落葉松亭日記 平成20年(2008年)3〜4月
4月30日(水) 初夏の陽気
B5の用紙と電気スタンドを買いに鈴蘭台駅前まで往復しました(約4km)。日射しはすっかり初夏で白内障気味と云われた私はサングラスをつけました。野球帽の庇に取り付けるヤツです。ブラウンのサングラス越しに見る見る緑、躑躅の赤は一層鮮やかになります。帰りは用紙と電気スタンドを抱え汗をかきました。
電気スタンドは枕元に置いて本を読むためで、これまで天井蛍光灯に頼っていましたが、視力が弱ってきたのか今まで読めていた文字が最近とみに見えにくくなってきたので思い切って買うことにしました。支那製は敬遠しメイドイン・タイ(¥3980)に良いのがありました。これで本を読みながら眠たくなれば手を伸ばすだけで消して寝ることが出来ます。
4月29日(火) 昭和の日
食料調達に出かけましたが、日射しはだいぶん強くなり、歩くと汗ばむほどでした。
いつのまにか山肌の緑もすっかり上まで濃くなりました。4月も終わり、早くも平成20年は1/3が過ぎました。今日は昭和の日、平成も20年になったのです。本当に月日の経つのは早いものです。
この正月、倅が「父さんも自分史を書いておいてね」などというものですから、終戦前に生まれ平凡な人生、特筆することもなく、ここまでは平和にすごしてきました。これも両親を始め先人達のお陰です。自分なりに我が家の歴史をもう少し書き残しておくべきかなと思い先日の老母の日記を借りてきました。先祖のことなど要点を大学ノートに几帳面に書いております。私が家を出てからは様子が分からなかった実家の事が生き生きと書かれてあり大変参考になりました。有り難いことです。子供の結婚、孫の成長、夫婦での万葉の旅、父が死ぬ前後のこと、親友に先立たれたこと、自身の病気、私もよく知っているご近所のおじさんおばさん達を見送ったこと、世相のこと、ああそういうことあったなと目頭が熱くなりました。
その日記も最後の方は字もふるえ、数年前で途絶えてしまっています。
近年はボケも進んでデイサービスで御世話になったりして過ごしておりすが、やはりいつまでも元気でいてほしいと願うばかりです。
PCで整理しながらインターネットを検索していると、「昭和の日」公式サイトというのがありました。
近所の風景
4月28日(月) 主権回復記念日
五六年前の今日、第二次大戦連合国と日本との間で戦争を終結するための平和条約が発効した。
日本は衆参ねじれ現象以降、国会は決まるものもなかなか決まらず、どこへ漂流するのかと不安になる。
一部の新聞を除きTVマスコミはあてにならずインターネットやメルマガの方がまともなであると思う日々だ。保守系ブロガーが意見を表明するだけでなく朝日新聞やカルト宗教団体、大使館などに抗議活動を起こし、ネットを見た若者達が賛同して参加するという動きが見られるようになった。云っていることは過激でも何でもなく、ごく当たり前のことと思う。
昨年の今頃は安倍内閣が戦後レジュームからの脱却をうたい、防衛庁の省への格上げ、教育基本法改正、国民投票法案、NATOとの連携、豪州との日豪安保共同宣言など、今までになかった動きがあってこれでいよいよ日本も普通の国になるのかと思ったが、親中派福田政権になってから、ガラリと変わってしまった。
二六日の五輪灯火リレーを見ればわかるように中国人留学生が動員され大きな五星紅旗を沿道に林立させ、チベット虐殺を抗議する団体を圧倒した。留学生があのような夥しい国旗を持っているとは思われず中共が準備し提供し、ナショナリズムを鼓舞したはずだ。日本の主権などと云うと「偏狭なナショナリズム」と揶揄する議員が自民党内にもいて情けない。中共の軍拡、反日教育、などを見れば、人類みな兄弟、地球は一つなどとはとても云えない。
昨年の今日も東京大学名誉教授・小堀桂一郎氏が同じような主張をされていたが、今日の産経新聞「正論」にある平和条約発効日を記念の祝日にして「現代史の重大な時代区分を国民が想起し、その意義を熟考する日としたい」とする提案は、若い次世代の為にはもちろん、戦後の自虐史観に染まった教育を受けて、すでに老人になりつつある自分の様な世代にとっても大切なことと思う。
4月26日(土) 厳重な警戒の中、大した混乱もなく
北京五輪の長野灯火リレーは厳重な警戒態勢のなかまずまず大した混乱もなく終了したらしい。
中国国営通信の新華社は26日、長野市内で行われた北京五輪聖火リレーについて、スタートなどを速報し「沿道の観衆は情熱的な拍手で祝意を示した」と伝えた。(http://sankei.jp.msn.com/world/china/080426/chn0804261303004-n1.htm)
中国共産党機関紙、人民日報傘下の「環球時報」(電子版)は26日、「日本の民族主義者が中国人留学生を殴打した」などと報じ、中国人が“被害者”であることをアピールした。(http://sankei.jp.msn.com/world/china/080426/chn0804261818006-n1.htm)
沿道には動員された中国人留学生が大きな五星紅旗を林立させている。ランナーは大勢の警備伴走者の檻の中を走っているようだった。
「フリーチベット」の叫び届かず亡命2世 泣きながら乱入 聖火リレー
2008.4.26 13:39(http://sankei.jp.msn.com/sports/other/080426/oth0804261339026-n1.htm)
欽ちゃんは走りながら沿道の人とハイタッチをしたかったそうだが笑顔で走れず「こっちはハッピーで終わりたかったのに…」と云った。チベット人は今非常にアンハピーなんだがなぁ。ひとのことは云えないが欽ちゃんもトシがいったな。
それにしても中国人留学生の動員力は凄いものがある。日本には約10万人の留学生がいるそうである。そのうちの数千人が年額200万以上の返還不要の奨学金を受けているとのこと。中国にいる日本人留学生はどうなのかな。
いずれにしろ平和なお祭り気分とはほど遠く、どんな意味があるのかと疑問に思った。
4月25日(金) 長野聖火リレーの不穏
いよいよ五輪灯火リレーが明日に迫った。4月19日付大紀元のニュースは本物で中国人留学生の声援ツアーが企画されていた。しかも中国大使館から「国旗などの物品の提供を」受けている。日本の旅行業界によれば「事実上『不特定多数』に向けた企画旅行の募集」であり違法であるとしている。
地元の長野市では緊張が高まっている。広いひろい支那大陸、万里の長城、黄河や揚子江の堤防など走るところはいくらでもあるだろうに、傍迷惑な話である。
無事に済めば済んだで支那は勝ち誇ったように宣伝するだろうから後味は悪い。
嵐の予感、地元緊張 26日に長野で聖火リレー 4月25日8時1分 産経新聞
北京五輪の聖火リレーを26日に控えた長野市で緊張が高まっている。チベットの支援団体やリレーを祝福する在日中国人も25日から続々と現地入りする。市が避難所を準備したほか、学校はパトロールを計画し、コース沿いの商店は看板などの撤去を検討。現地が“臨戦態勢”に入った中、聖火は25日に羽田空港に到着し、長野に運ばれる。
聖火リレー当日、市内の小学校14校と中学校2校はちょうど授業参観日。コース近辺の市立加茂小学校は、出発式会場の県勤労者福祉センター跡地近くに住む児童数人について、登校に保護者の付き添いを依頼した。学校近くでは教諭がパトロールするという。
商店も対策を取り始めた。「世界各国から注目が集まる。店が閉まっていたらみっともないので、リレーに合わせ朝から開店しよう」と呼び掛けていた渡辺晃司長野商店会連合会長は「開店時間は各商店の自主判断に任せることになった」。
商店会の中には、加盟店に「混乱が生じた場合に危険だから」と、店頭の鉢植えや看板、自転車などをリレー当日に撤去するよう要請したところもある。
高まる市民の危機感を受け、県警や市なども臨戦態勢に入った。リレー当日は警視庁や他県警の応援を受け3000人態勢で警備。沿道にさくやロープを設置し、数メートルおきに制服警察官が立つほか、聖火ランナーに危害が加えられるような万一の事態に備え、聖火周辺を常時ビデオ撮影することも決まった。
警察庁の吉村博人長官は「チベット支援者や右翼の抗議など情勢は極めて厳しいものがあるが、警視庁や関東管区の機動隊が出動するなど、万全を期して臨む」と述べた。
長野市消防局はコース沿いのガソリンスタンド11カ所に対し、聖火が通過する際、給油などに注意するよう文書で呼び掛けた。気化したガソリンが聖火に引火する危険性があるとし、車への給油のほか、顧客に灯油を小分けする際に配慮するよう求めている。
官民挙げての警戒が強まる中、市には「硫化水素をまく」というリレーの妨害を予告するメールが届いた。市民の生命・身体を脅かす恐れがあるとして、市はリレー当日に危機警戒本部を設置。混乱に備えてコース周辺に16カ所の避難所を確保した。
「考えの違いで互いに刺激し合い、小競り合いが起きるのが怖い」と鷲沢正一市長。聖火リレーを目前に控え、異様な緊張感が市を包んでいる
4月21日(月) 【山】朝来市生野 行者岳周辺
「ふるさと兵庫50山」行者岳に登ったと書きたかったのだが、登山口の山門から岩屋観音までの参道が補修工事で通行止めになっていた。ちょうど山門前に到着したとき工事業者が通行止めフェンスを取り付けているところで今日から工事が始まるとのこと。「落石がひどく通れないです、申し訳ありません」といわれる。
まさかこんな事になるとは・・・残念。諦めきれず地図とにらめっこ。なんとか尾根筋まででも行く道はないものかと思案していると、山門前駐車場から東に別の谷筋に沿って山道が登っているのに気付いた。ひょっとして行けるかも知れないと挑戦することにした。あまり通る人もいないらしく苔むしている。高度450m付近で素晴らしい滝に出会った。二本の沢が合流し道はそこで終わっていた。小さな祠があり「不動」の文字がある。右側の滝は水量はさほど多くないが遙か上から岩盤の上を水が泡立つように落下していた。高さは100m近くあるかも知れない。滝の説明も名前も何もなかった。
4月20日(日) 五輪リレーの声援者を緊急動員か
在日中国大使館、五輪リレーの声援者を緊急動員か 【大紀元日本4月19日】(翻訳更新)
近く長野で行われる北京五輪のせいかリレーについて、中国大使館は数日前、日本各大学の中国人留学生「学友会」に内部通達を下し、当日の26日、長野での声援を総動員している。また、在日中国人学者の組織「中国学者聯誼会」や、日中友好団体などにも同様な要請が出されているという。学友会のメンバーが匿名で明らかにした。
その情報提供者によると、その際に参加者は大使館が支給する黄色いTシャツを着用、ペットボトルとペンなどを持参することを要求されている。せいかリレーの抗議者に対し、ペットボトルの水をかけたり、ペンで刺したりするためで、活動参加のバス代も含めてすべての費用は大使館が負担するのだという。また、中国大使館はこの内部通達では、「今回の声援活動はあくまでも、民間が自発的に行うものであり、大使館といかなる関係もないようにする」と、再三にわたり念を押したという。
つづき
「声援者を緊急動員か」という噂のニュースだが、支那人留学生学友会メンバーの匿名による情報提供らしい。声援者とは抗議デモから灯火リレーを守るためのものであることは明らかだ。ペットボトル、ペンを「武器」代わりに支給するとは呆れる。中華思想を教えられた支那人留学生(=工作員)なら日本人などはチベット人と同じ少数民族として排除して当たり前と思っているだろう。
すでに他国の灯火リレーの状況が映像で流れている。日本でまた小競り合いを再現して怪我人や死人が出ては何の意味もない。JOCや長野県の役員さん、善光寺さんにならって灯火リレーなど止めた方が無難ではないか。
4月18日(金) 長野善光寺 五輪灯火リレー拒否
支那によるチベット人虐殺に抗議し北京五輪灯火リレーが世界各地で躓いている。日本でもその出発点となる長野善光寺の対応が注目されていたが、ようやく拒否の結論がだされたようだ。
インドなどでは、灯火リレーランナーが随行の警備ランナーに守られながら走るのに嫌気がさして辞退し、国会議員は異様なリレーに「五輪の聖火は人類愛の象徴であるのに、ニューデリーは牢獄と化してしまった」と批判したそうである。
日本では事情を知ってかしらずかタレントが参加しているようだが、中止して二宮氏のいうように気骨ある抗議の志を見せてほしいものだ。
善光寺 リレーの境内使用反対 4月18日 0時0分 NHK
今月26日に長野市で行われる北京オリンピックの聖火リレーで、スタート地点となっている善光寺は、世界各地の聖火リレーで中国政府への抗議活動が続いていることから、善光寺の境内をスタート地点にしないよう長野市に求める方針を固めました。
北京オリンピックの聖火リレーは、日本では今月26日に長野市で行われ、善光寺境内の本堂の前をスタートして、80人のランナーが市内中心部の18.5キロのコースを聖火をつないで走ることになっています。スタート地点となっている善光寺では、世界各地の聖火リレーでチベット問題での中国政府の対応を批判する抗議行動が続いたことから、境内がスタート地点となることに反対する意見が出始めたため17日、幹部会を開いて対応を協議しました。関係者によりますと、協議の結果、善光寺の境内をスタート地点にしないよう長野市の聖火リレー実行委員会に求める方針を固めました。長野市の実行委員会では、善光寺側の意向を確かめたうえで、スタート地点を境内の外に移すことや出発式などのセレモニーを縮小することなどを検討することにしています。
【断 二宮清純】誰のため? 聖火リレー 2008.4.16 02:50 産経
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080416/acd0804160252004-n1.htm
あえて挑発的に言うが、五輪の聖火リレーは神聖にして犯すべからざるものなのか。世界各国で北京五輪・聖火リレーへの抗議行動が相次いだことで、単なるプレ・イベントに過ぎない聖火リレーに注目が集まっている。聖火リレーが初めて行われたのは1936年のベルリン五輪である。発案者はドイツのスポーツ歴史学者だといわれているが、聖火がナチス式の敬礼で迎えられるシーンなどが報道され、ナチスドイツの政治的プロパガンダに利用された。
以来、五輪前の聖火リレーは定番となったわけだが、発祥の地であるアテネ(2004年)はいいとして、北京五輪でも前回同様五大陸で大々的に聖火リレーを行う必要はあるのか。北京五輪でも大げさに聖火リレーを行う理由は二つ。中国政府の国威発揚策の具現化と「国際・聖火ツアー」という名の行き過ぎた商業化である。世界最高峰のチョモランマにまで行ってCO2を排出するというのは、これこそ環境破壊の象徴的シーンではないか。
一部に「(妨害行動で)聖火を消すのは問題」との声もあるが、他国の公道で聖火を勝手につけたり消したりしているのは青い服を着た中国の“聖火警備隊”だ。彼らが守っているのは五輪の精神ではなく国家の威信である。
26日、聖火リレーは長野を走る。「中国政府のチベット“弾圧”に抗議する」と言ってボイコットする気骨のある日本人ランナーはいないのか。「無事、大役が果たせてホッとしています」なんて言われた日には目もあてられない。(スポーツジャーナリスト)
4月15日(火) 【山】豊岡市京丹後市境界 高竜寺ヶ岳
「ふるさと兵庫50山」の高竜寺ヶ岳。現地に早く着きたいので高速道路を利用した。
やはりバイクはまだまだ寒く西紀SAで休憩。ホット缶コーヒーで温もる。篠山〜春日は例によって霧が立ちこめていた。ハンドルにしがみつくようにして飛ばす。丹波第二トンネル近くで高度があがり青空のもと眼下に雲海が見えるようになった。写真を撮りたいが先を急ぐ。福知山で高速道路を降りる。一般道に入り、日射しの温もりで生き返る。
つづき・・・
4月12日(土) 【山】神戸市北区 菊水山(459m)山桜
近所の桜は葉っぱが目立ってきた。天気の移り変わりが早く、山歩きも遠のいている。
足もなまってきているので、花曇りの午後、菊水山を散歩した。山中には山桜、コバノミツバツツジが見頃だった。
山頂展望台からは春霞の神戸港や淡路島が望まれた。
展望台下から西側の石井ダムに向かって山道が降りているのが、前から気になっていた。今日はそこを辿ってみた。
つづき・・・
4月11日(金) 本「空と人生 42年の奇跡」
歳のせいか明け方暗いうちに目が覚めることがある。そんなとき枕元のラジオのスイッチを入れて夜明けを待ったりする。
先日(3月31日)のラジオ深夜便「こころの時代」は「空から日本を見続けて〜民間パイロット42年間の軌跡」と題して元パイロット 水間博志氏が語っていた。(聞き手 榊寿之)
氏は1923年生まれ、現在は現場から離れ、講演や著作で活躍されている。1944年逓信省航空機乗員養成所操縦科を卒業し、戦時中は要人の空輸にも従事し命がけの飛行を余儀なくされた。戦後は日本航空創立と共に入社し、乗員訓練、自身も機長として国際線を飛翔し1983年飛行時間1万9003時間の無事故安全運行を達成し定年を迎えられた。
ラジオでは数々の波瀾万丈のエピソードを語られていて、平凡人生だった私にとっては思わず聴き入る内容であった。
朝起きてから早速ご著書の「空と人生 42年の奇跡」文芸社をネットで注文すると2日後の配達されてきた。
本の帯には「戦中戦後の激動期に航空と携わり、民間航空の歩みとともにあった、パイロットとしての希有な体験と壮絶な生き様を綴った昭和史」とある。いまだに自分は飛行機には縁がなく乗ったこともない、3次元の世界、飛行機野郎とは・・・興味津々で読んだ。
昭和20年陸軍航空本部軍属嘱託を命ぜられ、要人空輸を行ったくだりがある。
「福岡から上海に軍司令官、副官、参謀将校らをのせあと30分もすると上海というところで敵機の襲来に遭う。敵は米P51戦闘機で不気味なバリバリという機関砲の音が炸裂した。こちらの飛行機は無防備の旅客輸送機で逃げるしかない。餌食になるのは時間の問題というとき、高度2000mから海面スレスレの超低空飛行が脳裏に浮かび決行する。波しぶきが操縦室の窓ガラスを容赦なく叩きつける。敵機は執拗に追ってき、機銃掃射を浴びせてくる。銃弾は愛機の後方海中に流れ被弾は免れ低空飛行が一応成功しているのだ。数分後、後方で大きな爆発音と波しぶきが高々と打ち上げる光景が見えた。敵機が深く突っ込みすぎてそのまま海中に突入、爆発炎上した。編隊のため二機とも運命をともにした。
この命がけの冒険の後、無事上海飛行場に着陸すると、要人一行は深々と私たちに向かって拝むような表情で最敬礼をしてくれた。飛行機野郎冥利に尽きる感激であった・・・・」
また、原爆投下後の広島視察に要人を空輸した体験も語られている。
「乗員は参謀将校のほかに仁科博士が乗っていた。広島上空にさしかかった途端、私は「アッ!」と叫んだ後絶句してしまった。市内一面がローラーで押し潰したように、黒くノッペリしているのだ。人も車も、電車も生き物も、上空から見る限り、何一つ動いていない。・・・
飛行場に降り立った仁科博士は『操縦士の人たちは、絶対外に出ないようにしてください。そして、なるべく早く此処を飛び立ちなさい』という。この助言によって死の灰から守られ、命が救われたことを後に専門家から聞かされた。
当時の要人空輸メンバーは11人、すでに私以外は他界された。広島原爆上空観察唯一の生き証人として原爆の悲劇、核兵器廃絶を著者や講演で全世界に向けて訴えさせていただいている」
巻末には、「空の安全はどうやってもたらされるか」という節があって、「所詮はどんなに技術革新が進んでも、人間が機械をコントロールすることに違いはないのだ。どんなに優秀でどんなに研修を積み重ねた人間でも、錯覚、勘違い、うっかりミス、そして疲れや、慣れによるミスを起こす。
ハイテク、自動化が進む中で、機械への慣れ、過信はますます要注意で、精巧な機械になればなるほど、その落とし穴には心していくひつようがある。」と書かれている。
ジェット機だけではなく、船舶、自動車、工場、病院、個人の生活すべてに当てはまるだろう。地上とは違い3次元の世界、神経を使う離着陸作業、何度か危機一髪の状況を経験されたが、自分のことを生来小心で臆病であると仰っている。自信過剰にならず万全の準備と訓練で乗り越えてこられた著者ならではの言葉だと思う。
「達観人生の勧め」では老年期の心の持ち方にも言及されていて大変参考になった。
4月10日(木) 五輪で中国経済失速?
世界各地で行われる聖火リレーが躓いている。「大紀元」ニュースでは「せい火」とわざわざひらがなで書いている。「聖」なる字はとても使えないという考えなのだろう。
五輪招致で支那の近代化アピールと経済加速を目論んだにもかかわらず、チベット騒乱をきっかけに戦後中共がとってきた独裁政治の非道が世界中に知れ渡った。経済もこのところ失速してきているという。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 平成20年(2008年)4月10日(木曜日)弐 通巻第2151号
中国の五輪難題は、すでに次の人事確執に収斂しつつある
北京五輪後、責任転嫁の主導権争いが爆発するだろう
上海株式は絶頂から44%もの暴落を記録している。
チベット争乱の影で、もっと深刻なのは中国経済の失速なのである。
昨年10月16日が上海株のピークだった。指数は6092.05−
昨日(4月9日)のそれは3413.9。じつに44%もの暴落。4月9日一日だけでも5・5%の下落を記録した。
北京五輪の責任者は習近平。なにしろ太子党のボスであり、江沢民の庇護を受け、上海派を代弁する。
胡錦濤が後継を託したかった李克強をだしぬいて国家副主席にも就いた。
浙江省書記から上海市書記、そして政治局常務委員へと三階級特進。さらには四年後に党大会で胡錦濤のあとを襲うという設定されたコースに乗ったはずだった。
そのために栄耀栄華の北京五輪を大成功せねばなるまいと、その首座に輝いた(共産党五輪責任者)。
途端に雲行きが怪しくなり、チベットで抗議活動がおこった。当局は血の弾圧で対応し、多くのチベット人が虐殺され、聖火リレーは世界各地で寸断された。「開会式ボイコット」はいまや西側の合い言葉となった。
サンフランシスコの聖火リレー(日本時間10日午前六時頃)、第一走者が点火して倉庫に隠れ、そのまま装甲車のようなクルマに乗ってドロンしてしまった。コースは突如変更され、隠密作戦。
だれの見物のいない道路をときどきバスから降りて走り、またバスに乗って雲隠れという醜態。
沿道の見物人もあっけにとられるという不名誉な仕儀となった。中国のメンツは丸つぶれである。
五輪前に聖火リレーの寸断、開会式は西側から殆ど出席がない。五輪会場は合計200万人の私服も動員されて警備に当たり、北京市は警察国家となる。習近平は、責任を北京オリンピック委員会の劉棋におっかぶせるであろう。
▲北京五輪で景気は上向く筈ではなかったのか?
経済失速の責任は?
北京五輪をまたずに経済の失速が明確に始まっている。責任をかぶるのは温家宝首相だろう。
すでに温家宝首相の失脚は時間の問題であり、降板が予定されていると北京の情報筋は推測している。なぜなら温家宝は金銭スキャンダルの絶えなかい夫人と、形式的な離婚をしたが、「前夫人」は、いまも、「平安保険」との異常な癒着状態にあり、息子の陳松(ビジネスネーム)は、ありとあらゆるインサイダー取引や腐敗スキャンダルの影にでてくるからだ。
副首相は四人いる。実力者は王岐山(北京前市長代理)だが、広東からきた野心家の張徳江らが虎視眈々と次のポストを狙っていて、遠く重慶にとばされた薄キ来や、ライジングスター王洋(広東省書記)らも、そのつぎを狙っている。
北京五輪直後から、中国は人事をめぐる熾烈な権力闘争に陥るだろう。
△ △
(読者の声1)北京五輪開会式は独裁者の集まりになりつつありますね。昨日発売の『サピオ』の特集号は、そういう意味で読み応えありました。パリでもロンドンでも聖火ランナーに辞退者がでました。インドでも出た。しかるに長野では萩本欽一とか福原愛とかが聖火をもって走るそうですが、恥ずかしくないのでしょうか?(UU生、埼玉)
(宮崎正弘のコメント)
北京五輪関係者に聞くと「我々のこれまでの努力、血のにじむ練習を無にする気か」とくってかかられます。個人の利益と自由と民主主義が危機にさらされている大局的危機感とは違う筈ですが。その意味で今月アルピニストの野口健氏が『ボイス』に書いた北京五輪批判、どんな政治論文より説得的でした。
それにしても、聖火ランナーになることが名誉から不名誉になるなんて。この土壇場で。北京五輪、大丈夫ですかね。
(読者の声2) 民主党の執拗な反対で日銀総裁が空白のまま、とうとう白川さんという大学の先生が副総裁から昇格したのですが、これで日本経済は大丈夫なのですか。不安でたまらない。最近、先生の経済政策批判がきけないものですから敢えて投書します。(兜町太郎)
(宮崎正弘のコメント)
武藤さんの日銀総裁を阻止したのは政治的には小沢民主党ですが、論拠は「天下り」が行けないというそれだけの理由です。
しかし、はるか以前から武藤氏の日銀総裁就任に一貫して、政策的に理論的に反対してきた人がいます。エコノミストの植草一秀氏です。
さて日銀新総裁に棚ぼたで座ってしまった白川さん、或る意味ではお気の毒です。
経済、金利政策の理論を象牙の塔で夢想するならいざ知らず、学者馬鹿には、所詮、現場の経済は分かりませんから、日本経済が円滑に回復するなどと楽天的な事態を望まない方が良いでしょう。
バーナンキFRB議長は学者出身ですが、抜きんでたリーダーシップがあり、数百の海千山千の議員のまえでも自信を持って証言ができ、市場を説得できる。
国会でぼぞぼそと何を喋っているか分からない人。くわえて財務担当の大臣が「日本経済は二流になった」と平然とのべて、ではどうするのか、という対案の提示がない。野党の戦術優先、国益無視路線といい、右往左往するだけの閣僚といい、驚くべきリーダーを我々はいただいているようです。
1950年代から支那はチベットを軍事侵略しチベット600万人口のうち120万人虐殺した。それが今も続いているわけだから侵略現行犯である。なにかにつけて「日本は過去の歴史に学ぶべき、靖国参拝はやめろ」と云ってきたが二枚舌も甚だしい。支那に対する抗議は「人権弾圧に反対しよう」というレベルだが、仮にダライ・ラマとの「対話」が実現したところで根本解決にはならず、やがてチベット、ウイグル、台湾独立運動などが顕著になるかも知れない。いずれにしろ2008年も穏やかにはすみそうにない。IOCも北京五輪の中止か、あるいは会場を分散して開催するのか検討すべき段階にきているのではないか。
4月7日(月) チベット騒乱やまず、あいつぐ北京五輪抗議
チベット騒乱は今も続いている。
中国四川省甘孜県抗議事件、チベット人8人が死亡
http://jp.epochtimes.com/jp/2008/04/html/d68341.html
【大紀元日本4月5日】四川省康区甘孜州甘孜県東谷区で4月3日、民衆の抗議事件が発生し、軍隊警察の武力鎮圧により、チベット人8人が銃殺され、複数の民衆が負傷したという。ノルウェイの「チベットの声」が4月4日に伝えた。官製メディアの新華社は、警察が発砲したことを明らかにしたが、漢族幹部が重傷を負ったため、警告の発砲はやむを得なかったと伝えた。
つづき・・・
一方支那国営通信新華社はチベット亡命政府の発表を嘘として批判している。
新華社、亡命政府を批判 死者名リストは偽物と報道 2008.4.7 12:35
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080407/chn0804071232004-n1.htm
中国の国営通信、新華社は7日までに、チベット亡命政府(インド・ダラムサラ)が発表したチベット暴動などでの死者名リストについて「まったく事実と符合しない」と指摘、偽物だとして亡命政府側を批判した。
亡命政府が3月25日に発表した40人の死者名リストで、住所が示された5人のうち4人は同姓か似た名前の人がいたが、いずれも生きており、1人は当該者がいないとした。残りの35人は、具体的な住所や職業などが発表されておらず、調査できないとしている。
また中国の大手ニュースサイト「新浪網」が、欧米メディア報道は事実を歪曲(わいきょく)しているとして、インターネット上で呼び掛けた抗議署名は7日、220万人分を超えた。(共同)
毒ギョーザ、基準値以上の農薬が検出された食品、有害玩具、ペットフード等々露呈してしまった今、これを信ずる人はいるだろうか。
五輪聖火リレーも各地で抗議運動によってつまずいている。各国の要人が開会式不参加を表明した。日本政府は皇族の開会式出席を見送ったものの「チベットと五輪、関連付けるべきでない」と批判はせず支那擁護が目立ち、日本の存在感は薄い。云いたいことも云えぬ日中友好などまやかしではないか。
4月6日(日) ベン・ハー
70mm超大作「ベン・ハー」は生涯忘れられない映画のひとつだ。その主役ジュダを演じたチャールトン・ヘストン氏が亡くなった(84歳)。仇敵メッサラ(スティーブン・ボイド)との戦車競走のスペクタクルシーンは息を呑んで見守ったものだ。車軸に取り付けた刃物で相手の車輪を木っ端みじんにするあのアイデアは映画「007」の中でスポーツカーによる追っかけにも採用されたりした。
氏の映画は他に「猿の惑星」、「華麗なる激情」等を観た。波瀾万丈スケールの大きな物語がよく似合う俳優さんだったと思う。DVDなどではなくもう一度シネラマ大画面で観たいものだ。
チャールトン・ヘストンさん死去、映画「ベン・ハー」など2008年4月6日(日)14:07 読売新聞
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/entertainment/20080406-567-OYT1T00248.html
【ロサンゼルス=飯田達人】映画「ベン・ハー」(1959年)、「猿の惑星」(68年)などで知られる米俳優、チャールトン・ヘストンさんが5日、カリフォルニア州ビバリーヒルズの自宅で死去した。84歳。
AP通信などが報じた。
直接の死因は公表されていないが、2002年にアルツハイマー病の兆候があることを、自らビデオで告白していた。
イリノイ州生まれ。1950年に映画デビューし、数多くの歴史大作に出演した。モーゼを演じた「十戒」(56年)で知名度を上げ、アカデミー賞で最多タイの11部門を受賞した「ベン・ハー」では、戦車競走シーンなどを熱演、自らも主演男優賞を獲得した。その後も「エル・シド」(61年)、「北京の55日」(63年)などに出演した。
晩年は政治的発言も増え、98年から03年まで「全米ライフル協会(NRA)」の会長を務め、銃規制に反対する象徴的存在となった。
4月5日(土) 音楽会
次男が通っていた高校弦楽部OBの創部20周年記念演奏会です。
阪急電車に乗って会場のある西宮の兵庫県立芸術文化センター大ホールに出かけました。昔は阪急西宮球場がありましたが、今は再開発されモダンなマンション群やこういったホールが出来ています。電車からは沿線の夙川、王子公園は満開の桜の下でお弁当を広げる家族連れが多く見られました。自宅付近はまだ7分咲きですが、久しぶりに町へ出ると春爛漫でした。
ホールは最近出来たもので、特に大ホールは本格オペラも上演できる日本でも数少ない規模を誇っています。近々パリ国立オペラがやってくるそうで、ポスターが貼ってありました。
演目は弦楽合奏が中心ですが、真ん中にドボルザークの交響曲第8番があります。これはブラスバンドOBとの合同演奏になります。OBなので仕事の傍ら練習をつんできたそうで、指揮をした顧問の先生によれば全員の合奏練習は直前の2回ぐらいという話でした。しかし、アンサンブルはさすがにOB、素晴らしいものでした。
倅はトランペットをもう一人の女性と受け持っています。第4楽章ではファンファーレが入りますが無難にこなし、気持ちよく鳴らしていました。ホールの音響もいいのでしょう、生演奏はいいなぁと堪能しました。
曲目
1.グリーク「ホルベルク組曲」前奏曲
2.シベリウス「ロマンスOp.42」
3.モーツアルト「アダージョとフーガ ハ短調K546」
4.モーツアルト「ディベルティメント第1番ニ長調K136」第二楽章
休憩
4.ドボルザーク「交響曲第8番 ト長調Op.88」1〜4楽章
5.チャイコフスキー「弦楽セレナーデ」より3,4楽章
4月3日(木) 亡国の現場
大きな堤防も最初は小さな穴からしみ出した水によって崩れるという。
中学校社会科の教科書には竹島、尖閣諸島が触れられていないそうだ。領土意識が未来を担う若者から薄れていく現場ではないだろうか。
【政論】 「領土」なき亡国の学習指導要領 産経 2008.2.22 00:39
http://sankei.jp.msn.com/life/education/080222/edc0802220041000-n1.htm
どうやら文部科学省の役人たちにも「学習指導要領」が必要らしい。
文科省は15日、小中学校教育の指針と内容の基準を示す学習指導要領改定案を公表したが、教育の中でしっかり取り上げるべき「領土」を、お忘れのようだからだ。
改定は約10年ぶりとなったが、郷土・国への愛情の育成といった「愛国心条項」を教育の目標として盛り込んだ改正教育基本法が安倍前内閣時代に成立して以来、初の要領見直しである。当然、同法の精神は領土教育に反映されるべきだろう。
ところが改定案では、中学校社会科で「北方領土がわが国の固有の領土であることなど、わが国の領域をめぐる問題に着目させる」と記述されただけ。韓国、中国がそれぞれ領有権を主張する日本固有の領土、竹島と尖閣諸島に一切触れていない。
文科省の高橋道和・教育課程課長は、「指導要領は大綱的な基準であり、重要な項目しか書けない。従来通り北方領土を代表的な領土問題としてとりあげた。要領になくても、竹島と尖閣諸島に触れている教科書はある」と言う。
しかし、竹島、尖閣諸島の双方について記述している日本の中学教科書は「数冊程度」(自民党中堅)だ。韓国の国定教科書(中学社会科)では竹島(韓国名・独島)に関し1ページも詳説しているのにである。
北方領土を領土問題の「代表」と決め込み、竹島と尖閣諸島は外す−。官僚に領土問題の重要度や優先順位を判断する権利があるのか。
平成17年3月に中山成彬文科相は国会で「北方領土の教科書記述を充実させるとともに竹島・尖閣諸島がわが国固有の領土と明記するよう学習指導要領を改善したい」と表明したが、この始末だ。背景には中韓両国への過剰な政治的配慮のにおいも漂う。モノ言わぬ姿勢は相手に増長を許すだけだ。
「隣国によって1平方メートルの領土を奪われながら、膺懲(ようちよう)の挙に出ない国は、やがては領土をまったく失って国家として存立することをやめてしまうだろう」
19世紀のドイツの法学者、イエーリングは著著『権利のための闘争』で、こう喝破した。
領土の大切さを子供たちに正面から教えずして、国の未来はあるのか。福田内閣の責任は重い。(高木桂一)
TVの天気予報の山陰地方画面には竹島が表示されていない事を指摘するブログもあった。日本人が住んでいなくとも付近で漁業が行われている。
政府は韓国と首脳同士が相互に訪問する「シャトル外交」を再開することで合意したという。国としての領土に関する一貫した考え方を国民に周知、対外的には常に表明していくべきではないだろうか。
4月2日(水) 北京五輪開会式 皇族の出席見送り
北京五輪開会式 皇族の出席見送り 政府方針「不安定要因多く」2008.4.2 01:06 産経
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080402/plc0804020108000-n1.htm
中国が北京五輪開会式に、天皇、皇后両陛下をはじめとする皇族方の出席を要請していた問題で、日本政府は1日、この要請を受諾しない方針を固めた。中国製ギョーザ中毒事件や膠着(こうちやく)状態の東シナ海のガス田共同開発問題に加え、チベット騒乱など不安定要因が多く、時期尚早と判断した。開会式への出席では欧州各国に参加を辞退する動きがある。日本政府から開会式に誰を派遣するかは「全くの白紙状態だ」(外務省幹部)という。
この問題には、宮内庁と外務省はもともと消極的で「2月のギョーザ事件以前から、皇族方にはご出席を要請しない方向だった。国際的に注目されるチベット騒乱が起きた今はなおさらだ」(政府関係者)としている。
一方、首相官邸は態度表明を保留していたが、3月27日の参院内閣委員会で、岩城光英官房副長官が、自民党の有村治子氏の質問に「諸般の事情を踏まえつつ慎重に検討する」と慎重姿勢を明らかにしている。
中国は昨年1月、当時の王毅駐日大使(現外務次官)らを通じ、政府・与党に、非公式に皇太子ご夫妻の開会式出席を要請。また同年4月には、訪日し、陛下と会談した温家宝首相が「ぜひ、陛下と皇族の方々においでいただきたい」と要請していた。これに対して陛下は通常通り「自分の外国訪問は政府で検討することになっています」と話されていた。
北京五輪で中国側は「アテネ五輪の時に(集まった)各国の指導者、元首は六十数人だったが、北京はこの数を超える」などとして、元首招聘(しようへい)を進めている。
両陛下は平成4年、天安門事件で国際社会から孤立していた中国を訪問された。これには「日中関係を非常にしっかりした盤石なものにした」(河野洋平衆院議長)との評価はあるが、中国の銭其●元外相が回想録で「中国が西側の制裁を打ち破る最も適切な突破口となった」と記したように、「ご訪問が中国に利用された」(閣僚経験者)側面は否定できない。
さらに江沢民前国家主席は、両陛下ご訪問後も「反日教育」を強化し、反日デモが繰り返されてきた。
北京五輪開会式では、ドイツやチェコ、ポーランドなどの首脳が欠席を表明しているほか、英国のチャールズ皇太子も不参加を明らかにしている。
●=「深」のさんずいを「おうへん」に
グーグルで「五輪、不参加」のキーワードで検索すると148万件がヒットする状況になってきた。
日本政府が皇族の開会式出席要請を断ったことはまっとうな判断だ。チベット騒乱で多数のチベット人が人民解放軍によって殺害された。その屍を踏みにじってやるような北京五輪は平和の祭典とは云えない。欧州各国で五輪ボイコットの声が上がっている。
日本でも砲丸メーカーさんが五輪に供給しないことを表明されている。その心意気はすばらしい。
4月1日(火) 謝って済むのか
オヤジ「今の総理大臣はよう謝りはりまんなぁ」
カカア「そう?」
オヤジ「そうやないかえ、あんた新聞読んでへんのんか」
カカア「なにがやのん、もぉ、そんなカッカしたら血圧上がるし」
オヤジ「謝って済むぐらいやったら、ケイサツ要らんわい、見てみいな」
カカア「ほんまや、ガソリン税廃止で値下げ、政治のケツを国民に・・・謝罪」
オヤジ「おまえな、しっかり読めケツやないツケや、値下げやゆうて単純に喜んどったらあかんで、庶民はガソリンスタンドめぐりで右往左往してまんがな」
カカア「そやし、うちは車ないわな」
オヤジ「むっ、だまらっしゃい。税収がなくなったら地方の道路修理もでけんようなるんやで、知事さんのおおかたは反対してるんや」
カカア「そうかぁ、なるほどなぁ」
オヤジ「こっち見てみ、民主党が桝添さんに謝らすそうや」
カカア「なんでやのん、一所懸命やってはるのとちがう、ワテあのひと好きやで」
オヤジ「・・・まぁええわ、ワシかてそう思う、社保庁年金ミスの尻ぬぐいしているのに民主党は何勘違いしとんのかな、民主党は支持団体の社保庁労組に頭あがらんのや」
「そのくせ、支那に毒餃子食わされても一言もよう云わんし、情けないヤツらや」
カカア「そやし、今日また千葉の方で毒入り餃子見つかったんやで、前の6万倍の濃度やった」
オヤジ「5個食べたらあの世生きやてか、日本人殺したいのかアイツらは、胡錦涛なんか来んでもええわい」
「総理大臣は、支那はしっかり調査したいとゆうてる、非常に前向きだとぬかしよった」
「ほんまにアイツらは、支那にタマ抜かれとんのとちがうか」
カカア「まぁ、タマやなんて、皆さんの前で下品やないの」
オヤジ「おまえ、何勘違いしとんじゃ、大和『タマ』シイ抜かれとるのと違うかと云うてるんじゃ」
カカア「うまいこと逃げたわね」
オヤジ「それになぁ、これ見てみぃ」
カカア「もう、ええかげんにしとき、きりないで、血管切れたら元も子もないわ」
オヤジ「・・・しゅん」
3月28日(金) お馴染み卒業式風景
卒業式で「君が代」斉唱も起立もしない・・・相変わらずあるんだな。
http://www.sankei-kansai.com/01_syakai/sya032703.htm
国歌斉唱 起立1人 卒業生170人 教員が指導か 門真の第三中(2008/03/27 8:00)産経関西
大阪府門真市の市立第三中学校で今月13日に行われた卒業式で、約170人の卒業生のうち男子生徒1人を除く全員が、国歌斉唱時に起立せず、その多くが斉唱もしなかったことが26日、分かった。式に出席していた3年の担任、副担任計11人のうち9人も起立せずに斉唱もしなかったという。学校側は事前に教員が卒業生に不起立を促した可能性があるとみて担任らから事情を聴いており、事態を重くみた府教育委員会も調査に乗り出した。
第三中や式に出席した関係者によると、式は卒業生や保護者らが起立して始まり、教頭の「開会の言葉」に続いて国歌斉唱が行われた。しかし、「国歌斉唱」とアナウンスされたとたん、それまで起立していた生徒たちは次々と座り始め、最終的に起立したまま斉唱したのは男子生徒1人だけだった。着席した生徒の大半は斉唱した様子がなかったという。
式には、3年生を受け持つ担任5人、副担任6人も出席していたが、生徒たちと同様に相次いで着席し、起立していたのは副担任2人だけだったという。
式の後、一部保護者から事態を問題視する声が寄せられ、学校側は市教委に報告。さらに教員らが生徒に不起立を命じたり促したりしなかったかどうか、担任らから事情を聴いている。府教委によると、学校の調査に対し一部の教員は「生徒に国歌の意義について説明し、『式で歌うかどうかは自分で判断しなさい』と指導した」と話しているという。
瀬戸和夫校長は産経新聞の取材に対し、「事前に不起立を指導していたのであれば、生徒の内心の自由を侵す行為で明らかに行き過ぎた指導。ただ、現在のところそうした指導があったという事実は確認されていない」と説明。教員の不起立に関しては「学習指導要領に従って起立するよう指導はしていたが、結果としてこうなってしまった」と話している。
府教委小中学校課は教員が全卒業生に不起立を促していた可能性が高いとみており、「非常に大きな問題で、偏向教育ととられても仕方がない。教員の不起立についても経緯をくわしく調べ、厳正に対処したい」としている。
起立した生徒、親御さんはエライと思う。次々と着席した生徒も本心での判断ならエライと思う。
自分のことを思い起こせば16歳は子供で、卒業式の時国歌斉唱があったかどうかも忘れた。だが昨今の近隣諸国での悲惨な事態を見ると一応平和な日本国というのは有り難いと思う。若い人もこれから先それを感じる場面は益々増えてくるだろう。
昨年の教育基本法の改正がようやく指導要領に反映されるとのこと(実施は2,3年先)。
文科省、新指導要領に「愛国心養成」を追加 (2008年3月28日05時05分 読売新聞)
文部科学省は、約3年の改定作業を経てまとめた小中学校の新学習指導要領を28日付官報で告示する。
先月15日公表の改定案と比べ、「我が国と郷土を愛し」といった記述が追加されたほか、「君が代」についても「歌えるよう指導する」と明記されるなど、「愛国心」の養成をうたった改正教育基本法を色濃く反映する形となった。
これらの修正点は、文科相の諮問機関「中央教育審議会」の審議を経ないまま盛り込まれており、なぜ新たな文言が突然加わったのか議論を呼ぶのは必至だ。
新しい指導要領は小学校では2011年度、中学では12年度から実施される。
今回の修正の中で目立ったのは、一昨年12月に改正された教育基本法に「我が国と郷土を愛する態度を養う」との表現で愛国心の養成が盛り込まれたことを受け、小中学校ともに全体の指針となる総則に「我が国と郷土を愛し」という文言が加わった点。同じ総則の「伝統と文化を継承し」という記述も「尊重し」に変更され、小学国語に「神話・伝承を読み聞かせる」ことが追加されるなど伝統文化の尊重も強調された。
君が代も小学音楽で「いずれの学年においても指導する」から「歌えるよう指導する」と修正され、中学社会では自衛隊の国際貢献に言及している。
先月公表の改定案には、自民党の一部議員から、竹島や尖閣諸島について「我が国固有の領土」と明記されていないとの批判が集まっており、「愛国心を強調することで、そうした批判に配慮した」(自民党中堅)という指摘もある。
文科省は「修正は中教審の答申の枠の中で行っており、批判を受けるとは考えていない」としている。
3月27日(木) 台湾総統選挙結果 楽観論と悲観論
【正論】「総統選」以後 元駐タイ大使・岡崎久彦 「台湾人民の勝利」の意味は 台湾はすでに国際法上独立主権国家として認められる実体を有し、その国が民主的選挙で国民党・馬英九候補を選んだ。
台湾の有権者は国民党の勝利が中台統一の可能性に結びつくとは全く考えていなかったということである。そうでなければチベット事件の最中に統一の可能性のある選択をするはずがない。
馬英九氏は初めから中台統一の可能性はないと言っており、オリンピック・ボイコットさえ示唆した。台湾国民は政策で国民党を選んでおり、どちらを選ぼうが一国二制度を受け入れる可能性はなくなったと云える。
問題は支那がプロパガンダなどの工作によって台湾人が国民党を選んだと受け取る可能性があるということ。
【正論】「総統選」以後 評論家・鳥居民 「民主的交代」中国への衝撃
民進党謝長廷氏に比べて、中国に対してより融和的な態度をとってきた国民党馬英九氏の当選は、現在、世界中から批判と非難のただなかにある中国共産党の首脳たちにとって、大きなプレゼントになっている。だが、台湾のこの総統選は、中国共産党指導部が台湾の民主的な政治システムを争う余地のない事実として認めざるをえなくなり、傍観するしかなくなった結果である。
中国共産党指導部は民主主義政体の台湾の存在が国内にどう影響するかと不安を抱きながらも座視せざるをえなくなった。だが、軍と警察を自由に使えるところでは、国内へ民主と自由の理念が入ってくるのを恐れ、香港人が民主的な方法で自分たちの代表を選ぶのを許さないし、チベット、新疆に「高度な自治」を与えようとしない。
アメリカの中国専門家、スーザン・シャーク女史がいみじくも言ったように、「ひ弱な超大国、中国」なのである。
日台関係「智恵生かしたい」 李登輝氏会見要旨
多くの人々は中国大陸が怖いの一点張りで、台湾は飲み込まれてしまうと考えている。馬英九氏が当選したら、台湾がすぐ統一されるのではないかと心配する。が、不勉強にもほどがある。そんなに簡単に台湾が中国大陸にとられることはない。なぜか? 実は中共(中国共産党)は馬氏を心の底から支持しているわけではない。米国との関係が複雑すぎるというのがその理由の一つだ。私が多くを語る立場ではないが、彼はアメリカの影響を非常に強く受けている。
台湾は既に主権独立国家であり民主主義による選挙で総統を選出しているだから心配は要らないだろうという論評だった。
一方選出された馬英九氏は大陸出身者であり骨の髄まで中華ナショナリズムだとする意見もある。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成20年(2008年) 3月26日(水曜日) 弐 通巻第2133号
馬英九次期政権の何がまだ危険なのか?
彼の「反日」姿勢は是正されたが、中華ナショナリズムは骨の髄まで
日本における馬英九(次期台湾総統)への危険視は急速に薄れた。当選を聞いたとき、多くの日本人は失望を禁じ得なかった。しかし国民党圧勝の現実を前にすれば、好むと好まざるとに関わらず、それが台湾民衆の選択である以上、受け入れざるを得ないだろう。
当選の翌日に小生は馬英九との記者会見で『反日』に関して直撃した。
http://www.ohmynews.co.jp/news/20080325/22545
(中略)
▲北京五輪ボイコットを政治利用できるか
たしかに馬英九は「五輪ボイコット」を叫んだ。
精密にかれの発言をトレースすると、馬は次のように発言している。
「もし、チベットにおける情況がさらに悪化し、弾圧が拡大するとすれば、我々は北京五輪ボイコットも選択肢の一つとして考慮の対象にする可能性を残しておく」。
北京五輪ボイコットの選択の可能性を、すでにフランスの外務大臣が述べたが、米国のブッシュ政権は慎重である。
日本政府は考慮にさえいれていない。
馬英九の持つ近未来の危険性は中台統一が究極の目的でありながらも、じつは小生らの質問に答えた次の発言のなかにある。
「次の四年、希望的にはあと八年間で、わたしの政権ができることは限られている。長期的戦略的な基礎を提示できるような努力をわたしは任期中にするが、理想の実現は簡単ではない(つまり中台統一は自分の政権では難しい)。だから当面は(ビジネスがしやすいように)中国との『和平協商協定』の締結を急ぎたい」。
このようにふとした発言に含まれている中華ナショナリズム。なぜ李登輝氏のように「中国が民主化されたあとで、話し合いをすればいい」と言えないのか。つまり馬の価値観のなかでは「民主」の上位に「中華ナショナリズム」があること、それが馬英九にまだ強固に残存する危険性なのである。
日本媚中政府は今後どういう対応になるだろうか。国民党馬英九氏でよかったと勘違いし「中国は一つ」に傾いていくようでは危ないのではないか。
3月23日(日) 大相撲大阪場所千秋楽
相星決戦朝青龍が征す。
朝青龍13-2 小手投げ 白鵬12-3
白鵬踏み込みがよかったが、朝青龍は引き込むように小手投げ、あっさりと決まった。4場所ぶりV奪回、22回目の優勝。白鵬はじっくりと行けば又結果は違ったかも知れない、若さが出たのかなぁとTV桟敷は見た。
琴光喜8-7 突き落とし 千代大海8-7
今場所前半負けがこみ、千秋楽まで勝ち越しが決まらなかった。
三賞
殊勲賞 関脇琴奨菊8-7(1回目) 12日目横綱朝青龍を寄り切る
敢闘賞
前頭5 黒海12-3(2回目) 4つ相撲が目立つようになり、進境著しい。2桁勝利。
前頭7 把瑠都12-3(3回目) 14日目千代大海をつかまえ寄り切った。
技能賞 前頭12 栃煌山11-4(1回目) 2桁勝利。いつもよく考えた正攻法の相撲が多かった。
3月22日(土) 台湾総統選挙「馬英九氏」圧勝
台湾人は支那属国を選択したのだろうか。米が支那と事を構えたくないので反対していた「台湾」国連加盟国民投票もますます遠くなるだろう。
日本媚中政府は晴れて支那のご希望通り「中国は一つと」唱えることになればいよいよ亡国だ。昨年安倍政権を支えなかった自民党、参院選で民主党に勝たせてしまったマスコミ、国民が毅然とした日本にできなかったのも遠因ではないだろうか。台湾海峡、尖閣も支那の管理下、支那と米の「太平洋二分案」もまんざら冗談ではなくなる。
馬英九氏が圧勝=国民党、8年ぶり政権奪還−独立路線に終止符・台湾総統選 2008年3月22日(土)21:56(時事通信)
【台北22日時事】台湾総統選挙は22日、投開票が行われ、最大野党・国民党の馬英九・前主席(57)が与党・民主進歩党(民進党)の謝長廷・元行政院長=首相=(61)との一騎打ちを制して当選した。馬氏は220万票以上の差を付けて圧勝し、「選挙の終わりは改革の始まりだ」と勝利宣言した。2000年の台湾史上初の政権交代で野党に転落した国民党が8年ぶりに政権奪還に成功した。馬氏は5月20日に総統に就任する。
対中融和を掲げる馬氏の当選で、民進党の陳水扁総統が進めてきた台湾自立化路線にはひとまず終止符が打たれる。台湾独立を否定し、「中華民国」体制の「現状維持」を主張する馬氏の下、中台関係は改善に向け動きだすとみられる。副総統には馬氏とペアを組んだ蕭万長・元行政院長(69)が当選した。
得票率は馬氏58.45%(約765万票)、謝氏41.55%(約544万票)。馬氏の得票率は総統選史上最高だった。投票率は76.33%と前回(2004年)の80.28%を下回った。
大相撲大阪場所14日目
両横綱2敗堅持 明日千秋楽は相星決戦となった。
3敗 黒海、把瑠都
黒海11-3 叩き込み 豊真将9-5
両者ともに今場所好調。黒海は4つ相撲にも進境著しく、2桁勝利をあげた。今日は離れてとり叩き込んだ。
栃乃洋8-6 寄り切り 時天空6-8
時天空は栃乃洋の強烈な下手投げを警戒し前に出られなかった。栃乃洋前半の6連敗から見事な8連勝で勝ち越す。
稀勢の里8-6 寄り切り 旭天鵬9-5
稀勢の里、昨日の反省もあったのだろうか、正攻法でいった。旭天鵬回り込んで逆転を試みるも寄り切られた。稀勢の里は勝ち越す、だが2桁の期待に応えられず。
安馬7-7 突き倒し 雅山7-7
雅山の激しい突き押しに安馬も突きで応戦。雅山の突きが空振りし体が崩れる。
琴奨菊7-7 寄り切り 栃煌山10-4
好調栃煌山だったが、琴奨菊のまわしに手がかからず、琴奨菊得意のがぶりで寄られ土俵を割る。栃煌山はいつもよく考えた相撲をとるが負けたときはとても悔しそう。
把瑠都11-3 寄り切り 千代大海8-6
把瑠都の踏み込みがよかった。千代大海は捕まってしまうと相手は怪力、どうしようもなかった。
白鵬12-2 寄り切り 琴光喜7-7
琴光喜善戦したが、白鵬落ち着いていた。
朝青龍12-2 寄り切り 魁皇8-6
朝青龍は白鵬の2敗堅持を見て負けるわけにはいかず踏ん張った。
邦人大関陣はすべて外国勢にやられてしまった。
3月21日(金) 大相撲大阪場所13日目
朝青龍連敗
2敗 白鵬、朝青龍
3敗 黒海、把瑠都、栃煌山
時天空6-7 引き落とし 稀勢の里7-6
稀勢の里は充分力をつけてきている。まっ向勝負でいけばいいいものを立ち会い左に少し動いた。それがいい結果にならず業師時天空に引き落としをくらい土俵下に転落。稀勢の里、勝ち越しお預け。
雅山7-6 叩き込み 琴奨菊6-7
昨日横綱朝青龍を下した琴奨菊だが、ベテラン雅山は仕切りから優位に立っていた。
豊ノ島5-8 外掛け 千代大海8-5
千代大海は対豊ノ島戦は3連敗だそうで苦手としている。突き押しの連発が出来ず、柔らかい豊ノ島はのけぞって辛抱する。
琴光喜7-6 上手出し投げ 朝青龍11-2
対朝青龍戦28連敗の琴光喜、前場所は善戦していた。しきりの中で朝青龍は前場所の一番が頭によぎったかも知れない。一方琴光喜は弟弟子琴奨菊が昨日朝青龍に勝ったことで奮起するものを秘めていたのかも知れない。もろ差しで願ってもない状況になったが長びき、TV桟敷は朝青龍が巻き返しにこないかハラハラした。が、琴光喜腰をひねったと思ったら朝青龍は土俵に手をついていた。同一対戦で29連敗という記録があるそうだが、ここでストップした。
11連勝で突っ走ってきたがまさかの2連敗。スタミナ不足か、プレッシャーか色んな心理のアヤが想像された一番だった。
白鵬11-2 寄り切り 魁皇8-5
昨日の千代大海戦で2敗目を喫したが、今日は朝青龍の2敗目を確認し、ここは落ち着いてとるだけだった。
胡錦涛氏の会いたい人
中共は毒ギョーザ事件、チベット騒乱で世界中から批判を浴びる中、胡錦涛中共首席が5月に来日するという。胡錦涛氏は来日に当たって会いたい民間人の一人に創価学会池田会長をご指名した。支那では、池田大作氏を「宗教家というよりも、強い力を持った政治家という位置づけ」だ。公明党はその宗教団体創価学会を背景にし、政教分離原則に反すると絶えず批判されながら活動し弱体自民党にとりついて影響力を行使している。支那はしっかりと、しかもおおっぴらに御大自ら公明党を通じて外交活動をなさるわけだ。わが媚中政府は「相手の嫌がることはしない」としてチベット騒乱にはたいして批判もせず、毒ギョーザ事件も何処かにいってしまった。創価学会も宗教団体ならチベットの人権、仏教文化が蹂躙されているのに一言あったのだろうか、それとも黙認か。自民党民主党媚中議員は来日を心待ちにしているのかも知れないが、国民の空気も変わってきている。それを知ってか知らずかいやはや大したものだ。
胡錦濤主席、池田大作氏と会談へ 2008.3.20 00:35 産経
5月の来日が予定される中国の胡錦濤国家主席が、来日時に創価学会の池田大作名誉会長と会談する方向となっていることが19日、分かった。中国側が「胡主席が日本で会いたい民間人3人のうちの1人」として池田氏を指名したという。胡氏は主席就任前の昭和60年と平成10年にも都内で池田氏と会っており、会談は今回で3回目となる。
胡氏の来日について日本政府は、中国側に5月6日からの5日間の日程を打診中で、現在、正式な回答を待っている。胡氏は日本で天皇、皇后両陛下や福田康夫首相と会談するほか、中国とゆかりの深い古都、奈良などを訪問予定で、この間に池田氏との会談をセットする形だ。
中国は昭和47年の国交正常化の地ならしを行った池田氏について「井戸を掘った功労者」と評価している。また、「中国で池田氏は宗教家というよりも、強い力を持った政治家という位置づけだ」(日中外交筋)とされ、公明党などを通じた政界への影響力にも期待しているとみられる。
3月20日(木) 大相撲大阪場所12日目
春分の日の今日、雨まじりの肌寒い天気だったが、土俵上はホット、波乱もありで面白かった。
12日目両横綱とも土がつく。
1敗 朝青龍
2敗 白鵬、把瑠都、栃煌山
3敗 黒海、高見盛
雅山6-6 送り出し 稀勢の里7-5
張り手の応酬で激しい相撲になった。力をつけてきた稀勢の里は頭を下げて前へ前へ出て行けば勝てると思うが、張られて「なにおっ」と思ったのかも知れない、突き押し相撲の雅山に合わせてしまった感がある。
安馬5-7 下手投げ 朝赤龍5-7
先場所、朝赤龍が立ち会いしゃがんで安馬の足を取るという思いがけない戦法で安馬に勝った。
安馬はその雪辱を期そうと気合いが入っていた。
若ノ鵬6-6 叩き込み 魁皇8-4
19歳が35歳に挑戦。若ノ鵬両手付きのあと引いて叩き込み。「大関に対しての挑戦しかも19歳の伸び盛り故、もっと堂々と胸を借りてゆけ」と解説は注文していた。
琴光喜6-6 寄り切り 旭天鵬8-4
琴光喜は前半戦バラバラで周囲も自分も首をかしげていたが、今日は堂々と好調旭天鵬を寄り切る。残り3日で勝ち越せるかどうかになってきた。
千代大海8-4 引き落とし 白鵬10-2
千代大海はのど輪で白鵬を起こし体をかわして引き落とす。白鵬たたらを踏んで土俵を割ってしまった。
千代大海先々場所の対白鵬戦で肘を痛めた雪辱を果たす。「自分の相撲を取る」というのは関取がよく云う言葉だが、白鵬も相手に合わせてしまった感がある。
琴奨菊6-6 寄り切り 朝青龍11-1
11連勝できた朝青龍は目の前で白鵬が2敗目を喫し、油断があったのではないかとTV桟敷は見た。仕切りを繰り返す朝青龍にちらっと客席を見る余裕があった。好事魔多し、琴奨菊が得意のがぶり寄りで横綱を寄り切った。折角の2敗差が1敗差になってしまった。相撲ファンにとっては願ってもない展開だ。明徳高校先輩に恩返しした琴奨菊はインタビューで満面の笑みだった。
3月18日(火) 五輪開催国にそぐわない支那
近々来日する胡錦涛中共首席は1989年チベット自治区の共産党書記長だった。チベット民族独立運動を抑えるべく戒厳令をしき多数のチベット人を虐殺した張本人だ。一説にはその数、十万人以上とも云われる。それが党指導部の信頼を得ることになって権力の座についたとのことだ。そしてまた今回のチベット騒乱、そのような人権抑圧国が平和の象徴のようなスポーツの祭典をとりしきるという。毒入り餃子事件など食品汚染も未解決、大気汚染でマラソン選手の健康も損ねかねないという。経済発展途上だからと見過ごされるレベルのものではない。
中共に対する抗議活動や集会が世界各地で行われ、日本でも有志が中国大使館前で抗議を行っていた。
ロゲIOC会長は「4年に一度の五輪に向けて精進してきた選手がかわいそう(中止すべきでない)」と言っており、日本も同じような見解らしい。開催するのがかえって汚点になるのではないか。名だたる国際大会は他にいくらでもある。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 平成20年(2008年) 3月18日(火曜日)通巻第2129号増大号
台湾を第二のチベット化するのか、と謝長廷陣営
世界各地でチベット弾圧抗議、北京は外向的に孤立の恐れ
ダライラマ法王の呼びかけた「世界の権威ある期間による真相調査」を北京政府は蹴飛ばした。
ワシントンが「人権抑圧国家リスト」から中国を外した翌日に、中国のチベット虐殺事件が起きた。いわゆる「チベット暴動」は真相が闇のまま、情報の封鎖が中国の公安、情報当局によって続けられている。
世界に波紋が広がり、チベット民衆への血の弾圧に抗議する集会やデモ、中国大使館への抗議行動はインド、ネパールはもとより、ワシントン、NY、イタリア、フランスへ拡大し、台湾では大集会。日本でも抗議行動が行われた(下欄参照)。
「皇太子殿下のオリンピック期間中の御訪中はやめていただくべきではないか」とする声も猛烈な勢いで聞かれるようになった。
「台湾は第二のチベットになる」という危機感は台湾の民進党陣営に急速に広がり、圧勝ムードだった馬英九陣営は突如の反中国旋風にとまどっている。
昨日行われた櫻井よし子、田久保忠衛氏らの「国家基本問題研究所」発足パーティでは、ゲストとして登壇した許世楷(駐日台北経済文化代表処代表=日本大使に相当)が、はっきりと「台湾のチベット化」の懼れを述べた。
なお、4月10日に中国に抗議し、胡錦濤主席来日に注文をつける緊急の国民集会が開かれる。
午後六時から豊島公会堂。入場無料。詳しくは四月初旬の小誌にも発表します。
【主張】中国の「禁書」 五輪開催国にそぐわない2008.3.17 03:43 産経新聞
日本で刊行された書籍が中国の税関で差し止められ、日本に返送される事態がこのところ2件続いた。いずれも、中国の国内法令違反を理由にしている。北京五輪をひかえたこの時期に、言論・出版の自由に対する中国当局の硬直化した姿勢がまた表面化したといえる。非常に残念である。
上海の日本人学校が取り寄せた地理関係図書と、産経新聞が連載した「トウ小平秘録」をまとめた同名の単行本上巻(産経新聞出版発行、扶桑社発売)である。「トウ小平秘録」の方は、産経新聞社が関係者への寄贈用に送った50冊が日本に送り返され、4月刊行予定の下巻も同様に禁輸になるという。
「トウ小平秘録」は、激しい権力抗争を生き抜いたトウ小平氏(1904〜97年)の軌跡を追跡したものだ。トウ氏を今日の中国発展の最大功労者と位置づける一方で、民主化を求める市民らを武力弾圧した天安門事件(89年6月)についても、当然論及している。
返送措置をとった北京税関が根拠とした「税関総署令」には「中国共産党を攻撃し、中華人民共和国を誹謗(ひぼう)した刊行物は持ち込めない」とある。したがって、天安門事件の処置はトウ氏の誤りとする「秘録」は、禁輸に該当するというわけだ。
地理関係図書は、「尖閣諸島を日本の領土としている内容」が問題視された。上海市政府は「中国領土の完全性を損なう出版物は許可しない」とする出版管理条例違反を根拠にあげる。
いずれも、過度の自己中心主義といわざるをえない。尖閣諸島は明治28(1895)年、日本政府が日本の領土として閣議決定のうえ国際公告し、その後どの国からもクレームがつかなかった。中国が領有権を主張し始めたのは、近くに石油埋蔵の可能性が浮上した70年代初めから−という経緯がある。地理関係図書も、中国側が目くじらを立てるほど日本側の主張を声高に強調した内容ではない。
民主主義国家なら、自国に都合が悪いことが書かれているとの理由で禁輸にすることはしない。外国で出版され、しかも限られた空間やわずかな部数しか流布しない出版物にも独裁的な国内法令をあてはめる姿勢は孤立を招く。国際基準を旨とする五輪の開催国にふさわしい柔軟な対応を望む。
3月17日(月) チベット争乱
14日に起きたチベット争乱は各地に広がっている。
宇宙衛星観測から一万人の死者が出ているという説もある。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成20年(2008年)3月17日(月曜日)通巻第2127号
血の弾圧、チベット侵略に世界中で怒りの抗議行動が広がる
甘粛、四川、青海三省でも大抗議行動、死傷者が多数でている
餃子毒入りは日本の所為だ、ラサの暴動はダライラマ一味の陰謀だ。
このような態度を目撃するにつけても、中華思想、その体質が内包する無反省、傲慢、責任の転嫁という四千年の、破綻した性格が如実に出ている。
明らかな武力弾圧に対して、かの朝日新聞も昨日の論調は違った。もちろんNHKも。
NYタイムズは連日一面トップにチベット情報を配信している。
日頃、ダライラマにつめたい左翼新聞も、こういう事件ともなると、ダライ・ラマ猊下のほうが生ぬるいという姿勢に早変わりする。
猊下は徹底した非暴力を訴えてきた。
半世紀にわたるチベット抑圧と独自の文化を無造作に破壊して、中華民族主義教育を押しつけてきた北京の政策が、末端のチベット民衆からは怒りを買っていた事実が明確に浮かび上がった。
チベット自治区に隣接する四川省、青海省、そして甘粛省にチベット民衆の怒りが飛び火して、抗議活動は止みそうにない。
インドでネパールで、そして昨日は東京でも抗議集会が開催された。ワシントンやニューヨークでもチベット人を中心に支援グループが立ち上がっている。
ウィグル自治区のイスラム教徒らは、これをどう見ているのだろうか。
先週はウィグル独立をもとめる女性が、飛行機の中でガソリンに点火し飛行機ごと爆発させるテロを狙ったが未遂に終わった。
北京五輪に向けて、テロの蔓延が中国を襲うことになる可能性が高まった。
◎◎み△や◎ざ◎き◎◎◎ま◎さ△ひ◎ろ◎◎◎
ダライ・ラマ会見 「五輪開催国の対応を」 チベット騒乱 国際社会に訴え
2008年3月17日(月)03:33 産経
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/m20080317003.html
【シンガポール=藤本欣也】チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世(72)は16日、インド北部ヒマチャルプラデシュ州ダラムサラでの会見で、チベット騒乱をめぐる中国当局の対応を激しく非難した。米欧などの政府関係者や国際的文化人との交流が深いダライ・ラマ14世だけに、今後、チベット問題をめぐって対中批判の波が国際社会からわき起こる可能性もある。
ダラムサラからの報道によると、ダライ・ラマ14世は寺院で行われた会見で、チベット自治区ではチベット人が「2級市民」として扱われており、その結果、「文化的虐殺が起きている」と中国を非難。北京オリンピックについては、国際社会は中国に対し五輪ホスト国にふさわしい対応を取るよう促す「道義的責任がある」と強調した。
ダライ・ラマ14世はチベット騒乱が起きた14日に「深く憂慮している」との声明を発表、中国当局に「チベットの人々の怒りに対話で応じるよう求める」と呼び掛けていたが、記者会見を行うのは騒乱後初めてだ。
中国当局が「(騒乱はダライ・ラマ14世側による)組織的な破壊活動だ」と主張しているのに対し、ダライ・ラマ14世自身がカメラの前で真っ向から否定し、国際社会に改めてチベット問題を提起する狙いがある。
ダライ・ラマ14世は1959年、チベットの独立運動が中国に武力鎮圧された後、インドに亡命。ダラムサラの亡命政府の事実上のトップとして、また仏教指導者としてチベットの高度の自治権獲得を訴えてきた。89年にはノーベル平和賞を受賞、影響力を増した。
最近では2007年9月にドイツのメルケル首相と会談したほか、同年10月には米議会の名誉黄金章を受章しブッシュ大統領と会談。中国政府は「僧衣を着た国家分裂主義者」と反発してきた。
ダライ・ラマ14世は政治指導者だけでなく、世界の王族や米ハリウッド界、国際的文化人とも交流がある。英国のチャールズ皇太子が北京五輪の開幕式を欠席予定なのもチベット問題が理由といわれている。高齢でもあるダライ・ラマ14世の今回の訴えに対し国際社会がどのように反応するのか、中国政府が注視しているのは間違いない。
北京五輪への影響
IOCは五輪ボイコット反対 チベット騒乱 2008.3.16 22:26 産経
http://sankei.jp.msn.com/sports/other/080316/oth0803162225022-n1.htm
【北京=川越一】中国西部のチベット自治区ラサで起きた大規模な騒乱に関し、国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は15日、「北京五輪のボイコットは何も問題を解決しない」と述べ、騒乱を理由にボイコットの機運が高まることを牽制(けんせい)した。
AP通信によるとロゲ会長は、歴訪中のカリブ海の島国セントクリストファー・ネビスの首都バステールで記者会見し、事態の早急な沈静化を求めるとともに、「(ボイコットは)無実の選手を傷つけ、組織が価値ある行動をすることを妨害する」と述べた。
すでに欧米では中国がスーダン・ダルフールでの大量虐殺を阻むために十分な努力をしていないなどとして、北京五輪ボイコットを訴える声があがっていた。最近も、米映画監督スティーブン・スピルバーグ氏がダルフール問題に絡み、北京五輪の芸術顧問を辞退した。
これらの流れに対して、中国の楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)外相は、12日の記者会見で「五輪を政治化しようとしているのは、中国に極めて大きな偏見を持つ勢力だ」と、五輪を政治問題化する風潮を批判したばかりだ。だが、フランス通信(AFP)によると米人気俳優のリチャード・ギアさんは、今回の騒乱に対する中国政府の対応によっては、それでも五輪をボイコットするべきだと主張。騒乱がボイコット支持に勢いを与えそうな状況だ。
過去には1968年メキシコ五輪直前に、競技場建設などを巡る政治腐敗への抗議行動を行った学生らが鎮圧され、数百人の死者が出たのにも関わらず大会が開催された例がある。逆に1980年モスクワ五輪、84年ロサンゼルス五輪のボイコットでは、日本を含む多くの選手が出場の夢がかなわず泣いた。以来、「IOCは常に五輪ボイコットの要求に抵抗してきた」(ロゲ会長)。
しかし、騒乱が長期化して死者数が増加した場合、中国での五輪開催についてIOC内部からも再考を求める声が出ないとはかぎらない。
台湾、スペインなど各国から中共政府に対する非難声明が出されている。
日本の媚中政府は相変わらず奥歯に物の挟まったような見解だ。
チベットは、清や中華民国政府が中国大陸を支配していた1940年代までは独立国家であった。
1950年に中華人民共和国の軍事侵略を受け、現在は上記領域の大部分(チベット民族の伝統的分布範囲とほぼ一致)を中華人民共和国が占領支配している。占領者側は二つの省級の自治体と、隣接する3省に分属する4つの自治州などに行政区画し、現在もその統治占領は続いている。
1955年 - 1959年に「中華人民共和国政府による占領、併合」に抗議するチベット動乱が勃発して十数万人のチベット難民が発生、チベット亡命政府のもと、異議申し立てが行われている。 Wikipediaより
3月14日(金) 太平洋分割、支那のタチの悪い冗談
「米中で太平洋を二分して管理してはどうか」中国軍幹部が米軍にこんな提案をしていたという。以前にもこの話は聞いたことがある。支那はペンタゴンが支那の軍事力について台湾侵攻能力を超えると予測するほど軍拡著しいらしい。
あながち冗談とは思えない、頭の隅にこういうことも考えているのであろう。
支那は毒入り食品をまき散らしておきながら白を切り、もはやウヤムヤ状態ではないのか。
日銀総裁人事は紛糾し英エコノミスト誌から「日本の政治の質が劣悪だ」という趣旨の記事を書かれたそうだ。
衆参ねじれ現象でますます日本沈没の様相だ。
【主張】 太平洋分割提案 中国戦略の監視を怠るな 2008.3.14 02:47 産経
「米中で太平洋を二分して管理してはどうか」中国軍幹部が米軍にこんな提案をしていたことが、キーティング米太平洋軍司令官の米議会証言で明らかにされた。昨年5月に訪中した際の話で、中国が航空母艦を保有してハワイ以西の太平洋をとり、ハワイ以東は米国がとるという構想だ。
同司令官は「冗談としても、人民解放軍の戦略構想を示すものだ」との解釈を示している。日本にとっても、冗談ですませられる内容ではない。
太平洋の分割支配構想は、戦略用語で「コンドミニアム(共同管理)」体制とも呼ばれ、少なくとも1990年代末以降、中国側が折に触れて米国側に持ちかけていたという。太平洋の秩序を米中で分割支配し、覇権を共有する戦略的狙いが根底にある。今回の提案はその海軍版ともいえそうだ。
中国の長期戦略としてみれば目新しいとはいえない。だが、問題は90年代と現在とで軍事力に格段の違いがあることだ。中国国防費は89年度から20年連続で2ケタ上昇を記録、08年度は公表額だけでフランスを上回り、推定額では世界2位となる見通しだ。
とくに海軍力に関しては、原潜を含む潜水艦戦力が米軍をしのぐ勢いになり、米国防総省の年次報告「中国の軍事力」でも再三にわたって懸念が示されてきたのが実情だ。
もともとアジア太平洋の平和秩序は第二次大戦以後、日米安保条約を通じて日米両国の協力と協調を軸に築かれてきた歴史がある。日米同盟は、シーレーンの安全や海難救助、災害救援も含めた地域の平和、安全、繁栄を守る「公共財」として東南アジア諸国などからの信頼も積み重ねてきた。
今回の「ハワイ以西をとる」という線引きには、中国の従来の防衛圏とみられてきた沖縄以西を大きく踏み出そうとする野心もみてとれる。そうなれば台湾有事など周辺事態への対応も含めて、日本自身の安全保障にもかかわる重要な問題となる。
中国が「平和的台頭」を掲げ、米国が期待する「責任ある大国」として認められたいのなら、まずは既存の秩序を尊重し、自らの軍事的透明性の向上に努めるべきだろう。日米両国は中国の軍事・対外戦略を一層注意深く監視し、説明を求めていく必要がある。
3月12日(水) 【山】宍粟市 長水山(584m)
前日(11日)黒尾山に登った後、この日歩く長水山麓の「生谷温泉伊沢の里」に宿泊した。
温泉に入った後、22時頃にはベッドの入った。午前2時ごろ一度目が覚めた。カーテン越しに星が瞬いており、明日の天気も良さそうと安心し、また眠りに入ってしまった。
この日は前日よりさらに暖かくなり、うららかな好天になった。
長水山は宿から北西の方向にある。そこからこの宿の北側の山まで400〜500m前後の峰が連なりハイキングコースとなっている。つまり終点はこの宿に帰ってきて午後もう一度温泉に入ってから帰るつもりでいる。
伊沢川沿いの県道を山崎町宇野まで2km余りを歩くと登山口がある。山頂には長水城跡がある。今は信徳寺というお寺になっていた。登山路は丸太の階段が延々と続いた。傍らに丁石があり、一番麓にはこれより一六丁とあった。
途中、早くも降りてくる年輩の方に出会った。「長水山に登りよってですか」「はい」と会釈。毎日登山の方だろう、足取りもさすがにしっかりしている。播州訛りもなつかしい。
長水山上には一軒の家があり、住職の住居と思われる。さらに城跡と思われる石垣の上に信徳寺お堂があった。
少し南側に熊笹を刈り込んだ小山(二の丸らしい)がある。見晴らしもよく春霞の中に付近の山々が横たわっていた。ときおり鳶がのどかに「ピーヒョロロ」と鳴いていた。
長水山から南西に延びる尾根歩きは、コナラやあべまきの林、杉林、松林と変化がある。日射しも穏やか、昨日の黒尾山とは大違いであった。雪でびしょ濡れになった登山靴はすっかり乾いてしまった。
いつまでも歩いていたいような山道も終わりに近づき、尾根の東端になった。展望台からは山崎町の町並みや揖保川の流れが見え、その先には亡父のふるさと龍野があるが霞んでいた。
3月11日(火) 【山】宍粟市 黒尾山(1025m)
だいぶん暖かくなり、天気予報はここ2日はよい天気と報じていた。思い切って「ふるさと兵庫50山」の黒尾山、長水山を登ることにして出かけた。黒尾山は1000mを越す山では兵庫県内では一番南に位置しており、雪の心配はもうないだろうという自分の判断だった。
例によってバイクで朝6時半に神戸を出発、社町、加西市を一路西に向かって走った。前夜の放射冷却で社町に入ると加古川水系やため池の濃い朝霧が発生していた。ヘルメットや上着にびっしりと露がつき始め、冷え込みもまだまだ強く二重につけたグローブでも指先が凍えてくる。姫路にはいるとすっかり霧は晴れて、日が射してきた。
29号線(因播街道)西安積から左折し乗取の黒尾山登山口に入った。林道の第二駐車場まで乗り入れたがその先は雪に覆われ二輪車は進めなかった。ウィークデーで他の登山者は見あたらない。
山肌には雪が見える。雪解け水で谷川は勢いを増し、早春の雰囲気で「よーし頑張るぞ」と自分に気合いを入れる。
登山コースは3本あり、その起点に案内板がある。登りやすいとされる右側コースへと10時に出発した。
途中2つの滝を通過する。それを過ぎると雪が深くなった。溶け始めた雪は地面に近い方にスができ、足がずぼずぼと膝までめりこむ状態になった。途中コースから外れてしまい1時間ほどロスをする。1,2日前と見られる足跡に合わせたのだが、登山者ではなかったのかも知れない。既知のコースにとって返し注意深く標識を探すと見つかった。はっきりと大きな標識であるにもかかわらず、下ばっかり見ていたためだろう見落としていたのだ。
時間はすでに正午を過ぎている。高度は800m位あり14時を下山の時刻と決め、もう少し頑張ることにした。
積雪で見えない倒木に足を取られたり、悪戦苦闘をしながら頂上にたどり着いたのは14時半だった。
ベンチを覆う雪を払いのけて腰を下ろし、やれやれと一息つく。
眺望は、案内書には瀬戸内海まで見通せるとあったが残念ながら春霞で見えなかった。比較的近い峰山高原、北側の氷ノ山など冠雪した周囲の山々が望まれた。
もう少しゆっくりとしたかったが周囲をカメラに撮って下山を始めた。下山の中央コースは急斜面が延々と続くが、雪は比較的少なく地肌が見える道である。膝を痛めないよう根気よく降りていった。元の駐車場には17時ごろ到着し、今晩の宿泊地、明日歩く予定の長水山近くの生谷温泉に向かった。
(写真上=右コース起点 下=黒尾山頂上 廃無線施設)
3月9日(日) 春の陽気
ようやく暖かくなり、尼崎の老母(91)を訪ねた。
電車の中は、午後の日射しでポカポカ、ウトウトしながらゆられていった。
1月ほど前に母の好きな啄木歌集や父の書き残した句集を印刷し簡易製本して郵送した。返信ハガキも同封しておいたのに反応がない。いよいよボケが進行しているのではないかと気になってでかけた。
3ヶ月ぶりに見る母は元気そうだった。
「お正月はだれか来てくれた?」ときくと「いいや、だれも来なかったよ」と答えた。
実は倅達が寄ったはずなのだ。「近頃、よう忘れてなぁ」と申し訳なさそうな顔をしている。
「そうか、しょうがないなぁ、まぁ、僕も同じようなものや、元気なのがなによりやで」と慰める。
昔のことはよく覚えているので思い出話に興じたが、おかしくもあり哀しくもある。
帰りに三宮の古本屋によってみた。駅前には街頭音楽士が見事なペルーの音楽を聴かせていた。ここは若者達の待ち合わせ場所でもある。日曜日とあって実入りもよさそうだった。
庭先のしだれ梅
ストリート・ミュージシャン
3月4日(火) 支那の軍拡
支那の軍拡は着々と進んでいる。日本円で6兆600億円、その伸びも17%という。実額はその2〜3倍ともいわれる。台湾に向けられているミサイルも1000基を越える。
中国国防費 2けたの伸び続く 3月4日 19時35分 NHK
中国の全人代=全国人民代表大会の開幕を5日に控え、全人代の姜恩柱報道官は4日、ことしの国防予算の総額を発表しました。
それによりますと、ことしの国防費は、去年よりも17.6%増加の4177億元、日本円にしておよそ6兆600億円で、20年連続で2けたの高い伸びになります。その理由として姜報道官は、兵士の給与引き上げや装備のハイテク化などをあげるとともに、中国の国防費がGDP・国内総生産に占める割合は1.4%に過ぎず、アメリカの4.6%に比べるとまだ低い水準だと説明しました。
また、急増する国防費が台湾有事に備えたものかという質問に対して、姜報道官は「われわれは平和的な解決に向けて最大限努力しているが、同時に台湾独立を阻止するため、あらゆる準備を怠るわけにはいかない」と述べました。
中国の国防予算は、外国からの兵器の購入や開発費などが含まれておらず、実際は公表されている額よりもはるかに多いと指摘されているほか、公表額だけでもすでに去年、日本を抜いてアジア最大になっており、さらなる国防費の増大は、アメリカや日本など周辺国の警戒感をいっそう強めることになりそうです。
中国の国防費17・6%増、20年連続で2ケタの伸び
2008年3月4日(火)13:36 読売
【北京=佐伯聡士】中国の全国人民代表大会(全人代=国会)の姜恩柱報道官は4日午前、北京の人民大会堂で記者会見し、2008年の中国の国防予算が前年実績比17・6%増の4177億6900万元(約6兆744億円)になると明らかにした。
中国の国防費は1989年以来、20年連続で2ケタの伸びとなり、ハイペースの軍備増強に国際社会の懸念が一段と強まりそうだ。
国防費を含む国家予算案は、北京で5日開幕する第11期全人代第1回会議に提出される。
姜報道官は、国防費増加分の使途として、<1>人件費など待遇の向上<2>物価上昇に伴う適切な食費の上昇<3>訓練・教育条件の改善費用<4>情報技術(IT)化に伴う防衛作戦能力の向上などを挙げた。
その上で、報道官は「近年、国防費の伸びは財政収入の伸びを下回っている」と強調し、「中国脅威論」の払拭に努めた。
中国の国防予算は、実際の額が公表額の「2〜3倍」(米国防総省報告)とされ、透明度が極めて低い。昨年1月にミサイルによる衛星破壊実験を行ったが、戦略目的など具体的な説明をしないまま、「宇宙の平和利用」を主張している。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成20年(2008年) 3月4日(火曜日) 弐
通巻第2111号
ペンタゴンの「中国の軍事力」報告は「台湾侵攻能力を超える」と予測
中国の軍事予算は1390億ドル(公表の450ドルの三倍強)
ワシントンタイムズの辣腕記者ビル・ガーツがすっぱ抜いた。
3日付け同紙は、ペンタゴンが作成中の「中国の軍事力」報告に依ると中国の軍事予算は公表されている450億ドルの三倍強、1390億ドルに達した、とした。
ロシアからの武器購入を止めて、国内システムの整合を急いでいるとするNYタイムズの観測とは真っ逆さまの予測である。
ペンタゴンは中国の軍拡が
(1)スピードをあげており
(2)周辺諸国に脅威を与えており、
(3)ハッカー技術が革命的に向上し、
(4)先制攻撃能力を地域的戦力としては備えだし、
(5)公務員、ビジネスマン、科学者をスパイにリクルートしようとする大規模で大胆な諜報活動が同時に進んでおり、米国だけでも400件のスパイ事件の捜索がなされ、
(6)台湾向け短距離ミサイルのCSS6,CSS7が990基から1070基実戦配備済みさらに、毎年百基のペースで増えている。
(7)もしシーレーン防衛能力も備えるようになれば、目前の台湾侵攻以上の軍事力を保有することになるだろうと結んでいる。
「ワシントン・タイムズ」紙は老舗「ウォール・ストリート・ジャーナル」、名門「クリスチャン・サイエンス・モニター」紙とならぶ保守系の新聞。共和党政権、ペンタゴンなどの情報源からの速報が多い。
媚中政府、議員、北京詣での民主党幹部はこれをどう見ているのでしょうか。