の成立に向け楽観的な姿勢を示し、ペンス副大統領を批判したり核戦争を示唆したりした北朝鮮の一連の声明については、もう過去のものだと強調。「あの件は完全に終わったと思う。今後は合意に向け、本当にプロセスを始めていく」とした。
さらに「金委員長と6月12日に会談する。非常に成功するプロセスになるのではないか」と明言した。
ホワイトハウスではこの日、トランプ氏と英哲氏の会談が1時間以上行われた。米大統領と北朝鮮当局者の会談としては2000年以降で最高位級のものとなった。
英哲氏は米東部時間午後1時過ぎにホワイトハウスに到着。外国要人は通常、大統領が出迎えるが、今回この役はケリー首席補佐官と中央情報局(CIA)高官に委ねられた。
トランプ氏は英哲氏と大統領執務室で会談し、人権問題は提起しなかったという。両者が再び姿を現すと、トランプ氏は英哲氏と握手を交わし、英哲氏が米政府の黒い車両でホワイトハウスを後にするのを見送った。
北朝鮮の金正恩は、留守中のクーデーターが心配。「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)6月3日(日曜日) 通巻第5713号
http://melma.com/backnumber_45206/
二転三転、そして四転五転の米朝首脳会談だが・・・・
シンガポールに行っている間に、中国がクーデターを予防する?
5月10日にトランプ大統領は「6月12日、場所はシンガポールだ」と発言し、米朝首脳会談の日程が固まった、かに見えた。
しかし、予想通りに二転三転し、また四転五転となって、先行きは依然不透明の米朝首脳会談だ。
初の遠距離外交となる金正恩にとって、自らが言い出したにせよ、もっとも懸念するべきは、じつは不在中のクーデターである。金正恩が軍をおさえていないことは、コリアウォッチャーでない筆者でもわかる。
第一に金正恩は先軍路線を取りやめ、党に主導権を戻したが、これに対する軍の反撥は想像した以上に強烈であり、辛うじて朝鮮戦争に従軍した86歳の呉光烈が抑えている状態だ。
第二に軍内に中国の旧瀋陽軍区の幹部と親しい北の軍幹部がおり、中国と連絡の上で、クーデターを起こしかねない。それも不在中を狙って。
だから金正恩は突如、2回目の中国訪問を大連を選んで、飛行機で飛んでいったのも、習近平に瀋陽軍区への睨みをきかせて欲しいと頼んだのではないのか。
そのうえで北朝鮮は、6月12日、シンガポールにて開催と決まった米中首脳会談に、前向きな姿勢を示そうと拘束してきた三人のアメリカ人人質を釈放し、ポンペオ国務長官の帰国便に便乗させた。人質をカードにしなかったことは北朝鮮軟化の兆しと見られた。人質となっていたのはアメリカ籍だが、明らかに朝鮮族だ。これら三人はワシントンに「凱旋」し、トランプ大統領の出迎えを受けた。もし、これが日本なら、確実に「身代金」を支払う羽目に陥ったであろう。
5月22日、訪米した文在寅・韓国大統領に対して、トランプは一転して「米朝会談延期の可能性」を示唆した。キャンセルを含む延期である。
「非核化など、準備段階で溝が埋まらない限り、会談は開かれない」とトランプは北の代理人のごとき文在寅に強硬発言を繰り出した。その挙げ句、共同記者会見で「韓国の言い分は聞き飽きた。いつも同じことを言うだけじゃないか」。
韓国大統領を軽くメッセンジャーボーイとして扱ったのである。
これは5月7日に再度訪中した金正恩が、大連で習近平に何かを入れ智恵されたらしく、以降の態度に変化が生じていた。このためトランプは情勢を動かせようと強烈なブローを浴びせるかたちになった。
トランプは「非核化によって北朝鮮は偉大な国になれるチャンスがあるのに」と付け加えたが、脅しとも取れる変化球である。
北朝鮮は核実験場を廃棄するとして外国メディアを招待し、廃棄状態を示した。
同じ頃、米中貿易摩擦はいったん休憩状態となった。米朝会談を控え、波風を立てたくない米中双方が歩み寄ったからだ。メディアはさかんにZTEへの制裁緩和が近いという観測記事を掲げだした。
▲北の最終カードは中国が握っているのだろうか
5月23日、トランプ大統領は「米朝会談は取りやめる」と発表し、またもや世界に衝撃を与えたが、北朝鮮が米国の条件に応じなければ、制裁をさらに強めるという信号を送って、激しく北朝鮮、韓国、そして中国を揺さぶったのである。
しかし米議会は、この唐突な会談中止を支持するとした。
民主党上院院内総務のシューマー議員は「永続的な成果を期待できないのなら盛大なショーとなるだけ」と切り捨てた。
要するに米朝会談の準備段階で、双方に巨大な溝があり、第一回の会談だけでは埋まりそうになく、米国は「制裁の手を緩めない」と強硬な牽制球を堅持した。
米国の要求は「完全な、検証可能な、不可逆的な」朝鮮半島の非核化であり、このラ原則から一歩も引かないという基本姿勢を繰り返し、明確にした。北朝鮮は、このメッセージを深刻に受け止めた筈である。
5月24日に北朝鮮の幹部等が秘かに北京を訪問していた。金正恩の側近と言われるキム・チャンソン国務委員会部長らは、仕切り直しとなった米朝会談への助言を求めたと観測された。つまり中国のエンドースがないと、次の交渉のカードも切れない状態にあることを内外に印象づけた。
もっとも、金正恩もしたたかで、ロシアのロマノフ外相を平壌に招き、北京とのバランスを取ることにも腐心した。しかし、北京がときどき思い出したように言いつのる六者協議再開に、関心があるのは韓国と中国だけであり、ロシアは積極的なポーズを見せているだけで、狙いは発言力の維持である。
ともかくトランプの中止発言に慌てふためいた北朝鮮は、5月30日に金英哲(朝鮮労働党副委員長)を米国に派遣し、「敵対解消」を伝達するなどして、米朝会談中止をなんとか、回避したい姿勢に転じた。
北が弱みを見せたのである。
▲トランプはなぜ危険人物の金英哲を受け入れたのか。
この金英哲は、先軍路線を党主導へと、北朝鮮の権力構造を変革したあとの党副委員長であり、ナンバーツーの実力派と見られる。
だが同時に金英哲は、2010年の韓国哨戒艇沈没事件の主謀者として、米国が個人の制裁対象の危険人物としてきた男でもあり、この手配人物の入国を米国は受け入れ、しかもホワイトハウスでトランプ大統領が直々に面談するという「異様な厚遇」を示した(6月1日)。
金正恩からの親書を受け取った直後、トランプは「もう最大限の圧力という言葉は使いたくない」と言った。
トランプ発言はすぐさま世界に飛び火した。おりからシンガポールで開催されていた「シャングリ・ラ対話」で、マティス国防長官は「おそらく在韓米軍の縮小は議題にはならない」と発言した。この裏では、北朝鮮が在韓米具の撤退も縮小も条件としていないことが浮かび上がった。
また同対話に出席していた小野寺防衛大臣は「制裁という圧力がなければ、対話には怖じてこなかったのであり、トランプ大統領の発言には『完全な、検証可能な、不可逆的な非核化』という立場の後退はない」と日本政府の立場を改めて鮮明にした。
トランプ大統領はまたまた「やはり6月12日、シンガポールで行われる」と中止を取り消した。強硬な手段を発動して相手を揺さぶる。
さすがにディールには馴れているのがトランプの遣り方であり、敵対するメディアもこの点の豪腕は認めるところであろう。
こうした激動期間中、筆者はドイツにいたが、帰国した成田空港で目にした新聞は、まだモリカケをやっていた。バカか、と思った。
あまつさえ日本のメディアに登場する「北朝鮮専門家」たるや、情報もなければ取材もしていない人々が平然と間違った見通しを述べている。
▽◎◎み□△◎や◇◎□ざ▽◎○き○□▽
5月25日(金) 米朝会談中止
6月12日に予定されていた米朝会談は中止となった。
5月16日北朝鮮の反撥
一方的な核兵器の放棄
ボルトンの「リビア方式非核化」に対する嫌悪感
■北朝鮮、米朝首脳会談の中止を警告 一方的な核放棄要求に反発 2018年05月16日
http://www.bbc.com/japanese/44134801
5月25日 トランプ氏、米朝会談を中止
トランプ氏、米朝会談を中止 北朝鮮の「愚かな」行動に警告
2018年5月25日 3:31 発信地:ワシントンD.C./米国
http://www.afpbb.com/articles/-/3175906?cx_part=topstory&cx_position=1
【5月25日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump )米大統領は24日、6月に予定されていた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長との首脳会談を中止すると表明した。北朝鮮が「すさまじい怒り」と「敵意」を示したことが会談中止の理由としている。
トランプ大統領は金委員長宛ての書簡で、シンガポールで6月12日に予定されていた史上初の米朝首脳会談の中止を通達。この前日には、北朝鮮がマイク・ペンス(Mike Pence)米副大統領を「無知でばかげている」と非難し、態度を硬化させていた。
トランプ大統領はその後、ホワイトハウス(White House)で会見し、北朝鮮が「愚かな、または無謀な行動」を取った場合、韓国と日本が米国と共に対応する準備ができていると述べた。
トランプ大統領はまた、制裁を通して北朝鮮に「最大の圧力」をかけ続けると表明。一方で、金委員長との会談は依然として実現可能だとの考えを示し、自身は会談を待ち望んでいたと強調した。(c)AFP/Jerome CARTILLIER, Park Chan-kyong
5月9日(水) (米朝会談)北朝鮮、中国にお伺い
さすがに若い首領様も米を相手に能力不足を感じたか、米朝会談を前に、北朝鮮の金正恩氏は再度訪中した。中国が北朝鮮の代弁者として会談に介入するらしい。
在韓米軍の撤退と、北朝鮮の核放棄が主題と思われるが中国が介在するとより複雑になるだろう。
威嚇するように核実験を繰り返していた頃とはエライ違いだが、米朝会談で何を得ることが出来るのだろうか。、【金正恩氏再訪中】北朝鮮の“後ろ盾”鮮明 習近平氏、代弁者として米朝会談に介入へ 2018.5.8 23:37
http://www.sankei.com/world/print/180508/wor1805080065-c.html
中国国営通信新華社が8日に配信した、中国遼寧省大連で会談する中国の習近平国家主席(右)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の写真(新華社=共同)
【北京=藤本欣也】中国の習近平政権は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の再訪中を受け入れ、朝鮮半島問題で北朝鮮の代弁者として米国に交渉する姿勢を打ち出した。今後、中国が北朝鮮の“後ろ盾”の地位を誇示し、米朝会談などに積極的に介入する構図が鮮明となった形だ。
今回の中朝首脳会談が異例なのは、金氏が中国を再訪して行われたことだ。前回3月下旬の首脳会談で中朝両国は習国家主席の訪朝で合意しており、次は習氏が訪朝する番だった。
その疑問を解くカギは、米朝首脳会談の日程がなかなか発表されない点にありそうだ。北朝鮮の非核化をめぐって米朝間の事前調整が難航する中、北朝鮮側が中国に助けを求めた可能性が高い。
中国国営新華社通信によると、金氏は今回の首脳会談で「中国との戦略的な意思疎通と協力をさらに強化することを希望する」と述べ、中国頼みの姿勢をあらわにしている。金氏は「習氏の遠見卓識を高く評価」することも忘れなかった。
中国としても、助けを求める北朝鮮を保護することは同国への決定的な影響力を確保できるチャンスだ。習氏はトランプ米大統領との電話会談などで北朝鮮の主張を代弁、米朝首脳会談の実現に向けて調整するとみられる。
また、中国側が金氏の再訪中を受け入れた背景には、9日に日中韓首脳会談が開催されることも影響している。最新の金氏とのやりとりを材料に、日中韓首脳会談での北朝鮮問題の協議をリードできる。
今回、中朝首脳会談の場所として大連が選ばれた理由は定かではない。大連では中国初の国産空母の試験航海に向けた準備が進められており、習氏の式典出席が取り沙汰されている。習氏の都合に合わせる形で、金氏が大連を訪れた可能性もある。
©2018 The Sankei Shimbun & SANKEI DIGITAL All rights reserved.
5月8日(火) 「そろそろ国会に出ろ」と親に云われ
先月20日から野党の審議拒否で国会は17日の大型連休だったそうだ。
モリカケやセクハラで、本筋がなにか我々有権者にも見えなくなった。
朝鮮半島は統一に向けて動き出し、お隣の支那は、尖閣奪取に「短期戦争」を2020年から計画しているそうな。
日本国の政治屋はまるで登校拒否児童のような有様。
今仮に解散選挙したら野党は壊滅だろうに。「親から『そろそろ国会に出ろ』と…」 “17連休”の6野党、批判に耐えかね審議復帰へ 2018.5.5 22:48
https://www.sankei.com/politics/print/180505/plt1805050014-c.html
写真:希望の党の玉木雄一郎代表
先月20日から国会審議を拒否している立憲民主党など6野党が大型連休明けに審議復帰へと動くことになった。加計学園問題をめぐり、柳瀬唯夫元首相秘書官が学園関係者との面会を国会で認める意向を固めたためだ。ただ、理由はそれだけではない。「17連休」を謳歌する野党議員には支持者らからも冷ややかな視線が注がれていた。
「少し事情が変わった」
立憲民主党の福山哲郎幹事長は5日の読売テレビ番組でこう語り、柳瀬氏の国会招致をきっかけに審議に復帰する方針を示唆した。与野党国対委員長と大島理森衆院議長らによる国会正常化に向けた調整が7日にも行われるとの見通しも示した。
柳瀬氏の国会招致は今月中旬に行われる方向だ。審議拒否という野党の圧力が招致につながった側面は確かにある。とはいえ、国会議員の「本業」である国会審議を拒み続けた戦術への批判は野党議員の支援者にも根強い。
「地元や親からも言われる。『そろそろ(国会に)出たほうがいい』と…」
希望の党の玉木雄一郎代表は3日のインターネット番組でこう明かした。連休明けに民進党と結成する新党「国民民主党」の方向性に関しては「原則、審議拒否はしない。審議に出ていって、おかしいことはおかしいと言う」と断言した。
玉木氏が公然と戦術の誤りを認めたのも無理はない。日経新聞の先月末の世論調査では、審議拒否が「適切でない」との回答は64%で、「適切だ」の25%を大きく上回った。加計問題などで「首相に責任がある」は72%に達しており、一連の不祥事に批判的な人にも審議拒否路線が支持されていないことが分かる。
立憲民主党からは「地元で批判は聞かない。『文書や答弁がでたらめだから審議できない』と説明すれば伝わる」(中堅)といった強弁も聞かれるが、現実はなかなか厳しいようだ。
「審議を通じて真相を明らかにしてほしい」「ずっと審議拒否していると国民に忘れ去られてしまう」
民進党の若手参院議員は大型連休中、支持者からそうした苦言を伝えられたといい、「日程闘争をしていても仕方ない。追及の材料を得ても審議をしなければ意味がない」と漏らす。
別の民進党若手も「後援会幹部に『ずる休みのイメージはよくない』と繰り返し言われる」と明かした。
(小沢慶太、広池慶一)
©2018 The Sankei Shimbun & SANKEI DIGITAL All rights reserved.
5月1日(火) 丹波篠山市?
篠山市が「丹波篠山市」への名称変更を検討しているらしい。
市民250人がそれぞれ考えをぶつけ合ったという。
外の野次馬の印象では、「丹波篠山市」は丹波市と篠山市が合併でもしたのかと思うだろう。
地図上で「丹波市」「丹波篠山市」が並ぶのは紛らわしい。
篠山市の数多くの史蹟名も、標識や案内書も「丹波篠山市の〜」に変更を要する。
丹波篠山地域の名産に栗や黒豆、猪肉がある。
せっかく「篠山の○○」で通っていた地名やブランドが勿体なくはないか。
篠山市人口4万2千人のうちの250人の「市民」の論争が市民全体投票にまでゆくのかどうかわからないが、都市名をやたらに変更すると伝統や歴史が薄れてゆくこともある。「丹波篠山市」への名称変更は 賛成派と反対派が激しい議論 04/30 19:46
https://www.ktv.jp/news/articles/9e61a5ef6270479aa99b277cb1f6bff1.html
篠山市は市民の意見をふまえ是非を決定
市の名称を「丹波篠山市」に変更することを検討している兵庫県篠山市。
28日、多くの市民が参加した会合で、賛成派と反対派が意見をぶつけ合いました。
【賛成派市民】
「大事な大事な『丹波篠山』の地名、『丹波篠山』のブランドを守りたい」
【反対派市民】
「絶対反対してほしい。私たちは『篠山』が大好きなんです」
28日、兵庫県篠山市で開かれた市名変更についての説明と意見交換会。 約250人の市民が参加し、それぞれの考えをぶつけました。
篠山市がある地域は古くから「丹波篠山」と呼ばれ、黒豆や栗などの特産で知られます。
ところが2004年、お隣に丹波市が誕生したことで「丹波篠山」ブランドの篠山市の特産品が丹波市産と混同されるという問題が持ち上がるようになったのです。
そのため、篠山市は名称を「丹波篠山市」とすることを検討していて、変更した場合、52億円を超える経済効果が見込める、という試算まで発表しました。
【篠山市職員】
「『丹波篠山』というのは篠山市のことを指すということを多くの消費者が認識をしなくなると、『丹波篠山産』の表示ができなくなる可能性が高くなると考えております」
【反対派市民】
「今の『丹波市』と『篠山市』の方がはるかに区別できてよろしいですわね。『篠山』の名前を残した方がよっぽどいいですよ」
【賛成派市民】
「『丹波篠山』の箱に丹波市が作った枝豆が全国に発送されて売られているんです。『あ、丹波篠山市にせえへんかったらあかんのやな』っていうことを自分の体で感じて帰ってきたんです」
【篠山市 酒井隆明市長】
「賛成・反対を超えてこのように顔を突き合わせて話をしたということは、一歩二歩の前進ではないかと思います。『丹波篠山』というブランドを守るのが、もう今のままでは守れない、通称としては守れないので市の名前にする道しかないということなんで、そこの食い違いですね」
当事者である市民はどう感じているのでしょうか。
【参加した市民】
「結果的にどちらになっても篠山っていう地がより良い方向に行けるようになるんだったら、私はどちらでもいいと思うんです」
篠山市は7月まで説明会を開き、市民の意見をふまえて名称変更の是非を決める方針です。
【関西の議論】「丹波」はうちが“本家” 「篠山市」を「丹波篠山市」へ改名論浮上の裏…お隣の「丹波市」へ“恨み節”も
https://www.sankei.com/west/print/170310/wst1703100002-c.html
個人でも名前を変えるのは大変だ。ましてやなじんだ市町村名となると、なおさら簡単ではない。だが、兵庫県東部の篠山市でいま、改名の動きが浮上している。全国的な地域ブランド「丹波」を冠した「丹波篠山市」への変更を求める声だ。もともと丹波篠山といわれた地域だが、市制施行で篠山市とした5年半後、お隣に6町合併で新たに「丹波市」が誕生。後発ながら「丹波」を名乗る隣の市と混同されていることへのいらだちがある。「丹波は広域の旧国名で、こちらはあえて市名から外したのに…」。篠山市側にはそんな“恨み節”も。ご近所づきあいはややこしい。
3団体が改名要望
動きがあったのは、2月7日だった。篠山市商工会と丹波篠山観光協会、丹波ささやま農協(JA丹波ささやま)の同市内主要3団体がそろって、酒井隆明市長に市名改称の要望書を提出した。
(後略)