人の和、人の輪

この年になってもまだ人間関係が広がり、新しい友人知人ができるのは幸せなことだと思う。それも自分の場合、どちらかというと一風変わった職業の人たちばかり。

そして相変わらず女性ばかりである。


そんなわけで今年も新しい友人知人が増えたわけだが、そのうちの一人があの90年代にアニメ化されて人気を博した『愛天使伝説ウェディングピーチ』をちゃおで連載していた漫画家の谷沢直さんである。

現在は海外の読者層に向けた作品を執筆したり、留学生に英語での漫画の描き方を教える講座を担当したり、世界各国を巻き込んだ国際的な同人誌の制作をおこなったり、グローバルに活動範囲を広げている精力的な人物だ。

自分が生活に困っているのを見かねて、とある会社の社長が少しでも生活費の足しになるようにと紹介してくれた翻訳の仕事を通じて知り合った彼女だが、実は明日も彼女が出演するイベントに裏方のスタッフの一員として関わることになっている。

著名な漫画家やイラストレーター、アニメのキャラクターデザインや総作画監督を手掛けるアニメーターなど、各界の名だたるアーティストに直接会ってオリジナルのイラストをその場で依頼して描いてもらうことが出来るというイベントで、いわゆるコミッションと呼ばれる。海外ではわりと一般的だが、日本国内では同人界隈の一部を除いてまだあまり見かけない種類のイベントだ。

アーティストとファンの直接の対面という貴重な機会を提供したいという主催者の思いがあり、ここしばらくはコロナ禍の中で開催が危ぶまれていたが、どうにか年内の開催にこぎつけたということらしい。

今の時世でどれだけの人が集まるかは未知数だが、少しでも多くの人に楽しんでもらえることを祈りつつ、明日は谷沢さんのためにも頑張りたいと思う。

女性のためだと思うと、より頑張れるような気がしなくもない。