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宍粟市 長水山(584m)
2008年3月12日
地図
1:生谷温泉北側
北西に長水山があり、ここに降りてくる
2:岩淵神社
樹齢300年の椋の木
3:巌石神社
磐座(いわくら)と樹齢250年夫婦ヒノキ
4:
左:県道と伊沢川(巌石神社から)
右:宇野・長水山登山口
5:
左:是より一六丁
右:丸太階段
6,7:長水山頂
8:尾根筋東端のピーク(224m)、展望台
9:生谷温泉
10:山崎の町と揖保川
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前日(11日)黒尾山に登った後、この日歩く長水山麓の「生谷温泉伊沢の里」に宿泊した。
温泉に入った後、22時頃にはベッドに入った。午前2時ごろ一度目が覚めた。カーテン越しに星が瞬いており、明日の天気も良さそうと安心し、また眠りに入ってしまった。
この日は前日よりさらに暖かくなり、うららかな好天になった。
長水山は宿から北西の方向にある。そこからこの宿の北側の山まで400〜500m前後の峰が連なりハイキングコースとなっている。つまり終点はこの宿に帰ってきて午後もう一度温泉に入ってから帰るつもりでいる。
生谷温泉(9:20)〜岩淵神社(9:25)〜巖石神社(9:30)〜宇野・登山口(10:05)〜尾根(11:10)〜
(11:35)長水山頂584m(11:55)〜四阿(12:50)〜四等三角点413m(13:30)〜尾根東端展望台(14:20)〜
法師ヶ谷池(14:40)〜生谷温泉(14:50)
伊沢川沿いの県道を山崎町宇野まで2km余りを歩くと登山口がある。山頂には長水城跡がある。今は信徳寺というお寺になっていた。登山路は丸太の階段が延々と続いた。傍らに丁石があり、一番麓にはこれより一六丁とあった。
途中、早くも降りてくる年輩の方に出会った。「長水山に登りよってですか」「はい」と会釈。毎日登山の方だろう、足取りもさすがにしっかりしている。播州訛りもなつかしい。
長水山上には一軒の家があり、住職の住居と思われる。さらに城跡と思われる石垣の上に信徳寺お堂があった。
少し南側に熊笹を刈り込んだ小山(二の丸らしい)がある。見晴らしもよく春霞の中に付近の山々が横たわっていた。ときおり鳶がのどかに「ピーヒョロロ」と鳴いていた。
長水山から南西に延びる尾根歩きは、コナラやあべまきの林、杉林、松林と変化がある。日射しも穏やか、昨日の黒尾山とは大違いであった。雪でびしょ濡れになった登山靴はすっかり乾いてしまった。
いつまでも歩いていたいような山道も終わりに近づき、尾根の東端になった。展望台からは山崎町の町並みや揖保川の流れが見え、その先には亡父のふるさと龍野があるが霞んでいた。
露天風呂談義
夕べの露天風呂は風情があった。庭の一角に竹林の植え込みがあり、グリーンの照明がしてあった。中天に三日月とオリオンが輝いていた。
昼間もなかなかいい。竹林の向こう側には最上山が頭をのぞかせている。
縁石に頭をのせて浸っていると後ろから「いい天気ですねー」と声がした。振り返ると真っ白の口髭、禿頭、丸めがねの御仁が見下ろしていた。
私「ほんと、今日はいい天気でした、ご近所ですか」
髭「いや、姫路から来ました。いい天気なのでぶらっと家内と長水山に登ってきました」
私「あ、そうですか、私も・・・あっ、尾根筋で追い越していった方ですね」
(奥さんが「こんにちは、暑いですね」と声をかけ、その後ろからご主人が足早に通り過ぎていった)
髭「なんだ、そうでしたか、ははは」
私「(健脚ぶりがよかったので)失礼ですがおいくつですか」
髭「六十四です」(相貌を見ると年長かと思った)
私「なんだ同い年じゃないですか、すごい足が速いですね」
髭「私も山歩きが好きで方々登っています、毎年2,3つ高い山にも行きます。昨年は小学生の孫を連れて富士山に行ってきました、周りの人が小学生におどろいてましたよ」
私「へー、たいしたもんです」
彼方此方の山の話を聞かせて貰った。姫路なので隣県の岡山にも足を延ばしているらしく、岡山もいい山がありますよとのことだった。
ふんどし談義
温泉から上がり扇風機にあたりながら着ていると、「おーっ、越中ふんどしか」と声がした。
70半ばだろうか、すぐ近所に住んでいるとのこと。
私「ええ、父親が兵隊帰りでしたから影響されました」
爺「そうやな、俺は昭和8年生まれで終戦の時は小学生やった。ふんどしをしとったけどなぁ」と懐かしそう。
私「そうですね、私らも臨海学校なんかではふんどしの子もいましたよ」
爺「黒いサポータやな」
私「はいはい、あれクロネコと云いませんでしたか」
爺「そうやったなぁ・・・ 長水山登ってきたんかい」
私「昨日は黒尾山、夕べ此処に止まって今日は長水山を歩いてきました」
爺「おお、そうか。俺もよう歩いたよ、だけど最近はさっぱり」
私「これからは温くなるし、また歩いてくださいよ」
爺「いやー、もうあかんゎ・・・ 長水山は夏には山蛭が出るから気ぃつけや」
私「そんなに鬱蒼とした山でもないのに」
爺「それが、おるんや」
私「そうですか、ありがとうございます」
そういえば、獣害防止ネットがあちらこちら張ってあった。寄生主がいれば山蛭もいるのだろう。
バイク走行 11,12日 200km 帰宅 18:20