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神戸市北区 有馬三山〜高尾山〜逢ヶ山 2006年6月5日
1:登山口
2:石仏
3:妙見寺
4:ロープウェイ有馬温泉駅方面
5:高丸山方面
6:湯槽谷山への登り
7:仏谷峠
8:逢ヶ山への道
9:桧林
10:山道で見た「ホソバテンナンショウ」
11:逢ヶ山下りのサワラ林
12:唐櫃方面の眺望
 

 裏六甲縦走路にある有馬三山(落葉山、灰形山、湯槽谷山)そしてそこから唐櫃方面に延びる高尾山、逢ヶ山を歩いた。
 落葉山(526m)の頂上には妙見寺があり有馬温泉からはその参道を登る。途中には33体の石仏の祠があり西国33ヵ所霊場のミニチュア版になっている。9時を過ぎると日射しも暑く早速汗が額からしたたり落ちてきた。
 次の灰形山(619m)へは痩せ尾根を伝っていく。眼下にロープウェイ有馬温泉駅などが望まれた。

 湯槽谷山(801m)は今日の中でもっとも高い。長い長い登りが続く。桧やさわらの林がうっそうとし、風も涼しくかすかに芳香がしてくる。
 今日はどの山も眺望はなく、三角点と登山会が書き残した山名のプレートがあるだけだ。

 湯槽谷山を後にし、南に下っていくと分岐があった。一つは六甲山上の極楽茶屋方面、もう一つがこれから向かう高尾山への道と思われる。というのも行く先が書かれていない。そして辿る人が少ないのか道も細い。

 しばらく行くと、コース目印の木に巻き付けたビニールテープに小さく高尾山と書いてあり安心した。急な坂を下り、そしてまた登ると高尾山(739m)頂上に出た。雑木林の中で、粗末なプレートがあるだけ。周りは見えず位置関係を確認できない。おにぎり1個を食べて休憩する。
 次の目的地逢ヶ山は西にあるのだが、北に降りる道と南に降りる道があり判断に迷う。北側はテープに「水無山」と書かれている。地図には水無山はなく、水無川上流の水無滝がある。とりあえず確認のため降りていった。しかし、下っていくばかりで西に曲がっていく気配がない。どうやら谷に降りる道らしい。引き返すことにする。ちょっと降りたつもりが振り返るとえらく急な登りだ。ふうふういいながら戻る。

 南へ降りる道を辿っていくとやがて西に向かい始めた。そして熊笹しげる三叉路にでた。仏谷峠だ。真っ直ぐの道は登りで逢ヶ山、左は仏谷を経て逢山峡に至る。
 逢ヶ山(722m)の山塊は高尾山より大きく、登りが長い。頂上は小さく開けた広場になっており、三角点と登山会が付けたプレートが木にぶら下がっている。周囲は桧林で涼しい風が通り抜け、小鳥の声に混じって遠くにかすかに高速道路の音がする。弁当を広げ休憩する。

 逢ヶ山から逢山峡東山橋までは下りで気楽な一本道だ。背の高い桧林の山道をゆっくりと下っていった。木漏れ日に輝くシダの葉や熊笹、灌木の緑が鮮やかだ。
 山道の傍らに変わった植物が目についた。他にも付近にあるのではと探したがこれ一本だった。
 帰ってから図鑑で調べると「スルガテンナンショウホソバテンナンショウ(サトイモ科)」だという。

 だいぶん下ったところでぽっかりと視界が開けたところに出た。向かいの山々との間に高速道路や唐櫃の街が長々と広がっている。日本は山国だなと感じ入る。
 周囲の木はいつしかサワラの林になった。延々と続くつづら折りの山道を下っていった。いつまで続くのかと前方をみると木々の間からコンクリートの車道が光っているのが見えてきた。どうやら逢山峡東山橋に到着したらしい。

 2006/08/16 花名訂正