Icon Circle Help File
概要
指定又は検索したファイル(EXE、DLLなど)の画像(アイコン、ビットマップ)を一覧表示して個々の画像をビットマップ、JPEG、アイコンファイルとして保存する抽出ソフトです。又、画像からアイコンを作成することも可能です。その他、簡易ではありますが画像の編集やアルファチャンネルの編集、マルチプルアイコン、アイコンライブラリの作成なども行えます。
Windows7、10、11での使用に付いて
ご使用になる場合は、管理者のユーザーアカウントで実行して下さい。
(設定するには、実行ファイル又はそのショートカットを右クリックして開いたメニューのプロパティをクリック、互換性タブの特権レベルで「管理者としてこのプログラムを実行する」をチェックします。)
各部の説明
開く
アイコンを一覧表示するファイルを指定します。(対応ファイル形式はEXE、DLL、OCX、ICO、ICL、CUR、CPL、DRV)
他にBMP、JPEG、PNGの画像ファイルが表示できます。
※XP以下のOS環境では、本体から32ビットのアイコンファイルを開いた場合、アルファチャンネルは不透明値にクリアされます。もしアルファチャンネルの編集が必要であれば、「icon」 スイッチをオンにするか、マルチプルアイコンの作成から開いて編集を行って下さい。
※抽出画像数が5000を超えるものに付いては5001個までしか表示を行いません。これ以上の表示を行いたい場合はマルチプルアイコンとアイコンライブラリの作成から開いて下さい。
ヘルプ
ヘルプファイルを表示します。
バージョン
ソフトのバージョン情報を表示します。
終了
アプリケーションを終了します。
クリア
全てのリストを削除します。
リストのタイトル名
ファイル名
ファイルの名前を表示します。
Ext
拡張子の名前を表示します。
数
ファイルに含まれるアイコン等の数を表示します。
※リストのタイトル部のクリックでファイル名等の並べ替えが行なえます。
System
システムフォルダのアイコンの取得可能なファイルを一覧表示します。
※Icon Circleの起動時には、このフォルダのファイルが取得可能ファイルとしてリストに表示されます。
お気に入り
お気に入りに追加したファイルを表示します。
参照
アイコンの取得可能なファイルを検索するフォルダを指定します。(BMP、JPEGを検索対象に加えることも可能です。)
更新
現在開いているフォルダのファイルの一覧を最新の状態に更新します。
検索の基準値(1〜100)
ここで指定した値以上のアイコン数のファイルだけをリストに追加します。(Systemと参照に影響)
□System(システム属性)
□Hide(隠し属性)
抽出するファイルの検索で、上記の属性ファイルを含める場合はチェックを付けます。
※この設定値は、ファイルリストの作成時にも影響します。
表示サイズの基準値(16〜128)
ここで選択したサイズのアイコンを基準にアイコンを表示します。(ここで32を選択すれば、これより大きいアイコンは縮小され、小さいアイコンはそれぞれのサイズで表示されます。)
■編集
アイコンで保存する場合は、透過と画像の編集が行えます。BMP、JPEG、PNGで保存する場合は画像の編集が行えます。
■マルチプルアイコン
一つのファイルに複数のアイコンを持つマルチプルアイコンを作成します。
User
ボタンを押し下げると表示と保存サイズのUser項目のサイズを変更する為のパネルを表示します。
幅:16〜256の間で指定します。
高さ:16〜256間で指定します。
□連動:幅と高さを一緒に増減する場合はチェックを付けます。
※ボタンを元に戻すまで変更したサイズは更新されません。
Option
参照
抽出モード
抽出モードの切り換えを行ないます。
□Icon
抽出モードをアイコン詳細にする場合は、チェックを付けます。
DLL、EXE、ICLファイルから全ての解像度のアイコンを抽出します。
※このモードは、マルチプルアイコンやアイコンライブラリー、PNGアイコンにも対応しています。
□Bmp
抽出モードをビットマップにする場合は、チェックを付けます。
DLL、EXEファイルからビットマップを抽出します。
※変更した抽出モードでファイルの再検索を行ないたい場合には、更新ボタンをクリックします。更新切換ボタンをONにすることで自動的に更新させることもできます。
※IconとBmp、何れにもチェックが無い場合は、現在の画面解像度に適したアイコンだけを抽出します。JPEGなど、画像ファイルも含めて検索したい時は、「画像ファイルは除く」のチェックを外すことで行なえます。
□更新切換
抽出モードを変更した時に再検索によるリストの更新を行なうかを指定します。行なう場合はONにします。
表示と保存サイズ
16×16
24×24
32×32
48×48
User (任意のサイズに設定可能)
Original (画像の実サイズ)
上記サイズで表示と保存を行います。(抽出モードに指定が有るか、ビットマップ等の画像の場合のみ有効)
※表示枠より大きいサイズの画像は縮小して表示します。保存する場合は指定サイズで保存します。
保存形式
Bmp (ビットマップ)
この形式でファイルに保存します。(*.bmp)
Jpeg (JPEG)
この形式でファイルに保存します。(*.jpg)
Png (PNG)
この形式でファイルに保存します。(*.png)
Icon (アイコン)
この形式でファイルに保存します。(*.ico)
※上記の何れの形式でも保存する画像サイズを指定できます。
色数
32bit
24ビット、8ビット、4ビットの画像を32ビットにします。
24bit
32ビット、8ビット、4ビットの画像を24ビットにします。
256色
32ビット、24ビット、4ビットの画像を256(8ビット)色にします。(256色のアイコンを作成します。)
PNGで保存する場合には、8色から256色までの指定が行えます。
16色
32、24ビット又は256色の画像を16(4ビット)色に減色します。(16色のアイコンを作成します。)
※このモードで保存する場合には、画像の編集で減色の補正機能が使用できます。
2色
32、24ビット又は256、16色の画像を2(1ビット)色に減色します。(2色のアイコンを作成します。)
□Gray
チェックを付けた場合、選択した画像をグレースケールに変換します。
□Original
チェックを付けた場合、オリジナル画像と同じビット数で作成保存します。(抽出モードに指定が有るか、ビットマップ等の画像の場合のみ有効)
※抽出モードがicon又はbmpの何れかである場合、保存サイズと色数を共に「Original」とすることでアイコン又はビットマップをEXE、DLLなどからダイレクトに抽出して保存することができます。但し保存形式にそれぞれを指定した場合に限ります。
□拡大
サイズの小さい画像を表示枠一杯に拡大表示します。
□Mask
アイコンをビットマップ形式などで保存する時に、白のキャンバスに透過的に描画した画像を保存したい場合はチェックを付けます。チェックを外すと背景が黒の画像になります。
□リストサーチ
ファイルリストによる検索を有効にするには、チェックを付けます。(ファイルリストから抽出ファイルを検索します。)
この機能を利用するにはファイルリストの作成が必要です。
※適切なファイルリストが存在すれば、ドライブを検索するより遥かに高速です。
□del
ファイルリストによる検索で、リスト内に不明ファイルを確認した場合、そのリストを削除するかを指定します。ファイルリストから自動的に削除する場合は、チェックを付けます。このスイッチがONの場合には、リストの全てのファイルで存在確認を行ないますので検索は少し遅くなります。(ファイル数が少ないリストでは確認できないレベルです。)通常はOFFで使用してファイルの一覧に赤文字のリストが確認できた時だけ、このスイッチをONにしてリストの更新を行なうようにすれば、ファイルリストによる効率の良い検索が行なえます。
□抽出名
抽出した数の番号ではなく、画像固有の名前を表示するには、チェックを付けます。
※抽出モードでicon、bmpにチェックが有る時だけ機能します。
□画像ファイルは除く
参照による検索で、他の画像ファイル(BMP、JPEG)もリストに追加したい時はチェックを外します。
※この設定を変更した場合、更新ボタンでリストの内容を更新できます。
□最適化
色数に16、256色を指定した時に最適化パレットを使用する場合は押し下げた状態にします。このスイッチがOFFの場合には16色では標準カラーが256色ではWebセーフカラーがパレットに設定されます。(OFFの場合、減色した画像では画質が落ちます。)
□補正
抽出したアイコンデータの中には稀に透過領域に不要な色情報が含まれていることがあります。又、32bitのアイコンを減色した場合には影として表示される部分があります。これらの情報を取り除きたい場合にはONにします。
※この処理はアイコンに含まれているマスクやアルファチャンネルを利用するので、それぞれのデータが正常でない場合には補正も正しく行なわれません。
※アイコンをEXE、DLLなどからダイレクトに抽出して保存する場合には補正は機能しません。
□ぼかし
画像をライン単位にぼかします。
□ぼかしU
画像を領域でぼかします。
※ぼかしの何れかをチェックした場合、保存する画像の全てにぼかし処理を行います。
□透過色の追加
画像(BMPなど)から16色の透過アイコンを作成する場合にチェックを付けます。(透過色の黒(0)をパレットに追加します。)透過を必要としない場合にはチェックを外します。
※元画像がアイコンの場合には何も行ないません。
保存
選択した画像を指定の形式で保存します。(複数可能)
※選択が複数の場合には、入力したファイル名にアイコンの番号が付加されます。
※選択した画像がBMPやJPEGの場合、保存形式にIconを選ぶことでアイコンファイルを作成することができます。
※複数を抽出名で保存するには、保存ダイアログに表示されるファイル名を変更しないようにします。
ポップアップメニュー
アイコン表示部
全て選択
全てのアイコンを選択状態にします。
コピー
選択した画像を現在の指定サイズでクリップボードにコピーします。(複数不可)
コピー(実サイズ)
選択した画像を実際のサイズでクリップボードにコピーします。(複数不可)
貼り付け
クリップボードの画像又はファイルを貼り付けます。
ファイルリストの一覧
ファイルリストの作成と削除を行ないます。(このリストを作成することでファイル検索が早くなります。)
条件と一致するアイコンの保存
選択したアイコンの中から全ての条件(サイズ、ビット形式)と一致するものだけを抽出して、現在指定しているサイズと形式で保存します。
複数の値(半角数字)を指定する場合は、カンマで区切ります。(4,8,16,32)
※条件の指定が空の項目では、全てが対象となります。
作業フォルダの変更
一時ファイル等の作成場所を変更します。RAMDISK等の高速なドライブに変更することでパフォーマンスがアップします。
□アイコンの表示間隔を詰める
アイコンの表示間隔を狭くしてウィンドウに表示するアイコンの数を増やします。
※詰めた状態での拡大表示は行えません。
リスト部
開く
選択したファイルをリストに追加します。(複数可能)
コピー
選択したファイルをクリップボードにコピーします。(複数可能)
貼り付け
コピーしたファイル又はフォルダのファイルにアイコンが存在すればリストにファイルを追加します。
※「検索の基準値」の値に関係無く追加できます。
削除
選択したリストを削除します。(ファイルの削除は行ないません)
ファイルリストの一覧
アイコン表示部と同じ
お気に入り
使用頻度の高いファイル等を登録しておくと便利です。
追加
選択したリストのファイルをお気に入りに登録します。
削除
選択したリストのファイルをお気に入りから削除します。
全て選択
全てのリストを選択します。
選択の切り替え
リストの選択状態を逆にします。
操作の手順
アイコンの一覧からアイコンを抽出してアイコンとして保存する
アイコンの一覧からアイコンを抽出して画像ファイル(BMP、JPEG、PNG)として保存する
2)画像(BMP、JPEG、PNG)の保存
画像からアイコンを作成して保存する
画像のサイズ、又は色数(ビット形式)を変更してBMP、JPEG、PNGで保存する
ラインぼかし
横方向の情報だけでぼかし処理を行います。
領域ぼかし
縦横(2次元)の情報でぼかし処理を行います。
ガンマ補正
ガンマとは、明るい色をより明るく、暗い色をより暗くして、中間調を調整する方法のことです。
(C) 2022 Yasuhiro Adachi