「衝撃!のハングル」
200x年、わたしはソウルでタクシーに乗っていた。
運転者は、ソウルの個人営業の貿易業者で40才前だ、助手席には30そこそこの通訳の女性。
この女性は、日本留学のあとでソウルで通訳をして生計を立てている。
後部座席は、日本の輸出会社の社長と私のふたり。
ソウル市内をグルグル回っているとき、漢字はほとんど見ないので、
看板の
ハングルがさっぱり分からない我々に対して、女性通訳が
私に対して「**さん!韓国では、小学校に入るまでに国語は全部読めるんですよ。」
この韓国人女性の言葉。
私には「衝撃」だった。
韓国では、たとえば、目の不自由な人に小学1年生の子供が「新聞、雑誌」など読んであげることが出来るのか。と想ったからだ。 意味は分からずとも読んであげることが出来る。
これが、絵文字にしか見えなかったハングルを覚えるきっかけになった。
そして、日本に帰ったら、10時間で覚えてやろうと決めた。 ただし1週間の中の10時間である。
それは、日本語の平仮名、と片仮名を覚える作業とほぼ同じだが、
とにかく文字を覚えることだ。