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奈良県 八経ヶ岳 2012年7月9日(月)  地図
1:行者環トンネル西登山口
大峰奧駈道へ
2:奧駈道出会い
(左:山上ヶ岳 右:弥山)
3,4:山道
5:理源大師像
6,7,8:路傍の修行祈願札
9,10,11:大山レンゲ
12,13:バイケイソウ
弥山
14:東側尾根から
15:八経ヶ岳から
16:頂上・弥山神社
八経ヶ岳
17:弥山から
(右後ろは明星ヶ岳)
18:東側の原生林
19:々・断崖
(18,19明星ヶ岳から)
明星ヶ岳
20:八経ヶ岳から
21:頂上
周囲の山々
22,23:北側
24,25:南側
26:西側
下山後
27:奧駈道の峰
(布引谷付近から見上げる)

7月9日(月) 晴れ時々曇
弥山(1895m)、八経が岳(1915m)、明星ヶ岳(1894m)
奈良県の大峰山系を訪ねた。晴れた日には神戸菊水山からでも葛城山の向こうに一部が見えることがある。
吉野から熊野に至るあの大峰奧駈道が通っている。八経ヶ岳は日本百名山の一つでもあり、いつかは登ってみたいと思っていた。

行程
往路
行者環トンネル西登山口(8:45)==奧駈道出会(9:45)==弁天の森(10:15)==弥山小屋(11:50)==大山レンゲ== 八経ヶ岳(12:30〜昼食〜13:00)==明星ヶ岳(13:25)
復路
明星ヶ岳(13:50)==八経ヶ岳(14:10)==弥山小屋(14:40〜弥山神社〜15:10)==奧駈道出会(16:55)==行者環トンネル西登山口(18:00)

朝5:25自宅出発、高速道路を乗り継ぎ、葛城インターから県道30号線で国道309号に出てひたすら走る。
天川村川合あたりからは国道とはいえ大型車は通れない。
水量豊富な急流沿いの道、山からしみ出した湧き水が道路を洗っている所もあった。
「これが紀州山地真っ只中なんだなぁ」・・・カーブミラーに注意しながら先を急いだ。

登山口のある行者環トンネルには八時過ぎに到着した。トンネル西側の道路脇とその下に駐車スペースがある。
すでに20台前後の車が駐まっていた。

登山口の標高は1,100mある。奧駈道出会(1,500m)までの最初の登りにとりついた。
多雨の紀州山地、やはり但馬の山々と樹木の雰囲気が違うように思う。
前後に2,3の登山者の姿を見ながら、大木の根を跨ぎ、急斜面を登る。
もう降りてくるグループもいる。傍らによって待機し聞いていると昨夜は弥山小屋に泊まったとのこと。
今朝は絶好のご来光に恵まれたのではないだろうか。

約一時間、ようやく奧駈道に出た(2)。
ここからは起伏はあるにしても尾根歩きになる。
よく繁った樹間から時折雄大な山並みが望まれた。
その尾根伝いに延々80km吉野から熊野まで大峰奥駈道がある。
奧駈道に出てからは多くの登山者が見られた。
ウイークデーでもあり、大方は中高年、にぎやかなオバちゃんグループもいた。
高齢化時代、山登り愛好家が多いのだなぁと実感する。

弥山から八経ヶ岳にかけて修験の道にふさわしい大山レンゲが見られた。
モクレン科の植物、和名はハスの花(蓮華)に似た白い花を咲かせることに由来する。(Wikipedia)
野生シカの食害防止のためネットが張られていた。

八経ヶ岳一帯の原生林は樹木の立ち枯れが目立っている。シカの食害といわれている。
相当高い木もあり、食われながらも大きくなったのであろうか。

昼食を摂り、南西1km程にある明星ヶ岳にも足を伸ばした。(20,21)
多くの登山者は八経ヶ岳で引き返しているようだ。

その頂上からは、さらに延々と南の熊野方面に山並みが続いているのが望まれた。(24,25)
残念ながら、午後から度々雲が飛来し見通しが効かなくなった。
東側は上北山村を俯瞰できるはずだが、ガスがかかっている。

明星ヶ岳で引き返し、残っている弥山頂上の神社に参拝して帰路についた。
ガスは益々濃くなり、午後5時前でも薄暗くなった。
賑わっていた理源大師像のあたりも霧の中に静まりかえっていた。
若者二組にも追い抜かれて、どうやら自分が日帰り登山者のしんがりのようだ。

膝の疲労がひどく、奧駈道出会から登山口への下りは登りと同じぐらい時間がかかってしまった。
近畿の屋根といわれる最高峰に登れたという満足感はある。

ガスの下に出たのか、登山口に帰り着く頃には明るくなった。
駐車場の車は、自分を含め三台のみだった。あとの二台はおそらく山小屋泊まりだろう。