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落葉松亭日記(2005年7月〜8月)


8月30日 歯の治療2

先生「麻酔をかけてやりますか」
 私「前回程度でしたら大丈夫です」
恐がりの私は麻酔も怖いのだ。
先生「じゃ、痛かったら手をあげてくださいね」
作業が始まる。ドリルから一緒に出る水が喉に流れ込み咳き込みそうになる。
先生「だいじょうぶですか・・・、一度うがいしてください」
 私「・・・すみません」一息つきながらうがいする
どうも緊張感がとれない、(「まな板の鯉」にならなきゃ)一息つきながらうがいする。
椅子が倒されるとき、リラックス、リラックスと念仏をとなえる。
水が喉に流れ込まないよう舌の奧を上あごに付け、ゆっくりと鼻呼吸を心がけた。
すると、自分でも驚くほど落ち着いてきた。
キュイーン、ガリガリ、「ハイ、うがいして」、「大丈夫ですか」「ええ大丈夫です」
何回かこれを繰り返し、「ハイ、いいですよ、じゃ型をとります」(フー、やれやれ)
型を取った後、薬を塗り埋め戻して今日の作業は終わった。
正味10数分ほどの時間がえらく長かった。

雨中のウォーキング

歯科医院を出ると、雨だ。久しぶりに銭湯(しあわせの村)へいくか。雨の中を歩く。
雨がひとしきり強くなった。まわりの山に霧がかかっている。木々や草を濡らす雨の匂いが心地よい。
小さい折りたたみ傘は身体をカバーしきれず、袖やズボンの裾が濡れてきた。

銭湯は、親子連れで盛況だった。もう夏休みも終わりだし、ウィークデー、それに雨、きっとゆっくり入れるだろうという予想が見事に外れた。
これでは、オジンが温泉気分を味わうどころではないとあきらめ、銭湯を後にし帰ることにする。
公園内のサルスベリの幹が雨に濡れ鈍く光っている。小やみになっていた雨がまた強くなってきた。

向こうから、一人のおじさんがやってきた。この雨の中をウォーキングか。(自分もそうなのだが)
すれ違いざま、挨拶もなしにいきなり話しかけてきた。
歳の頃60過ぎ、ハイキング帽に小太り、まばらな白い顎髭、度のきつい縁なし眼鏡をかけ、腰のベルトに水筒を付けている。

おじさん
 「この辺のカラスは大きいかな、小さいかな、田舎のカラスは小さいんだがな・・・」

 (えっ、なんだ、この人、道を尋ねるんじゃないのか、いきなりカラスの話題かよ)
 「街中のカラスは栄養がいいですからね、大きいと思いますよ。この辺は住宅街から離れてますからね、小さいかも知れません」
おじさん
 「そうだね、田舎のカラスは小さいよね。山のカラスはカッコウやカナリヤを餌にするんだよ」

 (確かにヒナを襲うかも知れない、でもカナリヤはどうだろ、いるのかな・・・)
おじさんはひとしきりカラスについて知識を披瀝すると「失礼しました」と会釈をしていってしまった。
なんだかあっけにとられた。年格好は似たようなものだからまだまだ呆ける歳ではない。
雨の中二人の男が立ち話で交わした会話である。

でも不愉快な感じはなかった。天真爛漫に人に話しかけることが出来たらいいなと思った。
一方、変わった人だな、ひょっとしてこういう遊びがはやってるのか、いきなり話しかけ相手の反応を見るという。
まさか・・・

色々考えながら歩いて帰ったので都合1時間のウォーキングも退屈しなかった。

8月29日 党首討論会を聴いて

今回の選挙は、私はかつてなく関心を持って党首討論会を聴いた。それだけ暇になったということかも知れない。

小泉首相の答弁は、おおむね好感を持って聴いた。

郵政民営化について民主党は「法案に反対」しているのであって民営化に反対しているのではないという。やや分かりにくい答弁。しかし将来的には行わねばならないと考えているのがわかった。
年金問題を選挙争点に持ち込みたいという意図らしかったが、首相曰く「では、なぜ国会の場でもっと議論しなかったのか」と逆襲された。あまりにも政権奪取を意識して空回りの感がする。

靖国問題で首相は、「参拝をやめたからと言って中韓の対応がよくなるとは思わない」「適切に判断をする」といいブレはなかった。尖閣諸島、竹島問題が靖国不参拝で片づかないのは誰でもわかっている。報道陣が岡田党首に岡田内閣の閣僚の靖国参拝について質問していたが、岡田党首自身は参拝しないといったが、閣僚までも参拝させないという明言は避けていた。 結局国政上重要なことではなくメディアだけが過剰反応しているのではないだろうか。

護憲派の共産党、社民党は相変わらず「憲法9条改正=戦争」を訴える。彼らに対して「中国の軍拡や北朝鮮の核の脅威をどう思うか」という質問を期待したが、報道陣からはなかった。

8月27日 とことん「従軍慰安婦」で絞るのか

8月26日産経新聞から
「慰安婦など日本に責任」 韓国政府、外交措置の方針発表

【ソウル=久保田るり子】日韓条約交渉の文書公開を受けて、韓国政府は26日、日本の植民地支配と関連し、「従軍慰安婦問題など政府や旧日本軍が関与した反人道的不法行為には日本政府の法的な責任がある」として、日本に対し、外交的な対策をとる方針を発表した。今後、日韓間の新たな外交摩擦に発展する可能性がある。同日、李海●首相主催で開いた官民共同の外交文書公開に関する対策委員会で決めた。
 方針の中で、韓国政府は、日韓条約締結に至った対日請求権交渉は、日本の植民地支配についての賠償請求を行うためではなく、両国間の財政的、民事的な債権債務関係を解決するためのものだったとの基本認識を強調。そのうえで、慰安婦問題などは「日本政府や国家権力が関与した反人道的不法行為」として、請求権交渉で解決したとみることはできないとの立場を示した。さらに、日韓交渉で除外されたサハリンの在留韓国人、韓国人原爆被害者に関しても、日本政府の責任を追及する−としている。
 一方、韓国政府には日本からの無償資金のうち相当の金額を、強制連行被害者の救済に使わねばならない道義的責任があるとの姿勢も示した。 」
平成5年8月4日時の官房長官河野洋平氏が、「平成3年12月から政府が調査しまとめた結果、甘言、弾圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接に荷担したこともあった」と発表。 この河野談話によって日本政府は慰安婦が軍によって強制徴集されたことを公式に認めてしまったことになったという。この背景には、昭和58年吉田清治の著書「私の戦争犯罪・朝鮮人連行強制記録」をもとに朝日新聞が平成3年から報道した記事があったという。後に吉田証言は全くの嘘であることが証明されて、1996年に本人も「全てフィクションである」と認めたということなのだが、外務省のホームページには河野談話が政府の公式見解となっている。
そしてアジア女性基金という名目で平成14年度末まで、約41.9億円の償い金を出しているとのこと。

日韓条約で
「韓国の日本に対する請求権問題は決着し、日本から韓国には最終的に無償3億ドル、有償2億ドル、民間協力資金3億ドルが提供された。」とあるのに、盧武鉉のねらいは何なのか。

8月26日 歯の治療

10年近く前に治療してもらった奥歯の詰め物がとれてしまった。鏡で覗くと黒い大きな穴となっている。舌でさわるとまるで大きなクレーターのように感じる。ちょっと硬い食べ物があたるとしみるので、そこに食べ物が行かないように舌で気を遣いながら咀嚼する。普段の食べ方でないので舌をかみそうになる。味も美味しくない。1本の歯が具合悪くなるだけでもう気持ちがずいぶんと落ち込む。
他人の歯の治療は痛そうだなと同情はするものの心底自分の身に置き換えてはいない。いざ自分の歯となるとここまで精神や日常生活に影響し歯の大切さを痛感させられる。

以前の住所近くの歯医者さんの方がカルテも残っているはずだし、いろいろ都合がよいのではと思いそちらに予約を取る。現住所からはやや遠いが歩くことも大事とでかけた。

詰め物がとれた跡が黒いのはまた虫歯になっているからで、ガリガリと作業がはじまった。「かなり神経に近いですので痛かったらいってください」と先生。恐がりの私は「はぁ・・・」。鏡を見せてもらうと大分黒いのがとれている。 今日のところは薬を塗って埋め戻し次回の治療となった。
「前歯の裏側にも歯石がついていますね、先端が摩滅し穴が開いてきています」と治療のテーマが与えられた。

「もう今は家におりますので間をあけずにお願いします」と次回の予約をお願いして帰った。

食事の後すぐに歯磨きをし、気配りをしているつもりなのだがなぁ。

8月25日 金管サウンドを堪能する

次男(高2)は兵庫高校吹奏楽部に入っている。県大会のコンクールで上位入賞し関西大会に出場することになり、先日入場券を届けてくれていた。その関西吹奏楽コンクールが尼崎のアルカイックホールで今日行われ聴きにいった。
1校あたりの演奏時間は10数分で、10時から始まり2時近くまであった。
入場券(1200円)は前半、後半の入れ替え制になっており、今回は前半であった。前半の出場校は11校で、途中30分の休憩をはさみ、それぞれが課題曲、自由曲を演奏する。
どの学校も十分に練習を積み、最高の演奏しようと思っているはずで、聴く方も飽きることはない。
兵庫高校は9番目の演奏で、その前があの淀川工業高校である。

淀工の演奏は、始まる前の拍手から違っていた。聴衆もよく知っているらしい。全国大会も28回出場するという強豪である。
自由曲では、大阪らしく天神祭を思わせる鐘を打楽器にとりいれた曲(題名は聞き漏らした)で、他の高校とは一線を画していた。 迫力ある演奏で、なるほどこれが吹奏楽名門校の演奏かと圧倒された。

その演奏の次に兵庫高校が登場した。落ち込むかと心配されたが杞憂だった。自由曲はラベルの「ダフニスとクロエ」で今年何回か聴かせてもらった。淀工の日本的な曲の演奏の後なのでかえって際だったように思う。

音楽コンクールで順位を争うというのは、このレベルになると演奏技術では大差はないと思われる。あとは芸術的な印象で審査員が判定を下すことになるのだろう。私も素人採点をしてみたが、審査員の結果がどうでるか楽しみにしている。

8月23日 駒大苫小牧の野球部暴力事件

 優勝を決めてからこのエラー。
27歳の若い部長先生が反省しているらしい。練習でエラーをし、ニヤケていた部員も悪い。まじめにやっている他の部員に示しがつかんわな。今は体罰の方法も難しくなった。スリッパで殴るよりグランド50周ぐらいにしとけばよかったのに。

8月22日 ぶっ壊れてきた自民党

 郵政法案反対派が新党を立ち上げているが、小泉首相の「自民党をぶっ壊す」が今まさに実現しつつあるのだと思う。

小泉氏の小さな政府のための構造改革の柱である郵政民営化に対して、野党は、テーマをそらしているように感じる。
民主党は、「年金改革、政権奪取」
社民党は、「護憲」
共産党は、「消費税増税反対、護憲」
日本党は、「中央集権打破、地方主権」
 ならば、構造改革に沿っているのでは・・・
国民新党は、「?」
 ホームページでQ&A形式で以下のように述べている
Q4.郵政民営化法案の反対者は「大きな政府」をめざしているのではないか

 「小さな政府」については、民間の活力を引き出す、との意味なら異論ありません。
 しかし、地方や弱者切り捨てにつながるなら反対です。
 「民間で出来ることは民間に」ということだけのことならば、警察や消防だって民間でできます。そうすれば公務員はもっと減るのではありませんか。
 小泉首相はなぜ、「警察や消防を民営化する」といわないのでしょうか。
  ですから、公務員が多いか少ないかは問題の本質ではないのです。
 国はどいういう責任を果たすべきか、が重要なのです。その上で、どれくらいの公務員が必要なのか、となるのです。
 小泉首相のいう「民間で出来ることは民間に」というキャッチフレーズは本末転倒なのです。キャッチフレーズだけでは責任ある政治はできません。
よく耳にする反対意見
・郵政公社は黒字である。民営化するいわれはない。
 ---------しかし公社は法人税を納めなくてよいらしく、国民は見えない負担をしていることになる。

民放で放送されたという亀井氏と堀江氏の対談
・亀井氏「山の中の郵便局がなくなる」「おじいちゃん、おばあちゃんをいじめることが改革なのか」
   ホリエモン「なくなることはない。コンビニで代替できる」と応酬
 ---------法案概要では、「郵便局があまねく全国で利用されることを旨として配置するよう法律上義務づける」としている。

郵政民営化反対派有識者

有識者で「新しい歴史教科書を作る会」名誉会長の西尾幹二氏のホームページでは以下のような反対意見を述べ、『Will』10月号に寄稿するとしてその一部を紹介している。
標題は「小泉『郵政改革』暴走への序曲」
「 衆議院解散が憲法違反であること、今回の郵政民営化法案は財務省の積年の野放図な金融の垂れ流しを覆い隠す秘せられた意図があること、健全に経営されてきた郵便局を株式会社化する目的の一つは郵貯・簡保の資金の実体をあいまいにして財政投融資の実情をごまかすこと、小泉は愛国者ではなく竹中と組んで郵貯バンクを外資に買収させるのに歯止めになる一文を法案に明記するのを拒んだこと、日本の財政全体が破綻にまっしぐらに進んでいる事態に小泉は勇敢に立ち向かうのではなく卑屈にごまかそうとしていること、小泉政権は一種の擬似ファシズム政権であること、「役人が悪い、官僚はけしからん」という単純な感情に引き摺られてテレビや新聞まで大衆煽動に走っているのは典型的な劣情喚起の政治的誘導であること、産経がいちばん浮かれていておかしいこと、小泉が勝てば任期を延ばし独裁体制になること、だからといって民主党が勝っても救いがなく、自民党が相対多数になれば民主党と大連立になる思いもかけぬ波乱の結果が予想されること、etc.・・・・・・・」
 「新しい歴史教科書を作る会」の教科書は、少しずつ採択する学校が増えてきており素晴らしいことだと思っていた。
その西尾氏がこのような意見を大々的に述べて抵抗運動をするということで意外であった。別の記事でも小泉氏の人格をも否定するような言いようで気圧されるほどである。野党の反対意見とは底に流れる雰囲気が違うように思った。まさか売文のためではないと思うが、今後の言動を注目しようと思う。

凡夫たる私の判断基準は政権公約、TV討論やメディアに頼るしかない。
国の財政破綻を招かないためにも今後も構造改革は推進されるべきだと思っているのだが。


8月20日 高校野球の終わる頃

 高校野球の終わる頃になると、急にヒグラシの声が耳についてくる。夏休みの宿題に追われた頃が思い出される。まだまだ1週間以上あると思って油断しているとあっというまに新学期が来て、しまいには提出日までの日数もあてにするしまつ。
 仕事で生活がかかるようになると、さすがに納期遅れは信用にかかわるので頑張るようになった。

 我が人生は平均からいくと70〜80%ぐらい消化したらしいが、ヒグラシの声をきくと妙に焦りを感じるときがある。

8月17日 アップルのジョブズCEOがガン手術

HotWired Japanサイトより

――マックファンからお見舞いが殺到
「 米アップルコンピュータ社のスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)(写真)がガンの手術を受けたというニュースが流れてから、マックのニュースサイトは記録的なトラフィックを集め、フォーラムは前例がないほどの数の投稿で一杯になり、アップル社には見舞いのメッセージが殺到している。

 Windowsパソコンを使っている方は余りなじみがないかも知れないが、アップルのiPodやiTunesといえばご存じの方も多いと思う。
私はパソコンに興味を持ちだしてからいつもアップル社のマッキントッシュ・パソコンに憧れ、80年代後半にとうとう清水の舞台から飛び降りる気持ちで「IIvx」を購入したのがつきあいの始まりだ。いまでこそマウス操作のGUIがWindowsパソコンでもあたりまえになっているが、アップルはそれを最初に取り入れ、子供から大人まで親しみやすく使いやすいコンピュータとして世に出した。
 ファイルを呼び出したり、格納したりする操作が視覚的にマウスで操作できるということをコンピュータの専門家でなくても出来るようにしたのが画期的だった。その高い技術力とパソコン自体のデザインに好感を持ち、半ば信仰に近い気持ちのユーザーが多いのである。

 アップル創始者の一人であるジョブズ氏がガンとのニュースで驚いたが、 アップル社によると、「ジョブズCEOは非常に珍しいが治療で治るタイプの膵臓ガンと診断され、先週末に腫瘍の摘出手術を受けたという。術後の経過は順調だ」ということだ。

 これからもユニークでクールなパソコンやツールでユーザーをわくわくさせてほしい。ご回復を祈っている。

8月16日 NHK戦後60年企画番組を見て(2)

8/15 日本の、これから「戦後60年じっくり話そう・アジアの中の日本」

「 戦後60年。日本は戦争への反省のもと、憲法に平和主義を掲げ、この60年を歩んできた。しかしアジア各国の中には、日本の戦争責任や歴史認識、国連安全保障理事会の常任理事国入りの動きなどを巡って、日本に対して根強い批判がある。」という主題でスタジオの市民(50名程度)や有識者が討論する番組であった。

 中韓の反日運動、歴史教科書、靖国問題、東京裁判など簡単に結論を出せる主題ではない。
 スタジオには中韓、東南アジアの若者も出席していた。発言からは、東南アジアでの歴史教育は公平で建設的な印象があった。
 ビデオで中国の教科書の内容が紹介された。中に使われている写真が誤っていることを桜井氏によって指摘されたが、彼らはどう受け止めただろうか。
 一方、日本市民の発言にあったように、これは私にもいえることだが、近現代史についての体系的な知識は貧しい。授業は江戸時代頃までは熱心にやるのであるが、終わり頃の明治以降になると時間不足か駆け足になってしまうことが多かった。また、授業も試験のための勉強といった感があった。

 自由主義史観に基づく歴史教科書として扶桑社のものを採用する学校が出てきていることが紹介されていた。日本の歴史や文化に誇りを持てるようにとの意図であるが、中韓や左翼教師は批判的だ。もと文科省大臣でもあった町村外務大臣の口から、「戦争を賛美しているところは一カ所もありません、南京事件についてもきちっと書いてあります」ときっぱり答えていたのはよかった。ただ「いかによい教科書でも現場の先生方の教え方一つでどうにでもなる」という意味の発言もされていた。たぶん左翼思想教師のことを指していると思うのだが心配なことである。

 靖国参拝には反対という80歳代の戦争世代の方も何人かおられ意外な感じをうけた。戦地で悲惨な体験をし、戦友が飢えや病気で死んでいった惨状を見てきた者には合祀されているA級戦犯を許す気持ちになれないという。これらの人々の心情も理解しなければいけないのだろう。

 戦争について有識者はもちろん、個人でも研究し公開しているホームページが多く見られる。外務省のホームページでも政府見解が載るようになった。それらを少しずつでも読んで知識を深めたいと思った。

8月15日 NHK戦後60年企画番組を見て(1)

8/13 NHKスペシャル「靖国神社 〜占領下の知られざる攻防〜」

 国家神道としての靖国神社は、第二次大戦では軍国主義、戦意高揚のシンボルであった。敗戦でGHQは廃止することを検討したが、元陸軍関係者や神社の努力で国家管理ではなく一宗教法人の神社として存続することになった。「信教の自由と政教分離」を実現したいきさつがよくわかった。何の遺品もなく戦地で亡くなった兵隊と遺族をつなぐ施設として、また鎮魂、平和祈願の施設としての重要な存在意義があると思う。

8/14 NHKスペシャル「戦後60年 靖国問題を考える」

 A,B,C級戦犯が日本が独立後合祀されていったいきさつと有識者の討論会であった。

 合祀は、厚生省引き揚げ援護局によって戦没者を公務死として選定し靖国神社に通知する形で行われた。246万人が祀られている。国際的には東京裁判を受け入れた日本であったが、国内法では戦犯は罪人ではないとして、公にすることなく「自然」に合祀されたようだ。また合祀は遺族の意志に関係なく行われた。この時から、靖国問題は国内外にA級戦犯をどう扱うかについてダブルスタンダードが生じることになる。
 東京裁判は戦勝国による不当な裁判であるということ。戦争で誤った方向に日本を導きはしたが、処刑によって罪の償いをしたこと。これらのことが、多くの日本人の心情にあった結果だと思われる。

 また以下のような当事者の重い証言も紹介されていた。
 中国で戦死した兄を持つ遺族の方は、日本軍は中国を侵略し人命を奪ったので靖国神社に合祀されたことを取り消すよう申請しているという。
 また、兵士として当時ニューギニア戦線に参加していた人の証言では、戦争末期兵隊の死因は多くは飢餓や病死があり、これは明らかに戦争指導部の責任であり、東京裁判の判決を待つまでもなく、A級戦犯が靖国神社に祀られていることは耐えられないと言っている。

 大東亜戦争については自存自衛のためであったという自由主義史観による歴史認識がみられるようになってきた。当時の国際情勢をふまえた歴史の真実が明らかになった結果であればそれにこしたことはないが、中韓の歴史認識とは相容れないだろう。靖国参拝が慰霊と平和祈願であることを根気よく説明するしかないのだろう。

8月12日 蒸し暑い日

立秋を過ぎて少し日が短くなった。朝目が覚めると夜が明けきっていなかった。

仕事もはかどらず、頭の中はバラバラだ。

小泉首相は「15日前後は靖国にはお参りしません」といった。選挙もあるし、多忙なんだろう。

西尾幹二氏のブログを覗いてみた。郵政民営化について批判し
「・・江戸時代に「主君押込めの構造」というのがあったのをご存知だろうか。「殿、ご乱心」となれば座敷牢にとじこめ、家老重臣が合意で粛々と無血革命を行った。自民党執行部の面々よ。智恵をみせてほしい。日本は愚かな国ではないはずだ 」
と締めくくっていた。
この人がこういう事を言うか。意外。少しがっかり。いろいろの考え方があるんだな。

民主党は政権交代をしきりに言うが、心底そのつもりなのか。夢を見てるのではないのか。

晩飯はなににするかな。なにかあるだろ。買い出しもめんどうだ。あるものですまそう。

夜更け、虫の音が聞こえてきた。

8月11日 大空襲

NHK終戦60年企画「そして日本は焦土となった・都市爆撃の真実」を見た

終戦60年を経て米英にある大戦資料が機密解除され、大空襲の実態が検証されつつある。
都市爆撃に米国は当初否定的であったらしいが、激しい議論の末実行に移された。敵国に勝つためには国際法で禁じられているという無差別爆撃が結局は行われた。

米国だけでなく日本も中国やアジアでの事、やったこと、やられたこと、悪事、善事、真実がもっと明らかになればいい。
真実に基づかない謝罪外交は信頼をかえってなくするのではないだろうか。また、国内一部の左翼メディアやNGOに名を借りた左翼団体の言動、中韓の反日運動を冷静に見極めるにも必要なことと思うのだが。

8月9日 長崎の平和宣言

 広島の原爆慰霊碑の碑文に「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから」と刻まれている。
 この主語のはっきりしない「過ちは繰り返しませぬから」について8月7日産経新聞の社説は以下のように指摘している。

「 6日の広島市長は、平和宣言の最後を「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから」という原爆慰霊碑の碑文の言葉で締めくくった。河野洋平・衆院議長もあいさつで、この言葉に言及した。
 (中略)・・・しかし、東京裁判で判事を務めたインドのパール博士は生前、この碑文を見て、「原爆を落としたのは日本人ではない。落とした者の手はまだ清められていない」と批判した。原爆投下で謝るべき国は日本ではないという意味だ。秋葉氏や河野氏がいまなお、謝罪の呪縛(じゅばく)にとらわれているとすれば、残念である。・・・
 九日には、長崎でも戦後六十年目の原爆の日を迎える。原爆投下についての歴史認識も含め、「すべて日本が悪かった」式の占領史観から脱却すべきである。 」

 今日のNHKニュースでは長崎の平和記念式典を以下のように伝えていた。

「 原爆が投下された時刻の午前11時2分に、参列者全員が黙とうをささげました。長崎市の伊藤一長市長は平和宣言で、核の拡散の脅威が高まる中、アメリカをはじめとする核を持つ国々が国際的な取り決めを無視し、核の抑止力に固執していることに強い憤りを示しました。そのうえで、これからも決してあきらめることなく、広島とともに核兵器廃絶をめざす決意を述べました。続いて被爆者を代表して坂本フミヱさん(74)が、「60年、本当に長く苦しい道のりでした。こんな苦しみはほかの誰にも味わわせてはなりません。命ある限り、『長崎を最後の被爆地に』と叫び続けることを誓います」と平和への誓いを述べました。」

 長崎市長が前記の社説をお読みになったのかどうかわからないが、誰に対する憤りか明確になっていてよかったのではないだろうか。
 TVでは高校生たちの平和運動も紹介していた。

 今晩も又、NHKでは被爆60年企画として「赤い背中・原爆を背負い続けた60年」が放送された。
谷口さんは昭和20年8月9日11時2分、16歳の夏、郵便配達中、原爆の熱線に背中を焼かれ瀕死の状態になった。1年9ヶ月俯せの状態で胸は床ずれになり大きく変形している。60年経っても未だに背中の傷は癒えず身体の中から異物が出現し手術を繰り返す。しかし、その傷の痛みを平和を訴える原動力にして人生をおくってこられ、これからも訴え続けたいと言う。
 核拡散防止条約は成果を上げられず、次は5年後とか。アメリカを初めとする核保有国のエゴは収まらない。

 被爆直後に米軍が撮影した谷口さんの赤く焼けただれた背中の写真。静かに憤りを持って核廃絶を訴える姿は忘れないだろう。

8月8日 衆議院解散

 やっぱり解散になった。
 TVで、首相の記者会見が流れた。「郵政改革なくして構造改革なし。これを越えなければ次の改革に進めません」と切々と訴えた。
また首相のこれまでの活動経過が手際よくまとめられ放映されたので首相の並々ならぬ熱意もかんじられた。

 官邸のホームページに骨太の改革「基本方針2005」というファイルがある。29頁にわたって基本方針が説明されているが、これを読むと(精読したわけではないが)「反対をする人が不思議でしようがありません」という首相の気持ちがわかるような気がする。 参議院で否決され、やはりここで国民に信を問いたいのもやむを得ないと思われた。

 選挙の争点は郵政改革(構造改革)で国民投票的な要素が強い。首相は「自公で過半数とれなかったら退陣する」とまでいった。私は9月11日応援の投票をしたいと思う。さて国民はどんな審判を下すだろうか。

8月6日 原爆記念日

 今年は60回目の原爆記念日を迎えた。全国的にも厳しい暑さの中、鎮魂と核廃絶を訴える行事が行われ、その模様が中継された。

 亡父の俳句より
           原爆忌 テレビに膝を 正しけり


 NHKスペシャル「被爆者 命の記録 〜放射線と闘う人々の60年〜」を見た。
 被爆し奇跡的に助かって60年を生きたが、浴びた放射線のために今になって癌が多発しているという。被爆者の方々のつらい人生とこれからの不安が痛ましい。

8月4日 原爆忌をまえに

 NHK「クローズアップ現代」で原爆の悲劇を如何に後世に伝えるかについて取り上げていた。

今年NHKでは日米で3900人に対し、大規模な原爆意識調査をおこなった。「広島への原爆投下」を8月6日と答えられたのは全国で38%、広島でも74%にとどまり、被爆体験の風化が実証される結果となった。

 核戦争の起きる可能性についてのアンケート結果は、日本では48%、米国では56%といっていた。米国より日本がいくぶん楽観視しているということだろうか。米国では原爆を使ったことは正しかったかについて57%の人が正しかった、37%の人が誤っていたと答えた。
米国では、平和を重視すると愛国心が疑われるという風潮があるという。何処の国もまともな歴史教育は難しい。

 小学生の頃、学校で「ヒロシマ」という映画を全員で講堂で見た。被爆した人々が幽鬼のように川に向かって歩いていくシーンや、焼けただれた服をまとった先生が生き残った生徒を引率し川に入っていき、子供たちを元気づけるため歌を口ずさみながら沈んでいく悲惨なシーンがあったと覚えている。 この映画は、家の近所にあるお寺の境内での映写会でも見たようにも思う。

 中学生の時、学校でビキニの水爆実験で被爆した「第5福竜丸」の映写会が開かれた。私はまたあの胸の悪くなるような映画かと思って、先生に「どうしても見なければいけませんか」というと、先生は「どうして」と聞く。私は「小学生の時『ヒロシマ』を見て気分が悪くなりました。もう見たくないです」と答えた。先生は「じゃぁ、『ヒロシマ』の感想を書いて出してくれたらいい」と言って、許してもらった。

 百聞は一見にしかずで、米国をはじめとする核兵器保有国の子供たちにも見てもらったらいいと思う。

 第二次大戦も雌雄が決し、日本がポツダム宣言受諾を検討しているとき、とどめのように米国は広島と長崎に原爆を投下した。広島と長崎を選んだこと。投下後、現地に、治療というより調査目的で医師や科学者が入ったことを以前ドキュメンタリーかなにかでみた。途方もない人体実験であったとも受け取れるのだ。
 米国では原爆を使用したことについて、戦争を早く終わらせるためと教育しているらしい。その結果が57%の人が使って正しかったという結果になっているのだろう。

 一度使えば地球の破滅という核兵器を中国、北朝鮮やイランまでもが保有する現在、なくなるのはいつの日か。

8月2日  まもなく終戦記念日

今年は終戦60周年で、それに関する雑誌の増刊号や特集記事が目立っている。
その中で「WiLL」という雑誌が、9月号で「大東亜戦争の真実」として特集を組んでいる。どれも歴史に暗い私には興味深い記事であった。

極東国際軍事裁判で有罪判決を受け処刑された東條英機陸軍大臣の宣誓供述書が孫の由布子さんによって偶然発見され、そのいきさつや内容が解説されている。
編集部は「この供述書を読めば、東條英機という人物に対する評価が一変するに違いない。東條英機を初めとするA級戦犯に全て責任を押しつけ、戦後60年、のうのうと生きてきたすべての日本人に対する覚醒の書である」と評価している。
戦後GHQによって数々の書物が焼き捨てられたそうだが、この供述書も発禁されていたという。
いまや東京裁判は国際的にもその違法性が認められるようになったが、その理由が明快に説明されていた。
また、戦犯は国内法においては犯罪者ではないということだ。サンフランシスコ講和条約のあと、全国一斉に戦犯受刑者の助命、減刑、内地送還嘆願」の署名運動が始められた。その数は4000万にも上ったという。
この世論の盛り上がりで「戦争犯罪者による受刑者の釈放等に関する決議」が圧倒的多数で可決された。なかには社会党まで含まれているという。

加藤紘一氏や河野洋平氏、分祀を提唱するあの中曽根氏など靖国参拝や戦犯合祀を反対する人が多いが、当時の政治家の方が東京裁判の実態やサンフランシスコ講和条約の意味や不当性をよく知っていたということだ。

上坂冬子さん、東條由布子さんの対談記事では、「サンフランシスコ条約には中華民国も中華人民共和国もどちらもサインしていないんです。どうして日本の責任者は「批准もサインもしていない国からいろいろ言われる筋合いはない」と反論しないんでしょうか」といっている。
分祀について「(靖国参拝反対や分祀をとなえる)これら親中派は中国進出企業の経済界との結びつきが強く、政治、宗教、経済と三つどもえになって問題を複雑にしている」「今の様子を見て中国は高笑いをしている」「大事な国益を個人の私利私欲で左右するというのは、とんでもないことですよ」という。

東京裁判や靖国問題、私の中ではもやもやしていたが、おかげでだいぶ霧がはれてきた。

さて8月15日終戦記念日が近づいてきたが、小泉首相はどうするだろうか。
東條さんはいう「個人で来ましたと言って、職業を「内閣総理大臣」て書けばいいのよ(笑)」

7月29日  「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書がまた採択される

扶桑社教科書、都立一貫校で採択 都教委が決定【2005/07/28 産経大阪夕刊から】
「 
東京都立の中高一貫4校(既存1校、新設3校)とろう・養護学校で来春から4年間使われる中学歴史教科書について、都教委は28日の定例教育委員会で、新しい歴史教科書をつくる会のメンバーらが執筆した扶桑社の歴史教科書を全員一致で採択した。今年度の中学教科書採択で扶桑社採択が明らかになったのは、公立では栃木県大田原市(合併後12校)に次いで2件目。

 都教委は平成13年に養護学校の一部で扶桑社の歴史・公民教科書(現行版)を採択したほか、今春開校した白鴎高付属中(台東区)でも同社の歴史教科書を採択しており、これらの学校は改訂版を継続採択した。
 来春開校する中高一貫高は、小石川高(文京区)、両国高(墨田区)、都立大付属高(目黒区)を母体とした3校で、白鴎高付属中とともに「特色ある教育」を目指して都教委が力を入れている。4校は来年度は公民を学ぶ3年生がいないため、1年生が学ぶ歴史のみの採択となる。
 特殊学校では、知的障害養護学校は文部科学省検定済み教科書は使わず、盲学校では点字教科書を用いるため、知的障害養護学校を除く19のろう・養護学校の中学部で歴史、公民とも扶桑社が使用される。

 新しい歴史教科書をつくる会の話 「関係者の見識に深く敬意を表する。都教委の“重点校”で選ばれたことで、今後採択にあたる都内区市町村をはじめ、全国の教育委員会で適切な判断が下されることを期待する」

 都教育委員は次の通り。【委員長】木村孟(大学評価・学位授与機構長、中央教育審議会副会長)【委員長職務代理者】鳥海巌(元丸紅会長)、米長邦雄(将棋棋士)【委員】内館牧子(脚本家)、高坂節三(経済同友会憲法問題懇談会委員)【教育長】中村正彦
(07/28 11:45)


次代をになう若者たちには自分の国に愛情や誇りを持てるように学んでもらいたいものだ。

7月27日  その時歴史が動いた「戦艦大和の悲劇」

 いつも途中で居眠りをしてしまうのだが(決して内容がつまらないからではない)、今日はしっかりと最後まで見た。
開戦時の真珠湾攻撃では航空兵力によって米軍に大打撃を与えたのに、「大艦巨砲主義」に陥ってしまった日本海軍。日露戦争の日本海海戦での勝利が忘れられなかったのか。
戦艦大和がその力を発揮することなく多くの乗組員とともに悲しくも海の藻屑となって消えていった。

番組の最後に紹介された元乗組員の言葉がせつなかった。

 「 敗れて目覚める、それ以外にどうして日本が救われるか。
  今目覚めずしていつ救われるか。
  俺たちはその先導になるのだ。
  日本の新生にさきがけて散る。
  まさに本望じゃないか」

7月26日  人権擁護法案

 一度廃案になったこの法案が再び持ち出され、いろいろと問題が指摘されるのになぜでてくるのだろうか。

7月25日読売新聞社説で述べられている。それによると

(1)人権侵害の定義があいまい(2)「特別救済手続」と称して、裁判所の令状なしに関係者に出頭を求め質問することができる「人権委員会」の権限が強大すぎる。(3)地域社会の人権問題に携わる人権擁護委員の選任資格の問題だ。法案には、現行の人権擁護委員法にある国籍条項がなく、外国人も委員になることができる。
自民党内の反対派議員でつくる「真の人権擁護を考える懇談会」は、これまで法案の様々な問題点を指摘し、法務省などに条文の修正を迫ってきたが、法務省は一部を除き、根本的修正にはほとんど応じなかった。


とのこと。

良識とか道徳で解決できない問題があまりにも多くなっているのだろうか。人権侵害を言いつのると人の言動も当たり障りのないものになり、世の中の活力がそがれる様な気がする。
教育や報道など日常生活に影響の大きいといわれるこの法案はくれぐれも慎重を期してもらいたいものだ。

7月24日  朝青龍5連覇

 混戦模様だった名古屋場所も結局朝青龍が賜杯をものにした。
朝青龍は今年の残り2場所を制すると通年優勝になる。さほど大きな体ではないのに運動神経、瞬発力、集中力、そして安定感は抜群だ。
欧州出身力士の初優勝を期待したが琴欧州は、緊張しているようには見えなかったが硬くなったのかバランスを崩し若の里に破れた。 しかし、これからいくらでもチャンスはある。遅かれ早かれ大関になるだろう。
黒海や露鵬など欧州勢の台頭が著しい。かつてのハワイ勢とは異質だと思う。
本家では技能賞の普天王がなかなか魅力的だった。

栃東、魁皇、琴光喜、若の里、玉乃島たち、よっぽど頑張らないと外国勢に母屋をとられてしまうぞ。

7月22日  暑中お見舞い申し上げます

7月18日  父の7回忌

 久しぶりに兄妹が集う。
2月に骨粗鬆症で背骨を傷めた母は益々背中が丸くなり、また小さくなった。
雰囲気と声が父にそっくりな叔父さんが奈良から来てくれた。
「身体がえろうて、菜園も草ぼうぼう」といいながら特大のキュウリをもってきた。
「これが最後や、もうよう来んわ」という。

いつまでも元気でいてほしいと願うばかり。

7月17日  船橋西図書館焚書事件について

言論の自由が認められていると思われがちだがこんな事件が起きていたなんて。
事件はこの図書館司書が自分の政治的偏見で図書館の蔵書を勝手に廃棄したという。

インターネットでいろいろ読んでみると以下のような内容だった。

事件の概要
 平成13年8月10日から同月26日にかけて、船橋市西図書館に勤務していた 土橋悦子司書が、船橋市図書館資料除籍基準に該当しないにもかかわらず、同図書館に所蔵 されていた新しい歴史教科書をつくる会及びその会員の著書を中心として合計107冊 (原告らの著書は30冊)を除籍し廃棄した。

そのため、著書を廃棄された評論家や作家が「不当な廃棄だ」として、 被告土橋に対しては不法行為に基づき、被告船橋市に対しては国家賠償法に基づき、 原告らそれぞれに対して慰謝料等300万円の損害賠償を請求している。

裁判の経緯
一審の東京地裁と二審の東京高裁は著者側の請求を退け、最高裁の判決が注目されていた。
14日最高裁はまず、公立図書館の役割について、「独断的な評価や個人的な好みにとらわれず、公正に図書を扱う義務がある」とした。そのうえで、「廃棄は司書(図書館職員)が『つくる会』や賛同者への反感から行ったもので、違法である」とし、二審判決を破棄、差し戻し事実上原告側の勝訴となった。

原告の一人、西尾幹二氏のブログに最高裁口頭弁論意見陳述が掲載されている。その中に、アメリカ占領軍による数千冊に及ぶ「焚書」があったという記述がある。

そのために私たちの歴史の連続性が失われたという。

7月16日  小学生に返る

 小学校3,4年生の同窓会が続いている。私は非定期会員のように十数年前から参加させていただいている。
担任のK先生は10年前に亡くなられた。また、幹事を長く務めてきたS君が昨年急逝した。定年を迎えこれから第二の人生を楽しもうという矢先であったが、本人も無念だったろうと思う。
会の求心力が失なわれたと思われたが、幹事の後継者があらわれ、今回は赤穂を散策する同窓会となった。参加者は男女4人ずつの8人だった。

もう、孫がいる人も多くなった。現役で仕事を続けている人もいる。普段は忘れているのだが、案内が来るとみんなの顔を見たくなって参加している。食事をしたり、車で移動中に近況や他愛のない話をしながら、私はみんなも少し老けたなと心の中で納得している。 また、今まで知らなかった友の意外な一面を知って驚かされたりする。

7月14日  少しほっとするニュース

中韓の反日ムードでうんざりした気分だが、こんな国もあるのだ。

ソロモン首相、靖国神社参拝 【2005/07/12 産経東京朝刊から】
南太平洋・ソロモン諸島のケマケザ首相が10日、東京・九段北の靖国神社を参拝した。  日本ソロモン友好協会によると、ケマケザ首相は「日本とソロモン諸島の共通の文化は先祖に感謝すること。英霊が祭られている場所を拝見したい」と述べ、参拝を希望したという。(07/12 07:58)

いき過ぎた自虐史観はそろそろやめにしなければ

大田原市 扶桑社教科書を採択  NHK(05/07/13)より
この歴史教科書は、「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーが中心になって執筆した「扶桑社」の中学校の教科書です。栃木県の大田原市教育委員会は、13日、定例の委員会を開き、来年4月から市立中学校12校で使う歴史教科書について話し合いました。その結果、全員一致で「扶桑社」の教科書を採択することを決めました。「扶桑社」の歴史教科書をめぐっては、4年前の検定の際に中国や韓国が、具体的な個所をあげて修正を要求し、今回は名指しは避けながらも、「侵略を美化している」などとして懸念を表明しています。この教科書を選んだ理由について、大田原市教育委員会の小沼隆教育長は記者会見で、「日本の歴史全体の流れがわかりやすいし、文化史を重視していることから、日本に対する愛情や誇りをはぐくむことができる」と述べました。「扶桑社」の歴史教科書を市区町村が採択したのは、全国で初めてです。

戦中は「従軍慰安婦」という言葉ない 文科相、発言支持のメール紹介 【2005/07/11産経 大阪夕刊から】
中山成彬文部科学相は10日、福岡市で開かれた地方議員や市民が参加した集会で講演し、「従軍慰安婦」という言葉が戦時中はなかったという自身の発言を支持する電子メールを読み上げ、「若い方々は本当に真剣に考えている。ありがたい」と語った。
 講演で中山文科相は「私が歴史認識を話すと良からぬ誤解を招くといけないので、手紙を紹介する形で皆さんのご理解を得たい」と前置き。カナダの大学院で学ぶ20代の日本人女性から届いたメールを紹介した。
 メールは「従軍慰安婦」という言葉について「そんな言葉は当時ありません。一部の日本人が自虐的に戦後作った言葉ですよね」とし「イメージの悪い言葉を作ってことさら悪事のように騒ぐのはなぜでしょうか」と疑問を投げかけている。>br>  中国や韓国の反発に対し「国益に沿って反日を利用し、国内をなだめつつ、とりあえずごねてみる作戦。(中国や韓国に)ただ頭を下げるのでは政治家として二流、三流」としている。
 中山文科相は6月、静岡市で開かれたタウンミーティングで「従軍慰安婦という言葉は当時なかった。間違った記述が教科書からなくなってよかった」と述べたが、慰安婦の存在や苦痛は否定していない。(07/11 15:34)


うやむやはいけない

艦名「独島」で抗議へ 韓国大型輸送艦  【2005/07/14 産経東京朝刊から】
政府は13日、韓国政府が自国の大型輸送艦を「独島」と命名したことについて同日中にも外交ルートを通じて抗議する方針を決めた。日本固有の領土である竹島(島根県)を韓国は不法占拠し、「独島」と呼んでいる。  外務省筋は抗議の理由について「お互いの国民感情をあおらないようにしようと確認してきたにもかかわらず、それに反する行為だ」としている。(07/14 04:52)


外務省 「独島」輸送艦抗議へ  NHK05/07/14
韓国は、海軍の最新鋭の多目的輸送艦として使用されるアジア最大の輸送艦に、日韓双方が領有権を主張する竹島の韓国名の「トクト(独島)」という名を付けました。これについて、細田官房長官は、12日の記者会見で、「私の理解を超えている」と述べ、不快感を示しており、外務省も、「立場の違いは違いとして、お互いに刺激しあうことは避けようという両国の了解を無視した行為だ」として、13日にも、韓国側に抗議することにしています。外務省によりますと、輸送艦の名前に関する情報は、事前に日本側に伝わっており、日本側は、韓国に対し、こうした名前を付けないよう再三抗議してきたということです。


7月12日  したたかな韓国

NHKニュース
韓国 アジア最大の輸送艦進水
韓国で、海軍の最新鋭の多目的輸送艦として使用される、アジア最大の輸送艦が作られ、日韓双方が領有権を主張する竹島の韓国名の「トクト」と名づけられました。竹島をめぐる問題で日韓の間が依然ぎくしゃくするなか、ノ・ムヒョン政権の対日姿勢を色濃く反映した形となっています。


読売新聞
竹島の韓国名「独島」を艦名に、大型輸送艦が進水
 【ソウル=中村勇一郎】韓国海軍は12日、日本の竹島の韓国名「独島」を艦名にしたアジア最大級の大型輸送艦「独島艦」(1万4千トン)の進水式を、釜山で行った。  艦名について韓国海軍は「独島に対する国民の愛情を高めるため」としている。  同艦は全長約199メートルで、乗員約300人。海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」(8900トン)より大型で、2007年に実戦配備される。海上作戦など軍事出動のほか災害救助にも出動することになる。  盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は進水式で「独島艦は我々の自主国防の意思と世界最高の造船技術が成し遂げた成果だ」などと述べた。 (2005年7月12日20時33分 読売新聞)


「ヤな感じ」、最近の若者言葉では「ウザイ」とでもいうのだろうか。
しかし、韓国が竹島を自国の領土と確信していない証拠とも受け取れる。

7月8日 歴史教科書

7月7日付け 産経新聞に「論考 中韓の教科書」という記事が掲載されている。
「  《血塗られた南京大虐殺から六十余年がたちました。今日、中国と日本の中学生は当時の南京城内、長江(揚子江)河岸のあの凄惨(せいさん)な虐殺をどれだけ知っているでしょうか。(中略)一衣帯水の隣邦には永遠の平和が必要です。平和のため、南京大虐殺を永遠に再現させないため、筆をとって君の同世代‐ 日本の中学生に手紙を書きましょう。異国の同世代に君の知っている南京大虐殺を教えてあげ、君と君の祖国の平和に対する熱愛を伝えましょう》

これは中国の子供向けに書かれた反日団体のビラではない。中国教育省系の人民教育出版社(本社・北京)の中学歴史教科書「中国歴史・8年級上冊」に掲載された課題の一節である。



この記事は「両国の教科書では日本についてどう伝えているのか。それぞれ5回にわたって論じてみたい」としている。
記事によると、中国の教科書では、日本からみると歪曲された内容でしかもボリュームが多い。 中国は「愛国主義教育」を掲げているが、巧妙な反日教育ではないのか。

もしこの歴史を勉強した彼らから手紙が来たとしたら、恥ずかしながら理論整然と反論できないだろう。正直、歴史が苦手な上に、中高生の時こんなに詳しく日清戦争から大東亜戦争に至る経過を習わなかったように思う。今の日本の中高生はどのように教えられているのだろうか心配になる。

私自身は、中韓の反日デモ以来彼国に対する好感度が限りなくゼロに近くなったが、少しずつでも勉強しなければと思っている。

7月6日 脳

 自分が自分であるという認識がどうしてできるのか。
心というとらえどころのないもの。それが脳の中でどのように形成されるのか。
現代科学がどこまでわかるようになったのかを説明している サイトがあった。

例えば、映像を写真として記憶するにも、レンズ、CCD、メモリ、バッテリー、マイコンと重量だけでも500〜600gの機械が要る。 その機能がタンパク質でできた1400gの脳の中に一部の機能として全ての人に組み込まれている。

凡夫の悲しさ、せっかくいただいたものを、ほんの一部しか使わずこの歳まできてしまったようだ。

7月4日 兵庫県知事選挙

 神戸新聞より
  「 投票率最低33.33% 争点なく相乗り響く
 兵庫県知事選の投票率は33・33%と、過去最低を記録した。参院との同日選で、新顔三人の争いとなった前回二〇〇一年に比べ22・88ポイント減少。前々回(一九九八年)も6・57ポイント下回った。一期目の実績を問う「信任投票」と位置付けた井戸陣営にとっては、不満の残る低調な数字となった。

 得票率
 井戸氏(4党相乗り)75.53% 金田氏(共産党) 24.47%

 」

 国政や外交には直接に関係ないものの、最近の対中関係で共産党の得票率がもっと低いと思ったが意外に大きい。
 33.33%という最低投票率が影響しているのだろう。

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 1日から降り続く雨、そろそろお天道様が恋しい。洗濯物が大分たまってきた。勝手を言ってすみません。

7月3日 ロシアも言い出した

 7月1日に中露首脳会談が行われた。
 同日、両国の国防当局が初の大規模合同演習を遼東半島付近で実施する協定に調印。

 7/02産経新聞より
 「ロシア外交誌メジドナロドナヤ・ジーズニ最新号は、1945年の旧ソ連軍による北方領土占領を日本軍国主義の侵略行為の帰結と位置づけ、日中、日韓関係を先鋭化させた「日本の歴史認識の誤り」を論拠に、北方四島返還を拒絶する内容のガルージン駐日公使の論文を掲載した。

 中略

  さらに「日本はアジア、太平洋地域での軍国主義侵略をごまかそうとしている」と批判。「日ソ中立条約に反して参戦したとしてソ連を侵略者に仕立て、罪のない被害者のように振る舞っている」とし、北方領土のロシア実効支配は「不当占拠」とする日本の主張に真っ向から反論した。
 プーチン政権は、平和条約締結後の歯舞、色丹2島の引き渡しを明記した56年の日ソ共同宣言を基礎に、北方領土問題の打開を図る方針だ。だが、歴史認識問題を絡めることで、2島の引き渡しでさえ、本来は義務ではないとの主張を強めるとみられる。(共同)


 年内プーチンの来日が予定されているなかでのこのメッセージ。
 武器こそ使わないけれど、外交とは「戦争」なんだな。

7月2日 梅雨本番か

 「一雨千山を潤す(一雨潤千山)」という言葉がぴったりの雨となった。ひび割れが始まった田んぼや渇水のダムの映像がながれていたが、関係者はほっとされていることだろう。

しかし大雨のところもあり天は人間様中心には動いてくれない。

7月1日 こわい無料点検

 悪質なリフォーム商法が摘発された。振り込め詐欺同様実に手が込んでいる。無料点検と称し電力会社のアンケートを装って家族構成や築後年数、資産状況を調べその「資料」に基づいてグループで詐欺商売をするという。TVでは、実直そうな被害者の親父さんがだまされた経緯を話していた。被害額は2100万円といっていた。なんとしても取り返してもらいたいと思う。

 我が家でも、「水道局のほうからきました、無料の水質検査をします」といって浄水器を販売にきたことがある。共同住宅だから水質が悪ければ住民すべて付けるはずだといって断った。
 また、給水管の点検をさせてほしいというのもあった。土下座せんばかりに頼むのでみてもらった。入居するときにリフォームしていたので問題ないはずだし、日常生活にも問題ない。「築30年以上経っていますね・・・壁の中ではどうなっているかわかりません」などとマイナスイメージを言葉の端々にちりばめ心配を煽るのである。もちろんこれも断った。

 これらの犯罪は、組織で行われ、獲物をよく研究しているのが怖い。

  音楽の好み

 自分の音楽の好みを分析するのは、脳ミソをさらけ出すようで恥ずかしいが(既にさらけ出している、開き直ろう)、年齢とともに変化してきている。

 はっきりとではないが、ざっと以下のようになる。
 20〜30代 イージー・リスニング(その頃「ムード・ミュージック」といっていた)
  マント・ヴァーニ管弦楽団、パーシー・フェイス、リカルド・サントス(=ウェルナー・ミューラー)、ボストン・ポップス交響楽団
  ラテンもの: ザビア・クガート、東京キューバンボーイズ、ハリー・ベラフォンテ
  フォーク: ブラザース・フォー、ピーター・ポール&マリー 
 40〜50代 バロック、クラシック
  バロック:バッハ、ヘンデル、ビバルディなどFM放送で毎朝放送されていたのを録音して聴いた。
  ベートーベンの交響曲、ピアノ曲。ドボルザークやグリークのやや民族色の濃い作品。
  ハイフェッツ(バイオリン)の復刻版。イエペスのギター全集など。

 今60代となって、流行歌それも昭和30年前後のものに惹かれるようになった。
 2,3年前NHK「二人のビッグショー」で船村徹氏の歌を聴いたのがきっかけになった。昭和30年代にラジオから流れていた曲に氏の作品が多いことに今頃気づいたのだ。1年ほど前、氏自ら歌った「哀惜の譜」というアルバムを購入した。以来折にふれ氏のアルバムを聴いている。作曲家でこんなに歌のうまい人はいないのではないだろうか。
 当時は青木光一、三橋三智也、春日八郎等が歌っていたが、氏の歌は現代の歌い方と言ったらいいのか、美声だけではない詞の心を込めた歌で、一線を画していると思う。
バックは「仲間たちバンド」が演奏している。小編成のようだが氏の歌にぴったりで、中でもアコーディオンに惹かれた。「夢の汽車ぽっぽ」はそのアコーディオンが大活躍する。ミリオンセラーとなった「王将」も何度聴いても飽きない。
大相撲の役員をされているのをTVで見かけるが、そこからは想像も出来ないところが面白い。

 年齢とともに子供の頃にすり込まれたメロディに音楽の好みも帰っていくのだろうか。