メイン頁へ
丹波市春日町 妙高山(565m)・黒井城址(357m) 2012年1月18日(水)  地図
1:妙高山 下三井庄集落から
2:登山道
3:山頂・祠
4:お地蔵様
5:妙高山・三角点
6:神池寺へ
7:本堂
8:山門への石段
9:大覚殿
風呂吹池へ下る
10:樹間の三尾山
11:石仏
12:岩とツタ
13,14:風呂吹池
黒井城址
15.16:黒井城址(2007年4月向山から)
17.18:黒井城址山頂
展望
19:南・向山連山
20:南西・石生方面
21:東〜南・妙高山〜鋸山〜三尾山
22:東:妙高山
23:南東:多紀アルプス
24:南:金山
25:北:大江山(京都府)

1月18日(水) 晴れ
丹波市春日町 妙高山(565m)
登山ガイド「兵庫百山」に、「山容が教典に出てくる須弥山に似ているので妙高山と名付けられた」と紹介されている。また山の中に、古刹神池寺がある。718年法道仙人の開基、天台宗の道場として栄え、丹波叡山とも呼ばれたそうである。
この時期、兵庫県南部、北部ともに晴れの予報は滅多にない。冬の山野とこの雰囲気を楽しみに出かけた。
昨年12月に登った鋸山の北側に当たる。

行程
風呂吹池(9:40)〜三叉路(9:45)〜鹿場登山道出会(10:50)〜頂上尾根出会(11:20)〜
妙高山頂上(11:25--11:35)〜神池寺(11:50-12:30)〜風呂吹池(13:05)

風呂吹池前の広場に駐車し、三叉路に戻り登山開始。逆三角形の時計回りに辿った。
広い林道は間もなく終わって、山道になった。
地形図でははっきりと点線で人道となっているが踏み跡も不明瞭、テープ標識も見当たらない。
GPSを頼りに登る。斜面もきつく、ヤブコギに近い。ネット上ではこの道を辿った記録はなかったので、覚悟はしていたが予想が当たってしまった。
前回鋸山ではGPSを持っていながら色気を出し近道を探したりしてエライ目にあったが、その反省もこめて素直に従う。冬季であるので見通しがいいのが幸い。
約一時間かかって、鹿場集落からの登山道?に出る。ここからは踏み跡もはっきりした道になった(写真2)。

妙高山々頂は、雪が所々残っていた。
地蔵尊を祀った小さな祠、三角点がある小さな広場に冬の木漏れ日が射している。
樹木に囲まれ下界は見えない。写真を撮って神池寺に向かう。

神池寺本堂や境内には雪が残り清々しい。
人っ子一人、お坊さんさえ見ない静かな境内。聞こえるのは鴉や野鳥の声と梢をわたる冷たい風の音だけである。
いくつかのお堂には、真言の経が掲げてあった。意味はわからないがありがたくそれを唱えながら参拝する。
初詣は行かなかったので、遅いがこれを今年の初詣とさせていただいた。

神池寺から風呂吹池に降りる道では、いくつかの石仏があった。
写真の石仏は享保四年の文字が見えた。
険しい山中に建立する信心にはいつもながら頭が下がる。
享保四年(1720年)から290年余ここにたたずんでおられることになる。

終点の風呂吹池は小さいが200年余の歴史ある池だった。
池の銘板に依れば、享和三年(1803年)二月の築造。昭和23年、平成8年に改修されている。
南側に三尾山、黒頭峰が影を映している。

穏やかな冬日和、まだ時間もたっぷりあるので城山(黒井城址)に向かった。

城山(357m)黒井城址
城山は、妙高山の西約5kmに位置している。
前年登った金山城趾や、向山からも遠望した。
=========
黒井城の歴史は遠く南北朝時代まで遡りますが、国指定史跡の立派な山城を築き上げたのは戦国時代の終わり頃に城主となった荻野(赤井)悪右衛門直正です。
標高356mの頂上の本城部分も含め周囲8kmに及ぶ猪口山全体が巨大な要塞で、山中のいたるところに曲輪や土塁、空堀など戦国時代の遺構がそのまま現存し、典型的な戦国時代の山城跡と高い評価を受けています。
山頂からの展望がすばらしく、別名を「保月城」ともいいます。
========= 丹波市観光協会HP より
360度の展望はなかなか見応えがあった。
写真を撮っていると、同年輩の方が上がってきた。
両手にストック、リュックは無いのでご近所の方だろうか。
聞いてみると、東側の春日町多利という。この城山と妙高山の中間を指しておられた。
この城山も獣害ネットが張り巡らされていた。
話では、猪がよく獲れるとのこと。
○「猪肉はうまいよ」
●「そうでしょうね、天然のものを食べているし」
○「こちらでは三分の一ぐらいの値段で食べられるんですよ」
●「いいですねぇ、私らの方にはなかなか回ってきません」
○「鉄砲には気を付けてね」
・・・
地元氏は、腰に鈴を沢山つけておられた。間違って撃たれないようにとの用心であろう。
むろん私もリュックに鈴を付けているが、幸い今日は鉄砲の音は聞こえなかった。
遠くに見える山の名前を教えて貰ったり、しばらく歓談した。

出発:7:30 帰宅:17:00 走行距離:130km
久しぶりに明るい内に帰宅した。