落葉松亭・表紙へ 旧・山歩記へ / 過去日記(2006年7月〜8月)  / (2006年11月〜12月)

落葉松亭日記(2006年8〜9月)

10月31日(火) チベット哀れ

 中国の人権蹂躙映像が世界へ 亡命少年僧ら射殺 (10/22 02:18)産経
 【北京=福島香織】9月末に中国チベット自治区とネパールの国境近くで亡命を試みたチベット尼僧(25)や少年僧(15)らが、中国の国境警備隊の銃撃を受け少なくとも2人が死亡した事件の映像が世界中で放映され、国際社会を騒然とさせている。
 北京五輪を控え、「和諧(わかい)(調和のとれた)社会」構築という胡錦濤政権が提唱する“理想”の陰で行われている中国の人権蹂躙(じゅうりん)に国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)も調査を開始、米国などが非難の声を上げ始めている。
 映像はルーマニアの登山家、セルゲイ氏が偶然撮影したものをルーマニア民放局が14日に放映。その後、日本を含む各国でも放映され、米国の動画投稿サイト「ユーチューブ」などインターネットの映像配信で世界中を駆け巡っている。
 現場はエベレストに近いチョオーユー峰のベースキャンプから見渡せる氷河。映像は9月30日早朝、氷河の上を1列に並んでネパール国境のナンパラ峠に向かって歩いている約30人の行列を見下ろすように撮影されている。警告発砲音が響いた後、次の発砲音で先頭の尼僧が倒れた。カメラは銃を構える中国兵士の姿、続く発砲で行列の最後尾の少年僧が倒れる様子、倒れた人を抱き上げる兵士の姿をとらえ、目撃した登山家の「犬のように撃ち殺された」というコメントが流れる。  セルゲイ氏がテレビのインタビューに答えたところによると、一行はチベット仏教徒でダライ・ラマ14世に会うために亡命を敢行した。セルゲイ氏は兵士の襲撃を逃れた亡命者を助け、食料や衣類を分け与えたという。
 この事件について12日に中国当局は、兵士が違法越境者に対し引き返すように説得したものの、「(抵抗したため)発砲した。正当防衛だ」との公式見解を発表。1人が死亡、2人が負傷したとしている。
 しかし、映像が公開されたことで、亡命者の約半分が6〜10歳の子供で、無防備な状態を背後から銃撃されたことが判明。チベットの難民組織など複数の人権団体の情報を総合すると、亡命者は全部で73人で、ネパールにたどりついたのは43人。そのほかは子供を中心に相当数が当局に拘束されているという。
 こんな悲惨な状況をよそに、NHKは以下のように北京五輪が楽しみというニュース。
 北京五輪 外国人を笑顔で歓迎 NHK 10月31日 6時59分
 北京オリンピックの開催を2年後に控え、世界各国から訪れる外国人を笑顔で迎えようと、オリンピックで活動する中国の大学生のボランティアが、万里の長城に集まって、大規模なイベントが行われました。
 北京郊外の万里の長城で行われたイベントには、北京オリンピックで、会場の案内や中国語の通訳などの活動をする中国の大学生のボランティアおよそ5000人が参加しました。参加者たちは、オリンピックの5つの輪の色に合わせ、赤い扇子や緑色の旗を持った5つのグループに分かれて、万里の長城を埋め尽くし、扇子や旗を順番に上げたり下げたりして、波のようにうねらせるパフォーマンスを、笑顔いっぱいに行っていました。イベントに参加した女子大生は、「笑顔は世界共通のことばなので、中国語がわからない外国人にも、笑顔だけで通じ合えると思います」と話していました。
 オリンピックの組織委員会では、ボランティア以外の多くの市民にも、北京を訪れる外国人を、笑顔で迎えてもらうよう呼びかけていくことにしています。
 北朝鮮核実験に対する各国の制裁で、中共の制裁は早くもザル法になっているらしい。

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成18年(2006年)10月27日(金曜日)通巻第1600号より
北朝鮮制裁は中国の裏切りで早くも「ザル法」
鉄鉱石を運ぶトラックが45台、毎日、吉林省南坪と茂山鉱山を行き来している
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 ヘラルド・トリビューンが現場の写真をすっぱ抜いている(10月25日付け、16面)。
 北朝鮮北部の茂山鉱山は鉄鉱石の宝庫、日本時代から開発は進んでいた。
 鉄鋼需要が著しい中国は鉄鉱石の輸入を豪州やブラジルの他に、この北朝鮮鉱区にも依存し、大量の鉄鉱石を輸入している。
 40噸トラックが毎日45台、吉林省南坪(図面江に添って延吉の南南西およそ50キロ、和龍市南坪鎮に位置する)から向かい側10キロの茂山鉱山との間を往復している。日量にして1800噸!
 国連の北朝鮮制裁決議に同調した「そぶり」を見せて、中国は巧妙な二枚舌外交を展開し、実質的制裁をしていない。 「荷物検査を強化している」と中国は言う。
 ところが『タイム』(10月30日付け)は鴨緑江に面した丹東市へ飛んで検査現場を取材した結果、「検査は体裁だけ強化されたかにみえ、事実上は(西側への)ショーにすぎない」とのルポを掲げている。
(以下略)
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成18年(2006年)10月28日(土曜日)通巻第1603号より
北朝鮮への制裁の一環として「送金停止」に踏み切った中国
でも本当の狙いは「制裁」ではなく、「人民元経済圏」に組み込むのが狙い
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 日本の新聞を読んでいると、まるで中国が北朝鮮を制裁しているかのごとき、である。
 弊紙1600号で伝えたように、中国の対北朝鮮制裁はジェスチャー、現場では制裁前となんら変わりない交易、貿易、交流風景が展開されている。
 吉林省南坪ではトラックが対岸の茂山鉱山とのあいだを、いつものようにコンボイを組んで往復し、丹東の荷物検査は好い加減であり、長白山、図門の国境も人の出入りは変わらず、そもそも石油輸送のパイプラインは停止されていない。
 「送金停止」? ドル送金だけで、人民元は自在である。
 要するに中国の狙いは、この機に乗じて、北朝鮮を「人民元経済圏」に組み込むことであり、制裁は口実にすぎない。以前にも紹介したと思うが、中国人は(公然と文章化してはいないが)、最近、「東北四省」という呼び方をする。
 つまり黒龍江省、吉林省、遼寧省が「東北三省」(旧満州)。これに北朝鮮を勝手にくわえて、「東北四省」。貿易港、鉱山、石炭鉱区を買い取った中国にとっては、すでに北朝鮮は「中国の」“経済植民地”という潜在意識であり、どうして、この地域の発展をさまたげるような制裁に手を貸すであろうか?
 (やっぱり日本の国際情勢の舞台裏を読む力は弱いですねぇ。ま、周辺は平和を希求する国ばかりであると教唆した、連合国原作の“ヘイワ憲法”をまだ墨守しようとしている国ですから、謀略は存在しない、という基本認識なのでしょうか)。
 これが中共、そのうち五輪ボイコットもでるのではないか。

10月30日(月) 底なし! 教育の荒廃

 高校学習指導要領違反の高校がぞろぞろ出てきて、必要とする履修科目の漏れが発覚している。
 「赤信号みんなで渡れば怖くない」というギャグを思い出す。先生とか学校というのは一番信用できるところと思っていたが、もう昔話なのだろう。一週間ほど前、電話で倅(高3)と話したが「僕の高校は大丈夫らしい」といっていた。まぁ、倅の単位の取得進捗は別にしてホッとしている。
 率先して違反をし受験勉強に専念させ、大学入試の調査票を粉飾していた高校と、正規の指導を行っていた高校とが同じように扱われたのではもちろん不公平で、いったいどう決着を付けるのか。
 インタビューに答える責任者も大それた事をして申し訳ないという悲壮感が全く感じられない。いじめで自殺者が出た学校や教育委員会の責任者や、虐待の通報を受けながら行動しなかった児童相談所の責任者もしかり。

 それと、「日本史」が必修科目でなかったことにも驚いた。40年余り前、日本史を習ったがあれは必修科目でなかったのだろうか、それとも当時は必修だったのかあやしくなってきた。
高校日本史を必修科目に 伊吹文科相 (10/20 19:34)産経

 伊吹文明文部科学相は20日の衆院文部科学委員会で、現在は選択科目である高校の日本史を必修科目とすべきだとの考えを示した。早急に文科相の諮問機関である中央教育審議会に検討を指示する。
 伊吹氏は委員会で、野田佳彦氏(民主)が日本史必修化するべきだと指摘したのに対し、「(野田氏と)立場を共有している」と同意した。その上で「小、中、高校(の教育課程)も含めて再編を考えなければならない。中央教育審議会に尋ねさせていただきたい」と述べた。また、「倫理観や社会規範、秩序を守る力を学ぶ根本に歴史教育がある」とも述べ、日本史教育の重要性を強調した。
 現在、高校では世界史は必修科目だが、日本史は選択科目。野田氏の委員会提出資料によれば、神奈川県の全日制県立高校で、日本史を履修せずに来年3月に卒業する高校生は28.2%に上る。
 伊吹氏は小中学校での日本史教育、特に近現代史教育についても「十分なことが教えられているのか。日本の伝統や社会が建設された過程をマスターすべきだ」と主張した上で、学校教育法の改正と学習指導要領の見直しを進める考えを示唆した。
 今教育改革が行われても効果が出るのは数十年先の話、それでもやらなくてはならない。日の丸は厭、国歌は歌わない、愛国心は不要などと言っている場合ではない。

10月28日(土) 「慰安婦問題」真実を追究して何が悪い

 安倍内閣になってから中共の態度は一変し、韓国の反日ムードもこのところ鎮静化しているように思われる。
 朝日新聞の捏造記事によって起きた「従軍慰安婦」問題を再調査し、正しい歴史認識を持とうという動きがあった。
河野談話は再調査必要 下村副長官が言及 (10/25 20:46)産経
 下村博文官房副長官は25日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で講演し、慰安婦への日本軍関与の強制性を認めた平成5年の「河野談話」について、「もう少し事実関係をよく研究し、時間をかけて、客観的に科学的な知識を収集し考えるべきだ」と述べ、将来的には見直すことも必要だとの認識を示した。

 下村氏は、歴史認識に関する安倍晋三首相の国会答弁について「首相は村山談話、河野談話について百パーセントそのまま、というわけでない」と指摘。その上で、河野談話について「個人的には検討課題としてあっていいと思う」と述べた。
「麻生、下村発言まったく問題ない」首相 (10/26 20:44)産経
 安倍晋三首相は26日夕、日本の核保有をめぐる論議を排除すべきではないとの麻生太郎外相発言や、慰安婦問題で旧日本軍の強制を認めた平成5年の河野洋平官房長官談話の前提となる事実関係の再調査に言及した下村博文官房副長官について「まったく問題ない」と問題視しない考えを示した。
 外相発言について、首相は「私が言っているのが、内閣として言っていることだ」と重ねて強調。下村氏に関しても「議員の資格として言っていると思う」と述べた。
 首相は「私も官房副長官時代には、議員の資格でいろいろな意見を言ったことがある。(下村氏も)個人の責任で言ってるのだろうから、まったく問題はない」と指摘。記者団が「議員としてならどのような発言でも構わないのか」などとただしたのに対しても、「私が申し上げた通りだ」と繰り返した。
 毅然とした安倍総理の発言は頼もしく、戦後体制からの脱却の一歩になるよう期待したい。

 米議会では慰安婦問題に関する対日非難決議案がこれまで何度も浮上しているそうだ。決議案の採択を訴える韓国系移民グループが下院議長らに請願の手紙を送る運動を全米規模で展開しているという。

 無用な摩擦が起きないよう真実を調査することは必要ではないか。

10月26日(木) 砥峰高原、峰山高原、夜鷹山、暁晴山

 兵庫県神河町にある。標高900m前後の高原地帯で、砥峰(とのみね)高原はススキの群生が美しい。峰山高原は砥峰高原の南側に隣接して広がる。峰山高原の東側に夜鷹山(1056m)、西側に暁晴山(1077m)があり峰山高原を見下ろしている。
 今秋は但馬街道の両側にある山をポツリポツリと訪れてきたが、先週歩いた段ヶ峰の南東方向にあたる。

 神戸6:30に出発し砥峰高原駐車場に9:30頃到着した。雲の多い天気だったが、時折午前の日が射すと光を受けてススキの穂が輝いた。コースが南に向いて歩くのでほどよい逆光になる。2,3人のアマチュアカメラマンがすでに見られた。ススキの原は木道が敷かれ、保全が図られている。



 散策のあと駐車場に戻り峰山高原に向かった。途中に夜鷹山登山口がある。林道脇にバイクを駐め登った。頂上まで800mとあった。獣害防止ネットが途中何カ所もあり、木戸開けるようにして歩く。頂上には展望櫓があった。眺望はよく、南側遠くに瀬戸内海も見えた。北東方向には段ヶ峰も望めた。西側は眼下に峰山高原を一望し、相対するように暁晴山が見える。
 夜鷹山は人気があり、下山するとき何組も登山者に会った。

 峰山高原は昔来たことがあり、その時は簡保の保養施設があった。今はなくなり、代わりだろうかホテル・リラクシアというのができていた。ホテルの横に大きな液晶パネルを使った自家発電装置を備えていた。少しでも環境に配慮しようということだろう。
 来る途中弁当を買いそびれたので、ここで昼食をした。ラフな山歩きの格好で気が引けたが受付で訪ねると構わないとのことだった。下から車道が通じているのでドライブのお客さんも多い。ちょうど団体さんが来ていて大分待った。
 食堂の窓からの眺めはなかなかいい。芝生の庭から垣根もなくそのまま山の雑木林になり、まもなく紅葉が本格化すれば見事な景色になるだろう。

 食事の後、暁晴山に登った。ホテル前から車道歩きになる。登山道はないものかと地図を見たが載っていない。暁晴山の西側に林道があるので、ひょっとしたら登山口でもあるかと思い、いったん中の辻峠まで降り、林道を探ってみたが途中からゴロゴロ石の地道になってしまった。当方のバイクでは無理なので這々の体で引き返す。結局ホテルまで戻り、車道を歩く。
 暁晴山は頂上に国土交通省やNTTなどのアンテナが林立しており、それらを管理するための車両だけが通るらしく自動車には会わなかった。距離は2km程度で30分余りで頂上に着いた。初めから素直に歩けばよかったと後悔する。
 眺望は素晴らしかった。案内板では氷ノ山や大山も描かれていた。それを参考に目をこらしてみるとくっきりとはいかないが、雲の陰にかろうじて望まれた。



 16:00峰山高原を後にする。そこから播但線寺前に至る8号線は、小田原川沿いの快適な道路だ。村々の生活道路とは別の車道で広い。両側に山塊が迫り、川沿いに田園が広がる。公園では夕日を浴びてゲートボールに興じる人たちがいた。ここにも先祖代々暮らしを営んできた人々がいるのだなぁといった当たり前のことが心に染みる。

 帰宅18:10 走行距離210km

10月25日(水) 共存

 妙な取り合わせ。
 まだ昼間は25度前後と暖かく、小菊とハイビスカス(真夏の鮮やかさはないが)が共存している。

10月24日(火) 残照

 久しぶりに仕事の依頼があった。以前納入した業務ソフトのメンテナンスだ。
win98の時代から使われていて、パソコンもプリンタも古くなり限界になってきたという。普通は2,3年毎に基本ソフトの更新と共に業務ソフトも更新するのだが、中小企業はなかなかそうはいかず、思いあまって連絡してこられた。もうお断りしようと思ったが、永年使っていただいたプログラムを一からよそに頼んでくださいというのもお気の毒のような気がして作業見積をした。
 パソコンの選定とドットプリンタ印刷帳票を今のレーザープリンタかインクジェットプリンタの単票方式に変更するのが主な内容になる。半日がかりで最近のパソコン機種を調べ、作業見積をして郵送した。

 最近のソフトウェア業界のことはよくわからないが、ソフトウェア開発に興味を持つ若者は減っているのではないだろうか。倅もケイタイやパソコンを持っているがその中身には興味薄で全然別の世界に行った。

 夕方外を見ると変わった雲が流れていた。近くのビルが赤く染まったので外に出てみたが、日が落ちるのが早くみるみる色あせてしまった。




10月17日(火) 段ヶ峰

 段ヶ峰:1103.4m 兵庫県朝来市生野町
 コース:
  9:30生野荘跡〜達磨ケ岳(912.7)〜ピーク(915)〜最低のコル〜フトウガ峰(1082)昼食〜ピーク(1076)〜段ヶ峰(1103.4)〜千町峠〜林道歩き〜生野荘跡16:10

 日本全国秋晴れのよい天気が続いている。
 兵庫県朝来市生野町の段ヶ峰(1103m)を歩いた。国民宿舎生野荘があったという登山口から急な山道を登ると達磨ヶ岳(913m)がある。そこから段ヶ峰にいたるまではほとんどが見晴らし抜群の壮大な尾根歩きになる。上空は真っ青、しかし風が弱いため遠方の眺望は霞んでいた。


 登山口にはクマ注意の標識があった。登山道は熊笹でよく刈り込まれ、幅も広いので周囲の山々を見下ろしながら歩ける。途中のフトウガ峰の頂上付近で一頭の大きなイノシシが迎えてくれた。クマよりはましだがそれでもギョッとなった。50m位先だが、カメラのシャッターを押した。大変耳がいいらしくファインダーの中でキッとこちらに顔を向けた。
 ステッキを大きく回して「ほうほう」と声をあげると何とか道をよけてくれて熊笹の中に消えていった。

 頂上で弁当を食べている二人組(あとでわかったが森林組合の職員で登山道の整備をしておられた)に「そこでイノシシに会いました」というと、「びっくりしますよね」とニコニコしていて、大したことではないといったふうだった。
 尾根の北側に新しく植林中の領域があったが周囲は獣害防止のネットが延々と張ってあった。

 千町峠で休んでいると、職員さん達は追いついてこられたが、「測量中ですか」とたずねると「いや、登山道の整備で、広くして見通しがよくなるようにしています」とのこと。山仕事をする人々と生き物との共存も大変だ。細い道でいきなり出くわすのはびっくりする。ハイカーにとってもありがたいことである。

 千町峠から元の生野荘跡までは、2時間あまりの林道歩きになる。歩いた山々の中腹を縫うように続くが、樹間から今日歩いた峰々を見ることが出来た。

 神戸から登山口まではバイクで往復(片道2時間あまり)、走行距離180km 

10月12日(木) 氷ノ山

 天気予報は2,3日晴れといっている。バイクも新しくなったので再度氷ノ山日帰り登山を試みた。
 朝5:30出発。星が見えないので曇っているらしい。丹生山系の岩谷峠をさしかかると辺りが明るくなってきた。山裾に雲がまつわり、上空も雲が多い。天気図は高気圧に覆われていたので雨の心配はないはず、そのまま行くことにする。
 西脇、朝来に入っても状態は同じ。加古川や円山川など平野を流れているので川霧かも知れない。峠に上がると上空に青空が覗くが、水平方向の見通しは悪く遠くの山々も霞んでいる。

 昨夜ツーリングマップを見ていて気がついた。朝来から養父に至る70号線の森から山を挟んで西側に6号線と宮本をつなぐ細い279号線がある。大屋町加保に至る近道で2,30分の節約になりそうだ。カカナベ峠という名前もなにかいわれがあるのだろう。峠の向こう側はまだ未完成の法面の補修工事を朝早くからやっていた。一車線の完全舗装でカーブの連続、たまに林業家の軽トラックと出くわすのでカーブミラーをよく見なければならない。

 とにかく、走りに走って9:10に登山口親水公園駐車場に着いた。
 他に乗用車が2,3台駐めてあり、登山者があるらしい。一角に立派なトイレがあり登山届けのポストが設置されている。住所氏名、同行者の有無、非常時の連絡先、コースなどを記入しポストする。用紙の下部は切り離して帰着時間を記入し下山時にポストするようになっている。

 山頂

 ブナの原生林

 麓から見る氷ノ山山頂はガスがかかりスッキリしない。山頂では上空は晴れていたが周囲の山々は霞んでいた。山肌の紅葉も薄いベールを通してみるようだった。念願の日本海の眺望は見ることが出来ず残念。
 先生に引率されて40人ぐらい小学生が来ていて賑やかだった。冬には厳しい姿になるのだろう。山道には転落注意の標識が目立った。
 帰路は神大ヒュッテ、東尾根コースを降りた。親水公園に戻ったのは16:30だった。

 氷ノ山(須賀の山):
  1509.8m 兵庫県下の最高峰、中国山地では2番目。氷ノ山後山那岐山国定公園。
 コース:
 福定親水公園ー布滝ー地蔵堂ー氷ノ山越えー氷ノ山(1509.8m)ー神大ヒュッテー東尾根避難所ー氷ノ山国際スキー場ー福定親水公園
 所要時間(休憩、散策時間含む):7時間

 帰宅20:00、走行距離290km   

10月9日(月) 北朝鮮核実験

 北朝鮮が「地下核実験」 朝鮮半島に重大局面 2006/10/09 産経
 【ソウル=久保田るり子】北朝鮮の朝鮮中央通信は9日午前、「われわれの科学研究部門は、地下核実験を安全に成功裏に実施した」と発表した。聯合ニュースは、国防省当局者の話として、同日午前10時36分(日本時間同)に実施されたと報じた。韓国地質資源研究院は同日、同地域でマグニチュード(M)3・58から3・7規模の地震波を観測した。
 盧武鉉・韓国大統領はただちに安全保障閣僚対策会議を招集、情報収集と対応に入っている。国連安保理の議長声明を無視した形の核実験強行であり、朝鮮半島情勢は重大局面を迎えた。
 ・・・
 安倍総理が訪韓中での核実験は、日韓の連携を強める結果となった。
 中共からも非難され北朝鮮は益々孤立を深めているようだが、金首領はこれも想定内なのだろうか。
対北へ緊密連携 日韓首脳会談で一致 (10/09 19:43 産経)
 【ソウル=石橋文登】安倍晋三首相は9日午後、青瓦台(大統領官邸)で韓国の盧武鉉大統領と初の首脳会談を行った。北朝鮮の核実験表明について、両首脳は「断じて容認できない。断固とした姿勢で対処すべきだ」との認識で一致するとともに、国連安全保障理事会での「厳格な措置」を含む決議案の早期採択に向けて、緊密に連携していく方針を確認した。
 両首脳は「(核実験が事実と確認されれば)北東アジアのみならず世界選対にさらなる脅威を与える。核不拡散体制への重大な挑戦で、国際社会全体が真摯(しんし)に取り組まなければならない」との立場で一致した。
 日韓関係については「北東アジアの繁栄に非常に重要だ」として、未来志向の信頼関係を強化していく方針を確認。首相は自身の靖国神社参拝に関しては「韓国国民の気持ち、感情を重く受け止め、適切に対処していく」と伝えた。
 首相は会談後の記者会見で、北朝鮮の核実験表明について「国際社会の平和と安全に対する脅威だ」と指摘。日本政府の対応については「直ちに厳格な措置の検討を開始し、米国、中国、韓国と連携して対応を協議する」と表明した。また、「こういう状況になったことについてはすべて北朝鮮に責任がある」と述べ、日本独自の厳しい制裁についても速やかに検討する考えを示した。
 さらに首相は「わが国および国民の安全に万全を期すために日米同盟の抑止力の信頼性を一層向上させるべく米国と、緊密に連携をとる」と述べ、ミサイル防衛をはじめとする日米防衛協力をさらに強化していく考えを強調した。
 日韓首脳会談は昨年11月に韓国・釜山で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際に行われて以来。
 日本のメディアは安倍総理の訪中、訪韓で靖国問題に注目していたが、世界はそうではないらしい。
 宮崎正弘氏のメルマガでは以下のように解説していた。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 平成18年(2006年)10月10日(火曜日)   通巻第1579号(10月9日発行)

安倍首相の訪中を、欧米マスコミは、いかなる視点で伝えたか?
日本の論調とまるで基調がちがって「北朝鮮問題が優先」という報道ぶり
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 「安倍・胡会談は“北朝鮮”が優先課題だった」(ヘラルドトリビューン、10月9日付け、一面トップ)。
 「日中がついにトップ会談 東アジアの冷戦終結に北朝鮮問題が有益に作用した」(英誌『エコノミスト』、10月7日―14日号)。

 このように欧米の基調は北朝鮮問題一色であり、日本のマスコミ論調のような情緒的、かつ靖国問題を表面にだしての歴史的視野からの論議は殆ど軽視されている。

   対して日本の新聞は「日中、戦略的互恵で一致」「世界の中の日中模索 薄氷踏みつつ、仕切り直し」(日本経済新聞)  日経はつづけて「経済交流促進を期待 経済界『政冷』不安が後退」などとビジネス面からの解説がめだつ。

 「日中、関係改善で一致」「相互信頼へ一歩 首相、『靖国』明言せず」(朝日新聞)と大見出しの朝日はコラム欄で、中国側の発言をとくに引用してこういう。
 「破氷の訪問」と中国メディアが伝えたが「氷凍三尺 非一日之寒(三尺にも達する厚い氷は一日の寒さでできたものではない)。  (なら寒くしたのはどっち?)

 「首脳相互訪問を再開 日中戦略的互恵関係に」(読売新聞)。
 読売は日経、朝日とすこしスタンスを異にして、「中国『実利』を確保」「日中 幅広い協調目指す」「友好以上の関係」と分析がならび、「北の核 共同歩調は不透明」とやや冷ややか。
 しかし読売は四面で「中国『江路線』を転換 対日強硬姿勢弱める」として、権力の奥の院での暗闘を示唆した。  政権内で反胡錦濤派の妨害もあり、天安門広場での警戒が厳重であった事実も漏らさずに伝えている。

 産経新聞は他紙と圧倒的にニュアンスが異なり、政権内部の暗闘が全面に出され、曾慶紅と組んだ胡が、江沢民残党を切り崩して、脱反日路線への激闘が舞台裏で繰り返された事実をつよく出している。
 産経は一面トップも「日中 互恵関係を模索」との大見出しを打って、互恵が確定したという淡いイメージをふりまく各紙と距離をおいて“模索”の文字。また「北の核阻止でも一致」とある。

 さて冒頭のヘラルド紙は、AP、UPI、AFPの北京電をまとめて書かれているが、小見出しも「北京で日中首脳は北朝鮮の核の脅威に共同して対応」と、両国の協調へのシグナルを大きく扱っているだけ。

 英誌『エコノミスト』のほうは、日本の特集をふたつの記事に掲げて、深く掘り下げての解説のなかに、「靖国」「教科書」問題の存在も数行、登場するものの、「両国関係の悪化は小泉前首相の神社参拝だけが原因ではなく、北の核実験宣言をチャンスに活かしての、東アジアにおける冷戦の終結への展望が、日中両国を接近させた」。
 また「中国は日本との貿易尊重および日本からの投資の継続をすこぶる重視しており、近未来への展望へ向けての舵取りの変更なのである」と冷徹な解説をする。
 「日本企業が現地で雇用している中国人は、いまや920万人。昨年も反日暴動にも関わらず投資は旺盛で前年比20%増加、日本からの対中輸出も6・4%のびた」
 東シナ海のガス田開発で両国は一歩の歩み寄りもみせてはいないが、として同誌は続ける。 「地域限定的とはいえ、上海では反日的な歴史教科書が改訂された」。
 中共は靖国問題で人民感情などといい、反日デモを演出していた。この一週間ほどは日本の首脳の交代をチャンスにし、驚くほどの変貌ぶりだ。結局は国益中心であることを証明し、「地域限定的とはいえ、上海では反日的な歴史教科書が改訂された」とはもうなりふり構わずの状況と感じる。

10月9日(月) 景気と生活保護

 政府の発表する月例経済報告の基調判断では、景気は回復しその期間は昭和40年のいざなぎ景気に並ぶそうだ。
 その一方で生活保護所帯が初の100万所帯になったという。単純に云えば「格差」なるものが大きくなったのだろう。

 日曜日、団地周辺の掃除当番だった。階下のヘルパーをしているおばちゃん(65)との話の中で、「生活保護っていいわね、ウチのだんなの国民年金よりも沢山もらえるのよ」という。「じゃ動けなくなったら生活保護受ければいいじゃないですか」と私、彼女曰く「それがね、自前の住居を持っているともらえないのよ」。
(なるほど生活保護は家賃込みかぁ、市営住宅も結構きれいし、いいかも知れん)・・・勉強になりました。

 今朝北朝鮮核実験のニュース。金首領独裁政治は破綻し亡命説もあったが、核実験をしたところを見ると健在らしい。偽札印刷、麻薬製造を止め素直に窮状を訴えればすむものを、放射能をばらまき、なぜ世界の反発を招く所業に出るのか。これでは、国家間の格差は広がるばかりだろう。

10月7日(土) 中韓の代弁 ?

 安倍首相の中韓訪問を前に、野党は衆議院予算委員会の質問で中韓の代弁、念押しを行った。
首相 国内法の犯罪人ではない 2006/10/06 NHK

安倍総理大臣は6日午後の衆議院予算委員会で、さきの大戦について、当時の日本の指導者たちには重い責任があるという認識をあらためて示すとともに、「いわゆるA級戦犯は国内法的には犯罪人ではない」と述べました。

民主党の岡田元代表は「小泉前総理大臣は、いわゆるA級戦犯について『戦争犯罪人だ』と断言した。一方、安倍総理大臣は『日本において犯罪人ではない』と発言したことがあるが、その認識は変わらないのか」とただしました。これに対し、安倍総理大臣は「A級戦犯は、いわゆる東京裁判では戦争犯罪人として裁かれたが、国内法的には犯罪人ではない。法律によって裁かれていないにもかかわらず、わたしが総理大臣として、その人が犯罪者かどうかを言うべきではない。ただ、東京裁判については、国と国の関係で異議を申し立てないことをサンフランシスコ講和条約を結ぶことで、日本が受け入れた」と述べました。

そのうえで、安倍総理大臣は「さきの大戦の結果、多くの日本人が苦しみ、アジアの国々に大きな被害を与え、つめあとを残した。当時の指導者の人たちには、重い責任があるのは事実だ」と述べました。

共産党の志位委員長は「安倍総理大臣は、平成7年の村山元総理大臣の談話で示された『日本は国策を誤り、植民地支配と侵略によって、アジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた』という認識を共有しているのか」とただしました。これに対し、安倍総理大臣は「さきの大戦をめぐる認識は、『国策を誤った』という記述を含めて、『村山談話』で示された考え方を内閣総理大臣として、わたしの政府として受け継いでいる」と述べました。

・・・以下略
 安倍首相は、「いわゆるA級戦犯は国内法的には犯罪人ではない」と明言し、戦犯分祀論に釘を刺した。

【主張】(2006/07/21 産経)・・・
昭和28年8月の国会で、「戦争犯罪による受刑者の赦免に関する決議」が全会一致で採択された。これを受け、政府は関係各国の同意を得て、死刑を免れたA級戦犯やアジア各地の裁判で裁かれたBC級戦犯を釈放した。また、刑死・獄死した戦犯の遺族に年金が支給されるようになった。
 戦犯は旧厚生省から靖国神社へ送られる祭神名票に加えられ、これに基づき「昭和殉難者」として同神社に合祀された。この事実は重い。
 この時、国民大多数の署名や、与野党とも全員一致で採択されたといわれる。

 また共産党の志位委員長同様に民主党菅代表代行も、訪中・訪韓を前にしている安倍首相を歴史認識などで質問していたが、これではまるで中共、韓国の反日歴史認識を援護し、未来志向とは云えない。民主党はこれで政権奪取が出来るつもりなのだろうか。北朝鮮が核実験を予告しているがこれについての質問のニュースはなかったようだが、与党に拮抗する野党には遠い感じがする。

10月6日(金) 心まるく


え:元康さん

歳とともに丸くなったとは思うけれど・・・

10月4日(水) 絵手紙

 当ブログを見てくださっているハンドルネーム「元康」さんと云う方からミニ色紙を頂戴した。
 デイサービスで習字や絵手紙の指導をボランティアでなさっている。絵を描くということは頭の中で「計画」を必要とするので脳を活性化するといわれ、ちょっとしたブームになり先日もTVで紹介されていた。絵の具も鉛筆のようだが、水でなぞると水彩画になったりするものが開発されていた。
 絵に添える言葉も何気なくすっと書かれたように見えるが色々と示唆を与えられる。
 「栗めしもいいよ!」の「栗めし」には色んなものを当てはめることが出来て連想が生まれる。
 「麦めしもいいよ!」というと白米ばかり食ってると脚気になるよとか、「絵もいいよ!」といえば写真ばかり撮っていないで絵も描いてみればといわれているようにも感じる。要するに「頭を柔らかくしていこうぜ」ということだと思う。

 他にも見せていただいたが、絵を描ける人はいいなぁと思う。いずれブログで公開されるかも知れない。

10月3日(火) 西国霊場第28番成相寺 第29番松尾寺


京都府宮津市 西国霊場第28番成相山成相寺


京都府舞鶴市 西国霊場第29番青葉山松尾寺

 バイクで西国札所巡りに出かけた。走行距離約300km。
 成相寺の裏山には「日本一の大パノラマ」という展望所がある。条件がよければ遠く雪を戴く北アルプスも望めるという。今日は残念ながら見えなかったが、眼下の天橋立は見事だった。裏山の更に奧には丹後半島の山々を縦走する全長46kmの丹後半島縦貫林道がありバイクで走れるらしい。
 帰路、丹波路(R176)は加悦町の山間を走る素晴らしい道路。大江山が見事な眺めで、こんどは登山に訪れたいと思った。

10月2日(月) 遂に起きた臓器売買

 日本では腎臓病のため人工透析を受けている人が26万人もおり(昭和53年当時の10倍)、腎臓移植希望者が3万人近くいる。そのうち死体腎移植を受けた人は6%に過ぎないとのこと。(2006/10/02 産経)
 食生活が欧米化して糖尿病患者が激増した。若い世代でもでっぷりと脂ぎった肥満体の人が目立つようになった。また、それを売りにしているTVタレントもいるくらいだ。糖尿病は予備軍ともあわせると1370万人もおり益々増える傾向にあり国民病とまで云われるようになってきている。
 新聞は腎臓提供者が少ないことを強調しているが、糖尿病殲滅キャンペーンでもやって患者を減らすことが先ではないだろうか。

 中共の死刑囚から摘出した臓器売買は法輪功弾圧にもからみ人権問題として各国から批難が起きている。摘出された臓器は外貨獲得の手段にもなっており、韓国や日本からも移植手術を受けに訪中する人がいるという。
 そのうち日本でも起きるのではないかと思っていたが、遂に借金を臓器で支払う人が出て、なんとも云えない衝撃だ。

 臓器提供は善意で行われるが、死後臓器摘出をしても構わないという意思表示を生きているうちにするというのは、自分自身の心境では中々なれない。親からもらい何十年か生きてきた身体は感謝を持って灰にしてもらいたいとでも云ったらいいだろうか。もっとも、老年にさしかかった臓器が何処まで役に立つかは別だが。また、一応健康体なので、臓器提供を受けなければという生への執着も我が身のように理解することは難しい。精々そのような難病にならないよう気を付けたいと思う。

10月1日(日) 首相補佐官

 安倍内閣の発足と共に陣容が明らかになってきた。今日の「報道2001」では、根本経済担当、中山拉致問題担当、山谷教育再生担当の3人の補佐官が潮崎官房長官、伊吹文科大臣とともに出演されていた。

 中山恭子氏は、これまでも拉致問題に熱心だった安倍氏と拉致家族会との連絡調整をされてきたが、今後はより広く全般的に拉致問題に取り組み、その事務局の中心となられるそうだ。

 山谷えり子氏は教育再生について首相に提言を行っていくという。戦後の個人主義的な教育の不備のためだろうか、核家族化が促進し、親殺し幼児殺し、虐待が目立っている。氏は家庭、学校、地域の教育力が重要とかねてから主張している。安倍新内閣は「教育再生」を「憲法改正」と並ぶ大きな目標に掲げており、教育改革志向が一致する伊吹文科大臣を任命し期待がもてそうだ。

 首相のブレーンがどんな人物かは気になる所だが、官職として担当者がはっきり明示されることは今まであったのかどうかわからないが、このようにTVで紹介されるとわかりやすいと思った。
内閣総理大臣補佐官(ないかくそうりだいじんほさかん)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 1996年から内閣法に規定された内閣官房の官職の一つ。内閣の重要政策に関して内閣総理大臣に進言し、またその命を受けて内閣総理大臣に意見を具申することを職務とする。内閣総理大臣直属の非常設の特別職国家公務員であり、内閣総理大臣の申出により内閣において任免される。略称は首相補佐官(しゅしょうほさかん)。

 組織の面では法律上内閣官房に属するが、指揮系統としては内閣総理大臣の直属であり、事実上内閣官房長官の管理から独立して職務を遂行することができる。人数は2004年現在最大5人であるが設置は義務づけられておらず、全く置かないことも許される。任命に際しては、担当事項の内容・当人の事情等を勘案して常勤・非常勤の別が指定される。常勤と非常勤の主な違いは、勤務形態・報酬のほか、兼職する場合(就任前からの職業を続けたい場合も含む。)に常勤の内閣総理大臣補佐官のみ内閣総理大臣の事前許可を要するとされていることである。

 設置(任命)される事例としては次のようなものが挙げられる。

・重大な外交問題あるいは機構制度の大改革のような国内外からの反撥・抵抗等が想定される困難な職務に関し、特定省庁でなく総理直属の人物を省庁横断的な調整役の高官として登用する場合
・特命担当大臣等を置くまでに至らない準重要事項を国会議員等に担当させる場合
・高度に専門的な分野の業務を政府として遂行しなければならない事態が生じ、民間の学識経験者等を政府高官として登用する必要が生じた場合
・閣僚就任を固辞した民間人等に「政府の一員」としての職務遂行を依頼する場合
・内閣総理大臣の相談役(顧問)的な人物を非常勤で登用する場合
 伊吹文科大臣は、番組の中で「規範」についても言及されていた。法律以前の日本人なら誰もが守る社会的秩序だろうか。一部公務員の不正、ゴミの不法投棄、セクハラ等々がニュースを賑わし、長幼の礼、敬語の使い方が危うくなっている。昨年の小学校の校内暴力は2018件、小中学校の教師不適格者は506人だったという。
 氏は安倍総理の所信表明をうけて、現行の教育基本法には日本独自の規範が不足しており、世代を超えて遵守され、後世の人々があの時これが出来たから今の日本があると云われるよう、それを見直したいと述べていた。
 これらは我々物言わぬ国民が常々感じていることでもあり、大いに期待したい。

9月29日(金) 「美しい国」への期待

 安倍内閣が発足し、内外から様々な期待や批判が上がっている。
 犬の遠吠え的な批判も多く、一般的には期待する声が大きいと感じた。改憲や教育改革、安全保障など普通の国へ少しずつでも進めて欲しいと思う。

 伊吹新文科大臣のコメントが早速「産経抄」で紹介されていた。
産経抄 平成18(2006)年9月29日[金]
 「論功行賞内閣」「スネに傷持つ強面(こわもて)軍団」などと野党から散々なレッテルをはられている安倍晋三内閣だが、その通りとおぼしきご仁もいれば、就任早々、エンジン全開で飛ばしている大臣もいる。伊吹文明文部科学相は後者だろう。

 ▼伊吹氏は小紙などとのインタビューで、小学校での英語必修化を「必要はまったくない」とバッサリ切り捨てた。「国民として生活する最低限の能力と義務を教えるのが義務教育。これが果たせていないのに別のことをやってもいけない」とも語ったが、まったく同感だ。

 ▼文科省が音頭をとって進めたゆとり教育のおかげで、公立学校に通う子供たちの学力はみるみる低下した。経済的に余裕のある親が、子供を私立学校に入れたがる傾向がより強まり、格差社会を助長している。

 ▼その反省もなく中途半端に週1回英語を習わせようとは何事か。小学校で必修化すれば、私立中学の受験科目に英語が加わるだろう。これでは英会話学校をもうけさせるだけで、親に無駄な出費をさせ、子供に負担を強いることになる。

 ▼英語をぺらぺらしゃべれるだけでは、真の国際人にはなれない。自国文化の裏付けのない人間は根無し草同然だ。小学生には自国語の「読み書き」をきっちりとたたきこむのが先決であり、外国語は中学生になってから始めても遅くはない。

 ▼教育現場で何よりも急がれるのは、国際化ではなく、教師の質の向上だろう。いまだに日の丸、君が代を目の敵にしている教育労働者のみなさんは論外にしても、教師が凡庸なら子供たちの才能が開花する可能性はぐっと低くなる。指導者がいかに大事かは野球やサッカーの監督をみれば一目瞭然(りょうぜん)だ。教育改革はつまるところ教師改革に尽きる。
 ついでに男女共同参画という名の下に家族解体(家庭崩壊は国の崩壊にもつながるだろう)、秩序破壊を画策するジェンダーフリー(性差否定)教育もバッサリやっていただきたい。けったいな小学生性教育や男女混合名簿、同室着替えなどが行われているかと思うと気色悪いことこの上ない。

9月27日(水) 兵庫県篠山市・白髪岳/松尾山

 篠山市今田町の松尾山(687m)、白髪岳(722m)を歩いた。住山登山口まではバイク(往復110km)で行った。

 住山ー松尾山ー白髪岳ー松尾山ー住山

 麓にある案内図や松尾山中の案内図も古くなっていた。松尾山は別名高仙寺山ともいい、史跡もあるのだが、何処でどう間違えたか松尾山を鉢巻き状に辿るコースになってしまい、巡り会えなかった。その代わり、立派な角をいただいた灰色の鹿を見かけた。本来は白髪岳を周回して麓に降りたかったのだが、帰りにもう一度松尾山頂から降りながら史跡をたづねた。道標もはじめて訪れる者にとってはやや不案内だった。その自治体によって熱心なところ、そうでないところ色々あるのが面白い。

 天気もよく白髪岳の眺望は素晴らしかった。頂上で4,5人の高年パーティー、川西市の中高年が20人(女性も多い)の賑やかなグループに出会った。山頂近くはロープ使用の急勾配だが皆さんよく登るなぁと感心する。

 帰路、今田町のぬくもりの郷薬師温泉に入った。露天風呂で長々と身体を横たえて真っ青な空と夕日に染まる樹木を眺めて贅沢な気分を味わった。
 山頂にて、 シャッター押してあげたり、押してもらったり
 播州方面の山々の眺め
 ぬくもりの郷薬師温泉

9月26日(火) 胡錦濤「江沢民残党」を一斉追放

 中共政府が変わりつつある。極端な反日教育を推進してきた江沢民勢力が追放されたという。

 「江沢民」についてwikipediaより
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 2006年8月に発売された江沢民文選によると、1998年8月「(日本に対しては)歴史問題を始終強調し、永遠に話していかなくてはならない」と外国に駐在する大使など外交当局者を集めた会議で指示を出していた。同年11月に中国国家主席として初めて日本を訪れた際は「日本政府による歴史教育が不十分だから、(国民の)不幸な歴史に対する知識が極めて乏しい」と発言して日本の歴史教育を激しく非難している。
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 日本の対中外交にとっては少しは明るいニュースになるかどうか。
 それにしても中国4000年権力闘争は永遠に続く。そういう国だと思って屈することなく媚びることなく外交してもらいたいもの。

宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成18年(2006年)9月27日(水曜日)通巻第1567号 より

 陳良宇・上海市書記が失脚。胡錦濤、ついに「江沢民残党」を一斉追放へ
 政治局員の失脚は11年ぶり、政治激変の兆候か


 絶大な権勢をほこる中国共産党・上海のトップがひっくり返ったのである。
 筆者が兼ねてから予想してきたとは言え、ピッチが早い。これで前国家主席の江沢民「院政」時代は完全な終わりを迎えた。

 直前の八月まで、胡は江沢民を二階へあげて、褒めそやしている内に梯子をはずした。
 すなわち『江沢民選集』を出版させて、各行政単位の末端にまで強制的に買わせたから、その印税だけで4億元とも言われる。
江沢民は有頂天だった。
 狙いは江沢民を油断させ、不断からゆるい上海派の団結力をそぐことに置かれていた。

 陳書記失脚で、いまのところ報道されているのは上海市の社会保険基金をめぐっての汚職事件だが、この背後には常に共産党同市トップの陳良宇・党委書記(党政治局員)の陰がちらついていた。
 この一味が横領したカネは40億元とも言われている。
もとより上海不動産のバブル化の黒幕も陳書記だが、胡錦濤は、念入りの捜査を重ねさせて、ようやく党は陳書記を抜き打ち的に解任したのだ。
捜査したのは上海の検察でも公安でも警察でもない。中央直属の「党中央規律委員会」。
「つまり陳良宇一派の存在が胡の政策遂行に障害となると判断したからであり、それ以外に現職の政治局員の失脚はありえない」(NYタイムズ、9月25日付け)。

しかも次のターゲットは黄菊(前上海市長、江沢民の番頭、現在政治局序列六位)であり、黄夫人はすでに拘束されている。

陳良宇書記も黄菊も江沢民・前国家主席に連なる「上海閥」の最有力メンバーだ。
現職政治局員の解任は江沢民の最大の政敵だった大物、陳希同・元北京市党委書記が汚職事件に関与したなどとされて解任以来、11年ぶりの「大事件」だ。陳希同は内蒙古の刑務所に送られ、まだ収監されたまま。

日本のマスコミは「胡指導部の発足以降、汚職事件に絡む最も高い地位の幹部の処分で、腐敗問題に厳しく臨む胡政権の姿勢を打ち出した」などと言っているが、これは本質ではない。

▼権力の内部争いが、ドラマの本質である
陳良宇は書記に就任する前は「上海市長」だった。
この市長時代に不動産バブルの影で業者の周正毅と組んで大儲け、一連の上海派のスキャンダルの元締めと言われた。  民間で官と癒着し不動産投機で巨額の汚職をおこなった主犯は民間デベロッパーの周正毅だが、この周が拘束、逮捕、起訴と進むにしたがって陳市長の弟(陳良軍)と市長夫人の関与が取りざたされ、失脚は時間の問題と言われていた。このとき市長は韓正に変わったが、陳良宇は失脚どころか「大出世」を遂げて上海市書記になったのである。

 つまり上海でトップの位置についたのだから、背後で院政を敷いていた江沢民の保護がなければ、あり得ないことだろう。
 香港の雑誌『開放』(8月号)によれば陳良宇書記には最近、「美人女子学生が愛人」と噂された。ところが陳書記の事実上の愛人は上海大学保衛第一派出所所長で尤麗分という中年の女性らしい。
 同じく江沢民の子分、黄菊(政治局員、序列6位)は末期癌で中央政界から退場するのは時間の問題といわれる。
醜聞の元凶は夫人の余慧文だ。
余は上海の不動産富豪の張栄坤(中国富豪ランク46位)と手を組んでのスキャンダルが絶えず、中央規律委員会が隔離審議にはいった。
 とくに張栄坤は不動産、家具製造のほか高速道路企業を経営、これは上海と杭州を結ぶドル箱路線。その買収の過程で賄賂など巨悪の証拠があるとする官製情報が盛んに流れている。

 このようなトップの志気の緩みは軍の腐敗を生む。
最近も海軍ナンバー2だった王守業の失脚が伝わり、ついでオリンピックを控える首都で北京市副市長の劉志華が失脚した。
 背後にある胡のキャンペーンは「反腐敗」が看板、実態は守旧派の排除なのである。
 ついで胡錦濤は天津市のトップ(共産党委員会書記)の張立昌(政治局員)をコーナーへ追い込んだ。これも検察を越えて、いきなり党直属の中央規律検査委員会が捜査に乗りだした。
 上海派排除のために「暴動を政治利用」しているのも胡錦濤である。
 イアン・ブレマー(リスク管理専門家)は「ヘラルド・トリビューン」(7月15日付け)への寄稿で、「胡錦濤が暴動の統計をいきなり公開した大きな理由は上海派の残党狩りである。前任者江沢民時代にこういう社会不安をあらわす数字の公表はなかったから」。

 守旧派となった上海派の巻き返しは一時凄まじいものがあった。
胡の右腕、温家宝一家の財務スキャンダルが西側マスコミに漏れるのは、復讐劇の一環だ。
温首相の長男、温雲松の株投機、張培莉夫人と大手保険「平安保険」との異常な関係など嘗ての李鵬首相夫人のインサイダー取引黒幕説を彷彿とさせる。
 ともかく、こうした政争に身の安全をはかって急速に胡に近づいたのは、嘗ての江沢民の右腕・曾慶紅(序列五位、国家副主席)だ。 

 ▼これだから面白い中国の奥の院の政争
 本質に横たわるのは「三国志演義」的な血みどろの権力闘争である。
中国の奥の院で展開される熾烈な権力闘争は常態であり、決して止むことはない。
 近年の特色は、単に軍権を誰がおさえるか、という基本動向をウォッチするだけでは実態は判らない。改革開放以来、多彩な枝が増えて、誰が率いる、どの派閥が、最大の財力を扶植できるかという視点が中国政治を解析する際に重要なのだ。
 中国の派閥は従来的には親族および同郷のコネクション重視だった。
共産主義と言っても人間集団であり、伝統的体質をすぐに脱皮できる筈はない。地方軍閥の群雄割拠という特質は三国志以来、不変の原則だ。

 中国共産党のトップ・胡錦濤は安徽省出身だが、学閥は清華大学で人脈は共産主義青年団(これを「青紅幇」という)。
 ちなみに温家宝首相は天津出身。前主席の江沢民は上海、トウ小平は四川省、毛沢東は湖南省出身。朱容基前首相も台湾野党指導者の宋楚諭も湖南人だ。
 ところが従来の地域閥の空間を越えて胡錦濤は「青紅幇」を中軸に活かし、「上海派」の排除を陰湿に展開してきた(この場合の「上海派」とはビジネス利権に繋がる江沢民前主席の利権集団を意味する)。

 胡錦濤は人事権を巧妙に行使し、守旧派分断を図った。
 最初は香港の行政長官更迭だった。
 富が集中する香港を動かしてきたのは旧イギリス利権と結んだ広東閥と寧波人脈が主流だった。
董建華前行政長官は包玉剛らの海運人脈からでた江沢民派だった。江沢民が引退した途端、董は寧派人脈=上海閥をきらう胡錦濤によって行政長官の椅子から引きずり下ろされた。

97年の香港返還から九年間、香港の自治は窒息寸前。中国の影響力がつよまり、ビジネス界でも民主化グループは雲散霧消、マスメディアも殆どが北京寄りにスタンスを変えた。民主化の象徴として高い人気を誇るアンソン・チャン女史は次期香港行政長官には立候補しない、と表明した。
 「いまの選挙のルールは、はるかに民主化のプロセスから離れており、民主化を願う人々を失望させるだけのゲームの決まりを作ったようなもの」とアンソン女史は不出馬理由を述べた。(NYタイムズ、9月25日付け)。
アンソン・チャンは中国返還記念日(7月1日)の民主化デモに参加した。陳方安生女史は北京に対して物怖じせず、率直な発言をすることでも有名で、昨年12月の民主化デモにも参加し、普通選挙の全面導入を訴えた。
 その彼女が香港の未来に暗いヴィジョンしか抱けないほどに香港の経済も政治も希望を失ったわけだ。
香港特別行政区政府は、中国の覚えめでたき曽蔭権(ドナルド・ツァン)が行政長官を2005年6月以来務めている。かれは錦濤派と見られている。

9月24日(日) 大相撲秋場所千秋楽

 安美錦 11-4(引き落とし)黒海 8-7
 安美錦、頭で当たるも黒海の強烈なのど輪で下がる。黒海優勢と見えたが引いてしまい、安美錦に押し込まれ引き落とされた。3大関を倒した安美錦の圧力が強かったか、黒海押し切れなかった。

 稀勢の里 8-7(不戦勝)普天王 9-6
 幕内で千秋楽に勝ち越しを賭けた力士で唯一の勝ち越し。

 雅山 9-6(叩き込み)琴光喜 8-7
 両者突き押しの応酬、雅山の気迫が勝った。大関返り咲きの夢を来場所へつなぐ。

 これより三役。内閣総理大臣賞授与する小泉首相の代理として次期総理安倍晋三氏夫妻が登場し枡席に入る。場内歓迎の盛んな拍手を受ける。

 露鵬 10-5(上手出し投げ)栃東 9-6
 露鵬立ち会いすぐに左上手を取り、上手出し投げ。一方的な相撲。今場所の露鵬は強かった。
 栃東2桁の10勝はならなかった。

 琴欧州 10-5(寄り切り)千代大海 10-5
 千代大海、昨日に続く意地を見せるか期待の一番。千代大海突き押しで前へ出るが、琴欧州長い右手がまわしに届いた。千代大海のど輪で抵抗するが、琴欧州の引きつけながらの寄りに屈した。琴欧州11日目から連勝、来場所が楽しみ。

 朝青龍 13-2(寄り倒し)白鵬 8-7
 立ち会い、白鵬のスタイルである左上手をとった。右四つがっぷりになったあとの力相撲は見応えあった。朝青龍引きつけながら土俵に追い詰める。白鵬堪えてうっちゃるが、朝青龍の体は割れなかった。
 白鵬負けはしたが、「横綱を追うのは俺だ」とばかり今場所の不完全燃焼を返上する一番だった。

終わってみれば朝青龍の優勝。場所に入ると徐々に調子を上げ、心技体を最高レベルにもっていく集中力、気力は大したもの。しかもまだ26歳の若さ、貴乃花、北の湖の優勝回数を上回るのも時間の問題だろう。

三賞
 殊勲賞:稀勢の里 8-7 6日目 朝青龍を堂々と破る
 敢闘賞:安馬 11-4 いつもまっ向勝負、9日目の把瑠都との一戦が特に印象的
 技能賞:安美錦(3回目) 11-4 3大関、雅山を倒す

9月23日(土) 大相撲秋場所14日目

 安美錦(外掛け)稀勢の里
 稀勢の里の突き押しが優勢だったが、引いてしまった。安美錦を呼び込んでしまい外掛けで敗れる。
 稀勢の里今日も勝ち越しならず。安美錦10勝は3年ぶりという。

 雅山(押し出し)露鵬
 雅山の当たりを露鵬がいなす。雅山いったんは土俵際に追い詰められ俵に足がかかるが残す。そのあとの突き押し反撃は気迫がこもっており露鵬あえなく土俵を割る。
 2桁勝利を逃した雅山、開き直って連勝し勝ち越す。露鵬9-5。

 黒海(叩き込み)琴光喜
 黒海低く頭で当たり琴光喜を起こす。強烈な突き押しのあと叩き込む。黒海の一方的な相撲。

 栃東(突き落とし)安馬
 安馬勝って朝青龍の優勝に待ったをかけたい一番。
 安馬、懸命に栃東の懐に入ろうとするが、栃東そうはさせず、アゴをあげる場面もなかった。土俵を背にするも左に回り左足をかけながら突き落とす。安馬善戦、見応えのある一番だった。
 栃東9勝目をあげる。安馬4敗、この瞬間朝青龍の14日目での優勝を決定する。
 栃東明日は今場所好調の露鵬に勝ち2桁勝利にするかどうか楽しみ。

 琴欧州(上手投げ)白鵬
 右四つがっぷりになるが、白鵬上手が切れる。琴欧州ひきつけ上手投げで白鵬を下し、連敗中だった白鵬に一矢報いる。  白鵬6敗。琴欧州9勝目をあげる。

 千代大海(素首落とし)朝青龍
 激しい張り手の応酬で見応えあった。土俵際千代大海が朝青龍の頭後ろに手をかけ引いた。千代大海の足が土俵を割るのと朝青龍が土俵に這うのとどちらが早いかという微妙な勝負。だが軍配は千代大海にあがった。座布団乱舞のなか、なんと物言いが付いた。朝青龍の髷に千代大海の手が入ったのではないかという。協議の結果、行司軍配通りとなった。
 ビデオ再生は髷を掴んで引いているようにも見えたが・・・もう覆ることはない。
 それにしても、千代大海が意地を見せた激しい攻防。千代大海は中学校時代、九州で1、2を争うヤンチャぶりだったそうだが、さもありなん。
 千代大海10勝目。朝青龍2敗となった。

 朝青龍 18回目の優勝

9月22日(金) 大相撲秋場所13日目

 岩木山(寄り切り)稀勢の里
 岩木山立ち会いよく、稀勢の里の左をさし、抱え込むように電車道で寄り切った。
 稀勢の里勝ち越しはお預け。

 琴光喜(寄り切り)露鵬
 琴光喜当たったあと、左に変わり横から攻める。もろ差しになるとそのまま寄り切った。琴光喜の作戦勝ち。
 露鵬4敗、琴光喜勝ち越し。

 雅山(引き落とし)玉乃島
 雅山一度は土俵際に追い詰められたが反撃し回転のいい突き押しを繰り出す。玉乃島追い詰められ、そのあと引き落とされる。
 雅山勝ち越しまであと1勝。

 琴欧州(上手投げ)栃乃洋
 琴欧州左四つになったものの切られるが、そのまま土俵際に追い詰め上手投げをかける。栃乃洋も下手投げで応酬する。琴欧州右手で栃乃洋の左足を押さえながら両者土俵の外へ倒れるが、軍配は琴欧州に上がった。
 琴欧州勝ち越し。

 千代大海(叩き込み)白鵬
 突き放したい千代大海、捕まえたい白鵬だが、千代大海が白鵬の圧力を利用し引いて叩き込んだ。千代大海意地を見せた。

 栃東(上手出し投げ)安美錦
 栃東立ち会いすぐに左へまわり頭を付けながら押っつけ上手を取り、出し投げを打つ。
 栃東待望の勝ち越し。

 朝青龍(寄り倒し)安馬
 安馬が朝青龍に勝てば2敗同士になる、どう取り組むか注目の一番。
 朝青龍張ったあとすぐに右四つになった。安馬何も出来ず立ち会い負け。横綱の貫禄を見せた。
 朝青龍1敗を堅持。明日、千代大海に勝てば千秋楽を待たず優勝となる。

 1敗:朝青龍
 3敗:安馬
 4敗:千代大海、安美錦、露鵬、北勝力

9月21日(木) 大相撲秋場所12日目

 稀勢の里(寄り切り)黒海
 両者頭で当たった後、稀勢の里の左が入った。押しながら左四つになるとぐいぐいと押し出した。
 稀勢の里の完璧な相撲。後1勝で勝ち越し。

 雅山(押し倒し)時天空
 雅山2桁勝利がなくなり開き直ったよう。強烈なのど輪で時天空を起こし、そのあと引いた。時天空はバランスを崩し泳ぐ。雅山すかさず押して土俵際でさらに押し倒した。時天空倒れ方が危なかった。

 琴光喜(上手投げ)旭天鵬
 琴光喜出足よく左四つになり、旭天鵬に右をうまく切った後、右から上手投げ。
 琴光喜勝ち越しまで後1勝

 露鵬(寄り切り)千代大海
 今場所の露鵬は強い。すぐに左上手を取り引きつけ寄り切った。千代大海は何も出来なかった。
 先場所の因縁対決は露鵬の勝ち。露鵬3敗を堅持。

 白鵬(吊り出し)安馬
 好調の安馬が白鵬にどう挑むのか注目の一番。白鵬はうるさい安馬に突き押しで徹した。安馬懸命に指そうとするがまわしに手が届かない。安馬は顔に何発か張り手を受けひるむ隙に白鵬は左上手を取り吊りだした。
 白鵬は相手をよく見ていた。安馬2敗に後退。

 琴欧州(寄り切り)岩木山
 琴欧州張り差しで右四つになり、そのまま引きつけて寄り切った。
 両者とも後1勝で勝ち越し。

 朝青龍(下手投げ)栃東
 栃東は膝を痛めながらも3大関を倒している。何処まで朝青龍に通用するか楽しみな一番だった。
 両者右四つになったが、朝青龍は栃東の右を切った後、下手投げで栃東を下した。
 対戦成績は五分だが、今場所は致し方ない。
 栃東今日の勝ち越しはならず。朝青龍1敗を堅持。

 1敗:朝青龍
 2敗:安馬
 3敗:露鵬、安美錦、北勝力

9月21日(木) 国旗・国歌

「国歌斉唱の義務ない」教職員の訴え認める 東京地裁判決 (09/21 19:48)産経
 東京都教育委員会が卒業式などの行事で、教職員に国旗に向かっての起立や国歌斉唱を求めているのは、思想と良心の自由を定めた憲法に違反するとして、教職員ら401人が、起立と斉唱の義務がないことの確認のほか、慰謝料の支払いなどを求めた訴訟の判決が21日、東京地裁であった。難波孝一裁判長は「懲戒処分をしてまで起立させることは行きすぎた措置で違法」として原告側の主張をほぼ全面的に認め、都に1人当たり3万円の慰謝料の支払いを命じた。
 都教委は平成15年10月、学校の式典での国旗掲揚や国歌斉唱時の起立などを求めた通達を出しており、これまでに通達違反として延べ345人の教職員が懲戒処分を受けた。判決は通達違反を理由にした処分も禁じており、都教委の対応に影響を与えそうだ。
 訴訟では(1)教員らが国旗に向かって起立し、国歌を斉唱する義務があるか(2)都教委の通達は違法か(3)教員らは通達によって精神的損害を受けたか−が主な争点となった。
 難波裁判長は「日の丸、君が代は第二次世界大戦が終わるまで軍国主義思想の精神的支柱だったのは歴史的事実」と述べた上で、反対する権利は公共の福祉に反しない限り保護されるべきで、起立や斉唱の義務はないと判断した。
 通達については、「合理的な基準を逸脱している」とし、「教職員が起立や斉唱を拒否しても、式典の進行や、国旗と国歌に対する正しい認識を生徒に教えることを阻害するものではない」と述べた。
 難波裁判長はこうした判断の上で、「原告の教職員は義務がないのに起立や斉唱を強要され、精神的損害を受けた」として、都に慰謝料の支払いを命じた。
 都の中村正彦教育長は判決を受け「主張が認められなかったことは大変遺憾。判決内容を確認して今後の対応を検討する」とのコメントを発表した。

 小泉純一郎首相は21日、国旗国歌の強制は違法とした東京地裁の判決に関連し「人間として国旗国歌に敬意を表するというのは法律以前の問題だ」と述べた。
 東京地裁の判決に関連してのべた首相のコメントは一般的国民の感想だと思う。
 家庭では親が教え、学校では先生が教える基本的な事柄だと思う。学校行事は教育の場であり、一般社会人が集まるオリンピックやサッカー、相撲の開会式などと勘違いしているのではないか。
 「人間として国旗国歌に敬意を表しなければならない」こととあわせて、かつては「日の丸、君が代は第二次世界大戦が終わるまで軍国主義思想の精神的支柱だったのは歴史的事実」もあったことも教えてくれればいい。
 前者を身をもって教えられない先生は職務怠慢で教壇から去るべき。判決は間違った教育を受ける生徒への影響や親の不安感を無視しているのではないか。慰謝料3万円どころではないと思うが。

9月20日(水) 笠形山

 先月31日に登った千ヶ峰の南側にそびえていた山。
 彼岸の入りの今日、秋晴れの最高の天気になった。バイクも慣れたので、往復160kmのツーリングをした。90ccバイクとは比較にならないほど楽(あたりまえか)。峠道もぐんぐん越えてくれた。

 麓の市川町寺家10時出発、笠形寺ー笠形神社ー笠の丸ー山頂ー笠の丸ー鹿が原ーほうらい岩ー仙人滝ー寺家(夕方16時)

 笠形山(939.4m)は兵庫県多可町、市川町、神河町にまたがる。コースはよく整備されている。頂上は360度遮るものない山並みのパノラマが広がっていた。ほうらい岩を過ぎた辺りで「キュイーン、キュイーン」と何かわからないが獣の鳴き声がこだましていた。怪しい奴が通るぞと連絡していたのだろうか。
 人気の山で3夫婦、単独1人と出会った。帰路の仙人滝コースは誰にも会わなかった。
 頂上で出会った夫婦は60代後半とお見受けした。千ヶ峰からこの笠形山まで8時間の縦走をしたこともあるそうだ。この山で鍛えて来月北穂高に行くと云っていた。元気だなぁ。
 中腹からの眺望

  大相撲秋場所11日目

 黒海(すくい投げ)露鵬
 黒海の当たりが強烈、露鵬応戦するも黒海下がらず、左からすくい投げ。
 露鵬3敗に後退

 安馬(押し出し)稀勢の里
 安馬立ち会い左に替わり左で稀勢の里の後ろまわしに手をかけ押し出した。
 今日はまっ向勝負では分が悪いと見たか、こういう立ち会いもあるよと稀勢の里にアピールするという作戦かも。
 安馬1敗を守る

 栃東(押し出し)白鵬
 膝に負担をかけない相撲は前に出るしかない。栃東はそういう作戦なのだろう。白鵬の右を封じ左側から攻めていった。白鵬一回転してよく残し反撃したが、栃東はアゴを挙げることは一切ない。完璧な押し出しで白鵬土俵下に落ちた。
 白鵬4敗し、昇進は絶望的。
 栃東勝ち越しまであと1勝。

 千代大海(叩き込み)安美錦
 千代大海の気迫溢れる突き押しは回転も良かった。安美錦はいっきに土俵際、そこで千代大海が引くと、反対側に走って落ちた。
 安美錦3敗に後退

 朝青龍(下手捻り)雅山
 朝青龍踏み込みよく雅山の突き押しを封じてしまった。右四つになり頭を付けてひねると雅山横転してしまった。
 朝青龍1敗を守る
 雅山6敗目、2桁勝ち星はなくなってしまった。

 把瑠都 左ひざ関節挫傷で休場
 1敗:朝青龍、安馬
 2敗:なし
 3敗:千代大海、露鵬、他3人

9月19日(火) 大相撲秋場所10日目

 安馬(寄り切り)豊真将
 激しい見ごたえのある攻防だったが安馬の右が入ると安馬の相撲になった。
 安馬9勝1敗

 安美錦(引き落とし)垣添
 垣添立ち会いご勢いよく安美錦を土俵際まで追い詰めたが、安美錦回り込み下がりながら引き落とした。  安美錦8勝2敗

 稀勢の里(叩き込み)玉乃島
 玉乃島右足が少し滑りバランスを崩し自滅。

 雅山(押し倒し)把瑠都
 五分の立ち会いだったが、把瑠都上から雅山を引き落とそうとするが雅山よく前に出てついていく。把瑠都両足を俵にかけ耐えるが土俵に落ちる。落ち方が悪く左膝を痛め、すぐに土俵に戻れなかった。
 雅山五分に戻す

 露鵬(寄り倒し)琴欧州
 露鵬強し、右四つをとると引きつけよく前に出て琴欧州を寄り倒す。
 露鵬8勝2敗で勝ち越し。

 栃東(押し出し)千代大海
 栃東出足よく距離を開けなかった。左四つをとるとすぐに土俵際に追い詰めた。腰を低く万全の寄り。
 栃東6勝4敗、千代大海3敗に後退。

 白鵬(押し出し)栃乃洋
 白鵬よく見て突き押しで栃乃洋を追い詰める。土俵際で栃乃洋左にまわりこみ引き落とすが既に土俵を割っていた。
 白鵬7勝3敗

 朝青龍(寄り切り)琴光喜
 過去の対戦成績は24-6、琴光喜は勝てなくなっている。琴光喜は塩にかえるとき目をそらしており、悩みが表れている。左四つから出し投げ気味に寄り切った。
 琴光喜4敗に後退

 1敗:朝青龍、安馬
 2敗:露鵬、安美錦
 3敗:白鵬、千代大海、北勝力、普天王

9月18日(月) 大相撲秋場所9日目

 敬老の日秋場所も後半戦に入った。

 安馬(踏みだし)把瑠都
 身長差10cm以上、体重差60kどう取り組むのか楽しみの一番。安馬今日もまっ向勝負で頭を付けていった。
 しかしやがて、把瑠都は肩越しに両上手になり、安馬を土俵の外へ持ち上げたそのとき、なんと把瑠都の左足が土俵の外に踏み出されていた。安馬の気迫が生み出したといえるような結果。把瑠都はとり組み後、「あー、勝てないな」と嘆いたそうだが、壁を感じているかもしれない。安馬は8勝1敗。

 稀勢の里(叩き込み)出島
 出島の踏み込みが良かった。稀勢の里必死にこらえたあと引くと、出島は反動であっけなく前に落ちた。

 安美錦(突き落とし)琴光喜
 立ち会い息が合わず、琴光喜がつっかけた。三度目の仕切り琴光喜が踏み込みよかったが、安美錦左にわずかに替わり琴光喜の頭を抱え込んで引き落とした。琴光喜、好調といっていたが3敗し、優勝戦線から後退。

 千代大海(押し出し)玉春日
 千代大海の突き押しが今日も快調。2敗を堅持。玉春日9連敗。

 白鵬(すくい投げ)雅山
 両者ダブル昇進をかけている。雅山立ち会いよかったが、白鵬も負けず応戦、雅山も途中一回転する場面もありよく残したが、白鵬の右からのすくい投げに敗れた。雅山精一杯の相撲で悔いはないだろう。白鵬はまだ自分らしさは出ないがそんなことは云っていられない状況。雅山5敗となり負けが先行する。

 栃東(突き落とし)琴欧州
 栃東の巧さが光る。膝に負担がかからないよう左へ左へ周りながら琴欧州を横から攻めた。

 朝青龍(上手出し投げ)露鵬
 注目の1敗同志。朝青龍左上手で2回ほど投げを打つが、露鵬よく残す。露鵬も左上手が欲しいが最後までとれなかった。露鵬善戦し確かに強くなっている。

 1敗:朝青龍、安馬
 2敗:千代大海、露鵬、普天王

9月17日(日) 売国ビジネス

平成18(2006)年9月17日[日] 産経新聞
■【主張】北方領土発言 露に誤った発信は禁物だ
   独立行政法人・日本貿易振興機構(JETRO)の渡辺修理事長がモスクワで「北方領土問題が日露の経済発展を妨げてはならない」と発言した。一部のロシア有力紙は即座に反応し、北方四島の返還を実現し平和条約を結ばなくても日本との協力は進む、という趣旨の記事を掲載した。政府系の経済団体のトップとして、ロシア側を利し、誤ったシグナルを送りかねない発言は厳に慎むべきである。
 プーチン政権は「四島の主権はすべてロシア側にあり、それは国際法で確定している」などと歴史をねじ曲げ、高圧的姿勢を崩していない。まして、北方領土・歯舞諸島の海域で約1カ月前、日本漁船がロシア国境警備艇に銃撃され死者が出たばかりだ。こうした時期にロシア側の意をくんだような発言はいかにも不用意であり、クレムリンを勢いづかせるだけだろう。
 渡辺理事長は50社近い日本の企業・団体から成る投資ビジネス代表団を率いて訪露、日露の記者を前に、「政治問題が経済に悪影響を及ぼさないように注意しなければならない。それが重要で、政治を司(つかさど)る両国指導者の責任だ」「もし、両国の経済発展に悪影響が出るなら、両国首脳はそうならないように政治問題も解決するよう努力しなければならない」と強調した。
 「政治問題が経済発展を妨げるべきではない」との渡辺氏の発言は、経済同友会が今春、小泉純一郎首相の靖国参拝について、日中関係改善のために「再考が求められる」と自粛を求めた提言とどこか通底している。ビジネスを国益や国家主権に優先させる発想と疑われても仕方ないではないか。
 5年前、「25年ぶり」の鳴り物入りで訪露した政府派遣の経団連経済使節団はいかなる会合でも「領土」を全く口にせず、ロシアのマスコミさえその自縄自縛ぶりを訝(いぶか)る記事を掲載した。この時もクレムリンに「日本の経済界は領土問題に関心がない」との誤ったメッセージを与えてしまった。
 漁船銃撃事件で最初は勇ましかった外務省も、ロシア側で一方的な裁判が始まろうとしている今、どんな外交行動をとっているのか国民には見えてこない。北方領土問題での弱腰が竹島や尖閣諸島問題でも韓国や中国を高圧的にさせている現実を知るべきだ。
 政治家や外交官でもない人間がビジネスと絡めて領土問題で譲歩するような発言をするとは驚きだ。
 国益や国防より商売を優先する思い上がった売国商人が後を絶たない。

  ST250リアキャリア (2)

 荷台とフェンダーの間が異様に空いた感じがして(フェンダーとの干渉を防ぐためやむを得ない空間だった)、文句タラタラだったが、もう少し自分で努力することにした。
 やったことは大したことではなく、取り付け部分の足をさび止めを兼ねて艶消しの黒に塗装してみた。すると、とってつけたような違和感が大幅に減少し気にならなくなった。

 バイクのおかげで少し離れたホームセンターまで楽々行けるようになった。山麓バイパス沿いに新しく出来た店で、広く天井の高いゆったりした売り場にあらゆる品々がきれいに整理されており、塗料もそこで探してきた。
 辺鄙な所と思うが、客は自家用車で来るので駐車場も立派、店内は日曜大工やガーデニング用品を求めて結構な賑わいだった。付近には同じような客層を狙って大型の酒類販売店もあった。

 台風の影響か、蒸し暑く午後から曇ってきた。

  大相撲秋場所8日目

 安馬(寄り切り)旭天鵬
 安馬左足親指を傷めて痛み止めを打ちテーピングをしている。しかし上背のある旭天鵬にまっ向勝負、寄り切った。  先日元安芸乃島が解説で「安馬は食が細いのでもっと食べて10k位体重が増えればいいのだが」と云っていた。気迫とスピードを備えているので、体重が増えればさらにたのしみだが。

 稀勢の里(押し出し)時天空
 稀勢の里一回目の仕切りで突っかける。立ち会いの後、稀勢の里わずかに左に替わり時天空を押し出す。時天空むっとした表情、同じように仕掛けると思わせた稀勢の里の作戦勝ちか。

 玉乃島(極め倒し)琴光喜
 琴光喜立ち会い優勢だったが、上背のある玉乃島はがっちりと抱え込み琴光喜の両腕をかんぬきにして土俵際に追い詰めた。押し切れぬと引いて振り回した。琴光喜はたまらず両足が浮いてしまった。そのまま頑張れば腕をへし折られる、すごい怪力。琴光喜2敗に後退。

 千代大海(引き落とし)雅山
 雅山の突き押しの方が回転もあり優勢と思われた。千代大海も負けていなかった。タイミング良く引くと、雅山はたまらず前に落ちた。雅山4-4の五分に後退。

 白鵬(押し出し)把瑠都
 昨日琴光喜に敗れた白鵬、心配されたが引きずっていなかった。
 把瑠都を突きで押しで白鵬がのけぞる場面もあったが、白鵬が突き返す。把瑠都は意外にも突き押しに弱く追い詰められ引いたがすでに後がなく、白鵬は前に落ちたが把瑠都は土俵を割っていた。さすが大関、前頭の差は歴然としていた。

 栃東(突き落とし)出島
 栃東膝を痛めながらもよく前に出た。土俵際で出島バランスを崩したように前に落ちた。栃東星を4-4の五分に戻す。

 黒海(すくい投げ)琴欧州
 黒海が突き押しで琴欧州を追い詰め、その反動ですくい投げを打った。黒海相手に好きを与えず休まず攻めたのがよかった。

 朝青龍(押し出し)玉春日
 玉春日8連敗、負け越しが決まった。

 一敗:安馬、露鵬、朝青龍
 二敗:千代大海、琴光喜、安美錦、栃乃洋、普天王

 今日解説に星野仙一氏がきていた。北の富士氏と含蓄のある話を展開していた。相撲と教育については「相撲を取ることによって相手の痛みを知ることも出来る」といいことを述べていた。昔はどこにでもあったが、そういえば近所の小中学校に土俵はない。

9月16日(土) 大相撲秋場所7日目

 岩木山(肩すかし)安馬
 安馬は体重差60kg以上の岩木山にまともにぶつかるが、岩木山の肩すかしにがくっと膝を折った。安馬左足親指を傷めたようで明日以降が心配。安馬連勝ならず1敗。

 雅山(突き落とし)稀勢の里
 昨日殊勲の星を挙げた稀勢の里に対し雅山は同郷(茨城)先輩の意地もあり気合いが入っていた。がつんと音が聞こえるほどの当たりで稀勢の里は崩れた。脳しんとう状態。雅山久々に勝ち名乗りで高々と右手を挙げていた。後ろの観客の一人が合わすように「よっしゃ」とばかり同じように手をあげていた。

 琴光喜(送り出し)白鵬
 白鵬今日も自分の相撲が取れない。琴光喜は白鵬の右を封じ左上手から送り出した。白鵬3敗目で綱取りは赤信号。
 琴光喜インタビューでは「優勝に絡んでいきたいと」好調。

 栃東(寄り切り)黒海
 膝の悪い栃東が強烈な突き押しの黒海にどう対処するだろうか注目したが、うまく黒海の右をたぐり横向きにしてしまった。黒海は何も出来ずあっさりと土俵を割った。

 琴欧州(上手投げ)時天空
 左上手で捕まえた後は上背の威力、引きつけられた時天空は宙で裏返しにされた。

 千代大海(押し出し)出島
 千代大海当たった後、左押っつけながら出島の右に回った。あとは電車道。千代大海の作戦勝ち。

 朝青龍(押し出し)把瑠都
 稽古総見では朝青龍はまだ体調万全ではなく把瑠都が優勢だったという。朝青龍は初顔には負けたことがないそうだが、この一番はどうなるか楽しみだった。
 6回の仕切りも待ち遠しく、把瑠都の童顔もだんだん緊張してくるのがわかる。立ち会いは朝青龍が早く、把瑠都の喉元への突きが強烈、2発の突き押しで把瑠都は横向きになり土俵を割った。朝青龍はぐっと睨みつけ定位置に戻った。
 把瑠都は何も出来ず横綱の強さを噛みしめるように引き上げた。

 魁皇は腰痛で今日から休場。来場所の地元九州で角番となる。

9月15日(金) 対北朝鮮金融制裁

 「いよいよ」というか「やっと」というか、北朝鮮に対する金融制裁が決定される。
 次期総裁と目される安倍氏の意向が反映されているようにも思われる。
北朝鮮関連口座を凍結へ 19日にも閣議決定 (09/15 02:02)産経
 政府は14日、北朝鮮のミサイル、大量破壊兵器の開発との関係が疑われる団体・個人に対し金融制裁を実施する方針を固めた。19日にも閣議決定する。制裁は国連安全保障理事会で採択された対北朝鮮非難決議に基づく措置。新たな金融制裁措置を近く発表する米政府と歩調を合わせ、19日から国連総会の一般討論演説が始まるタイミングをとらえ決定し、日米が連携して国連加盟国に制裁への協力を呼びかける。
 安保理の非難決議は7月、ミサイル発射を受け採択されたが、その後、約2カ月が経過してもなお、北朝鮮は6カ国協議への復帰に応じていない。このため政府は、米国の要請も踏まえ早期の金融制裁措置が不可避だと判断した。  長勢甚遠官房副長官は14日の記者会見で、金融制裁について「適切に実施していきたいと思っており、関係省庁間と粛々と準備を進めている」と強調した。
 金融制裁の柱は送金規制と資産凍結。政府は「外国為替及び外国貿易法」(改正外為法)に基づき、北朝鮮のミサイル、大量破壊兵器の開発との関係が疑われる団体・個人を制裁対象に指定。日本国内に設けた金融口座からの海外送金や預金引き出しを許可制にする。許可するケースは少ないとみられ、事実上の凍結措置となる。
 政府は米欧の捜査機関などに情報提供を求め、関係省庁の担当者らが指定対象とすべき個人・団体の分析を進めてきた。米国は北朝鮮の銀行や輸出業者、軍事関連企業など12団体・1個人に資産凍結措置を講じている。
 政府は7月のミサイル発射直後、北朝鮮の貨客船「万景峰92」の入港停止や当局者の入国禁止など、9項目の制裁措置を決定したが、金融制裁は「国際的な連携が必要」として見送っていた。

  ST250リア・キャリア

 納期が来月といっていた荷台が今日配達されてきた。早く来たことは嬉しい。

 早速取り付けにかかったが、リア・フェンダーをぶら下げている六角ナットを外さなければならないが、恐ろしく固く自分の力ではとても無理。バイク屋さんに持ち込んで取り付けて貰うことにした。

 取り付けてみると荷台とフェンダーの間が異様に開いた感じがする。この荷台メーカーは、これに専用のシートを取り付けられるようにして、ネジ止めに手が入るように間隔を開けていると思われる。実際タンデムでバイクに乗る人はよほどの若者でない限りあまり見かけないが、バイクメーカーはどうしても二人乗りを可能にしたいらしい。またそういう人は4輪をお買いになるだろうと思うがどうだろうか。前後のシートをなぜ分けたかという原点に返り、荷台を付けたときは人は乗せないと割り切ってほしい。荷台を付けたいユーザーとしては、もはや後ろに人を乗せることは考えていないので、フェンダーに干渉しない程度に下げて安定感、使い勝手を重視し、荷台の幅もせめてフロントシートの幅ぐらいは欲しい、長さももう5cmぐらい長くてもいいと思った。
 もともとフェンダーの上にある太い黒いパイプにワンタッチでロックして付けられるような広い荷台が出来そうに思うが、どなたか開発されないだろうか。それぐらいあれば、寝袋や簡易テントを積んで全国放浪できるのではないかと思う。

 少々不満はあるが(不満だらけかな)、ないよりはまし。リュックなどくくりつけて出かけたいと思うが、明日から当分天気がぐずつきそうな気配だ。

  大相撲秋場所6日目

 中盤へ突入。やりました若武者稀勢の里。

 稀勢の里(寄り倒し)朝青龍
 稀勢の里は取り組み前に、密着されると危ないので離れて取りたいと云っていたそうだ。たとえ思うとおりにならなかったとしても相手に与えるプレッシャーは大きいのではないだろうか。戦略を持って向かうと云うことが如何に大事かという一番だった。立ち会い後がっぷり四つになった。稀勢の里は右上手、朝青龍の左は封じられていた。引きつけも厳しく横綱は反撃らしい事は出来ず追い詰められた。座布団乱舞、朝青龍は土俵下でしばし呆然としていた。朝青龍1敗。
 とり組み後のインタビューも終始冷静、力をつけてきているのがわかる見ごたえある一番だった。

 安美錦(外掛け)白鵬
 白鵬は勝ちたいという気持ちが先行するのだろうか、張り手に近い突きの連発。安美錦は粘り強くしのぎ、食らいつく。白鵬はやや強引に小手投げを打つところ接近した安美錦に外掛けをくらった。安美錦これで三大関を倒す。

 琴光喜(寄り切り)千代大海
 千代大海突き押しが出る間もなく琴光喜が左上手を取る。千代大海は捕まえられたら勝負にならなかった。

 雅山(突き出し)魁皇
 魁皇元気なく雅山の突きをかわすことが出来なかった。雅山、星を五分にする。勝ち名乗りの右手はまだ水平だ。
 魁皇は暗い表情、何を考えているのかなぁ。

 出島(突き落とし)琴欧州
 琴欧州張り差しで始まったが、出島は琴欧州の右を封じている。土俵中央で出島が右にひねると琴欧州は両膝をついてしまった。元大関の出島がうまかった。

 把瑠都(叩き込み)栃東
 両膝が悪い栃東には、把瑠都の料理は難しかった。把瑠都の突きに威力があり、反動で引くと栃東が宙に浮いた。しかも把瑠都の右手がわずかに栃東の後ろミツのあたりに手がかかっていたので、後ろに投げ捨てたようにも見える。
 把瑠都は大銀杏もまだ結えず、日本語も覚束ないけれど相撲が先行してうまくなっている。末恐ろしい存在と解説は云っていた。

9月14日(木) 大相撲秋場所5日目

 栃乃洋(送り出し)露鵬
 露鵬5連勝ならず。栃乃洋の左おっつけで露鵬あっけなく体が起きてしまい背中を見せてしまった。  栃乃洋の巧さが光る。

 把瑠都(寄り切り)岩木山
 大型同志がっぷり四つ、把瑠都一度は土俵際に追い詰められたが柔らかい、回り込んでから頭を付けて辛抱する。そのあと左上手で体を入れ替え岩木山をつき出した。だんだんうまくなるよう。

 琴欧州(寄り切り)雅山
 雅山一度待ったをする。琴欧州、右足の故障が良くなっているのがはっきりわかる。腿の筋肉が太さを増し、仕切りも自信に満ちている。雅山突き押すが琴欧州の長い手で左上手をとられると為す術がなかった。雅山負けが先行してしまう。琴欧州1敗を守る。

 千代大海(押し出し)玉乃島
 千代大海昨日に続き文句なしの電車道。もう何の不安もないように思える。

 白鵬(寄り切り)黒海
 白鵬立ち会い後すぐに左上手を取りかけたが、黒海に突き放される。しかしそこは白鵬柔らかくいなしながら再度今度はしっかりと左上手をとった。こうなれば白鵬は危なげがない。

 栃東(押し出し)稀勢の里
 両足のサポーターが痛々しく感じるが、精一杯のすもうで若武者稀勢の里を退ける。

 朝青龍(送り投げ)時天空
 時天空は今場所一皮むけたと解説はいっていた。朝青龍左上手で時天空の右手を封じ、後ろに回ってしまった。時天空はかわずがけを試みるがもう手遅れだった。スピードと勝負感は他の追随を許さない。朝青龍はもう優勝モードに入った感がある。

9月13日(水) 大相撲秋場所4日目

 露鵬(切り返し)把瑠都
 東西前頭筆頭・大型同志のがっぷり4つの迫力。把瑠都はがっぷり4つになりたいと取り組み前に云っていたそうだ。
 力の入った攻防で、土俵経験に一日の長のある露鵬が切り返しで把瑠都を下した。露鵬は4連勝でなんだか別人のよう。
 この二人、将来にわたってライバル同士になりそうな予感がする。

 黒海(叩き込み)雅山
 黒海の気合いの入れ方がこれまた別人のようだった。二敗になった雅山、まだ序盤明日から頑張って欲しい。

 千代大海(押し出し)稀勢の里
 千代大海の貫禄勝ち、休まず攻める千代大海に稀勢の里も圧倒された。

 栃東(寄り切り)玉乃島
 どちらも白星がなく4日目を迎えた。とり組み後の髷の乱れが、これ以上は負けられないという栃東の必死さを表していた。

 安美錦(押し出し)琴欧州
 琴欧州4連勝ならず。安美錦の立ち会いの巧さが光っていたように思う。

 朝青龍(叩き込み)出島
 出島のスピードを上回る横綱、心技体が早くも高レベルに達している。

9月12日(火) いいお名前

 親王様のお名前が「悠仁」様と決まった。悠然、悠久といった熟語がすぐに思い出され、なにかとあわただしい世相に欲しいイメージではないだろうか。

 NHKが街頭を行く人々の喜ばしい感想を報道していてよかったが、サッカー・ワールドカップのテーマソングを歌った芸能人と名前が一緒というくだりは余計だ。オリンピックでもいちいちテーマソングを流してからニュースに入るのは煩わしいと思っていたので、またひっぱり出してきたかという感じがした。ま、これは年寄りの僻みにしておこう。

  双眼鏡

 今日はバイクは置いておいて、午後ホームグラウンドの菊水山に登った。先日千ヶ峰で会った方が、「此処はホームグラウンドにしていて、どこか大きい山に行くときにはここで足を試すことにしているのです、もう50回以上も来ました」と言っていた。なるほど、かっこいいなあと感心したが、私にとっての山歩きのホームグラウンドは小さな山だが菊水山だろうか。

 いつもは持って歩かないのだが今日は双眼鏡を持参した。本体が金属製で昔の型でけっこう重たい。
 西側眼下にある石井ダムなどを眺めていると、鳶が視野に入ってきた。上昇気流に乗ってまったく翼を動かすことなく悠然と谷の上空を滑っている。広げた翼の背面も普段は見ることがないが、美しい模様だ。鳶を追っていくと背景の山肌が後ろへ後ろへと流れ、まるで自分が飛翔しているように錯覚した。小山の陰に巣があるらしく消えていったが、他にも2,3羽が谷にそって行き来していて、しばらく見とれてしまった。

 千ヶ峰から六甲が見えるというから、逆も真であるはずと思い北西の方角にある丹生山系の後ろを探ってみると、普段気付かなかったが遙かに高くうっすらと山並みが続いているのが見えた。やや南側の山は笠形山かもしれない。雄岡山、雌岡山の背後にも累々と東播磨の山々が続いている。なだらかなもの、お椀を伏せたようなもの、とがったもの様々だ。

 普段はカメラのレンズを通して記録しているが、双眼鏡で見る風景は鮮明で立体感もそのまま、これは頭の中に焼き付けるしかない。

9月11日(月) 素直でないNHK

 7時のニュースでNHKが世論調査の結果を報じていた。内閣支持率と皇室典範についてである。

 紀子様が親王様をご出産され、日本のみならず世界中が親王様のご誕生を祝った。皇室典範改正論議は仕切り直しと先日安倍氏が述べていた。慎重かつ冷静に議論すべきものとの意向だった。世論調査は設問の仕方でいかようにもある意図に従った結果を引き出せる。この時期まるで冷や水を浴びせるかのように結果を報じる必要があるのか。
 ご出産当日の病院前のNHKのTV中継も、既にご出産された後にもかかわらず女子アナが暗い表情でこれからご出産を待っている状況だと報じていたそうで、これまたネット上では物議を醸している。

 なにが、あるいは誰がNHKをそうさせているのか。

  秋の気配

 慣らし運転を兼ね六甲山に上がる。うっかりしていると以前のバイクのクセが出てギアチェンジが逆になる。まだ乗せてもらっているという感じで、手足の延長のように自由にいかないところがある。

 さすがに六甲山上は涼しくなっていた。


 近所の公園の葉鶏頭

9月9日(土) 荷台のあるバイクがない

 10年近く乗った90ccバイクは市内を走るには便利だが、郊外の国道に出ると大型車にあおられて怖い。長い登り坂になるとどうしても必死という感じになる。
 残る人生の伴侶に思いきって250ccバイクに買い換えた。午後、慣らし運転に田園地帯を50kmばかり走った。若い頃乗ったこともあるのですぐに慣れてきた。やはり安定感がよく強風にあおられることも少ない。

 かつてお巡りさんや、八百屋さんが乗っていたようなしっかりした荷台付きのバイクはカブ・タイプを除いてほとんどなくなった。
 シートがセパレートで、後ろのシートを荷台にかえることが出来るのをやっと見つけた。目的地でハイキングをするのでリュックも載せたいのだ。その荷台も注文したが1ヶ月待ちだ。
 ちょっとしたツーリングでも荷物はあると思うのだがどうしてだろうか。
SUZUKIのカタログより
 私のバイク目的はメーカーさんが想定するものや今のバイクユーザーとは違っているらしい。
 そもそも4輪を持たない私が変人なのかも知れない。

 階下の姉さん方に「若いですねー」等と冷やかされているので、コケないようにと思っている。

  おかしな新聞協会賞

日経がスクープした「富田メモ」、真偽のほどが疑わしいにもかかわらず新聞協会賞を受賞したという。
情報の出所が富田夫人であり、宮内庁で仕事をしていた夫の記録を公開したことについても批判が上がり、ネット上では物議をかもしている。靖国をめぐる新聞報道はおかしくなっている。
 2006年09月06日21時07分 asahi.com
 日本新聞協会は6日、06年度の新聞協会賞を発表した。技術部門では朝日新聞社の「ATOMシステムの構築」が選ばれた。
 編集部門のニュースでは日本経済新聞社の「『昭和天皇、A級戦犯靖国合祀(ごうし)に不快感』を記した富田朝彦・元宮内庁長官の日記・手帳(富田メモ)に関する特報」が受賞した。
 ATOMは、新聞製作から業務情報の処理までをカバーする総合システム。情報の全社共有を実現したことや、多メディア配信を容易にできることなどが評価された。
 また、編集部門の写真では、毎日新聞東京本社「『パキスタン地震』一連の写真報道」が受賞。企画では、京都新聞社「連載企画『折れない葦(あし)』」と西日本新聞社「検証 水俣病五十年」が選ばれた。

9月7日(木) 遅咲き

 9月に入り朝夕涼しくなってきた。窓を開け放っていた寝ていたのが嘘のよう。
 鉢植えのハイビスカスがようやく咲いた。
 昨年虫に食われたので、園芸のことはわからないが丸坊主に剪定して冬を越した。
 もうダメなのかと思っていたが、梅雨に入る頃になって新芽が出だした。暑い頃、葉がどんどん伸びて、遅まきながら花を付けた。少し涼しくなったので、花は長持ちするかも知れない。
「お待たせしました、撮ってね」と言われているような気がした。

9月6日(水) 祝・皇位継承者ご誕生

 無事ご出産よかった、よかった。
 2600年にわたって続いてきた男系による皇位継承は世界に誇る日本の伝統文化でもある。お健やかなご成長を祈願し、昨年からゴタゴタしていた皇室典範、この伝統を破壊する改悪だけはやめてもらいたいと思う。
紀子さま、男のお子さまご出産 (09/06 09:00)産経
 秋篠宮文仁親王殿下(40)と同妃紀子殿下(39)の第3子が6日午前8時27分、東京都港区の愛育病院で誕生された。宮内庁によると、お子さまは親王(男児)で、体重は2558グラム。皇族としては初めてとなる帝王切開でのご出産となったが、母子ともにお元気という。皇室では昭和40年にお生まれになった秋篠宮さま以来、41年ぶりの男子で、天皇、皇后両陛下には皇太子さまの長女、愛子さま(4)に続く4人目の孫。お子さまのご誕生で皇族は皇后さまをはじめ22人となった。
 ご出産の喜びは、すぐに天皇、皇后両陛下に伝えられ、両陛下は非常にお喜びのご様子だったという。  秋篠宮さまも大変安心して喜ばれ、長女の眞子さま(14)と二女の佳子さま(11)は初めて弟ができた喜びをかみしめられた。
 皇室では秋篠宮さまのご誕生の後、9人続けて女子が誕生されていた。
 お子さまの皇位継承順位は皇太子さま、秋篠宮さまに次ぐ第3位。第4位は常陸宮さま、第5位は三笠宮さま、第6位は寛仁親王殿下、第7位は桂宮さまとなる。
 紀子さまは2月7日にご懐妊の兆候が確認され、宮内庁は同24日、妊娠3カ月目と正式発表。7月12日、宮内庁病院での検診で、胎盤が子宮口の一部をふさぐ「部分前置胎盤」の状態で帝王切開が必要と診断された。

9月4日(月) 古典暗唱

【主張】古典暗唱 国語力再生に意義大きい 2006/09/04 産経
 学習指導要領の見直しを進めている中央教育審議会の教育課程部会は、小学校の国語教育に古文や漢文の暗唱を導入する方向で検討に入ったという。
 現行の指導要領でも高学年を対象に「やさしい文語調の文章に親しむ」ことが掲げられているが、ある小学6年生の教科書には俳句8句、短歌8首程度が形ばかり載っているだけで、「枕草子」や「徒然草」といった古典のさわりの1行もない。他社の教科書も似たり寄ったりで、文語調に親しむといっても、ほとんど形骸(けいがい)化しているのが実情である。
 古典は先人の精神活動の積み重ねであり、その所産に触れることは、単に子供たちの知識を広げるだけでなく、表現力の幅を広げ、情緒をはぐくみ、道徳意識を形成するのに極めて有益である。
 もちろん、小学生とりわけ暗唱力の大きい低学年を対象とするときは、一字一句の語釈や文法に踏み込む必要はない。「門前の小僧習わぬ経を読む」ということわざがあるように、繰り返し耳にすれば、難解な経文すらまるごとイメージのように脳に記憶される。口調のいい古典の文章を繰り返し暗唱すれば、暗唱行為自体が脳を活性化させるだけでなく、暗唱文が心の基層部に深く刻印されるのである。
 子供のころに習った文語調の唱歌などの言い回しについて後年、「あ、あれはそういう意味だったのか」と合点した経験をお持ちの方も少なくあるまい。幼少時の暗唱が教養に転じるのである。古典の暗唱は精神活動の骨組みを作るのに大きな力を持っている。
 ただ、同部会の審議経過報告に「義務教育修了段階までに常用漢字の大体が読め、そのうち1000字程度の漢字が書けることなど、具体的な指標を設定することも考えられる」とあり、漢文の暗唱がこれで本当にできるのか疑問も残る。
 現行漢字教育は当用漢字以来の漢字制限を引きずるもので、暗唱導入の成果はその撤廃抜きには考えられない。ルビを活用し、吸収能力の柔軟な低学年のうちに多くの漢字に接し得る教育に改めるよう注文しておきたい。
 衰微する国語力の再生には、小学生への古典暗唱の導入は極めて有意義であり、ぜひ実現してほしい。
 ブログなど拝見していて、古典の引用があり、語彙の豊富な深みのある文章に会うことが多い。
 小中学生に負けないよう今からでも古典に親しまなければと思うのだが、あの般若心経がなかなか覚えられない。

 無学な私だが、水辺の風景などを見ると思い出す文もある。歳のせいか。

鴨長明「方丈記」
 ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。
 淀みに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし。
 世の中にある、人と栖と、またかくのごとし。