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宍粟市 黒尾山(1025m) 2008年3月11日   案内板  地図
1:右コース起点付近
2:口滝
3:不動滝
4:虚空蔵尊

5:山頂
 無線中継跡
6:東側・峰山高原、因幡街道
7:夕暮れの黒尾山麓(乗取)



 だいぶん暖かくなり、天気予報はここ2日はよい天気と報じていた。思い切って「ふるさと兵庫50山」の黒尾山、長水山を登ることにして出かけた。黒尾山は1000mを越す山では兵庫県内では一番南に位置しており、雪の心配はもうないだろうという自分の判断だった。

 例によってバイクで朝6時半に神戸を出発、社町、加西市を一路西に向かって走った。前夜の放射冷却で社町に入ると加古川水系やため池の濃い朝霧が発生していた。ヘルメットや上着にびっしりと露がつき始め、冷え込みもまだまだ強く二重につけたグローブでも指先が凍えてくる。姫路にはいるとすっかり霧は晴れて、日が射してきた。

 29号線(因播街道)西安積から左折し乗取の黒尾山登山口に入った。林道の第二駐車場まで乗り入れたがその先は雪に覆われ二輪車は進めなかった。ウィークデーで他の登山者は見あたらない。
 山肌には雪が見える。雪解け水で谷川は勢いを増し、早春の雰囲気で「よーし頑張るぞ」と自分に気合いを入れる。

黒尾山第2駐車場(9:45)〜コース案内板(10:00)〜口滝(10:10)〜不動滝(10:50)〜(コース外れる)〜虚空蔵尊(13:55)
〜黒尾山頂(14:45)〜中央コース分岐(15:30)〜第2駐車場(17:00)
 登山コースは3本あり、その起点に案内板がある。登りやすいとされる右側コースへと10時に出発した。

 途中2つの滝を通過する。それを過ぎると雪が深くなった。溶け始めた雪は地面に近い方にスができ、足がずぼずぼと膝までめりこむ状態になった。途中コースから外れてしまい1時間ほどロスをする。1,2日前と見られる足跡に合わせたのだが、登山者ではなかったのかも知れない。既知のコースにとって返し注意深く標識を探すと見つかった。はっきりと大きな標識であるにもかかわらず、下ばっかり見ていたためだろう見落としていたのだ。

 時間はすでに正午を過ぎている。高度は800m位あり14時を下山の時刻と決め、もう少し頑張ることにした。
 積雪で見えない倒木に足を取られたり、悪戦苦闘をしながら頂上にたどり着いたのは14時半だった。

 ベンチを覆う雪を払いのけて腰を下ろし、やれやれと一息つく。
 眺望は、案内書には瀬戸内海まで見通せるとあったが残念ながら春霞で見えなかった。比較的近い峰山高原、北側の氷ノ山など冠雪した周囲の山々が望まれた。

 もう少しゆっくりとしたかったが周囲をカメラに撮って下山を始めた。下山の中央コースは急斜面が延々と続くが、雪は比較的少なく地肌が見える道である。膝を痛めないよう根気よく降りていった。元の駐車場には17時ごろ到着し、今晩の宿泊地、明日歩く予定の長水山近くの生谷温泉に向かった。