収骨慰霊派遣にいたるまで
元三六七大隊戦友荒井神社宮司 広瀬正三
全国ボルネオ会は先の昭和四十一年五月八日、靖国神社に於て、ボルネオ方面合同慰霊祭をいとも盛大に斎行し、さらに「ボルネオ会々員、戦没者及その道族名簿」さらに又「大東亜戦に於けるボルネオの思い出」を出版していられます。実に大事業であったと存じます。次いで昭和四十四年一月には遺骨収集並に現地慰霊祭のためボルネオ派遣を計画実施したのであります。
その間、初代ボルネオ会長(元参謀長)馬奈木敬信先生は二代会長(元貫兵団長)明石泰二郎先生と変り、さらに明石先生急逝の後、三代会長に馬奈木先生に帰り咲き願ふという変遷があります。
さて昭和四十二年四月二十三日、防衛庁構内(旧歩一聯隊跡)に於て、ボルネオ軍編成から二十五周年を記念して全国ボルネオ総会が開かれたのであります。
私は出席し、明石兵団長閣下、松本参謀殿、或は三六八大隊木村大隊長殿等、ボルネオ当時のなつかしき上司の方々にお目にかかることが出来ました、会終了後一つテーブルを囲み会食の出来たことを非常にうれしく思っております。
この総会に於てボルネオ遺骨集収計画が正式にとりあげられ、第一歩が踏み出されたのであります。
爾来、ボルネオ会名誉会長元軍司令官山脇大将、馬奈木会長、明石顧問、その他在京のボルネオ会役員各位の並々ならぬ御努力は大変なものであります。
約二カ年のこの準備期間中、特に募金面の苦労は大変であったと思います、又派遣員の選定にも気づかいだったと思います。
左に私の手元にある其の間の多くの資料の中、一、二を列記して派遣に至るまでのボルネオ全幹部各位の御苦労の跡を偲び、感謝申し上げたいと存じます。
・・・資料略(当ホームページ管理人)