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多可町加美区 竜ヶ岳(817m) 2007年5月28日 地図
1:鳥羽集落
2,3:林道終点の登山口
 辺り一面にウツギが咲いていた
4,5:鳥羽峠で尾根筋に出る
 文化七年(1810)の供養塔石仏
6:尾根から東側の眺望
 氷上町三方方面
7,8,9:山道の大岩、新緑
10:竜ヶ岳(817m)山頂
==眺望==
11:西側・段ヶ峰(奧)
12:西側・千ヶ峰(右)、飯森山
13:南西側・多可町加美区、笠形山(奧)
==下山==
14:尾根筋
15:南側・篠ヶ峰(827m)
16:清水(きよみず)坂
 左・氷上町三原へ 奧・大井戸山、篠ヶ峰に至る
 右・加美区清水集落へ
17:峠の地蔵様 弘化三年(1846)
18:ミツマタの緑
19:終点の登山口
 ここから清水集落へ林道を歩く
  

 行程
 427号線沿い西宮神社・駐車場(9:20)ー(一般道)ー鳥羽集落・登山口(10:15)〜鳥羽峠(10:40)〜竜ヶ岳・山頂(12:10)昼食休憩(13:10)〜清水(きよみず)坂(14:00)〜林道終点登山口(14:25)〜清水集落(15:00)ー(一般道)ー西宮神社・駐車場(15:25)

 ようやく風邪も抜けてやる気が出てきた。多可町・丹波市境界の竜ヶ岳を歩いた。
 昨日までの黄砂で霞んでいた空が北の高気圧が降りてきて空気が入れ替わりすっかりきれいになった。

 杉の大木に囲まれる西宮神社の広場に駐めて竜ヶ岳北側の登山口のある鳥羽集落に向かった。杉原川が二つに分かれるところが集落の入り口で東に折れ分け入っていく。集落の奧で川がまた分岐するところから林道が始まる。傍らの大きな農家の庭にこれから山仕事に出かけるところだろうか地下足袋を履いたご主人がいた。目があって会釈すると出てこられ、登山口を教えていただく。話の中で終点の清水坂の読み方が「きよみず」であることがわかる。

 林道を辿る途中ほんの20mほど先に尻の毛が白くふさふさとした若い鹿に出会った。角を曲がるともう姿は見えなくなっていた。人以外の住民もいるようなので念のためリュックに鈴をつける。林道終点の小さな広場に登山口があった。踏み跡のような小さな入り口だが道ははっきりしている。やがて植林地帯に入り急斜面が始まった。

 気温も低めで、竜ヶ岳山頂の気温は15℃だった。山道を歩いていても汗はすぐ引いて爽やか。眺望もよく、西側には以前歩いた千ヶ峰が眼前に聳え、そこから南へ飯森山、笠形山、そして遠く姫路の山々へと連なっていた。遠くの眺望もよく、神戸西の雄岡山・雌岡山や明石海峡大橋のタワーがかすかに見えた。

 下りは竜ヶ岳から南へ清水坂に向かった。北側と違い比較的穏やかな斜面で道も広くこちらを往復する登山者が多いのかも知れない。山道の終点にはやはり熊注意の看板があったが、途中誰にも会わず気配も感じなかった。

山麓の風景
 
 西宮神社から見る竜ヶ岳(左) 古い絵馬(右)
 清水集落のそこここに歌人「山口茂吉」の歌碑が周りの風景に溶け込むように建てられている。
 そのいくつか・・・

 ふるさとの高山裾の木ぬれにし 鳴くひぐらしの こゑのさびしさ

 朝まだき 山の畑に来たりけり 蒟蒻玉を父と掘るべく

 雪とざしゐむ 加美村清水をわれ思ふ 老いたる父を心にもちて

 柴山の芽ぶかむ頃にふるさとの 播磨の国を つまと旅ゆく
 帰路近くの春蘭荘(老人福祉センター)の温泉に立ち寄って汗を流し着替えた。丹治谷川上流の山懐に抱かれるような大変よい場所にあった。小さいけれど温泉は300円で一般にも解放されている。
 向こうの山は篠ヶ峰。
 バイク走行 155km  帰宅 18:40