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岐阜・石川県境 白山・御前峰(2702m) 2015年9月28日(月) 快晴 地図
1:大白川登山口
2:御前峰、剣ヶ峰(後ろ)
3〜6:斜面の紅葉
室堂平
7〜9
頂上
10,11:白山奥宮
12:三角点標識
展望
13:大汝峰、池
14:大汝峰、剣ヶ峰(右)、紺屋ヶ池
15:北東:三方崩山
16:大日岳?
17:別山と室堂平
飛騨山脈
18:飛騨山脈
19:槍ヶ岳
20:乗鞍岳
21,22:木曾御嶽山

岐阜・石川県境 白山・御前峰(2702m)

先月八月五日に立山に登ったとき、富士、立山、白山が日本三大霊山ということを知った。
それではと天気のよい日を狙って白山に挑戦した。
九月二十八日の天気予報はお日様マークのみ。前日二十七日午後、四時間余り高速道などをひた走り、登山口のある大白川公園に夕方到着した。
白水湖畔に車を駐め、車中に寝袋をしいて一夜を明かした。
スーパームーンとかで月光は明るく、山間の冷え込み、合わせて明日の山歩きを想像してなかなか寝付けなかった。


白山は、御前峰(2702m)、剣ヶ峰(2677m)、大汝峰(2684m)の総称で、この日、御前峰を目指した。

行程 平瀬道コース(往復約16.5km)
往路
大白川登山口(6:00)==大倉山2039m(8:45)==展望地(10:45)==室堂(11:15)==御前峰2702m(12:15)
復路
御前峰(12:35)==室堂(13:25)==大倉山小屋(15:30)==大白川登山口(17:50)

日帰り可能ということで平瀬道を選んだのだが、古希過ぎたオジンにはやはりきつかった。
途中出会った人達も、テント持参か、山小屋泊まりでゆっくりと歩を進めていた。
人気の山だけあって、コースはよく整備され迷うところもない。

高度2300m付近の展望地で、登山口を過ぎた辺りで追い越されていた同年輩のご夫婦が弁当を広げられていた。
高山から何度も来られているらしく、チベットに行くトレーニング中で、今日はここで引き返すとのことであった。
遠望する飛騨山脈の山々の名前を教えてもらったりした。
自分もこの辺で引き返そうかなという気持が半々だったが、「もう其処を越えると室堂、頂上も近いですよ」と押されて頑張ることにした。

室堂平に出ると、別当出会(石川県側)からの登山者で賑わっていた。
そこから山頂は見えているのだが、脚が痛くてなかなか前に進まない。
コースタイムは四十分のところを一時間かかった。

ようやく山頂にたどり着き、白山奥宮に参拝し「まぁ、よく此処まで来られた」と自賛、感謝のお賽銭をした。
三百六十度の展望はさすが日本三大霊山のことはある。近くの若者に記念撮影のシャッターをお願いした。


復路も往路以上に時間がかかった。
途中、足下で物音がした。手のひらより大きな茶色のオンビキが蛇に右足を呑み込まれ、熊笹のなかに引きずられているところだった。蛇の胴体には赤い紋が入っていたのでヤマカガシと思われる。
もう毒が回っているのだろう、オンビキは「やられてしもうたわい」と観念の表情だ。
これも自然界の営み、一匹のオジンにはどうしようもない。

いつものように後続の登山者にどんどん追い越されて、登山口に下りたのは自分が最後のようであった。
しかし、抜けるような青空と紅葉の山肌、樹林帯を行く山道、見下ろす雲海と飛騨山脈の展望は素晴らしかった。