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美方郡香美町 三川山(888m) 2008年5月15日  地図
1:三川権現 縁起
2:Aコース登山口
 右へ行くとBコース
3:新緑(ブナ、石楠花)
4:新緑
 左上:シダ 右上:石楠花
 下:イワカガミ
5:新緑(朴の木)
6:三川山頂
 送信アンテナ、三等三角点
 ツルシキミ
7:樹間から僅かに覗く香住海岸
8:Bコースの石楠花
9:尾根から三川山を振り返る
10:谷の残雪
11:三川山
 2007/11/07 蘇武岳から

「ふるさと兵庫50山」を目標にしてきたが、残り少なくなってきた。
神戸から一番遠い日本海側の三川山(888m)、来日岳(568m)に15・16日泊まりがけで歩いた。


自宅(6:45)=三川権現(11:00)
Aコース上り:登山口(11:25)ーA/Bコース分岐(11:35)ーあと900m(13:10)ー(13:40)山頂アンテナ下
Bコース下り:山頂(14:20)ーA/Bコース分岐(16:25)ー登山口(16:50)
三川権現(17:10)=(18:00)城崎「ひだまり」泊
登山道は北側香住方面から入る。豊岡から国道178で西に向かい、佐津川の出会いで左折し県道256で佐津川を遡る。鄙びた山間に既に田植えの終わった田んぼが広がっている。うねうねとカーブをきり突き当たりに三川権現があった。境内は人影が全く見えず、谷川の音と鶯の声がこだまするだけの静けさである。祀られているのは蔵王権現とのこと。

蔵王権現(ざおうごんげん)は、日本仏教における信仰対象の一つ。インドに起源を持たない日本独自のほとけで、奈良県吉野の金峯山寺本堂(蔵王堂)の本尊として知られる。権現とは「権(かり)の姿で現れた神仏」の意。(Wikipedia)

権現様に安全祈願をして新緑が滴るような山に分け入った。Aコース(2km)で上り、Bコース(2km)で下山した。石楠花はAコースでは既に散り果て若葉が芽を吹いていたが、Bコースで僅かに見ることが出来た。
「ぐいのみ」を伏せたように最初と終わりは急斜面で自分にはたいへん厳しかった。平地で2kmは30分で済む距離だが高度差600m、灌木が道を被い、道も細く気楽に歩けず2時間を超えてしまう。果てがないような新緑の海の中を根気よく登っていった。

やっとの思いで達した頂上はTV送信アンテナが林立している。南側から車道が通じているらしく工事用車両が駐まっており、ちょっと幻滅を感じる。森林施設工事とかでブルドーザーが入っていた。作業員の話では工事終了後はまた埋め戻して植林するとのことであった。
眺望はあまりなく、樹間から僅かに日本海が見えた。

晩は城崎から河口近く幅広い円山川を渡り対岸の「ひだまり(元かんぽ宿泊施設)」に泊まり疲れを癒した。ウィークデーで宿泊客は少なく、浴場は自分だけであった。湯気で曇る大きなガラス窓の向こうに暮れなずむ城崎の山々が望まれ、旅情をかき立てられた。

参考
平成19年11月 香美町豊岡市境界 蘇武岳