去年も一昨年以上に大勢の友人に助けられて生き延びた一年だった。
 
 寿命が近いのをだましだまし使っていた携帯電話がいよいよダメになってしまったとき、
 ほとんど未使用の真新しいスマホを「余っているから」と譲ってくれた友人がいた。
 
 緊急事態宣言が明けたあと、ひさしぶりに飲み会に参加したら何も言わずに店の支払いを
 代わりに済ませてくれた友人がいた。
 
 腰痛を抱えて部屋に閉じこもっていたら「良い温泉がある」と何度となく車で連れ出しに
 来てくれた友人がいた。
 
 自身が経営している食品会社で賞味期限が近くなった見本品やらサンプルを段ボールに
 いっぱい詰めて送ってくれた友人がいた。
 
 「少しでも収入の足しになるなら」と、日雇いのアルバイトとして何度も仕事をくれた
 起業家の友人がいた。
 
 知り合いの農家から取り寄せた何キロもある米を「個人ブランドの宣伝になるから」と
 お裾分けしてくれた友人がいた。
 
 この期に及んでなお、また仕事探しから始まる次の一年。どんな終わり方を迎えるかは
 まるで見当もつかないが、今年も人に恵まれた一年を送れたら、と思う。
 
 
 2022年01月01日