「財政再建」は本当に必要か?

デフレが問題になっていた頃金融・財政の専門家である岩田規久男氏(学習院大学)がテレビで次のようなことを言っていた。

デフレ対策として日銀が市中に出回っている国債をすべて買い上げればよい。そうすればいずれ物価が上がるだろうし,もしそれでも物価が上がらなければ財政赤字が解消するので,それはそれでハッピーだ。

インフレターゲットを実現する手段として述べたものなので異論もあるが,後半の「財政赤字が解消する」という議論には賛成である。そもそも財政再建などする必要はないし,国の借金がいくら増えてもかまわない。すべて日銀が買い取ってしまえば返す必要などなくなる。それでどのような問題があるのか。年金,生活保護,医療,教育,防衛,公共事業など必要な予算を積み上げ税収が足りなければ国債を発行しそれを(直接ではなくても,最終的に)日銀に買い取らせればよい。ただし,その結果景気が過熱し利子率や物価が高騰する場合には増税をしたり削れる予算を削ればよい(増税をするか予算を削るかは民間経済と公共経済のいずれが国民生活にとって重要であるかによる)。
   ノーベル賞受賞者ジョセフ・スティグリッツが数年前に来日したときに不況に喘いでいた日本経済を立ち直らせる方法として「政府紙幣」発行による財政政策を提唱したことがあった。これは日銀が国債を買うのと本質的に同じことである。 カウンター

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